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伊豆稲取のチャーハンは変わっている?!:肉チャーハン

 伊豆・稲取あたりを歩くと、町に「変わったチャーハン」などと看板が出ています。その看板を出しているのは「ふるさと」という中華料理店(片瀬白田駅の近くにある)です。

 その店だけで出すチャーハンだったら、どんなに変わってたってただの色物です。ところが、稲取周辺のあっちこっちの店で、その変わったチャーハンなるものを出すらしいのですよね。

 すでに観光の目玉になっているらしく、チャーハンめぐり用の地図まであったりします。どこか入ってみようと思い、何軒かたずねあるいたのですが、おとずれたのが火曜日でお休みだったり、夜からのお店だったり、盆休みをずらしてとってたりなどで、あいてる手ごろなお店が稲取の「浜っ子」でした。

 浜っ子は普通の中華料理店です。普通の、といっても関東だと「昭和の香りがする」などと言われそうな昔よくあったタイプの中華料理店ですね。

 こういう店に駐車場があるかなあと不安でしたが、店の前にけっこう広い駐車場がありました。有名なお店らしく、夏は海水浴がてら遠くから食べに来る人が沢山いるみたい。止まってる車のナンバーを見ると、関東だったり中部地方だったりいろいろです。

 店の中もたいへんな賑わいです。テーブル席も座敷も埋まっているのでカウンターに陣取りました。昔ながらの中華料理店ですから、カウンターに座ると厨房がすっかり見えます。

 料理人の服を着ているのは旦那さんですが、手伝いに来ただけよというオーラをだしつつ厨房をしきっているのはおかみさんでした。普通の中華料理店なのでメニューにはラーメンなどもあったよな気がしますが、来る人が注文するのは圧倒的にチャーハンです。おかみさんは細腕というにはたくましい腕で中華鍋をふるいつつ、大ざっぱ豪快にチャーハンをしあげていきます。料理人の服を来た旦那さんのほうは、おかみさんの迫力に手を出せず、おはこびにまわるなどしている様子。

 同行したおともだちは、それを見てしきりに面白いを連発。でもお店では旦那さん大人気で、お客さんから「おやっさん、今年も来たよ」などと言われていました。

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▲これが変わったチャーハンだ! 浜っ子の肉チャーハン 850円。

 変わったチャーハンは、正式には「肉チャーハン」と呼ばれています。ご飯部分は普通のチャーハンで、上にキャベツと肉を炒めてとろみをつけたあんをかけてあります。関東だと「あんかけチャーハン」という名前で似たようなものを出してるお店はあるかもしれません。

 味はですね、見たまんまだと思います。もちろん美味しいですが想像通りの味ですねー。町の中華屋さんで出してるものだからそれでいいんですよ。町で普通に食べられているものがよそから見ると変わっているというのが面白い。量がかなりありましたがぺろりとたいらげました。ごちそうさま!

 なんでも、肉チャーハンの元祖は稲取の「かっぱ」という店らしいです。そこで修業したお弟子さんなどがあちこちで開業してこの地方の名物になったとか。そういえば、ネットで検索してみると、浜っ子も ふるさと も、お皿のデザインがそっくり。店の感じも似てるみたい。

http://gourmet.inatorionsen.com/
 こんなサイトをみつけました。稲取温泉観光協会がやってるブログらしいです。カテゴリーの肉チャーハンを見ると、浜っ子やかっぱのことが書いてありました。

 地元で配られてる肉チャーハンマップにはもっと沢山お店が掲載されてたような気もしますから、けっこういろんな店で食べられるんじゃないでしょうか、肉チャーハン。次に行くことがあったら別のお店にも入ってみたいなー。

 東京の浅草に稲取のアンテナショップがあるって書いてありますね。調べると2009年末くらいに開業したらしいですが、今もあるのかなあ。
http://event.inatorionsen.com/tag/this%E3%80%80%E4%BC%8A%E8%B1%86%E3%80%80%E7%A8%B2%E5%8F%96%E3%82%84/
↑住所で検索すると、google map のストリートビューには、まだ稲取やがあるのですが、地図そのものには京丹後やという店名が書いてあります。その京丹後やも、2010年まではやってたようですが、その後どうなったかはネット情報ではわからないですね。

 浅草なら遠くないので行ってみようと思ってたんですが、仮にあっても京丹後は稲取となんの関係もなさそうだし、なんだか残念です。そのうちチャンスがあったら前まで行ってどうなってるか確認してきますけど。

タグ:伊豆 郷土料理

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