1日に、国際フォーラムのアイヌのイベント(名前を忘れた)に行ってきました。アイヌの着物やタバコ入れなどの展示、木彫りの実演などがあって、ホールでは講演会と、アイヌ舞踊、トンコリとムックリの演奏などがありました。
おおむね面白かったのですが、講演会はこっそり抜け出してご飯食べに行ったりしてました。不真面目な客でごめんなさいって思ったけど、みんな同じこと考えてるみたいで楽器演奏と舞踊が始まる時間を狙って駆けつけた人が大勢いました(汗)
それはともかく、アイヌ音楽と舞踊の実演はほんとに楽しかった。木幡さんという方のカムイユカラで「トゥノヤケ・レノヤケ・クトゥンケ・カムイケ・チカッポカムイ・フムフム」は特に気に入って、その場ではフシを覚えて歌えた(歌詞は見る)ほどですが、一晩寝たらすっかり忘れていてガッカリでした。今時だからCDなどないのかと探してみたけれどなさそうで再度ガッカリです。サケヘ(繰り返し)のところだけわかれば残りはノリで思い出せそうなんだけどなあ。寝る前に録音しとけばよかった。
歌と踊りの実演も楽しいです。今回初めて聞いた曲で「バッタ・キ・リムセ」はすごい。明治の頃に、北海道でイナゴだかバッタだかが大量発生する飛蝗(ひこう)があったのを歌と踊りにしたものだそうです。リムセは踊りという意味のアイヌ語で、バッタとキは日本語だと思われます。舞い手は中腰になり、両手を後ろから前に鋭く突き出してバッタのような動作をします。よっぽど衝撃的な事件だったんだろうなと思いました。
歌える曲、振りを知ってる曲などがいくつかありました。観客にそういう人がけっこういるようで、近くに座ってる人も聞きながら手足が動いてました。こういうのは客席で静かに聞くようなものじゃないんですよね。
楽器の演奏に使われたトンコリは、樺太アイヌが使っていた楽器です。小さな琴のようなものを抱えて弾くもので、ギターのようにフレッドを押さえたりせず、開放弦をぽろんぽろんと鳴らして使うそうです。
わたしが熱心にアイヌの本などを読んでた頃は、北海道のアイヌの人はトンコリをほとんどやってなかったと思うんですが、最近は演奏活動に積極的に取り入れているようです。ただ、樺太アイヌの奏法で取り入れるのではなく、新しい楽器として使っているので、アレンジはそうとう今風です。
ムックリは北海道アイヌ古来の楽器で、竹のリードを弾きながら口で共鳴させて音を出すものです。会場にも配られて、鳴らし方のレクチャーなんかもありました。
会場は撮影禁止だったので写真はありません。毎年やってるみたいなので、来年も覗きに行きたいです。