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葉が真っ白な木(ヤナギ)のまとめ

 前記事のコメント欄にも書きましたが、ここしばらく大騒ぎしていた葉の白い木の正体は、ヤナギの一種で、種名はわからないけれど、園芸用に作られた品種である、ということで、おおまかに解決しました。

 ヤナギの種類は数が多く、正確な種名を調べるのはかなり難しいと思うので、ひとまずこれで納得することにしました。みなさんお騒がせいたしました。

 この件について夢の島熱帯植物館の職員の方におたずねしたところ「ヤナギです。種名は詳しく調べないとわからないけれど園芸品種ですね」と即答でした。

・かなり珍しいものであることは確か。
・白いのは若葉のうちだけで、白すぎる葉は枯れてしまう(アップで写した写真の一枚をさして、こういうふうに枯れ始めるとスパッとおっしゃってました)。
・残った葉が色づくか、新しい葉が生えてきて夏には緑色になる。
・撮影地である○市は庭木の苗の生産が盛んで、古い家にはいろんな珍しいものが植えられている。
・芽吹きの前に枝を20cmほど切ってもらって水につけておくと百発百中で発根するはず。

 とのことでした。ヤナギの木の持ち主の方とはまったく接点もないので枝をもらうチャンスはなかなか巡ってきそうもありませんが、ほんとに美しくて立派なヤナギなので、いつか自分でも育ててみたいです。

ファイル 301-1.jpg

 これが昨日の写真です。白い葉がだいぶ枯れ落ちたようです。数日前までもっと茂っていました。

ファイル 301-2.jpg

 この通り、残った葉は緑に色づき、新しく萌えだした葉はすべて鮮やかな緑色です。

 撮影地が個人のお宅なので、定点観測して写真まで公開してることがばれたら嫌がられるのではないかと不安です(汗) というわけで、写真の公開はここまでで終わり。実際に見ると、本当におどろくほど白くて美しかったんですよ。

◎珍獣の館内、関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=298
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タグ:植物 葉が白い

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ゆの字 2008年04月30日(水)14時23分 編集・削除

ほぼ解決っ!ということで、何よりです。
やっぱりヤナギの仲間には違いないのですね。
この前のコメントで、間違いがありました。すみませぬ。
東北大学のヤナギの説明サイトを削除していたのに
「以下のサイト」と書いていましたね。
それはここです。
http://www.tech.sci.tohoku.ac.jp/activ/proceed/h12/a-4.htm
ここにコガネヤナギの説明があります。
この東北大学の植物園には、「ヤナギ園」というものがあり、ヤナギ科植物の標本や研究施設があるようです。
植物園のサイト内には、質問できるところがないようですが
ここの方なら、きっと詳しい答えを教えてくれそうです。
遠いけど、行ってみたくなりました。

珍獣ららむ~ 2008年04月30日(水)16時32分 編集・削除

 ここには行ってみたいですねえ。東京では葉が白い季節はもう終わったみたいなんですが、東北ならこれからじゃないかという気がするし。ヤナギ園にはものすごいものがあるかもしれないし、ないかもしれないし、ああ気になるー。

 金町駅からだと常磐線経由で仙台入りして、帰りは東北本線で上野経由で帰ってくると一筆書きで700kmくらいなので、鈍行運賃だけなら一万円でおつりがきそう??  大昔に始発で仙台まで行った時は、お昼前にはついたような気がするから……うーん、でも帰りの乗り継ぎがあやしいから一泊しないときついよなあ。でも昨今は漫画喫茶があるのでー……

 なんて妙に具体的な計画まで頭をよぎる今日この頃ですー(汗)

ひろこ 2008年04月30日(水)18時01分 編集・削除

ほぼ解決おめでとう!
楽しかったなぁ。
こう言うのがインターネットの美味しいところだわねぇ。

普通列車(快速を含む)で良いなら、
金券ショップで『青春18きっぷ』の2回残りなんかを探せば、
かなり安くなるんじゃないの?

