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花暦:水元公園の桜は散りはじめています(4月11日)

 三日くらい東北へ行ってる間に東京の桜は散りはじめてしまいました。

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▲いつものところです。また斜めに写っちゃいましたよ。油断すると右上がりに写っちゃうんですよねえ。

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▲ここ数日暖かかったのと、今日の強風と雨でずいぶん散ってしまいました。ところどころ葉っぱも出始めてます。まだ見頃ではあります。しかし今日は水曜日。週末まで三日くらいあるので、花は残るでしょうが、かなり終わった感じになるかもしれません。


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▲これは八重桜(たぶん)の木なんですが、こちらはこれからですね。



 東北は、船岡、仙台、石巻、会津若松あたりを回りました。あちらではまだぜんぜん桜が咲いておらず、梅の季節でした。

 船岡城址公園の人に、ゴールデンウィークと重なるといいですねみたいな話をしたら、それよりは前に咲いちゃうでしょうって言ってました。

タグ:植物 地元(葛飾周辺)

花暦:水元公園の桜は八〜九分咲きです(4月7日)

 さきほど朝9時頃、水元公園の桜を見てきました。一昨日は「満開はまだ先」などと書いてしまいましたが、すでに八、九分咲いています。この状態だと、人の目から見るとほぼ満開に見えると思います(笑) いやーわたくしってイイカゲン!

 しかしここからが重要です。桜というのは下側の枝から花を咲かせます。人は地面から上を見て「おお満開だ!」などと言うわけですが、実際には梢にツボミがたくさん残ってることが多いんです。

 この状態になってから、例年だと一週間は咲きつづけます。上の方のツボミまで開いてしまうと、今度は先に咲いた花が散りはじめるので、人によっては「八分くらいがいちばんきれいだね」という感じになります。

 というわけで、現在水元公園の桜は完全に見頃です。今日明日はお花見気分全開で行っちゃってください。今見て来た感じだとまだ道路は渋滞していません。天気はいいですが、風が少し強めです。

 なお、今年は花の時期が遅れて、晴れた日にはどーんと気温が上がり、開花が早く進むかも知れません。例年だと来週末もまだお花見が出来るんですが、今年はわかんないのではずしたらごめんなさいね。

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▲いつもの場所です。閘門橋側の交番の近く。慌てて写したら斜めになってしまった!

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▲公園の外側の道なんですが、いい感じの桜のアーチになっています。


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▲これは芝生広場脇の桜です。

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▲上と同じ桜ですが、このとおりツボミが沢山のこっていますから、まだしばらくは咲きつづけますよ。

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▲花の下で、人形にポーズをつけて撮影してる人がいました。台湾の「霹靂英雄」に出てくるような人形で、ちょっとカッコよかったです。


 写真はすべて今日2012年4月7日に撮影したものです。

タグ:植物 地元(葛飾周辺)

福島旅行11:書きわすれてた放射線の話

 そうそう、書きわすれてたことがひとつ。旅行に出る直前に、エステーのガイガーカウンター(エアカウンターS)を買ったので、せっかくだから持って行きました。

 それであちこち計ってみたんですけどね……えー、なんといいましょうか、非常に恐ろしいことなんですが

葛飾区内の空間放射線量とあんまり変わりませんでした(爆死)

 今回行ってきたいわき市は、福島第一原発から直線距離で40〜50kmくらい。それなりに近いはずなんですけど、空間放射線量で言うとあまり高くはないみたいです。

 たとえばわたしが計った範囲だとJR泉駅前で 0.10μSv/h 前後とか、アクアマリンふくしまの外で 0.14μSv/h とか、そんな感じです。わたしんちの玄関先(東京都葛飾区内)と同じくらいなんです。小野新町の駅前とかでも計りましたが、やっぱりそんな感じでした。

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 この写真は湯本温泉のいわき石炭・化石館ほるるの庭にあるモニタリングポストっていうやつなんですけど、0.16μSv/hって出てますよね。この前でも計ってみたところ、エアカウンターSで1分くらい計測してみると、ほぼ同じ数値で落ち着いてました(わたしが持ってるやつは精度が低いのであくまでだいたいですけどね)。

 これをもって、いわき市を安全と言うべきなのか、葛飾区が危険と言うべきなのかはビミョーな問題ですけど、これで恐いんならうちのまわりも歩けませんわ……orz


http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1305
わたしが持ってるエアカウンターSについてはこの記事を読んでください。

タグ:東北旅行2012年春 放射線

福島旅行10:湯本温泉その2(福島旅行おわり)

湯本温泉は童謡の町?

