▲これです。# 袋は付属品ではなく、自分で作りました。エアカウンターS AIR COUNTER -S
ホームセンターなど実店舗で買うと7800円くらい、通販だともうちょっと安く出てて、5000円くらいからあります。
▲楽天市場内の、それぞれ別のお店にリンクしてあります。安いところを見繕いました。
この機械について簡単に特徴を書きます。もし質問があったらコメント欄にでも書いておいてください。わかる範囲でお答えします。
・企画・開発はタカラトミーアーツです(つまり玩具メーカーの関連会社)。販売はエステー。
・計れるのは「空間放射線量」です。食品に含まれる放射性物質の量は計れません。
・0.05μSv/h 〜 9.99μSv/h までです。
都内の部屋の中だと0.05μSv/hを越えないことが多いです。
また、第一原発から遠い地域では屋外でも越えません。
弱い放射線量を計りたい人には不向きです。
・測定対象はγ線のみです(ガイガーカウンターとしては普通の仕様だと思います)。
・単三乾電池で動きます。エネループにも対応しています。
・放射線に関する知識をまとめた冊子がついています。
・電源を入れてから35秒カウントダウンしてから線量が表示されます(つまり計測に時間がかかるということ)。
・カウントダウン終了後も線量が変動するので、30秒〜1分くらいは数値の変化を見たほうがよさそうです。
・「国の認定を受けた第三者機関によって国家基準に基づいた校正を受けた機器を基準とし、出荷する商品全数の校正・検査を行っております」だそうです。
・誤差±20%
・γ線を検出すると液晶画面の右下隅にドットが表示されます(γ線検出表示アイコン)。
・サウンドをONにしてあるとγ線を検出した時にピッと鳴ります。# この機能は動作が少しあやしいです。γ線検出表示アイコンが出ていても音が鳴らない事があります。その場合は、一度サウンドをOFFにしてから、もう一度ONにすると鳴るようです。
# もし購入したら、かならず説明書を読んでから使ってくださいね。特に地上からの距離や、機器の持ち方なんかは必ず覚えてから使わないと無意味です。
というわけであちこち計ってみた
まず、自宅の室内を計ってみました。屋内はだいたい 0.05 μSv/h でしたが、先に書いたとおり、この機械は検出可能な最低ラインが 0.05μSv/h ですから、屋内では放射線を「検知しない」状態だと思います。
なら屋外はどうよってことで、まず家のまわりで地面にコンクリを打ってある場所で計測しました。何度かやると数値が変動するのですが、まあだいたい 0.09〜0.15μSv/h の間くらいです。屋内よりは高いです。
じゃあ、地面が土で、枯れ葉が溜まってる場所とかはもっと高い数値が出るんじゃないの、ってことで計ってみると、おおざっぱに言って 0.10〜0.24μSv/h くらい出るみたいです。想像通り土のあるところは高めでした。
カウンターは動作してるのを確認したところで公園へゴー。まあ具体的に言うと水元公園です。
先に書いておきますが、こういう調査は計測ポイントを決めて、定期的に何度かやらないとちゃんとした傾向は出ないと思います。まだ買ったばかりでテスト中なので、ほんとうにお遊び程度のデータだということを頭に入れておいてください。
・公園管理事務所があるあたり 0.14μSv/h
・葦原の桟橋あたり 0.20μSv/h
・メタセコイヤの森 0.14μSv/h
・野鳥のサンクチュアリ(金網のあるとこ) 0.34μSv/h
・芝生広場 0.14μSv/h
こんな感じです。
http://www.city.katsushika.lg.jp/34/9539/010588.html
↑ここから「空間放射線量の定点測定結果について」というリンクを開いたところで葛飾区各所の空間放射線量が発表されていますが、水元公園内もだいたい同程度です。# オモチャみたいな値段のわりにエステー&タカラトミーアーツのガイガーカウンターはきちんと動作してるみたい。
ただ、野鳥のサンクチュアリのあたりが少し高めでした。何度か計ってみたところ、一番高い時で 0.40μSv/h くらい出てました。
繰り返しになりますが、こういうのは計測ポイントを決めて、条件をそろえて定期的に計らないと傾向が出ませんので、あくまでお遊び程度の結果だと考えてください(計測機器も精度の低いオモチャのようなものです)。
面白い(?)ので、公園内などに数ヶ所計測ポイントを決めて、定期的に計りに行ってみようと思います。
追記 2012年6月1日
エアカウンターSを二ヶ月使ってみて、わかったことをいくつか書き加えておきます。
1. 電源を入れて35秒間カウントダウンしますが、カウントダウン終了直後の値もかなり不安定。
2. 電源を入れると 1秒ごとに赤いランプが点滅するが、電源を入れてから約2分たつとランプが消える。消えたあとは数値の変動が少なくなる。
3. じゃあ、電源を入れてから(カウントダウン時間を含む)2分間の値は無意味なのかっていうと、高いところでは高く出てるし、低いところでは低いので、無意味ってこともないみたい。
# 以上のことから、わたしは「電源を入れてカウントダウン終了後、さらに30秒待ってから、10秒後に9回値をとって平均値を出す」という手のこんだことをしています。
# そんな面倒くさいことできるかボケェ(涙)という人は(わたしもですけど、涙目)、赤いランプが消えるまで待ってから最初の数値を取ると良さそうです。計測方法は気まぐれに変更せず、常に同じ条件で記録することが大切です。
4. 時々、まるで反応しないことがあるので(高いはずの場所で0.05と表示されて動かないとか)、そういう時は初期値をとりそこねて予測値を計算できなくなってる(想像)ので電源を入れ直したほうがいい。何度か入れ直して大差なければ合ってるっていうノリで(ノリとか大概にせえと思うけど安いんだからしょうがない)。
5.ビニール袋には、もしかすると入れないほうがいいかもしれない。ちゃんとしたガイガーカウンターは放射性物質が付着しないようにビニール袋に入れて計測し、終わったら袋は捨てるんですが、この機械でそれをやると、うまく計測できてない感じがする。仕方ないのでわたしは袋に入れずに使っている。
6. 持つ人によって高く出たり低く出たりするので、常に同じ人が持って計ったほうがいいみたい(高い人が内部被曝してるとかじゃなくて、静電気の影響とかだと思います)。