普洱茶にはいろいろな形状のものがあるのですが、七子餅茶(チーズビンチャ、とか読むのでしょうか)というのは円盤状に固まっているものです。餅は、日本で言うと煎餅みたいな形状のものを言います。
なんでも、このような円盤を七個重ねて竹の皮で包み、それをさらに九つ並べて発酵させるので、七子餅茶の名前がついたとお店の人が言ってました。
値段はピンキリです。固めずに作ったお茶が500gで1000円程度だとすると、七子餅茶は一個(約300g)で1300〜2000円くらいのものが、横浜中華街あたりでは普通みたいです。
値段の差は、バラバラのお茶にくらべると若干よい茶葉を使っているのと、丁寧に発酵させるので風味がよいからだ、ということです。果たしてその差が舌でわかるかどうかはビミョーですが、何事も気分が大事なのです。手間をかけてお茶を飲むのは楽しいじゃありませんか。
大きさは 直径20cmくらいでしょうか。先にも書きましたが、だいたい300gくらいで、300gといったら毎日こればっかり飲んでも一ヶ月やそこら飲み続けられる感じです。
裏返すとこんな感じ。きれいに包まれてます。特に封がしてあるわけでなく、真ん中できゅっとねじってへこみに押し込んであるだけでした。わたしゃこんな紙包みがけっこう好きだったりします。お店では、この紙包みを、煎餅の袋みたいなものに入れて、密閉して売ってます。
開けるとこんな感じです。フリスビーに似ています。想像以上に固くて、凶器にすらなりそうな勢いです。
お茶として飲むには、まず円盤を割らなきゃいけないんですが、これが本当に固いので一苦労。テーブルの上に置いて、右手を円盤の真ん中よりちょい右くらいに当てて体重をかけて、左手で円盤の縁を持ってぐいっと折る感じで……とやっても一回では割れないかもしれません。
あまり無理するとドンガラガッチャーンとなって、せっかくの茶葉が散乱して泣きを見るかもしれません。慌てないで何度か場所を変えたり、裏返したりしながら、ゆっくりと力を込めましょう。そのうちどこかに亀裂が入るので、そうしたら両手でそっと割ってやればいいでしょう。金槌で叩くと茶葉が粉になるのでもったいないです。
円盤が割れたら、割れ目からマイナスドライバーのようなものを差し込んで、そっとねじると茶葉が薄くはがれます。ぶっちゃけた話、マイナスドライバーで十分なのですが、写真のような普洱茶専用のナイフも数百円で売られています。
普洱茶用のナイフも、写真のように平たいものや、アイスピックを太くしたような形状のものなどいろいろあります。細くて尖ったものよりは、マイナスドライバー状の平たいものが使いやすそうです。
いずれにせよ、割れ目に横から差し込んでねじりましょう。氷を割るように上から刺してもうまく崩れないと思います。
形から入りたい人(それはわたし)には、通販サイトを探すとこんなのもあるようです。
普洱茶用のナイフ
840円税込み送料込み
これは、カッコイイ!! わたしゃ中華街でこういうのを探してたんですが見つからず、300円くらいの安いのを買ってしまったのですが……ううむ、通販あなどれない。お気に入りにいれといてそのうち買い直すよー。
というわけで、次の記事に続く。
プーアル茶 プーアール茶 餅茶の割り方 入れ方 煎れかた いれかた
タグ:お茶
ウキダカラ 2009年02月16日(月)00時32分 編集・削除
この先の尖ったタイプのナイフは、こんど改定された(去年の秋葉原事件の影響で)規制に引っかかるかもしれません。