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2009年5月1日の群馬旅行

日時 2009年5月1日 平日
天気 晴れ
目的 榛名湖畔の桜の様子を見る(執念)
まわった場所

  • 高崎インターを出る
  • 榛名湖
  • 前橋の商店街
  • 新伊勢崎駅前のもんじゃ焼き屋
  • 本庄児玉のインターから乗る


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 今回は直前までインフルエンザにかかっており(残念ながら海外へ行ってないので新型ではありません :-)、体力もなければ味覚や嗅覚までないという三重苦だったが、車を運転してくれるおともだちが休みをとれたということで、せっかくなので行くことにした。

い:世にも不思議な木はどこにある?

 このへんに「世にも不思議の木」というのがあるそうだ。根元で二本になった幹が末で一本につながっている木であるらしい。個人所有の木で、秘宝館の一歩手前のような場所らしい。ナイトスクープでいうところのパラダイスである。

 が、看板は見るんだけれど、どこにあるのかよくわからない。今回ちょっとよってみたくて近くまで行ってみたんだけれどみつからなかった。

ろ:群馬の松

 今回は県道126号を上ることにした。道沿いに「群馬の松」の案内があるので降りてみた。道の西にそうように流れる車川の中州(?)にあるらしい。自動車は短時間なら道ばたに置ける。
群馬の松
群馬の松への道
 案内にしたがって川に降りて、林の中の道をぬけると、松の木と石碑がある。石碑は達筆すぎて読めなかった(こういうの読めるようになるにはどんな勉強をすればいいのやら)。

群馬の松
 上の写真が霊木群馬の松で、群馬という地名の由来になったとされている。なにがどう霊木で地名の由来なのか、案内が不親切でいまいちよくわからない。

 帰宅してから調べてみると、まずこのあたりは昔「くるま」と呼ばれていたそうだ。霊木の下を流れている川も車川(くるまがわ)という。

 また、実際に馬がたくさんいたか、財産となる馬がたくさんいるといいなという願望からか、くるま に来馬などという漢字をあてているうちに、群馬と呼ばれるようになった、らしい。

 調べ方が大ざっぱなのであまり信用しないほうがいいかもしれないが、おおまかにいうとそんな由来があるそうだ。

 群馬の松がなぜ霊木と呼ばれるかというと、地名の由来になった車川のほとりにたっていて、ちょうどそのあたりで川の水が直接流れおちないでくるくるまわるような動きをするから、らしいんだけどこれもよくわからない。

 だとすると、くるくるまわるので、くるま川、そのほとりにある松の大木なのでくるまの松、来馬の松、群馬の松、ばんざーい、という図式なのかもしれない。

 そういったすばらしい霊木だが、今あるのは何代目かの木で、古代からここにはえていたわけではない。それなりに大木だが、それなりという感じである。

 ただ、川が美しいので近くを通ったら立ち寄ってほしいと思う。

車川

は:二神抱擁の道祖神

 近くの見所を紹介する手書きの案内板に、二神抱擁の道祖神なるものがあったので見に行った。群馬の松の案内があるところから徒歩で二分くらい。近いので、案内を頼りに適当に歩けばみつかると思う。

 男女の神が抱き合ったすがたをした石仏で、1790年ごろ(寛永年間)に作られたそうである。

道祖神

 古いものなので男女かどうかわからないくらい摩滅してしまっている。

 道祖神は、一説によれば天孫の道案内をしたサルタヒコとその妻であるアメノウズメであるとも言われるが、仏教経由でわたってきたヒンズーの神々にも男女で抱き合っているものがあるし、中国にも下半身が蛇になっている男女の神が抱き合うものがあったはずなので、単純に神道のみの発想ではなさそうな気がする。

に:峠道

 再び車に乗って県道126号を北上する。まわりは田舎でとてもいい感じの風景だ。高崎から榛名山に向かう道は三通りあり、ひとつは頭文字Dで有名な松之沢峠越えをする県道28号線、もうひとつは少し遠回りだけど道が広く、途中に榛名神社がある観光コースの県道211号線、そして、両者の真ん中を通っている県道126号線である。