…普通だと7時間くらい掛かるのね。

所要時間 6時間45分   乗換:3回
08:27 発 ■金町
5分 ||常磐線各駅停車 08:32 着
08:41 発 (9分) ■松戸
1時間46分 ||常磐線普通(上野-水戸・高萩)10:27 着
10:32 発 (5分) ■水戸(茨城)
1時間44分 ||水戸線・常磐線 12:16 着
12:21 発 (5分) ■いわき(福島)
2時間51分 ||常磐線(いわき-仙台)
15:12 着 ■仙台(宮城)

JR東日本の検索は判りづらいねぇ。

Goudeau 2008年04月30日(水)19時10分 編集・削除

着物の世界には柳の若葉の色をさす「柳色」さらにグレーがかつた「柳鼠色」との色名が古くからあるさうですが、今回のアレは「純白に限りなく近い柳鼠色」とでも予備隊、もとい呼びたい色でしたネ。私も今回の探索にまぜていただいて楽しかつたです。

Goudeau 2008年04月30日(水)19時18分 編集・削除

色見本:やなぎねず
ttp://www.colordic.org/colorsample/2333.html

珍獣ららむ~ 2008年04月30日(水)21時39分 編集・削除

 ひろこさん、青春18きっぷは学生の春夏冬の長期休暇の時だけで、春は4月10日までみたいよ。これが使えたら一筆書きにこだわらなくてよさそうなのにね。それにしても仙台は遠いわ。いわきから先の電車の少ないこと(笑)

 Goudeauさん、旧約聖書のエニシダが、じつはシロレダマなんだっていうページをおしえてもらったので、ザメンホフのエスペラント訳聖書を見たら、列王・ヨブのどちらも genisto という単語があたってました。エスペラントの植物名は学名の一部から作ったものが多く、genisto はヒトツバエニシダ属(genista)に由来してるようです。エニシダ属にはまた別の単語があります。

 ザメンホフはヘブライ語ができたらしいので、必要ならばシロレダマに当たる単語を作ったと思うのですが、ヒトツバエニシダにあたる単語をあててるところを見ると、ギリシア語だかに訳された旧約聖書がローテムにあたるような単語を使っていないのかもしれないですよ。

 この想像があってるとしたら、日本語訳がエニシダやレダマの林をさまよっていたとしても、あまり不思議はないというか、むしろ当然なんじゃないですかねー?

 というかですね、なんかどうも、旧約聖書にある「ローテム」をシロレダマとすることすらアヤシイらしいんですよ。ローテムというヘブライ語は確かにシロレダマのことなんでしょうけど、根っこは食えないらしいんですよ。でもヨブが砂漠で食べたと書いてあるので、食べたのが本当ならばヨブ記の作者はローテムという言葉でもっと別の植物を指してた可能性があるとかないとか。でも、エリヤが疲れて眠った場所は、シロレダマの下が絵になりますねえ。

シバケン URL 2008年04月30日(水)22時37分 編集・削除

ヤナギ、面白かったです。
植物は種の同定が非常に難しいですね。
植えてあるのが個人のお宅ならその家を訪ねてみるしかないのですね。
僕はプラナリア採集で個人の敷地内に入らせてもらうことがよくあります。

フリー系の乗車券がなければバスの方が安くなる可能性もありますね。
18きっぷシーズンなら東北本線も使えて便利ですが。

Goudeau 2008年05月01日(木)06時30分 編集・削除

(七十人訳列王記上19:4)
και αυτος επορευθη εν τη ερημω οδον ημερας και ηλθεν και εκαθισεν υπο ραθμ εν και ητησατο την ψυχην αυτου αποθανειν και ειπεν ικανουσθω νυν λαβε δη την ψυχην μου απ' εμου κυριε οτι ου κρεισσων εγω ειμι υπερ τους πατερας μου

(逐語訳)
そして 彼は 彼は来た 中で その 荒野 道を 日 そして 彼は来た そして 彼は座った 下に ラス(ヘブル語=エニシダの音写) 一 そして 彼は要求した その 生活を 彼の 離れ死ぬ事 そして 彼は言った あなたが自分の為に十分し続けろ 今、あなたは取れ それだから その 生活を 私の から 私、 主よ、 それは 無い より良い 私は 私が存在し続けている 越えて その 父ら 私の。

(ラテン語)
et perrexit in desertum, viam unius diei. Cumque venisset, et sederet subter unam juniperum, petivit animæ suæ ut moreretur, et ait: Sufficit mihi, Domine: tolle animam meam: neque enim melior sum quam patres mei.

