蛇ねじりは、しめなわのように藁をねじって蛇のかたちにしたものを、村の入り口や神社の鳥居、寺などに掲げて魔よけにする風習です。その土地ごとに違う呼び方をしているかもしれません。埼玉県の八潮市や三郷市あたり、東京の足立区には、この風習がけっこう残っているようです。うろおぼえですが、千葉県の市川市とかにもあったような気がします。
蛇は毎年決まった日に新しいものと交換します。蛇を交換する神事をいつごろやるかは本当に地方ごとに違っていて、お正月の七草の日とか、春先とか、秋の収穫の頃とか、いろいろです。
また、地元の人たちが朝から集まってひっそりやってしまうことも多いそうで、あんがい知られていない行事だったりします。
下の写真は足立区西新井の胡録神社で10月27日に写しました。9月の14日か21日のどっちかに通りがかった時にはもうあって、やけに新しい感じだったので、神事はそのころやっていると思います。
この蛇ねじり、どのへんが中心地で、どこいらへんまで普及している神事なんでしょう。全国にありますか? わたしは子供の頃に群馬県の伊勢崎市ってところに住んでましたが、知ってる範囲ではこういうのやってる神社はなかったような気がします。
葛飾区だと蛇の形をつくって掲げるところはなさそうなんですけど、奥戸の天租神社で大注連縄を作ってかかげるのが近いような気がしています。