偉い人にはさんづけしにくい法則
芸能人や作家など、有名人にさんづけしますか。わたしはしないことが多いです。その人が大物であればあるほどしません。
たとえば手塚治虫。この人のことを第三者に話そうとしたら、わたしは絶対にさんづけなんかしません。さんをつけて呼ぶと、あたかも知人であるかのような近さを醸し出してしまうので、畏れ多くてつけられないわけです。
もちろん本人を目の前にしたら話は別です。その時は呼び捨てはできないので、普通ならばさんづけするけど、まあ手塚治虫ならばわたしは思い入れが強いので先生をつける。
新井素子がSF作家の集まりかなんかにハインラインが来てたことをエッセイに書いているのですが「ハインラインよ、巨匠のハインラインよ、あんまり偉すぎてハインラインさんなんて言えないくらい偉いハインラインよ」みたいなことを言ってたと思います(文面ははげしくうろおぼえ)。相手が偉ければ偉いほど、○○さん、なんて言えないものなんです。
ところで、『チャングムの誓い』で尚宮(位の高い女官)がママニム(ニム=様)と呼ばれ、お后様や皇太后様はマーマーと呼ばれるのはなぜなのか、またマーマー王様にもマーマーと呼びかけるのはなぜか、という話を前に書いたのですが、
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/chikai/column/12.html
ここによると、マーマーは中国語の媽媽(既婚女性への尊称)が語源で、朝鮮では王族に対して男女の区別なく使われる最高の尊称とのこと。女偏がついてても気にしないんですね。ちょっと驚き。へーへーへー!!!
一方ママニムは、宮中では習慣的に尚宮のことをそう呼ぶことになっているというこということなんですが、もしかしてこれって、偉い人にさん付けしにくいのと同じような感覚……?
直接の上司には、敬意と "親しみ" をこめてニムをつけて呼ぶけれど、雲の上の存在である王族の方々には使いにくい、というようなことがあったりするのでしょうか???
# なんで今更チャングムかっていうと、LaLa TV で吹き替え版字幕版(どんな書き間違いやねん)を見ているのです。ハン尚宮様とチェ尚宮様が最高尚宮の座をめぐって争っているところです。クミョンがどんどん悪い子になっていくー。恋の恨みってこわいよう。
一喜一憂をなんと読みますか
ついさっき気づいて打ちのめされているのですが、世間では「いっきいちゆう」と読むのですか? あまりの衝撃に立ち上がれないくらい驚いてます。
というのも、遠い昔に、学校で「いっきいちう」が正しいと習ったようなかすかな記憶があるもので、今の今までずーっと「いっきいちう」だと思っていたわけです。
ところが ATOK で「いっきいちう」と書いてもナゼカヘンカンデキナイってやつだし、ネット上の辞書にも「いっきいちゆう」と書いてあるのです。
つまり何か、わたしは先生にウソをならったのか? あるいは学校で習ったという記憶そのものがオオボケなのか。誰かタスケテー(笑)