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久しぶりの獣医行き

 昨日はがぼ様(猫)を獣医につれていった。軟便が続いているからだ。元気はあるし、便がやわらかい他は特別になんの問題もなさそうだけど、やわらかうんこは片付けるのがめんどくさいので早く直って欲しい。

 カゴに入れて医者に到着。カゴの中では特に騒ぎもせずおとなしい。目の前を犬が通っても無反応。ところが順番がきてカゴから出したらフーッキャーッと始まる。診察のために押さえつけられたら興奮ゲージが振り切れて大変なさわぎ。かろうじて聴診くらいはしたものの、ほとんどなんにもできず。シャーシャー言いながら診察台から飛び降りるオレサマ野郎(猫)。肩をいからせつつ診察室を歩き回る。

 もっとお腹をさわったりしたいんだけどといいつつ先生もギブアップ。なんとなく予想はついたけど、注射されたわけでもないのに、どんだけ肝が小さいんだよこの猫は。

 そういう猫は洗濯ネットとか座布団カバーとかに入れて連れて行けばいいのにっていうツッコミはあると思いますが、がぼ様(猫)はそんなものに大人しく入るほど生やさしいイキモノではありません。

 ただ、ありがたいことに、ペット運搬用のカゴは大好きで、見せると自分から飛び込んでくるのですよね。カゴ詰めにされて何度か医者に行ったはずなのに、何度やってもカゴと医者は結びつかないらしい。あんがい生やさしいかもしれない。

 で、診察室を歩き回っちゃってる彼にカゴを見せて、ほら、もう入っていいよーなどと言ってみたものの、さすがに怒ってるらしくて入ろうとしない。

 先生がややおびえながら、分厚いバスタオル持ってきてー、スタッフに叫んでいた。いや、それはだめだ。そんなもので取り押さえたらもっと恐ろしいものを見ることになるだろう(滝の汗)。

 仕方ないので珍獣様が流血覚悟の素手で捕獲に挑戦。並んで歩きながら、よしよしと頭をなでつつ、えいやっと抱きかかえる。これにもコツがいる。一瞬でお尻の下に腕を入れてくるんと抱いてしまわなければならないのである。一歩間違うとかみつかれて三日は腕が動かなくなる。が、今回は成功。

 抱かれてもフーッキャーッと言ってたけれど、腕に爪が食い込む前にかごに放り込んで終了。これじゃなんのために連れてきたんだかよくわからない。まあ、予想はしてたけど。

 そんなこともあろうかと、朝の便を持参していたので調べてもらった(綿棒で少量すくって密閉できる袋に入れてきた)。便には悪いものは出てないそうだ。

 おそらく食べ物のせいなので、しばらく餌の量を減らして、脂肪分の多い缶詰はやらないようにと言われた。ドライフードは袋に書いてある適量よりもさらに減らして様子をみるようにと。

 整腸剤(たぶん乳酸菌みたいなやつ)と毛ゲロ対策で嘔吐をとめる薬が出た。これらは粉で、ドライフードをやや湿らせてまぶして与えればいいと言われた。他に、流動パラフィンを注射器につめたのをくれた。空腹時に飲ませれば腸内の毛をからめとって便として出す働きがあるらしい。コンニャクの砂おろしみたいなものだろうか。

 帰宅後、猫用ドライフードの適量を調べたら、今まで与えていた量の4分の1以下であることに気づき愕然とする。こんなちょっとでいいのか!!! しかもそれをさらに減らせとは……

 案の定、足りない足りないと騒ぎはじめるがぼ様(猫)。しかし、おかげで粉薬は簡単にクリアできた。普段あれだけえり好みするのにお腹がすいていれば薬まみれのドライフードを平気で食べるのである。皿まで洗ったようにピカピカだ。

 問題は注射器のパラフィンだ。空腹時でないと効果が薄いといわれたので、朝一番に挑戦。口の横から注入しちゃえば飲むからと言われたんだけれど、抱きかかえられるだけで興奮するのに、口の横に注射器(針はついてない)を差し込まれたら暴れる暴れる。注入するたびにビクッギャァァァシャーッ!! 口の周りデロデロ。

 それでもなんとか半分以上のパラフィンを飲ませる。こんぐらい飲ませておきゃいいだろう。三日分もらったから、明日も明後日も頑張ってくれ。

 ちなみに、流動パラフィンは黒砂糖かなんかで味付けしてあるようだった。色が茶色で甘い香りがする。嫌がらずになめたらそれなりに美味しいんじゃないかと思うんだけどねえ?

 さて、そろそろ朝のフードタイム。粉薬まみれの餌をお食べ、このバカ猫が。

タグ:がぼ

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