東武伊勢崎線の新伊勢崎駅の近くに創業明治元年という看板を出してる古い焼き饅頭屋さんがあるんですが、こないだ通りがかったら開いてたので入ってみました。ぜーったいやってないだろうと思ってたのでビックリです。
店の中は写しませんでしたけど時間が止まってるみたいに古かったです。肝心の焼き饅頭は写しわすれましたが美味しうございました。
東武伊勢崎線の新伊勢崎駅の近くに創業明治元年という看板を出してる古い焼き饅頭屋さんがあるんですが、こないだ通りがかったら開いてたので入ってみました。ぜーったいやってないだろうと思ってたのでビックリです。
店の中は写しませんでしたけど時間が止まってるみたいに古かったです。肝心の焼き饅頭は写しわすれましたが美味しうございました。
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=858
↑以前この記事で、群馬の鼻毛石を見に行ったって書いたんですが、「写真に写ってるのは鼻毛石じゃなくて硯石だよ」というツッコミが入ったので、本物の鼻毛石を見に行ってきました。
▲まずはおさらいで、前回間違えて見ちゃった巨石を見ますよ。ここは鼻毛石八幡神社の鳥居です。
▲そしてこれが、前回間違えて見ちゃった石です。お、立て札がある。前はこんなのなかったような気がする。
なんでもこの石には源義家にまつわる伝説があると、現地の案内板に書いてありました。どういうお話かは書いてなかったので検索で調べたところ「この地に義家の軍勢がやってきた時、村人が従軍したいと名乗りをあげたので、義家がこの石の窪みにたまっている水を硯にとって墨をすり、従軍者名簿に書き加えた」というお話らしいです。
じゃあ、肝心の鼻毛石はどこにあるかっていうと、神社よりもっと南の、大通りからちょっと入ったところでした。
▲これが鼻毛石。「鼻石」と書かれた看板が立ってます。あれ、ここも以前来た時通りましたけど、この看板も前には気がつきませんでした。最近できたんでしょうか?
▲ちょっと寄ってみます。うーん、これの何が鼻だったり鼻毛だったりするのかなあ。真ん中のくぼみは人が彫ったみたいです。きっと昔は護符かなにかが置いてあったんでしょうね。
▲ちなみにあの山が赤城山。伝説では赤城山が噴火したときにこれらの大岩が落ちてきたことになってるようです。
より大きな地図で 鼻毛石 を表示
一番下の赤いポイント、鼻石(鼻毛石)
北へ上がって行くと鳥居が二個ある
黄色い建物のアイコンが神社の拝殿
拝殿の前にある緑のポイントは硯石
関西から帰ってきた翌日だから、9月の10日だったと思いますが、群馬でまた蒸気機関車を見ました。
▲こんな感じで各種機関車が揃ってて、いろんなイベントをやっていたのです。どれかの運転席に乗せてもらえたり、古い客車に乗せてもらえたりしたみたい。行列してたから並ばなかったけどね。
▲これが我らの華蔵寺号なのだ(そんな呼び方してるのはわたしだけかも)。伊勢崎市の華蔵寺公園ってところで30年くらい雨ざらしで展示されてたのを修理して走るようにしたやつなのです。
◎C6120 復活号(6月に上越線を走った時のやつです)
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1139
華蔵寺号の雄姿はこのへんからどうぞ。連続して四つ記事があります。次の記事へいくリンクは記事の下の方にあります。
▲こんなイベントもありました。レールの切断作業の実演です。くっつけるのは溶接だけど切るのは溶断だっけ?
ところで、C6120 が展示されてた華蔵寺公園は今どうなってるかっていうと…?
