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16日中に

忘れないようにメモ的に

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▲16日中にほとんどの蚕が脱皮を済ませてしまった。すべての蚕が眠に入ったなと感じたのは15日の午後だったのにペースが速いんじゃないかと思うけれど、無事に脱皮したからよしとする。四齢蚕の脱皮はすごい。薄くてしなやかな透明な全身スーツを爪先からひっぱって脱がせてるみたい。

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▲乾燥した脱皮殻。脱皮直後はもっとしなやかで、ストッキングを脱ぎ捨てたみたいに見える。天衣無縫というけれど、蚕の脱皮がらはまさに縫い目のない服みたい。

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▲二齢から四齢までの糞、200頭分。とっておこうかと思ったけれど黴始めたので捨てることにした。

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▲これが五齢幼虫の糞。ずいぶん大きな糞をするようになった。孵化したばかりの頃は砂粒より小さいような糞をしていたのに。

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▲五齢幼虫。現在、体長は60mmくらい。

 爆発的に食べ始めた。このままでは四六時中餌やりをしなきゃならないので、半透明な衣装ケースに桑の葉とともに入れることにした。空気がとおるように少しずらして蓋をすれば桑の葉が長持ちするので餌やりの回数を減らせるはず。

 昨日の病気かもしれない蚕(黒くよごれたほう)は元気だ。やっぱりシバケンくんの言うとおり脱皮に失敗しただけなのかもしれない。黒い液体にまみれていたのは下痢ではなくて口から吐き戻した餌のような気がしてきた。

 上蔟の準備もしなければいけない。ありあわせの厚紙で蔟(まぶし)を作ってみたが、これじゃ足りない。200頭いるはずだから400頭分の蔟がいる。明日材料を買ってこよう。

 シジ 竹 舟(ふな) 庭の由来は、「かゐこやしなひ草」で、
又くハをしかじかくハぬことありこれをねむるともいふなり、とあるのが訛って獅子やシジになったのかな、と珍説を唱えてみる。二番目の眠を竹というのは、「かひこくわをくわするにしたがひしだいに大きくなり、ほかのすだれようのものにうつしてくわをあたへるなり」が由来ではないだろうか。でも舟や庭がどこから来るのかまるでわからない。

 というわけで眠いので寝ます。


ほかの竹すだれようのものにうつしてくわをあたへるなり、

タグ: カイコ

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Goudeau 2008年07月18日(金)02時26分 編集・削除

先刻ご承知でせうけど、門付けの『春駒唄』の文句

「さればこれより休みにかかる、シジの休みはしんじつ蚕、フナの休みはふんだん蚕、ニハの休みでにはかに育つ、くせなくきずなく簇に上がる」

この語呂合はせと上記珍獣様の説は、発想が似てゐますネ。『春駒唄』は、なにかしらめでたい言葉と掛けて「予祝」「言寿」するといふ門付け芸の目的にそふものなのでせうけど、珍獣様のは別段めでたい語呂合はせでは無いでせうけど。ことによるとシジ以下全て「もともと語呂合はせ」だつたりしてネ。

※上記の唄には「竹」は欠落してゐるやうです。

Goudeau 2008年07月18日(金)11時09分 編集・削除

シジ:子供の小さなティムティム
タケ:オトナの立派なティムティム
フナ:言はずと知れた女性器の象徴。
   立派なティムティムを収納する抜け殻か
ニハ:男性的要素と女性的要素は遂に錬金術的に結合され
   蚕は両性具有者となつて羽化登仙する。
・・・なんてネ。
(最後の項目はやや無理やりです)

珍獣ららむ~ 2008年07月18日(金)11時57分 編集・削除

 はりごま唄の「ふんだん蚕(ふな)」とか「にはかに育つ(にわ)」は、蚕の育ち方を的確に表してますね。ふなの眠前後(三齢・四齢)は、急に蚕の量が増えた感じにないrます。にわの眠前後(四齢・五齢)は、文字通りにわかに育つ感じです。見るたびに大きくなってます。

 何番目とかの数字ではなく、愛称のような呼び名を使う理由を考えると、次の三つくらいをぱっと思いつきます。
1. 蚕の形状を表しているのではないか?
2. 蚕の飼い方の暗記法になっているのではないか?
3. 縁起担ぎではないか?

 3だとすれば悩ましくて、いきなり縁起のいい名前を無関係につけるとは思えないので、1か2で呼び名がついてから、後付けで3ができる順番かな、と妄想してます。はりごま唄の「しんじつ蚕」なんかは 3 の例で後付けなのかなーとも思うんですが、ふんだん蚕やにはかに育つなんかは、見たままなので後付けとも言いにくいですよね。案外、ふな・にわ は蚕の増え方を言っているのかも。

 ちむちむ……ニヤニヤ。うちのお蚕さんたちは、いよいよ育って幼児の似指のようになってますよ。