毎日こんなことやってると読者が減りそうですが、そういうのは今に始まったことでもないし、もうちょっとなのでがんばります。
URLは説明がないかぎり早稲田大学の古典籍データベースへのリンクです。原典が画像で見られます。
間違い等の指摘は歓迎します。「・」にしてある所はまるで読めなかった部分なので特に見てくださるとうれしいです。
十三丁表
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko04/bunko04_00660/bunko04_00660_p0018.jpg
↑ここの左側2行目から。
『弐番休の事』
# 目次には↑このタイトルが見えるが、この位置に対応する内容がない。
『桑くれやう 并桑付かごわりの事』
一 桑くれやうひる六度夜二度
一 よく日よりしき紙を「取かへ是を日蚕尻といふ
一 四日め頭まては右六枚の紙にひろげてよし
一 はき立てより七日め頭桑「くわづしてやすみに
おもむくじせつ三尺四方十弐枚にひろげ
# 「頭」という文字は知らないと絶対に読めない。
十三丁裏〜十四丁表
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見るにやすみいるなり
(挿し絵:十二枚の紙に蚕)
一度の休
# ここに「一度の休」が入るので、やはり目次は順序がおかしい。
『休に桑とめの事』
一 やすみにくはとめる事きぬをぬぐ
蚕見へるならば其せつくは「くれ置てよし
『蚕をき中桑入れる事』
一 蚕三分壹おきるじせつに中桑をくれてよし
# 目次では「をき」本文では「おき」仮名遣いに揺れがある。
『蚕八九分通りをきこしりを取事』
一 蚕八九分どふりおきるとならばやわら
かなる桑にてくれてよし[事A]より桑
くれ蚕尻をとりやすみたる蚕にても
ひろいこむへし
# ここでも目次は「をき」本文は「おき」
# 「おきる"と"ならば」 原文のまま
『桑昼夜くれ方 并二ツ休かごわり桑とめ桑付の事』
一 桑くれやうはひる四度夜弐度くれてよし
一 右籠わりは二つ休廿四枚にひろけてよし
一 やすみまへに桑とめ桑づけ前のことし
十四丁裏〜十五丁表
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【二つやすみ篭わりの事】
(挿し絵「弐度の休み」:二十四枚の紙)
『桑付 并舟休かごわりの事』
一 桑づけ三分壹おき中桑くれ八九分おきるしせつやわらかなる桑にて「くわ付べし
一 二つおきよりふなやすみ迄ひる四度夜壹度くわくれてよし
一 蚕尻まへまへのとふり日々蚕尻取へし
一 是よりふなやすみにかかり桑とめ前の通り
一 あたたかなるゆへに休みの内たりとも桑たやすへからず
『舟休庭やすみかごわりの事』
一 ふなやすみかご四拾八枚にひろげてよし
十五丁裏〜十六丁表
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(挿し絵:四十八枚の籠)
三度の休
# 三度の休のことを舟休という。
一 ふなやすみにても中桑をくれ八九分
おきるじせつやわらかなる桑にて「くわ付べし
一 蚕尻前々の通り毎日蚕尻を取ひろげてよし
一 舟やすみより庭やすみ迄昼三度
夜壹度桑くれへし庭やすみの
せつは大せつなりかくべつあたたか
なるゆへにやすみに桑たやすべからす
【庭やすみ籠わりの百枚の図】
十六丁裏〜十七丁表
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko04/bunko04_00660/bunko04_00660_p0022.jpg
(挿し絵:百枚の籠)
四度の休
# 四度の休のことを庭休という。
『庭休桑付次第の事』
一 庭やすみ桑つけ大せつなり蚕三分一
おき中桑をくれ七八分におき「やわらか
なる桑にてくわ付へし弐度め桑
くれすぐさま蚕尻取へし
一 庭やすみ大せつと申は蚕きぬぬぎ
はなはだくろうするゆへにそのせつ
桑付おそなはりだんきをうけ「違ひ
ありかるかゆへにくわづけいそぐべし
# 「おそなわり」 直後に急げと書いてあるので「おそくなり」?/国語辞典引いたら「遅なわる」という言葉が普通に載ってた >_<
# 「かるかゆへに」 かるる? かるろ? かかるの間違い?
『庭をき桑くれやう 并あがりかごわりの事』
一 庭おきより桑くれやうあつく三度にてよし
一 あがり籠わり百五十枚にすへし
十七丁裏
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↑ここの右側
一 まゆつくりのせつ打つづきあめふり
はなはださむき事あり其せつ戸を
引まどをしめ風をいとひ家内
にて火をたきあたたかにしてよくよく
桑くれてあけるなり
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