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 写真は童謡詩人・野口雨情についての資料を展示する「童謡館」です。むかし銀行だった古い建物を利用しています。

 湯本には野口雨情が一時期住んでいたことがあるそうです。そのため湯本駅の発車ベルも雨情作詞の「しゃぼん玉」が使われています。

 貴重な古い建物の保存をかねた良い企画だと思うのですが、建物の前にある丸いポストの扱いが残念ですね。現在使われておらず、郵便物を入れられないように口がガムテープで塞がれていました。せっかくだから使えばいいのにと思うんですが、それが無理ならもう少しきれいな塞ぎ方をしてほしいです。

町中にあるブロンズ像

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 町中にこんな銅像が沢山あって、傍らに謎のポエムが掲示されていました。

 雨情の童謡をモチーフにしてそうなものもありましたが、ほとんどは雨情と関係なさそうなものでした。全体としてはポエムだなあという感じ。

 ブロンズ像に添えられた詩には「肇」という署名がありました。郷土の詩人なのでしょうか。なんの説明もないので立ち止まってしばらくぼーっと見てしまいました。

 帰宅後に調べてみると、この銅像を設置してるのは「夢わくわくゆもと市民議会」という団体で、肇さんというのはそこの関係者の方だそうです。

 素敵な銅像が多いです。その件は否定しないんですが、あんまり説明がないので「は?」となりがちなのは少し残念かな。

温泉神社

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▲iPhoneで拝殿を写したら、なんらかがぼやーっと写ってしまいました。神降臨なら嬉しいのですが、露光の調節が完了するまえにシャッターを切ってしまっただけかもしれません。

 前の記事に、湯本温泉のお湯は石炭を掘ると勝手に涌くらしいと書きましたが、炭坑の町として栄える前から温泉自体はあったようです。

 伝説によると日本武尊のお父さんの時代に、この地で矢の刺さった鶴が温泉で傷をいやしているのが目撃されたのが湯本温泉のはじまりだということです(延喜式に見えるエピソードであるとか)。

 この神社はご神体が湯の岳という温泉が湧く山だという話をネットで読みました(現地にはほとんど説明がないんだもの)。

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▲拝殿に彫刻された謎の生きもの。鹿のように蹄があり、背中には甲羅を背負い、頭には(摩滅してよくわからないけれど)角が一本あります。そして背景には波。完全に犀(さい)ですね。犀は水と関係する生きものと信じられているので、水源を守る者として温泉神社に刻まれたのだと思います。

 幻獣の犀は実在のサイとは別のものだと説明する人もいますが、わたしは同じものだと思っています。この場合はシロサイでもクロサイでもなく、インドサイです。

 インドサイには鼻の頭に一本だけ角があります。鹿には似てませんが蹄があります(サイは奇蹄目)。皮膚が分厚く鎧を着ているような感じなのを甲羅と表現したのでしょう。そして、インドサイは湿地で暮らす生きものです。

 昔のことですから写真などなく、一本角で蹄があり甲羅を持つと説明し、実物を見た事のない絵師が空想で挿し絵を書いたら幻獣の犀のできあがり。生息地の情報として水辺だと書いてあれば、背景に波が書き加えられ、あたかも水中でくらしているかのようになるわけです。

 神社やお寺に刻まれた幻獣を訪ねる旅も楽しいものです。

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▲入り口の両脇に斜めに切られた円筒状の石碑があるのがわかりますか? 切り口に平成二十三年の日付とともに「為・東日本大震災誌之」とあります。

 どうやら震災で石の鳥居が崩れてしまい、震災を言い伝えるために土台だけを残したもののようです。奥の階段の手前にもうひとつ石の鳥居がありますが、そちらも崩れかけたようで、金具で補強されているのが見えます。



 そうこうしているうちにもうすぐ13時。そろそろ帰らないとまた遅くなってしまいます。湯本駅に戻ったらまたもや電車が強風で止まっていました。13時7分の電車に乗るつもりだったのに、電車が到着したのは14時半を過ぎた頃でした。

 強風に行く手を阻まれ、日帰りのつもりが一泊二日になってしまいましたが、予定になかった温泉神社や石炭化石館も回れたのでラッキーだったと思うことにしておきます。

 青春18きっぷはあと3枚残っているので(強風で半日電車が止まったので、二日目は一日目の切符で乗れるようにしてもらったのです)、今度はひとりで日曜日から宮城県へ行ってきます。