ここではραθμ(ラス)といふヘブル語音写でお茶を濁して居るらしいです。

「聖書の於けるエニシダ」(英文)
ttp://penelope.uchicago.edu/misctracts/juniper.html

読む気力なし(苦笑)

Goudeau 2008年05月01日(木)07時17分 編集・削除

上記逐語訳で「ラス」とカナ表記して居る「ραθμ」は素直に読めば「rathm」ですから、ヘブル語「ローテム」のまともな音写といつてよいでせうネ。

珍獣ららむ〜 2008年05月01日(木)10時39分 編集・削除

>シバケンさん
あれだけの大樹だと、昔から生えていたと思うので、
その家の人も植えた時のことを知らないかもしれないです。
種類を聞いても「なんとか言うヤナギですよ」って言われそう(^^;

そういえば夜行バスという手もあるんですね。
ぱっと調べるとJRの一筆書き鈍行運賃より高いところが多いけど、

東北急行バス
http://www.tohoku-express.co.jp/
これの直行便だと往復で7800円なので激安ですなあ。
早朝に着いてしまうのが難だけど、
これなら昼間を有効に使えるし一泊する必要もないから現地で夕食を豪勢に食べても大丈夫そう。
うへ、なんか行けそうな気がしてきたよ。
やばいなあ、行く気はあんまりなかったんだけど(笑)


>Goudeauさん
 おっ、すごいすごい。七十人訳ではローテムの音写なんですか! ザメンホフもこれにならってretomoとかratemoとかの単語を作ってもよさそうだったのに、作らなかったのは不思議ですねえ。

・その場限りの都合で造語を作りたくなかった?
・ザメンホフ当時の分類学ではローテム、レダマ、エニシダ、ヒトツバエニシダ…ここらへんが全部同じ属だった?
(だとしたらエニシダを意味するエスペラントのcitizoという単語はもっとあとの時代に作られたということになるんだけど)
・ザメンホフの当時、ヨーロッパ各国語の聖書では、genisto(ヒトツバエニシダ)にあたる単語をあてるのが主流だった?

なんて仮説がたつけれど、エスペラントの研究なんて、かなり不毛な気がしてきました(笑)

[追記]2008年5月7日
 エニシダ(Cytisus)属は、昔はGenista属に分類されていたそうで、エニシダという言葉はGenistaが訛ったものらしいです。分類が修正されたのがいつ頃なのかよくわからないんだけど、こういうものはよっぽどの専門家じゃないかぎり、古い分類をしばらく使い続けるものだから、ザメンホフはエニシダもヒトツバエニシダも、全部genistoに含めてた可能性が高いです。ひょっとすると、レダマやローテムもGenista属だったのかなーと思うのですが、古い分類の資料がないので降参。

珍獣ららむ〜 2008年05月01日(木)10時59分 編集・削除

 そういえば、旧約の英語訳としては黎明期のジェイムズ王欽定訳だと、ローテムの部分は juniper tree ネズの木と訳されてるらしいですよ(某団体に3000円ほどお布施をしてせしめた聖書辞典に書いてあったけど、この手の内容に教義もへったくれもないので本当でしょう、たぶん)。ネズだったらヒノキ科の高木ですねえ。なんかまるで違う(笑)

 でも、エニシダ、ヒトツバエニシダ、レダマのどれをとっても、下で人が眠れるようなもんじゃなさそうだし、どれをあてても違和感がありますよね。

 ちなみに、そこの教団の英語聖書では broom tree と訳しているらしいですよ。broom は箒のことで、魔女がエニシダの枝で箒を作ったという伝説からエニシダのことでもあるそうです。ローテムが欧米にはないのでエニシダみたいな木ってことにしてるみたい。

Goudeau 2008年05月01日(木)11時55分 編集・削除

念のため七十人訳の他の箇所も見てみました。前回便利に使つた逐語訳がこちらの分は無いのですが、どうも「ローテム」系の単語は、どちらにも無いやうな気がします(?)ギリシャ語の辞書がないので私の検索もここまででお手上げです。

ヨブ記30:4
οι περικλωντες αλιμα επι ηχουντι οιτινες αλιμα ην αυτων τα σιτα ατιμοι δε και πεφαυλισμενοι ενδεεις παντος αγαθου οι και ριζας ξυλων εμασωντο υπο λιμου μεγαλου
(ラテン訳)
Et mandebant herbas, et arborum cortices,et radix juniperorum erat cibus eorum:
(新共同訳)
あかざの葉を摘み れだまの根を食糧としていた。

詩篇120:4
ιδου ου νυσταξει ουδε υπνωσει ο φυλασσων τον Ισραηλ
(ラテン訳)
Ecce non dormitabit neque dormiet qui custodit Israël.
(新共同訳)
勇士の放つ鋭い矢よ えにしだの炭火を付けた矢よ。

