先ほどの記事では「縦に線」がよくわからなかったと思うので、縦線がわかるような写真を用意してみた。そんなの分かりたくないと思うかもしれないが、まあ座れ、わたしの話を聞け。ちなみに使っているプリンターはキヤノンの PIXUS MG の何番とかである。
▲草加市の資料館近くのマンホール(おすい)。草加松原の百代橋をデザインしたもの。
この橋は草加市内に実在するが、江戸時代からあるとかではなく、1986年に作られ『奥の細道』の冒頭「月日は百代の過客にして」にちなんで名づけられたそうだ。なんで奥の細道かっていうと芭蕉一行が草加宿を通ったと書いてあるからだ*1。それなら橋の読みは「はくたいばし」なのかというと「ひゃくたいばし」だそうだ(ソースはウィキペディア)。
まさか昨今は「はくたい」ではなく「ひゃくたい」なのかと狼狽えて検索をかけたら「はくだい」は見つかったけれど他の例はみつからず。ぶっちゃけ誰もルビ振ってない。ちなみにわたしの頃は中学の古典の授業で「はくたいのかかくにして」って覚えさせられたよ。
それはともかく縦線である。見よ、下の写真を。これが縦の線である。こういうのが無数に出てしまうのである。無論、もとの画像データにはこんな縦線は入っていないのである。
この縦線は目立つ場合と目立たない場合があるが、だいたいどの写真にも入ってしまう。
そういえば説明書にはヘッドの位置調整を行えとも書いてある。それはやりたくないので昨日はしなかった。端っこに切れ目のある「専用紙」を使ってテストパターンみたいなものを印刷しなければならないからだ。専用紙は2枚しか入っておらず、使い切ったらどこで買っていいかわからないし、こんなものわざわざ買いたくないからだ。
でもせっかくなのでやってみた。
やってみたが、これで正しく印刷されてるのかどうかよくわからない。とにかくこれをやると、ヘッド位置が自動調整されるそうだ。本当なんだろうか。とりあえず意味不明な線が出たりはしていない、ような気がする。
というわけで次の写真をプリントしてみる。
▲左手前:吾妻橋とウンコビル/真ん中奥:花川戸の船着き場/右:浅草寺五重の塔。花川戸の写真は地味でつまんないかもしれないけれど、ここはジブリの『風立ちぬに』チラッとでてきた浅草の船着き場と同じ場所なんじゃなかろうか。「もしかして聖地巡礼?」って言いながら写したもの。
で、縦線。
めんどくさいので拡大写真はとらなかったけれど、縦線はまるで改善せず。ヘッド位置自動調整はやっても無駄っぽい。
前の記事に書いた「影が黒い点々」も同じく出てるようだけど、人の肌が写ってないので目立たない。もしかすると家庭用のプリンターなんてしょせんこの程度のものなのかもしれない。
ってなことを書いているうちに「じゃあ業務用だとどうなの? コンビニとかにある機械でプリントしてきたらもっときれいなの??」という余計な好奇心がむくむくと湧き上がってきたので近いうちに同じデータをプリントしに行ってくるので乞うご期待。
プリンターのヘッドが腐ってるんじゃん疑惑がきっかけとはいえ、無駄にプリントアウトしてみるのはちょっと面白い。たとえば五重の塔の写真など、
こうやって縦長に切ってみると、浮世絵の構図にありそうな気がしてくる。もっと右から本堂の屋根を多く入れて、左端の手水舎と本堂の間に五重の塔が出るように……ならないか、この距離じゃ。
でも、そんなことをプリントアウトするから気づくってのもある。明日も無駄にプリントアウトしてみよう。プリンターのインクなんか放っておいたら固まっちゃうだけだしさ。
*1:其日漸草加と云宿にたどり着にけり