▲消防自動車が置いてありました(笑)
公園の人に「C6120はもう戻ってこないんですか?」って聞いたら、何億円だかかけて修理したのでもう戻ってこないと思いますよって言ってました。イベントのない時だけまたここに戻されたら面白いのにね。輸送にお金かかってダメか? 伊勢崎駅から引き込み線引いちゃえ(無理)
▲せっかく来たから観覧車に乗って帰りました。出来た当時は北関東一だった大(?)観覧車でーす。
◎華蔵寺公園遊園地
http://www8.wind.ne.jp/kezouji/
華蔵寺公園はジェットコースターや回転木馬があるちょっとした遊園地なんですが、入園無料で乗物に乗る時だけ有料という太っ腹な公園です。
子供の頃、家に柚餅子(ゆべし)がありました。家の誰かが買ったとは考えにくいので、もらいものだったと思います。
それがどんなふうに食卓に上ったか、よく思いだせません。ご飯のおかずじゃなかったことは確かです。完全にお菓子だと思って食べたんですから。
それが柚子の加工品であること、柚子をくりぬいて皮だけをお釜のようにして、中に何かを詰めたものだったことは、はっきり覚えています。それを丸かじり……するわけないので、おそらく切ったのが食卓に上ったはずです。でも、どんな切り方をしてあったのか、思いだそうとすると頭の中に霧がかかって先に進めなくなるのです。
わたしはその、柚子の加工品を、完全にお菓子だと思って一口食べました。
「げっ、何これ、臭いし、不味い……ぺっ!!!」
それがわたしと柚餅子の最初の出会いだったのです。
時は何十年も流れまして、珍獣様も脱皮や合体を繰り返してすっかりお年ごろの大人に変態しました。大人になってから何度か東北へ行きました。東北へ行くと、柚餅子という名前で餅菓子みたいなものを売ってますよね。
▲たとえばこんなのとか。かんのや の「ゆべし」です。
ゆべしって、柚餅子のことですよね。でも、かんのやは柚子の香りなんかぜんぜんしない、甘いお菓子です。かんのやに限ったことじゃなくて、ちまたで見かける柚餅子は、みんな甘いお菓子なんです。
それでふと、子供の頃のことを思いだすわけです。
昔食べたのは、強烈に柚子臭かった。
昔食べたのは、甘くなかった。
昔食べたのは、ズバリ言って味噌味だった。
あれは一体、なんだったの?!
そんなある日、はてなの id:paluko さまが能登・中浦屋の短冊ゆべしのことをダイアリーに書いてらっしゃったのであります。
◎おや友練馬支部・改:[和菓子]中浦屋「短冊ゆべし」
http://d.hatena.ne.jp/paluko/20111018/p1
なんと、中浦屋の柚餅子は、お菓子なのに茶わん蒸しの具にしたり、お吸い物に入れたりするっていうじゃないですか!
これを読んで幼き日の思い出が一気に噴き出し「子供の頃に見たものは、柚子に何かをつめてどうにかしたもので、丸くて黒くてすごく変わった味がしてました。それが大嫌いで、なんでこんな気持ちの悪いものを食べるんだろうって思ってたんです(どんなひどい言い様だ)」と手が勝手にタイピングして送信ボタンを押していたのです。ポチッとな。
すると慈悲深く親切な paluko さまは「それならこの柚餅子をおたべなさい、家来になるのですよ」と、わたくしに中浦屋の柚餅子を送ってくださったと、そういうわけなのです。
ただ、ちょっと待ってください。わたしが子供の頃に食べた柚餅子は、中浦屋のとも違うんです。
http://yubeshi.jp/shop/yubeshi/maru-yubeshi/post-2.html
この説明によると、中浦屋の柚餅子には砂糖や水あめが入ってますよね。醤油も入ってますが、順番が最後なので、甘さのほうが勝ってると想像します。中身はもち米だそうですし、たぶんそれほど理解不能な味じゃないと思います。
それで、せっかくだから、幼き日に食べた、あの黒くて丸くて柚子臭くて味噌味で、思わずペッてなっちゃう柚餅子をどっかで調達してこようと考えたわけです。
題して「柚餅子をたずねて約二時間、東京都青梅市でトラウマフードを探せ!」計画が発動したのです!!!
いや、ただ検索してみたら青梅市の沢井ってところで昔食べたみたいな柚餅子を作ってるところを見つけたから買いに行っちゃっただけなんですけどね、えへ。
◎青梅プチ旅行
http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/20111022
そのときの道中記はここの書きました。柚餅子を作ってるのは「ゆずの里・勝仙閣」という料亭旅館です。事前にメールで在庫を問い合わせたら、わざわざ買いに来る人がめずらしかったのか、旅館の人がいろんなこと教えてくれました。
▲これが paluko さまから戴いた中浦屋の柚餅子です。公式サイトによると、砂糖・水あめ・醤油などで味付けしたもち米を、柚子釜に詰めて、蒸して干したものだそうです。
▲そしてこの写真の手前のやつが、青梅の勝仙閣まで買いに行った味噌入りの柚餅子です。柚子釜に八丁味噌、松の実、胡桃、胡麻、八味ゆずを詰めて、蒸してから干したものだそうです。中身は違うものの製法は中浦屋のとほぼ同じです。
▲切ってみました。手前が中浦屋で、右奥のサラミみたいなやつが勝仙閣です。写真撮ってる間も柚子の香りがすごいです。
あ、そうだ、申し遅れましたが、わたくしは子供の頃、柚子の香りが大っきらいだったのでございます(あくまで子供の頃の話で今は好きです)。あの頃だったらこの香りだけで逃げたかもしれません。
それでは食べてみます。ドキドキするなー。
まずは中浦屋のやつからね。
もぐもぐ……
うん、これは普通かな(っておい)。美味しいです。味は御手洗団子のたれみたいな感じ。甘くて醤油味。お菓子というほど甘くはないけど、充分にお菓子として理解できます。
っていうかですね、このお菓子っぽいやつをお吸い物や茶わん蒸しにするんですか? なんかそのほうが意外。もっとしょっぱいのかと思ってた。
触感は中津川のからすみに似てます。からすみより少し柔らかいかな。
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=824
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1218
中津川のからすみについては、この辺読んでください。
中浦屋のを料理に使うんだったら、もしかしたら中津川のカラスミも料理に使ったりする?? しないかな。こっちはほんとにしっかり甘いから。
[追記]
その後何度か食べてみると、「御手洗団子のたれ」っていうのはかなり違うなと思いました。けっこう甘いです。遠くかすかに醤油の香ばしさがあります。
そしてしっかり柚子の感じが残ってます。キンカンをかじると舌がピリッとして苦味がありますね。柚子の皮の部分はそれに似てます。
[追記2]
茶わん蒸しにして食べてみました。蒸すととろりととけて卵とからみあい、柚子の香りがただよって悪くなかったです。椎茸や銀杏とともに薄切りにして少量入れたのでかろうじてご飯のお供でしたが、もし沢山入れたら甘いのでプリンのようになるかもしれません。それはそれでデザートとして美味しそう。
じゃ、次は勝仙閣のを。
ぱくっ、もぐもぐ……
うー、
あー、
ええと……あれ?