 126号線も道幅が狭く、まがりくねった峠道である。昼間は車の通りもなく景色もよいので気持ちよく走れるんじゃないかと思う。ただ、道にタイヤの痕があるので、夜になると走り屋がいるかもしれない。対向車には十分に注意してほしい。

ほ:榛名湖の観光案内所

 湖畔に観光案内所があり、その前にオオヤマザクラとおぼしき大きな木がある。

オオヤマザクラ
オオヤマザクラ

 ソメイヨシノより花びらが細く、色が濃い。この木だけ見ると満開ですばらしい状態だったが、わたしがもう何年も見たいと思って果たせないのは、湖を埋め尽くすような勢いで咲く桜の満開だ。

 しつこいようだがもう一度書かせていただくと、中学の頃に榛名湖畔にある高原学校というところで学年全体で合宿する行事がある。正確な日付は覚えていないが、五月の中旬頃だったはずだ。

 二泊三日ほどの合宿中に、湖にカッター(船)をうかべて漕ぐ練習をさせられたり、榛名富士に徒歩で登らされたり、キャンプファイヤーをしたりするのだが、その期間中湖畔の桜が咲き乱れていたのが忘れられない。

 記憶がかなり美化されている可能性はあるが、湖にうかべたカッターから、湖畔の街(おそらく土産物屋が建ち並ぶあたり)を眺めると、建物が桜にうずもれるような感じだった。また、湖の南のほうへ目を向けると、はるかとおくの岸辺の道が桜並木になっていたのを覚えている。それ以外にもあちこちがわっさりと桜の満開で、それはもう夢のような三日間だった。

 その状態をともだちに吹聴してまわっていたら、一度見せろということになり、ここ数年毎年かならず桜の時期を狙っているのに見られない。咲いたかと思うと強風であっという間に散ってしまったり、暖かくて五月をまたずに終わってしまったなどという年もあった。

 今年は入念に計画して、四月中に一度見に行き、今日またこうして来てみたものの、やはり昔見たほどの満開にはほど遠いのである。ゴールデンウィークの最終日にでももう一度来てみることにした。

へ:「湖畔の宿」記念公園と竹久夢二のアトリエ

 「湖畔の宿」というのは服部良一の作曲で、高峰三枝子が歌って流行した歌謡曲だが、作詞家の佐藤惣之助の書簡から、その舞台が榛名湖であることが近年になって判明して、そのことを記念した公園が作られた。どんな歌は、midomiにでも吹き込もうと思ったけれど、インフルエンザの後遺症で声がもとにもどらないのでやめておく(泣)

 その公園の近くに竹久夢二のアトリエを復元したものがある。夢二は実際にこのあたりにアトリエを持っていたらしい。復元されたアトリエにはパネル展示などもあったが、BGMが石川啄木の「ふるさとの山に向ひて」を歌曲にしたやつだったのはどういうネタなんだろうか。夢二だけだと「宵待草」しかかけるものがないからなんだろうけど、どうせ長時間いる場所じゃないんだからいいんじゃないの、それで。

と:渋川スカイランドパーク

スカイランドパーク

 渋川というか、伊香保の温泉街に近いところにある小さな遊園地である。入場料は500円で、乗り放題券付きだと1700円(15時以降は1500円)。

 1998年の長野オリンピックに先駆けて、長野新幹線が開通する。安中榛名というところに駅ができるが、一山も二山も超えたような遠いところだ。しょうじきオリンピックついでに人が来てくれるような立地条件とは思いにくいのだが、地元の期待はそうとうなものだったんじゃないだろうか。

 スカイランドパークだけでなく、システィーナ美術館というだまし絵の美術館ができたり、その他もろもろ、楽しめる施設が伊香保周辺に沢山できた。

 実際それらがどのくらい賑わったのかよくわからない。スカイランドパークは、平日だったにもかかわらず、そこそこ人はいたので、休日ならもっと大勢が訪れるに違いない。

 遊園地に来たら、必ず観覧車に乗ることにしている。ここの観覧車は1998年の開園当時からあるもので、一周12分。地面からてっぺんまでの高さはちょっとわからないが、標高でいうと 510mのところまであがれるそうだ。

