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旅の衣は篠懸けの、プラタナスの実は綿毛と散るなり

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 これは去年の秋に写したもので、スズカケ(プラタナス)の実です。

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 この大きな木がスズカケ。漢字で書くと篠懸(すずかけ)です。てっきり「実が鈴なりにつくので鈴掛け」なのかと思っていたら、篠懸と書くのが本当だそうです。

 篠懸というのは山伏が着る衣のことです。山伏の篠懸衣には、ボンボンが付いてますよね。

 正確に言うと篠懸衣の上につける袈裟(けさ)にボンボンがついてるんですけど、とにかく、プラタナスの実が、そのボンボンに似ているから「篠懸の木」と呼ばれるようになったそうです。

http://www.bio.titech.ac.jp/out/outline/access/suzukake.pdf

スズカケの名は明治初年,この木の球状果が,山伏の着る篠懸衣についている球状の飾りに似ているところから篠懸木と命名されたが,いつの間にか球状果が鈴なりにつくという意味で鈴懸木とか鈴掛木とか書くようになったということである。

 そういえば、歌舞伎の『勧進帳』も「旅の衣は篠懸の、旅の衣は篠懸の、露けき袖やしをるらん」で始まるんでしたっけね。

 勧進帳(かんじんちょう)は源義経一行が兄・頼朝に追われて奥州に落ちのびる途中のお話です。義経は日本全国に指名手配されちゃってますから、みんなで山伏に化けて歩いているのです。東大寺修復の勧進(寄付を集めること)をしているといつわって。

 山伏に身をやつして行く悲しい旅なので衣の袖が露に濡れているよ、というのが「旅の衣は篠懸の…」ってやつですね。露というのは心の中で流している涙の暗喩かもしれません。
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 話を元にもどして、スズカケ(プラタナス)の実です。山伏のボンボンみたいなあの実は時間がたつとどうなるかっていうと…?
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 この、道端に散らばってるフワフワしたのがスズカケの実の成れの果て。

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 時間がたつと分解して綿毛になっちゃうんですねー。

タグ:植物

おたまじゃくしの季節です

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▲3月16日に撮影

 そろそろオタマの季節です。水元公園某所でカエルの卵をみつけました。水の中にゼリーでできた紐のようなものがぐにゃぐにゃと沢山沈んでいるのです。

 ほんとは水中の状態を写したかったんですが、水が汚れててうまく写りませんでした。

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▲こっちは同じ日に写したものですが、孵化寸前というか、孵化直後なのかな。このとおり写真では厳しいですけど、肉眼だとそれなりに見られました。もう卵の膜には包まれていないかもしれません。でもまだシッポが短くて泳げない状態です。


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▲これは26日に写しました。もう完全に孵化しきって卵はありませんでした。


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▲見づらいので少し採集してお皿に放してみたところです。注:食べません(今のところは)。

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▲指との比較。まだこんなに小さいです。頭(というか胴)が真ん丸ではなく、ちょっぴりくびれてるところがかわいらしいですよねー。


 たぶんヒキガエルのオタマジャクシですよね。去年同じ場所で4月14日につかまえたオタマジャクシはヒキガエルになりました。


↓去年のはコレ

タグ:カエル

コメント一覧

のーりー。 (03/29 11:45) 編集・削除

こんにちわ。
もう、おたまの季節なんですね。
私も見に行ってみようっと。
昨日、我が家の「カブトシステム」を確認(腐葉土交換です)した所、9匹が元気よく育っておりました。
今日、明日辺りウッシーさんの確認もしてみようと思っております。

珍獣ららむ〜 (03/29 14:28) 編集・削除

こんにちはー。
うちのウシなんとかさんは、先日そーっと様子を見たら元気そうでした。
今年は寒さが厳しいし、自分で出てくるまでそっとしておくつ予定です。

のーりー。 (05/23 13:13) 編集・削除

こんにちは。
今シーズンはかなり真剣に取り組んでいるおかげで、ヒキガエル、上陸後も順調です。
エサは「かぶと幼虫腐葉土」にわいたコバエ?をとぎれなくあげています。1㎝くらいになるまでは気を抜けませんね!

