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北読書:蓮池流韓国語入門


蓮池流韓国語入門
定価760円+税 2008年10月20日初版

 拉致被害者の蓮池薫さんの本。なんで朝鮮語じゃなくて韓国語なんだよ、という疑問は誰でも持つようですが、読んでみると、決して北朝鮮流の言葉を教えようとしているんじゃなくて、あくまで韓国語を中心に、北ではこういう言葉は使わず、こう言ってたというようなことが書いてありました。長年わからなかった言葉の法則が、帰国して勉強しなおしてからやっとわかったとも書いています。

 入門と書かれているけれど、言葉を覚えるための入門ではなくて、韓国語がどういう言葉なのかを知るための入門だと思います。会話の入門書を読みながらこの本も読むと、理解が深まりそうな予感。拉致されていた時の経験談もチラホラまじえながら進みますが、わりと硬派な本でした。

 買うつもりでしたが、新しい本なのにamazonでも楽天ブックスでも品切れ中で、中古だとプレミアがついてるみたい。回収騒ぎでもあったんですかと疑いたくなるけど、単純に増刷待ちってことなんでしょうね?

 北での経験談で面白い(といっては不謹慎かもしれないけれど)と思ったのは、言葉が分からないのではどうにもならないので、勉強したいと申し出ると、与えられた教材が非常に粗末で、まったく言葉のわからない旅行者が持ち歩いて、文章を指さして使うような本だったらしいです。

 もっとまともな教材をくれと頼んだら、今度は政治的な思想が書いてある本を、これを使って覚えれば一石二鳥だといわんばかりに与えられたそうです。

 自由に出歩くこともできないでしょうから、会話の練習は招待所の指導員としかできないでしょうし、この状態でみなさんよく朝鮮語を覚えられたと感心してしまう。




 暑いです、死にそうです。さっきまでエアコンつけてるのに、なぜか室温が29度からさがりませんでした。

 やっと冷えてきたけど図書館に返しに行ってきますー。

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