観覧車からの眺め

 観覧車というと、どの方向に何が見えるかの案内があることが多いが、ここのはスケールが大きい。札幌や東京、先代、富士山など、日本中の地名が書かれていた。もちろん見えるわけはないのだが、日本の中心から各地の方向を眺めてほしいという熱意は伝わってくる。渋川は、日本の中心にあたるといわれており、そのため「へそ祭」が開催されたりするのである。

◎渋川スカイランドパーク
http://www5.gunmanet.ne.jp/skyland/

 まだ日も高いし、どこかで食事もしたいので前橋に出てみることにした。

ち:このへんに有料駐車場

 群馬は車社会なのであちこちに駐車場があり、どこもタダか、とても安い。100円/1hとかである。東京では夜間割引があるが、なぜか前橋では夜間割増があり、夜は倍の金額になる。理由がよくわからない。

り:中央アーケード

中央アーケード
 歓呼堂煥乎堂という大きな書店の近くに中央アーケードという古い商店街がある。町並みとして気に入っていて、このあたりで食事できないかなと思ったんだけれど、あまりパッとした店がなかった。単純に町並みが好きなのでべつにいいんだけど。

 アーケードからそれてみても、夜にならないと開かない店ばかり。結局前橋では食事できなかった。

ぬ:ぐーちょきぱーの像

ぐーちょきぱーの像
 駐車場にもどる途中でみつけた謎のオブジェ。なんのへんてつもないビルの前にある。リアルすぎてちょっと恐いかも。

 車に乗って、国道17号を高崎か本庄まで行こうかと思ったけれど、急に気が分かって伊勢崎でもんじゃ焼きを食べることにした。

[追記]2014年8月
 ひょんなことから、これとそっくり同じ像を福島県いわき市でみつけました。詳しくはこっち。「ジャンケンポン ぐぅ・ちょき・ぱぁ」
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1779

る:お食事処みちくさ

もんじゃ焼き
店内

 以前、いせさきSNSの人にこの店を教えてもらったのを思い出してでかけてみた。事前になんの調べもしていなかったけれど、たしか新伊勢崎駅の前だったはずと探したらみつかった。土地勘があってよかった(元地元民)。

 もんじゃ焼きとお好み焼きの店で、その他の軽食もある。店主がいろんなことにこだわりをもっているらしく、水槽でグッピーなどの美しい魚をたくさん飼っていたり、店で出している水は大間々(みどり市)の百観音の近くでくんできたわき水だということだ。

 残念ながらインフルエンザの後遺症で味と匂いがわからなくなっていたのだが、目の前でものを焼くのは楽しく、来てよかったなと思った。

群馬県伊勢崎市中央町22-1
 新伊勢崎駅(東武線)のほぼ駅前

営業時間
 11:00〜14:00
 17:00〜23:30

定休日 月曜

無料駐車場あり

http://www.imap.ne.jp/cat8/rensai/frontier/mitikusa/index.html

を:相川考古館

 古い木造の建物を今も残している旧家で、考古学的な所蔵品があるらしい。弾琴の埴輪(だんきんのはにわ)といって膝の上で琴を弾いている埴輪が所蔵されている。

 そういうことは地元民だったのでとてもよく知っているんだけれど、平日しかあいてないので見たことないんだね、これがまた。もっと早くに到着したら見られたかもしれないんだけれど、もう17時をとっくに過ぎているので今回も見られなかった。


◎相川考古館
http://homepage3.nifty.com/aam/

 おっ!!! 今は月曜が定休日で休日もあいてるんじゃないか。見たことがあるという同級生が、昔はこの家に住んでる人が案内してたようなことを言っていたけれど、93年に財団法人化してるじゃないの。だんだん見られそうな気がしてきた。次は狙って見に行ってみよう。いや、元地元民としてはこうなる前に行ってみたかったかもしれないが。


