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アズキでもピンデトッのようなお焼きは作れないのか?!

 前の記事の続きです。とうとうアズキで実験する瞬間がやってまいりました。

 この記事からいきなり見た人のために改めて説明します。

 韓国料理にピンデトッというものがあります。リョクトウ(緑豆)を水でふやかして、皮をむいてから、ペーストにして、野菜やキムチをまぜて焼いたものです。繋ぎに小麦粉を入れる人もいますが、リョクトウだけでちゃんと固まります。

 また、インドにはパーパドという煎餅のようなものもあります。ウラッド豆という、リョクトウやアズキの近縁種で作ります。パーパドはつなぎに米粉を入れたりするようですが、豆に含まれている澱粉質(でんぷんしつ)を利用した料理ではあります。

 では、リョクトウやウラッドの近縁種である、アズキ(小豆)はどうでしょうか。アズキも澱粉質が豊富なはずです。だってほら、アンコにするでしょ。煮て柔らかくしたのを、潰すとアンコになるじゃないですか。あれって澱粉の働きじゃないんですかね?

 というわけで、アズキでもお焼きやパンケーキのようなものが作れるんじゃないのと思ったわけです。

アズキの皮は固かった!

 結論から言うと、アズキでもパンケーキやお焼きのようなものが出来るんです。

 作り方は前の記事に書いたのと同じです。興味があるかたはひとつ前の記事を見てください。下までスクロールすると、前に戻るリンクがあると思いますので。

 リョクトウやウラッドは、水でよくふやかして、手でひねるようにもむと皮がむけました。

 ところがアズキはっていうと、想像より皮がしっかりしてまして、このやり方じゃうまく皮がむけないんです。

 水をとりかえながら二日くらい浸してみました。よく水を吸って豆は大きくなるのですが、手でもんでも皮に裂け目ができません。かなり頑張りましたがダメです。
 
 なんと、このような落とし穴があるとは!

 おかしいなとは思ってたんですよね。だって韓国にはリョクトウでお焼きを作る文化があるわけじゃないですか。もしアズキでできるんなら、日本にだってアズキのお焼きがあってもよさそうだって思ったんです。

 それがない理由のひとつに、皮を剥きにくいってのがあるのかもしれないです。

 でも、皮むかないとダメですかね。この際むかずにやってみたらどうかなあと。

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▲水でふやかしたアズキをミキサーでペーストにしたもの(つなぎは一切いれてない)

 皮ごとミキサーで撹拌してみたら、ちゃんとペーストになりました。うっすら小豆色になるのもいい感じです。

 昔だとすりつぶす作業に石臼を使うでしょうから、たぶん皮までペーストにするのは難しいですよね。リョクトウなど作る際に皮をむくのはそのせいかなって思います。

ファイル 1845-2.jpeg
▲焼いてみる

 アズキはリョクトウで作るより生地がモッタリするみたい。同量の水だとこんな分厚くなってしまう。もっと水入れてよさそう。

ファイル 1845-3.jpeg
▲焼き上がりました(しつこく主張しますがアズキ100%です)

 皮ごとペーストにしてもちゃんと固まります。つなぎは入ってません。アズキのみです。

 食べてみると、いくらか皮の食感がありますが、とくに問題はないです。アズキでもパンケーキや韓国料理のピンデトッのようなものがちゃんとできるということがわかりました。まだやってませんがササゲでも作れるかもしれません。

 ただね、皮ごとやっちゃうと、後味が少しだけイガイガするというか、渋いような気がしました。気のせいかもしれないですけどね。




 というわけで、リョクトウ、ウラッド、アズキでパンケーキかお焼きのようなものを作る実験でした。これらの豆には澱粉質が多く含まれているので、ペースト状にして焼けば、つなぎをまったく入れなくてもパンケーキみたいなものになります!
ファイル 1845-4.jpg

タグ:食材

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