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松戸市・鵜森稲荷神社と庚申塔

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▲千葉県松戸市の鵜森稲荷神社。いつも横目で見て通り過ぎてたんですが、初めてお参りしてみました。後ろにラブホテルの看板が見えちゃってるところがガッカリポイントでもありますが、今となってはいい味を醸し出しているかもしれませんね(笑)

 鵜森(うもり)は、神社の名前としてはあまり耳にしないと思って検索してみました。この神社の由来としては、この神社がかつてあった場所に数千羽の鵜が住み着いていたから、だそうです。

 三重県にも鵜森神社というのがあるので、何か関係があるのかなあと思ったのですが、三重県の例は明治時代に鵜森と改称したそうで(おそらく鵜の森という地名に由来)、特別関係はなさそうですね。

 ただ、三重県の鵜森神社には俵藤太が祀られているそうです。俵藤太といえば平将門を討ったと言われる武将なんですが、千葉県には将門伝説がけっこうあるらしいので、この一致は偶然としても面白いような気はします。

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▲拝殿の横に庚申塔がありました。二基あって、両方とも刻まれているのは青面金剛のようです。

 左の小さいものは、風化が激しいのですが、胸の前で合掌する腕のほかに、法輪を持った腕がうっすら残っているので、四臂でしょうか。邪鬼を踏んでいます。頭の上には青面金剛の種字であるフーン(हूं)*1が刻まれています。また、台座に見ざる・聞かざる・言わざるの三猿が刻まれています。

 右側の大きいほうはデザインが大胆ですね。台座に三猿、足の下に邪鬼、腕は二臂で合掌、頭の左右には日輪と月輪が刻まれてます。向かって右に「奉造立庚申待倶養」左に「元禄十六未年九月十七日」と刻まれています。


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▲場所はこのへん。地図だと「鵜森神社」になってるんですね。


 実はすぐ近くのお寺の参道にも庚申塔がありまして、それは次の記事に写真を貼ります。

*1:ローマ字表記するとhūmなので読みはフームですが、伝統的にはウンと読んでることが多いかもね。

タグ:神社仏閣

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