わ:この辺に布施肉店ってあったよねー……と
 お腹もいっぱいになったので本庄児玉から高速に乗ることにした。県道18号線(本庄県道とか呼んでたような気がする)を南下して板東大橋を渡る。

 今井町のあたりで「このあたりに昔、布施肉店という店があって、鶏ももを焼いたか揚げたかしたのを売ってたような気がするんだよね。それがOK食堂のてばっちと味がよく似てて……」と話ながら横目で見ていたら、今も同じ場所に看板は残っていた。でも、店はとっくの大昔に閉店しているようだった。

 庭にトラックがあったので、ひょっとしたら別の場所に移動して営業しているのかなあとは思うんだけれど、こういう地元の店の情報ってネットではさがせないので手も足も出ない。Yahoo電話帳に乗ってるけど、番地が昔と違っているようで地図で検索できない。

か:飯玉神社

 名和小学校の北に飯玉神社というのがある。わたしたちは県道の歩道がある側ばかり歩くので、神社そのものには滅多によりつかなかった。

 ある日、いつもどおり県道沿いの歩道を歩いていると、道の向こうにある神社の杜からジャンパー姿の男が無言で手招きをしているのが見えた。

 一緒にいた友達も見たと言ってるので幽霊じゃなくて不審者だろうと思うが(笑)、その時わたしたちは「こんな話を親や先生にしたら、家から出るなってうるさく言われるに違いない。(われわれはあんなのについていくほど頭が悪くないから大丈夫なので)このことは黙っていることにしよう」と申し合わせた。

 が、別の子が親だか先生だかに話したらしく、翌日は大騒ぎになっていた。変質者が出るので手招きをされても決して近づかないようにときつく言われた。行かねーよ、馬鹿じゃあるまいし。

 ということがあったよ、と話ながら通り過ぎた。

 そんなこんなで本庄児玉へ抜けて、関越にのって東京へ。



おまけ:築地銀だこの謎
 関係ないけど、今回の旅で、わたしはあんまり知りたくないことを知ってしまった。

 東京には銀だこというたこ焼きのチェーン店があり、金町駅前にできた時はお客が行列を作っていた。

 チェーン店のたこ焼きが悪いとはいわないけれど、二度と行けない見知らぬ土地の店じゃないんだから、人がはけてから買いに行けばいいじゃないかと思っている。だから、そういう店に人が行列をするのがどうもよくわからない。日本人て行列が好きなんですね。

 その築地銀だこが、なぜか群馬には沢山ある。東京のように駅前にあるんじゃなく、国道沿いに牛丼屋のような店をもっており、当然イートインもあればドライブスルーまであったりする。

 なんで「築地」銀だこが群馬にたくさんあるんだろうと首をひねり、どこの会社が経営しているのか調べたら、なんと本社は群馬県桐生市にあるではないか。築地かんけーないぞ!

 おい、おまいら群馬に海がないことを知っているか。群馬じゃ蛸もとれないんだよ。しかも本社は築地じゃなくて桐生だよ。なんだよこの二段のダマシはっww!!

 群馬は土壌のせいか稲作は盛んではないけれど、質のいい国産小麦を産することで知られていて、にぼうと(おっきりこみ)や、焼き饅頭など、郷土料理に小麦粉を使うものが多い。

 たこ焼きもその一環だと思えば群馬の会社が全国展開していたって少しもおかしくないんだけれど、それなら築地とかいわずに上州だって言っててほしいような気がするのはわたしだけ?


築地銀だこのお菓子で東京土産とか、うわ、なんかすごいフクザツな気持ちー。


こっちは銀だこをやってるホットランドがやってる桜みちという菓子屋さんの通販。DVD付きだって。

 というわけでみなさん、築地銀だこの本場は群馬ですから。これからは群馬名物ということでひとつそのー。

タグ:群馬 観覧車

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