世間はパワースポット流行りだそうです。どこそこの山はゼロ磁場だとか*1、なんとか神社の写真を待ち受けにしておくとパワーを得られるとかなんとか。
そこで考えたのですが、葛飾にはパワースポットと呼べる場所はないのかどうか。
珍獣が考えるパワースポットの条件
・緑が濃い場所
・土がある場所
・空が広い場所
・人が集まってくる場所
・なぜか気になる場所
最後の、なぜか気になるというのは、たとえば地図なんか見ていて「ここなんだろう、見に行きたい!」と思うような場所ですね。そんなんでいいのかって思うでしょうが、そもそもパワーなんて実体のないものですから、「気が向く」ということが大事なのです。
上記の条件で言うと、目立った神社やお寺などはすべてパワースポットと言えます。その中でもちょっと変わったところを探してみました。高砂にある青龍神社が、葛飾でも有数のパワースポットだと感じます。
神社といっても小さなほこらがあるだけです。パワーの源はほこらじゃなくて、かたわらにある池ですね。
実は、ここが気になるという人はけっこういるようです。もしあったら葛飾の地図を見て下さい。google 地図じゃなく、葛飾全体が見える紙の地図を見るのがいいです。
中川と新中川に分岐する手前に小さな池があると思います。そこが青龍神社。池のなまえは、葛飾の伝説の本によると、怪無池(けなしいけ)と言うらしいです(ご近所の方で「ちがう、本当は○○池」という情報がありましたら、ご一報ください)。
中川のほとりにあって、近くに貨物用の線路があります。まわりは住宅地ですね。パワースポット的な立地条件でいうと、線路や沼地はあまり良くはない気がします*2。
ところがですね、ここはよく晴れた日に行ってみればわかるのですが、とてもいいところなんですよ。緑にかこまれていて、空が広く、とても明るく輝いています。おじさんたちが釣り道具を持って次々に集まってきます。
もとは田んぼに水をひくためのため池だったんじゃないかと思います。そういう池は各地にありましたが、今はみんな埋められてしまいました。でも、ここだけは今も残されています。
実はこの池には言い伝えがあるんです。雨が降らなくなると、群馬の榛名神社へ行き、御神水をいただいて、青龍神社の池に注ぐという神事を行ったそうです。
昔のことですから当然徒歩で取りに行きます。水を運んでいる間はオシッコに行ってはいけないという決まりがあって、氏子さんたちがリレーで運んだと言われています。
◎関連記事:青龍神社にそそぐ水をくんだのはここ!
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=408#haruna
こういった神事の言い伝えから考えても、近隣で一番のパワースポットであったことは疑いの余地がありません(と言い切ってその気になるのも大事なんだよ)。
ただし注意があります。パワーを求めて行くなら、よく晴れた日の昼間をお勧めします。日没後はいけません。照明があるわけじゃないですし、夜行っても何も見えません。
昔から夜は神が(良い神も、悪い神も)活動する時間だと言われていますので、聖地はそっとしておくべきなのです。池もありますから、夜は近づかないほうがよいでしょう。この点は要注意です。
青龍神社にピンときて見に行きたくなっちゃったら、場所はここです。京成高砂駅から徒歩で……10分くらいでしょうか。金町駅・亀有駅・お花茶屋駅からだと、京成タウンバスの白鳥線か日立交通のレインボーかつしかで高砂七丁目公園でおりて徒歩10分くらいかなと思います。
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*1:ゼロ磁場といっても、磁場が打ち消されるほどのパワーという比喩であって、本当に磁場がなくなっちゃうとかではないそうですが
*2:一説によれば、流れのない水は良いものだけでなく悪いものも呼んでしまうとか。青龍神社の場合、近くに大河があるので悪いものは流れていっちゃいそうな気はしているのですけど
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ぱる子 URL 2010年05月26日(水)02時25分 編集・削除
おお、何かすごい説得力。行ってみたくなっちゃいましたよ。2枚目の写真がいいかんじです。