ウシ。も元気に冬眠を終えました。
ウシさんはなかなか馴れてくれませんね。いつも隠れて用心深い。
思い切って、室内飼育にしてみようかと考え中です。

珍獣ららむ〜 (05/23 16:43) 編集・削除

ウシはほんとに慣れませんね。
何日か絶食させてから餌をやっても人が見てる間はぜんぜん食べようとしません。
たしかに部屋飼いにするのはいいかもしれないです。
いくらウシでも四六時中人間を見てたら慣れる…かな?

腐葉土にコバエをわかせるのもいいアイデアですね。
小さいうちの餌はほんと大変。
うちのはずいぶん大きくなって、今はダンゴムシを食べてます。
ダンゴムシは楽でいいですよー。

ちなみに記事のオタマはベランダに桶を置いて飼ってたんですが、いつの間にか全部いなくなっていました。
公園のオタマも姿を消した頃だったので、カエルになって逃げたのかもしれませんが、
人が見ていないうちに鳥が来て食べたかもしれません。
網でもかぶせておけばよかったかな。

(・△・)\ひま~↓ (07/05 21:12) 編集・削除

ヒキガエルかあぁ~                      自分はおたまの季節なのでトノサマガエルを飼っています(2匹 あの箱たくというものです(実名ははずいのでこのネーム)   ウシガエルは今年もかおうかなぁ~と思ったけど中1にもなったのでいそがしくなるしまた死んだら と思うので捕まえるのもやめて同じ池にいるザリガニなどをカニかごなんかで捕まえたりしていますたまにウシガエルがたまに入るけどすぐに池にもどしたりして  まあうしなんとかさん長生きするといいですね!      

珍獣ららむ〜 (07/05 23:50) 編集・削除

よくわからないんですが、
「箱たく」さんというニックネームならば、
名前の欄に「箱たく」と書いてくださるとうれしいです。

名前の欄にある「(・△・)\ひま~↓」というのは
自分のコメントに対して「俺暇人だよね」という意味なのかと思いますが、
知らない人のブログには、あまりそういうの書かないほうがいいんじゃないのかな。
最初、悪質なスパム投稿だと思って消しそうになりました。



それはともかく、
ウシガエルは特定外来生物に指定されており、法律で飼育を禁じられています。
今後も捕まえた場所で放してあげてくださいね^^

うちのウシなんとかさんはすごく元気ですが、法律を重んじるなら殺処分しないといけないんですよ……逃がすのも法に触れるので、寿命が来るまで大事に飼っています。

箱たくさんのトノサマガエルも長生きしますように!


# なお、ブログ本文のヒキガエルも、ダンゴムシをもりもり食べて元気にしています。

枝が裂けたみたいな木、なんの食痕?

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 水元公園を歩いていたら、こんな木をみつけました。枝のあちこちが不格好に太くなっています。

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 よく見ると太くなっている部分は破裂したように枝が裂けているのです。

 樹木の見分けが苦手な上に、葉がついていない状態なので木の種類はわかりません。落葉樹であることは確かです。

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 何ヶ所かに同じ木が生えていましたが、どれも何かにやられて破裂したようになっています。幹の低いところまで裂けたようになっている木もありました。

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 近づいてみると、裂け目にワラジムシやヨコヅナサシガメが住んでいましたが、彼らが原因ではないような気がします。


 なんでしょうね、この現象は。カミキリムシかなにか、木の幹に巣くう虫が出た痕かなあとは思うんですけど。

 今後も同じ木を気をつけて見て行こうと思います。

タグ:植物

カワウとアオサギが子育て中です

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▲この金網の向こうは野鳥のサンクチュアリです。都立水元公園にて。


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▲光学30倍でぎゅぎゅーっと寄ってみると、逆光でうまく写らないけどカワウが集団で営巣してる。光学30倍の威力検証記事はこちら>http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1290


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▲カワウ天国の中に、なぜかアオサギがまぎれて子育てしてるの。たまにカワウとつつき合ったりしてる。

 カワウとサギ類は、案外同じ木で巣を作るらしいです。検索してみるとそんな例がいっぱい。住みやすい場所が似てるんでしょうね。

 

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なんとなく花写真を貼ってみる

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▲椿、だと思う。花がばらけずに落ちてたから。

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▲梅

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▲馬酔木(あせび)だよね?

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▲山茱萸(さんしゅゆ)だったっけ?


 別にオチはないです。写真があったから貼ってみただけなんだもん。

タグ:植物