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四川大地震の前兆としての雲

 暑いです。予報どおりの晴天。今日は25度を超える夏日になるとテレビで言っていました。地震が面白いのでそればかりに注目しているけれど、実はモンシロチョウが蛹になったり、しばらく前に蒔いたいろんなものが発芽したりしなかったり、カニもカエルも元気だしと、イベント盛りだくさんでめちゃくちゃなことになっています。

四川大地震の前に日本にも出ていた地震雲

 ところで地震雲である。北陸地震雲予知研究所(石川県小松市)の上出孝之所長(71)が日本時間の2008年5月11日午後3時過ぎに西南西から東北東に延びる地震雲を確認していたことがわかった。その雲は帯状型で沢山の小さな雲が寄り添うというもので、大規模地震の発生前に見られる形であり、マグニチュード8クラス、場所は中国と推測された。そして四川大地震が発生したのは翌12日である。上出氏は過去に十勝沖地震や04年のスマトラ沖地震も的中させているとのこと。(20日発行日刊ゲンダイ「日本の地震雲博士 四川大地震も的中させていた」地震雲の白黒写真付き)

 これが本当ならばすごいのだが、いかんせん発生後に出てきた話である。また四川のような遠いところの地震に関連する雲が、本当に日本に出るものなのか疑問は尽きない。上出所長には今時だからブログでもはじめていただきたい。雲の観測記録をたんたんと書きつづり、「どこそこ方面に地震の兆し、規模はこのくらい」と書き添えて。おそらく的中率は非常に低いと予想されるのだけど、当たった時のインパクトもまた強いはず。

 なお、博士は4~5日以内に東京や千葉などの関東圏でM4~5の地震がおきるかもしれないと言っている。

地震の前に虹色の雲が

 日本で前兆現象とおぼしきものが観測されるなら、当然中国にもそんな話はあるはずである。カエルの大量発生はニュースになっていたけれど、地震雲の類を撮影している人はいないのかと思い探してみたところ、大紀元の記事にそういうものがあった。蛇のように長いタイプの地震雲ではなく虹色の雲で、いわゆる水平環(太陽の暈の外側の輪が見える現象*1)の類ではないかと思う。

 観測されたのは陝西省宝鶏市東開発区の高新4路で13時34分とあるが、このあたりの太陽の南中時刻は何時くらいなのだろう。水平環は太陽が高い位置にないと見えない現象と聞くので気になる。なんにせよ珍しいことには違いなく、非常に美しい現象。見てみたい。

 この現象と地震との関連はわからないが、古典に見える地震の前兆現象に、雨の前に山が近く見えるのと同じように空が近く見え、星などが普段の倍の大きさに見える、というのがあるが、水平環が発生する条件と共通するものはないのだろうか。
 
◎大紀元
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d83561.html
陝西省宝鶏市東開発区の高新4路で午後1時34分とある。

◎こちらには動画も
http://www.youmaker.com/video/sv?id=7cf1ee64a8a54e119c0301b816ff9e54001
12日の地震半時間前に甘肅で撮影されたと書いてある。

*1:改めて調べてみると、水平環は外暈(46度ハロ)とも別の現象とのことでした。詳しいメカニズムを知りたい人は水平環、または環水平アークで検索するとよいでしょう。

タグ:地震

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