珍獣ららむ〜 2008年05月01日(木)14時17分 編集・削除

 あれ? ヨブ記の30:4はラテン語だと植物をさす単語が三つありますね。

herbas 草々を
aruborum cortises コルクの木々を
radix juniperorum ネズの木々の根っこを

 文法がよくわかんないんだけど、ラテン語訳を素直に直訳すると、

「草を、コルクの木々をかじり、ネズの木の根を食料として食べて(eorumがなんのことかわからない)」

とかになりそうな予感。

 今ちょっと日本語の聖書もあたってみたのですが、この部分を「アカザ」「レダマ」と訳しているのは新共同訳だけかも?

聖書協会の口語訳
「彼らは、ぜにあおいおよび灌木の葉を摘み、/れだまの根をもって身を暖める。」ぜにあおい・かんぼく・れだま

新世界訳(某教団のやつだ)
「彼らは灌木の傍らの塩の草本を引き抜いていた。えにしだの木の根が彼らの食物であった」灌木・塩の草本・えにしだの木

 どれも微妙に意味は違うけど、植物をさしてる単語が三つあるのは共通してるのね。へーって感じ。もとがヘブライ語だから母音の添え方とかで意味が変わるんですかね。

 herbas にあたる単語は、ヘブライ語ではマッルーアハというそうで、とるにたりない草のことだそうです。マッルーアハが塩という意味の単語から派生した言葉だと考えられているので、かじると塩味のする草だろうと考えられるらしいです。ラテン語のは、塩の部分を考慮しないで単純に草と訳したみたいですね。

 新共同訳が「アカザ」と訳しているのは、聖書の中でとるに足りない草として頻繁に出てくるのがハマアカザという、名前のとおり塩を含んだ土壌に育つ草なんだそうで、他の部分にあわせてアカザをあてたっぽいです。苦労の痕が見えますね。

 話をローテムに戻すんですが、某教団の新世界訳は「食料にした」と訳しているのに、その教団の聖書辞典ではローテムの根が食べられないことを指摘した上で、ヘブライ語の原文に母音を打ち直して「暖めるもの」と訳すべきだと提唱する人もいる、という別の訳についても書いてあるってこと。こういう事に関しては意外と中立で使えそうな感じ。

 っていうか、ジェイムズ王欽定訳の「ネズの木」はラテン語聖書がそうなってたからだったのね。ギリシア語は……わたしもわかんない(笑)

Goudeau 2008年05月01日(木)14時26分 編集・削除

失礼、詩篇ギリシャ語文が違つてました。ラテン訳と章句ナンバーが違ふといふことに気付きませんでした。

詩篇120:4
τα βελη του δυνατου ηκονημενα συν τοις ανθραξιν τοις ερημικοις
(ラテン訳)
(119-4) sagittae potentis acutae cum carbonibus iuniperorum
(新共同訳)
勇士の放つ鋭い矢よ えにしだの炭火を付けた矢よ。

ヘブル語まで見たいかたは・・・
ttp://biblos.com/1_kings/19-4.htm
ttp://biblos.com/job/30-4.htm
ttp://biblos.com/psalms/120-4.htm

Goudeau 2008年05月01日(木)21時05分 編集・削除

ねずの木といふと、あのグリム童話で一等怖~いお話ですネ。

キーウィット、キーウィット、なんてぼくはおりこうさん♪

Goudeau 2008年05月02日(金)03時04分 編集・削除

すこし違つた。マザーウースの歌がまざつちまつた。正しくは

キーウィット、キーウィット、なんてきれいな鳥だろぼくは♪

Guccasofara Eメール URL 2008年10月10日(金)16時08分 編集・削除

ууу какой хороший сайтwww.chinjuh.mydns.jp, я бы вас попросил загленуть ко мне и сказать как вам мой сайт

珍獣ららむ〜 2008年10月10日(金)16時44分 編集・削除

 コイツは日本人にロシアの携帯電話のサイトを見せてなにをしたがっているんだね。スパムもそろそろ無差別をやめないたタダの無駄だぞ。たぶん機械で書いてるんだろうけどさ(笑)

 でも、ロシア語っつーのはある意味イケてる。日本語を含まないメッセージを拒否する設定にしていても書けそうだしね。キリール文字は日本語のフォントに入ってるからなあ。