はいはい、関西旅行記を始めます。今回も5時前にJR金町駅を出発しました。早いよう、暗いよう、眠いよう(笑)
▲早朝の東京駅です。6時前なのに駅の売店が開いてるの。都会ってすげー(注意:筆者は東京23区内在住です)。
今回は東海道線なんです。関西へ行くならあたりまえ? えー、そうかなあ。新幹線じゃないからこだわらなくていいと思うんですよ。中央線で諏訪湖をまわったり、すごく時間に余裕があるなら飯田線に乗っちゃったりしたほうが楽しそうじゃないですか、のんびりしてて。
でも、今回は諸般の事情であんまりゆっくりはしてられないので東海道線で行くことにしました。三十六景逃げるにしかず。いや、逃げてませんよ。東海道中膝栗毛、徒歩じゃないから鉄栗毛。京の都を目指すのですー!
でも、あっという間に後悔しましたね。だって東海道線って混むんだもの。平日の下り線だから大したことないだろって思ったら、途中に大都市が沢山あるからけっこう混むの。わたしは東京駅から乗ったから座れたけれど、横浜あたりから混み始めて、小田原ぐらいまでずっと満員でした。
しかもまわりが都会すぎて景色が面白くない、ぐすん。
▲早川駅を出たあたりで車窓から海が見える。この瞬間だけ東海道線も悪くないと思ったけど、ほんとにここだけっぽいのでその後は本を読み始めてしまいました。座ってるうちはそれでもいいや。
三島と沼津で乗り換えです。沼津の手前で停止信号にひっかかってしまい、けっこう長いこと止まっちゃいました。乗り継ぎに時間がないので大丈夫かなあ。
駅についたらみんな小走りに階段を駆けのぼって行くんだけど、車掌さんのアナウンスだと次の電車はあっち側に見えているあのホームに……いないわね。容赦なく出発したようです。走ってた人たちは「なんだ電車いないじゃないか」って顔してるんだけど、そんなの見ればわかるのになぜ走る? ま、わたしも釣られて走りましたけどね、えへへ。
東海道線は本数がたくさんあるので前の電車が遅れても待っててくれないようです。iPhone で路線案内を見たら、次は10分後くらいに来るようでした。こういうとこ都会の電車は安心だよねー。田舎のはもし乗り継げなかったらその日のうちに目的地にたどり着かないかもしれないもん。
さて乗り継ぎの電車がやってきました。あいたたた、この電車沼津始発じゃないのね。すでに人が乗ってるんじゃもう座れない。こういうのも田舎の電車にはあんまりないことです。これまでに東北へも金沢へも行きましたが、だいたいどこでも乗り継ぎ駅が始発駅で、確実に座れてましたからねー。
やっぱり都会の電車はキビシイわ。めげそうなので帰りは東海道線をやめようかなって iPhone でツイートしてたら、途中から富士経由で甲府へ抜けられるよって教えてもらって、そんなのもいいなあと思いながら頑張って立って行きましたよ。
そうそう、東海道線といえば富士山ですよねえ。せっかく立ってるので富士山を拝もうぜってことで、進行方向右手のドアの前に陣取って今か今かと待ち望むわけですが…
▲田子ノ浦あたりで撮影。富士山は見事に雲の向こうです。大変ありがとうございました。よーく見ると写真中央あたり、雲の上にちょっとだけ頭が出てるのが富士山です。
ちぇ、富士山も見えないなんて。東海道線つまんないぞ、ぶーぶー(笑)帰りは絶対別の路線乗ろうっと。
ところで、わたしは 18きっぷの旅に慣れちゃったもので、今回は油断して時刻表を買いませんでした。田舎だと始発駅から終点まで乗れば次の電車が待ってるので不要だと思ったわけです。どうしても必要なら iPhone で路線案内を見られるし。
ところが都会の電車は本数がある上に、どの電車が先に着くだの、どうせあとから来る快速に追い抜かれるだの、いろいろあるみたいなんですよね。
Yahoo! とかの路線案内アプリは、勝手にいい具合の電車をチョイスして「この駅で降りて次に来るドコソコ行きに乗れ」みたいな指示をしてきます。ところが今乗ってる電車がもっと先まで行くことがあるので、「ホントにここで降りちゃっていいの?」と首をひねってしまう。
今乗ってる電車は浜松行きなのに、路線案内アプリは手前の掛川で降りろって指示してくるんです、でも車掌さんは特になんとも言わないし、ほんとにいいのかなあって悩みながら下車。
どうやら浜松まで行って乗れる電車の始発駅が掛川らしいんです。同じ電車に乗るんだったら始発駅で乗り換えたほうが座れるのでいいという指示なんですね。事情がわかればなるほどって感じです。しかし、ネットでは検索結果しか見えない!
これが時刻表だったら全体が見えるので、なぜそれが最善なのかがわかるという寸法です。半端に都会の電車に乗る時ほど時刻表が必要なんですね。知らなかったー。
さて、掛川で乗り換える頃には10時をまわっています。さすがに通勤ラッシュも終わり、電車が空いてきました。ぼんやり外を見たり、持ってきた文庫本を読んだりして、豊橋で乗り換え。
そろそろお腹が空いてきたけど、乗り継ぎが良すぎて食事は大垣まで無理そうです。大垣で20分くらい時間があるので降りてみようと思います。
▲大垣駅です。大垣夜行の終着駅ですねー(古い)。夜行電車はムーンライトながらという季節列車になって残ってるそうですけど、思い立ったが吉日派のわたしは予約がとれないので乗るチャンスがなかなかありません、ぐすん。
▲なんかよくわかんないオブジェとかある。
大垣駅はそれなりに大きな駅でした。でも駅前はあんまりパッとしなくて、平日の昼下がりだったせいか閑散としてました。駅ビルがあったので、何か土地のものっぽいものはないかと探しましたが大したものはみつからず、しょうがないから安売り中だったパン屋さんで小腹を満たせるものを購入しました。
おつりと一緒にどっかで見たようなポイントシールをくれました。たしかフレスポ八潮(埼玉県)のモルパンでも同じデザインのシールをくれるんです。なんでかなあと思ったら、大垣駅のベーカリー・エピシェールとモルパンはともにフジパン系なんだそうです。なーんだ。
▲大垣駅北口への跨線橋から写した何かの建屋と煙突。地図を見るとオーミケンシという紡績工場の敷地に隣接してるみたいだからその関係の施設なのかなあ。なかなか味のある建物です。
パンをかじりながら次の電車に乗り継ぎます。途中、米原でもう一度だけ乗り換えて、琵琶湖から流れ出す瀬田川(宇治川であり淀川でもある)を渡ったら、もうすぐそこが京都です。
▲京都駅に到着!
▲駅前にはでーんと京都タワー。実はそんなに高くないけどそこが京都らしい。
5時54分にJR金町駅を出発して、JR京都駅到着は 14時48分でした。約10時間の旅です。長かったー。
(つづく)