タグ:東北旅行2012年春 寺社幻獣 神社仏閣 伝説

福島旅行9:湯本温泉その1

 福島県いわき市はJR金町駅から鈍行列車で 3〜4時間の距離なので日帰りできるはずでしたが、結局強風で帰れませんでした。いわき市内で一泊して、翌日は湯本温泉に寄ってから帰ることにしました。

 JR湯本駅(福島県)は、子供の頃に何度か降りたことがあります。常磐ハワイアンセンター(現在のハワイアンズ)の最寄り駅だからです。

 大昔の記憶だと、駅の近くに溶岩で作った岩場みたいなものがあって、温泉が湧いてたと思うんです。今もあるのかと思ったら、駅自体が建て直されてて同じものはありませんでした。
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 その代わり、ホームにこのような足湯がありまして……うーん、ここに足突っ込むのなんかイヤだ(笑) 足湯は駅の外にもありましたが、やっぱり足を入れたい感じではありませんでした。ちょっと残念です。

 駅から歩いて10分くらいのところに公衆浴場(もちろん温泉)があるので行ってみました。

さはこの湯

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▲温泉保養所さはこの湯。「さはこ」は三函と書いてこのあたりの地名だそうです。朝8時からやっていてお湯に入るだけなら220円と格安なので地元のお爺ちゃんお婆ちゃんで賑わっていました。

 お湯は無色透明で硫黄の香りがします。加温なしで熱いお湯がわいています。お湯が熱すぎる時だけ水でうめているそうです。なかなかいいお湯でした。

◎温泉保養所さはこの湯
http://www.iwakicity-park.or.jp/sahako/
 入湯料は220円。タオルや石鹸はついてませんので自分で用意すること。休憩する場合は別途お金がかかりますが休憩用の浴衣を貸してもらえます。

炭坑の暮らしと化石の展示:ほるる

 温泉で温まったあとは、いわき市石炭・化石館ほるる(博物館)の見学です。湯本は炭坑の町でした。温泉も炭坑を掘り進めると勝手に涌いちゃうのを町中に配給してるんだそうです。

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▲炭坑の暮らしを人形で再現する展示は意外と面白いです。この写真は坑道で事故が起こった時に救出活動をする人たちの姿です。

◎いわき市石炭・化石館ほるる
http://www.sekitankasekikan.or.jp/
 化石の展示も大迫力でけっこう楽しいですよ。映画や舞台になった「フラガール」の衣装や舞台装置の展示もありました。入館料は大人630円。駅から徒歩10分くらい、さはこの湯からも10分くらい。

半玉食堂で昼食

 そろそろお昼なので温泉街の食堂でご飯を食べました。

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▲半玉食堂。まだ風が強くてのれんがめくれあがってしまいました。昭和の香り漂う古い食堂で、これが東京だったら「この店やってるのかなあ?」って感じですけど、入ってみるとお客さんいっぱいでほぼ満員状態でした。

 ここはあらかじめネットで見て「町おこしのためのグルメは特別に作ったものではなく、地元で普段から食べられているものでなくてはならい。ハレの食事ではなく、ケの食事であるべきだ」というような話とともに、ここのカレーが紹介されていたのです。これは食べてみなければ。

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 というわけで注文したカレーライス500円也。スプーンがね、コップの水にささって出てくるわけです。こんなの30年ぶりくらい。懐かしさがたまらない。

 写真ではわかりにくいかもしれませんが、ルーが真黄色です。こんなに黄色いカレーは見た事ないんですが、この店独自なのか、湯本ではわりと普通なのか、ちょっとわかりません。

 そしてブルドックの中濃ソースが一緒に出てくるのも面白い。テーブルにソースが用意されている店はけっこうありますよね。でもたいていはトンカツや、つけあわせのキャベツにかけて食べるために用意されてると思うんです。でもこの店は、カレーライスをたのむと、一緒にブルドックの中濃ソースが出てきます。

 一口食べてみると、一口目は「刺激の少ない昔風のカレーだね」と思いました。そこでソースをかけてみると、おっ? これはなんというか、このカレーにはソースが必須、ソースをかけて完成して、すごく美味しい。家の近所にあったらたびたび食べに来てしまいそうな感じです。刺激がないと思っていたのも大間違いで、最後まで食べ終わる頃には「けっこう辛いかも」という感想に変わっていました。

 近年あたりまえになったインド風のカレーもいいですが、こんな日本独自のカレーもいいもんですね。作り方を知りたいです。


 いわき湯本探訪はまだつづきます。

タグ:東北旅行2012年春