東北旅行のつづきです。まだ一日目が終わっていません(笑)
前回は塩釜の町を歩いて鹽竈神社をお参りしたんですよね。鹽竈神社から駅までぶーらぶらしていると(追悼:滝口順平さん)、御釜神社というものに出会いました。
▲御釜神社、鳥居の奥に小さな社殿がありますが、現在は改修工事中でした。
御釜神社のことは鹽竈神社の説明版に書いてあったので名前は知ってました。鹽竈神社から離れた町のどこだかにあると書いてあったので、漠然と遠いのかなと思い、行くつもりはありませんでした。
ところが駅に向かって歩いていたら、偶然発見してしまい、ちょっとびっくり。やけに小さな神社だし、まわりは商店街です。こんなところにいきなりあるなんてねえ。
なんでも、鹽竈神社には、塩の作り方をおしえてくれた神様が祀られているのですが、御釜神社はその神様が塩を作るのに使った釜が祀られているらしいのです。
しかも、そのお釜は拝観料を100円ほど払うと実物を見せていただけるらしいのですよ。
が、しかーし!!!
そんな理屈は帰ってから調べたのです。もともと来るつもりがなかったので、まったく予習をしておらず、そのようなありがたいものを見られること自体よく知らなかったのであります!!!
残念ですがものは考えようです。これでもう一度行く理由ができたわけですしね(にやり)。
由緒ただしいお釜は撮影禁止だそうでネットにも実物の写真はないのですが、噂によると、前の記事に掲載した煎熬用平釜と同じような、丸くて浅い釜が四つ、雨ざらしの状態で置かれているそうです。その釜にたまっている水は、どのような干ばつになっても決して干上がらないと言われています。
さらに特筆すべきは、この釜の水は凶事の前に色が変わるというのです。えっ、ちょっと待て、その話は知っているぞ。てっきり鹽竈神社のどこぞに秘蔵されている釜なのかと思ったら、こっちなのか!! うへー、見たい見たい。絶対また行くぞー!
▲図書館で借りた本ですが、どうやら表紙のこの写真が神宝の釜らしいです。
▲御釜神社の池これはただの池ですが、神宝の平釜を模したものでしょうね。
▲こちらは毎年の神事に使う竃(かまど)だそうです。7月にこの竃を使って古式にのっとって藻塩を焼くとか。格子の中にほんものの竃があって、確かに使われた証として煤けていました。
▲こっちは御釜神社の境内にある牛石藤鞭社(うしいしふじむちじゃ)です。鹽土老翁神が人々に塩の作り方を教えた時、牛に塩を積んで運ばせましたが、その時の牛がこの地で石になったのを祀っているそうです。
神社の名前になっている藤鞭というのは神様が牛を歩かせるのに使った鞭が藤製だったからです。その鞭を地面に逆さにたてておいたところ、根付いてりっぱな藤の木になったとも伝えられています。
▲この穴は、牛石が沈んでいると言われている池です。知らずに立ち入って不浄のものを入れるなどすると祟りがあると言われていて、まわりには柵がしてあります。
この池は、普段は水が溜まっていて、渇水したときだけ牛石の背中が見えるそうです。実はこの日かなり水が減ってたんですけど、残念ながらそれっぽいものは見えませんでした。もっとからからに干上がらないとダメなんでしょうか。
というわけで、日がくれてきたので仙台駅に戻ることにしました。
塩竈市の写真は下記にも貼りました。もう、暑くてふらふらしながら通りがかりにシャッターを切るのでしょうもない写真ばっかりなんですけど、古い建物が沢山残っててすごい町でした。
◎古めかしい看板
http://kanban.g.hatena.ne.jp/chinjuh/20110830
タグ:2011年8月東北旅行