極楽寺は堀切菖蒲園の近くにある
▲ここが堀切の極楽寺です。やや斜に写したら曲がった写真になってしまいました。ダメ写真の見本ですね。斜めから取るなら、もっとはげしく斜めから狙うべきでしょう(何反省してるんだか)。
この写真の右手に見える、菊の花が生けてあるところに、いぼとり地蔵があります。
▲これが「いぼとり地蔵」です。お地蔵さんに塩をふりかけて、その塩で自分のいぼを擦るといぼが取れるそうです。うえ、これは言い訳のしようもないほど曲がった写真だ……orz
▲たくさんの人に塩をかけられて、お地蔵さんはすっかり摩滅しています。
石仏に塩をふりかけて(あるいはこすりつけて)皮膚病の快癒を願う風習はいつごろから始まったものなのかちょっとわかりませんが、意外とあちこちにあるようです。「塩地蔵」「いぼ地蔵」などと、特別に言われていなくとも、お寺の片隅で独特のすりへり方をした石仏を見ることがあります。
さて首塚ですが、お寺の門をくぐって左手を見たところにあります。
▲この写真の右の石版が首塚です。史跡ではないので由来書きなどありません。実は意外と新しいものです。
▲裏側に日付が刻まれています。写真では見づらいかもしれませんが、昭和貮年八月十三日とあります。貮は二です。
たまたまお寺の方がいらっしゃったので由来をお聞きしました。
お寺の近くに農業用の池があったそうです。場所もおっしゃってましたが、わたしは堀切の地理にあまり詳しくないので、どこだかわかりませんでした。
田んぼが住宅になり、池がいらなくなったので、ある時埋め立てることになり、水をぬいてみました。すると、池の底から白骨化した頭蓋骨と甲冑がでてきたというのです。
古い物とはいえ死体ですから、警察が捜査に来たそうで、出てきたものはすべて持って行かれてしまい、その後どうなったかわからないということでした。
そうして土地の人たちが供養のために作ったのが、写真の首塚です。
追記:
白骨死体と甲冑という話は、あくまでわたしが聞いた話であって、聞き違いや勘違いがあるかもしれません。
もし甲冑がでてきたのなら、北条氏と里見氏のいくさの名残なのかとも思うのですが、
http://www.tesshow.jp/katsushika/temple_horikiri_gokuraku.shtml
ここによれば「多数の頭蓋骨」とあり、甲冑については記述がありません。
◎関連記事:葛飾のわらべうたと伝説
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=508&continue=on#continue