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お蚕がずーになりました

終齢カイコ、熟蚕
 お蚕の成長記録は去年と同じ事ばかり書いてしまうのでしばらくハイクでやってました。途中病気や脱皮不全で死んだのがいましたが、おおむね元気に育っています。

 早い蚕はすでに繭を作り始めました。糸をはきはじめる前に、蚕は体が透けてきます。蚕がその状態になることを群馬では「ずーになる」と言うのですが、それは去年書いた通り。

 きれいに透けた様子が去年よりうまく写ったのでこっちにも写真を貼っておきます。写真のように胸脚と腹脚のあいだくらいが特に透けてきます。このあたりに太い絹糸腺があります。絹糸腺というのは糸のもとになる器官です。

 蚕を解剖して、取り出した絹糸腺を10%酢酸の液に10分くらいひたしてから、そーっと引っ張ってのばすと透明な糸ができます。それが釣りに使うテグスです(今はナイロンですが)。家蚕ではなくて、ヤママユガ科のテグスサンという虫で作ることが多かったみたいです。

 テグス作りも一度やってみたいんですが、蚕がもったいなくてなかなか解剖に踏み切れません。

タグ:カイコ

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  • 2010年09月13日(月)17時09分
  • 自然・園芸::虫

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