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東北旅行4:鹽竈神社にまた来てみた

◎4月29日の訪問記はこちら
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1081


 4月に来た時は、もうあたりが暗くなっていたのに参拝者が大勢いて、みんな真剣に手を合わせて一種異様な空気を醸し出していたものです。あれから三ヶ月半……あれ、今回はそうでもないですよ。参拝者はけっこういましたけど、あの時みたいに張りつめた空気は感じませんでした。


鹽竈神社
▲またこの写真か(笑) 駐車場側から登ってくるとこれが最初に目につくんだもの。塩関係ではなくて、銅銭を作るための釜だそうです。甑炉型鋳銭釜(こしきろがたちゅうせんがま)と言います。


鹽竈神社
▲塩をとるための釜だそうです。東映動画の『安寿と厨子王丸』で、姉の安寿が海水を汲む仕事をさせられてるシーンがあったような気がしますけれど、ああやって海水を運んで、それを砂にまいて塩を結晶させて、さらにその砂に海水を注いで濃い塩水を作って、最後に煮つめて精製すると食用の塩ができます。

 この平たい釜は、能登半島の揚浜式塩田で塩水を煮つめるのに使ったもので煎熬用平釜(せんごうようひらがま)と言うそうです。鹽竈神社ってこういうすごいものがさりげなくそこいらに置いてあるのがスゴイと思う。


鹽竈神社博物館
▲鹽竈神社博物館

鹽竈神社博物館
▲入り口にクジラの頭骨や、クジラ漁に使う巨大な銛が置いてあります。

鹽竈神社博物館
▲残念ながら博物館は震災以降ずっと閉館しています。


志波彦神社の大鳥居
志波彦神社
▲志波彦神社
 鹽竈神社と同じ敷地にあります。


鹽竈神社
▲鹽竈神社

日時計
▲寛政四年(1792年)に献納された日時計のレプリカ。本物は前述の博物館にあるそうですが、現在閉館中で見られないのです。「親も無し 妻無し子無し版木無し 金も無けれど死にたくも無し」で有名な林子平が考案したものだそうです。


石灯籠
▲手水舎(ちょうずや)の屋根があたってる石灯籠は、なにかいわれがあるのかと思い検索してみたんですが、どうも山片蟠桃が奉納したと言われるもののようです。現地に説明があったかもしれませんが、よく見ませんでした。本来はてっぺんに丸い石がついてるみたいだし、こんなひび割れはなかったみたいですね。ということは、地震で一度崩れているのかなあ。


鹽竈神社の狛犬
▲狛犬その1
鹽竈神社の狛犬
▲狛犬その2

 鹽竈神社には何箇所かに狛犬がいます。古風な姿の狛犬さんが何種類もいて面白いんですよ。よく見ると頭に角があるのがわかるでしょうか。本来は、口をあいてるほうには角がなく、閉じてるほうにだけ角があるのが本式なんだそうです。鹽竈神社のは両方に角があったりします。


鹽竈神社の石段
▲すごい石段!
 つい駐車場のある方から登ってきちゃうんですけど、正しい参道はこっちらしいですね。

鹽竈神社の石段
▲下から見ると……うええ、これを登るのは一苦労!

 石段を登れない人用に、七曲がりという坂道も用意されてるらしいです。もしもう一度行くことがあったら、次は七曲がりを登ってみたいと思います。



 暑くてお参りも大変でしたけど、ヒグラシが鳴いていて、とてもいいところでした。次に来る時には博物館が復活してるといいなあ。

タグ:2011年8月東北旅行 寺社幻獣 神社仏閣

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