より大きな地図で 世にも不思議の木 を表示
赤いポイントは箕郷町の芝桜公園で、青いポイントで示したのが「世にも不思議の木」です。知る人ぞ知る群馬の珍スポット。県道28号線を榛名湖の方へ上っていく途中にあります。
県道28号沿いには芝桜公園というのがあって、春になると山の斜面に芝桜が見事に咲きそろいます。その公園の近くまで来ると、道沿いにこんな看板があります。
看板はあっちこっちにあって「世にも不思議の木」「芝桜観音」「宝くじ」などの文字が躍っています。
案内に従って、細い農道をぐねぐね。ほんとにこんなとこ入ってきていいのかなーと不安になりながら、たどり着いたのはこんなところ。
まわりは農地があったり、沢が見えたり、野生のキジに出会ったりするいい感じの高原ですが、この場所だけ異様な空気を醸し出しています。
鳥居をくぐると農具置き場かなにかになってる小屋があります。壁に貼ってあるのは宝くじ!
まわりには石仏がたくさん。どっから集めてきたんだんだって感じの、お地蔵さん、如意輪観音、道祖神……などなど。
しかも、どいつもこいつも、おかしいんです。頭の欠けた如意輪さんに地蔵の頭をついであったり、地蔵の生首を膝に乗せて座禅を組んでる何かの座像や、お坊さんの墓石らしきものに、やっぱり地蔵の首がすげてあったりして、なんといいましょうか、
ずばり言うと、クレイジー?
問題の「世にも不思議の木」というのは注連縄みたいなものを巻いてるこの木です。根元は一本なのに、途中で幹が二本に分かれて、末で一本にもどっている木です。
木の横にこんな看板があって……うっ、読めない。なんの木ですって? 「宝くじ当たる木」「樹齢二百年」「観音様が寝ています。見て下さい」と書いてあります。
状況から考えて、世にも不思議の木のどこかに観音様の寝姿が見えるのでしょうが、どう頑張って探しても、そんなものは見えませんでした(きっぱり)。
箕郷町(今は高崎市の一部です)の芝桜公園裏にある世にも不思議の木は、この通り大変不思議な場所でした。探偵ナイトスクープで取り上げられる「パラダイス」ってやつです。
ただ、わたし気づいたんですが、看板に「近藤造園」って書いてあるんですよね。作った人が造園業者だとしたら、これらのおかしな縁起物の数々は、どこかの庭園だかなんだかを整備したときに、壊れてるからって捨てられたものじゃないんでしょうか。
仏様のかけらを瓦礫と一緒に捨ててしまうのが忍びなくて、つたないながらも修繕して参拝者を招いているのだとしたら、おもしろがってパラダイスとか言っちゃってるわたしたちのほうが罰当たりであって、作った人には神仏の加護で後光がさしているかもしれないです。
後光……うーん(笑)
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