なんだ、美味しいや(おいおい)。
不味い、ペッってなるのもネタのうちだと思ってたけど、月日って珍獣様の味覚をも変えるんですね。
これは確かに子供の頃に食べたのと同じタイプのものだと思います。強烈に柚子の香りがして、味は完全に八丁味噌。カツオ節の匂いもします。子供の頃に食べたのは、もしかするとさらに砂糖が入って甘みそ味だったかもしれません(甘くなかったと書いたような気もするけど、そもそも記憶があやふやなもので)。
でも、勝仙閣のはお菓子ではないですね。完全に珍味。酒の肴やご飯のお供にするものだと思います。まあ、お茶菓子がわりに漬け物を食べる人もいるから、丸柚餅子だっていけなくはないですけど。
子供の頃にペッペッっとなったのは、お菓子だと思って食べたら味噌味だったのに驚いたのかもしれません。子供は理解できないものを不味い、嫌い、恐いって表現しますからねえ。
先に書いたとおり、子供の頃は柚子の香りが大嫌いで柚子味噌田楽なんか泣くほどイヤでした。なぜかわからないんですが、柚子の香りをかぐと紙の匂いを思い出すんです。柑橘のいい香りの向こう側から、昔の電車の水飲み場に置いてあった臭い紙コップのにおいがしてくるんです。
実は勝仙閣の丸柚餅子をじっくり味わうと、今でも紙コップ臭がほのかに鼻に残るんです。これは柚餅子のせいじゃなくて、わたしの鼻が何かを紙と誤認するんだと思います。
でも、子供の頃にくらべて味や香りの許容範囲が広がってますからそんなの全然問題なくなってました。トラウマあっさり解消です。味噌入りの丸柚餅子、おいしいじゃないですか。
◎ゆずの里・勝仙閣(トップページ)
http://yuzunosato-shosenkaku.com/
◎江戸の珍味!丸柚餅子(通販)
http://yuzunosato-shosenkaku.com/SHOP/T007.html
勝仙閣は東京都青梅市にありますが、多摩川の上流にあって東京とは思えないような山深いところです。なかなかいいところでしたよ。
ちなみに、このままでは家来にされてしまうので、palukoさまには勝仙閣のゆべしを送っておきました。あと、和歌山のおいしいもの担当 ひろこ様にも送り付けといたので後はよろしくお願いします(笑)
[追記]和歌山の柚餅子もいただきました
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1224
彦根を後にして名古屋に降り立ちました。名古屋見物をしてるヒマはなさそうです。昼食だけ調達して電車に乗りますね。
▲名古屋です。ホームの立ち食い屋まできしめんです。初めてこれを見た時は感激して思わず入って食べましたねー。
▲今回はこんなセットを買いました。天むす、味噌串カツ、鳥手羽のセットです。少し量が多いけど道中長いので夜もこれをつまもうかと。
東京に着く前に夜になるはずなので、車窓から何も見えなくなったら読もうと思って駅の本屋さんで北杜夫の『マンボウ最後の大ばバクチ』という文庫本を買いました(ツイートで『マンボウ遺言状』と書いたのは勘違いでした)。# これ書いてる最中に北杜夫の訃報が入ってすごく驚いてます。
名古屋からは中央線です。中央線の旅は前にもしたのでどうしようかなとは思ったんですが、中津川のお土産や、窓からの風景が気に入ったのでまた乗ることにしました。
中央線の鈍行列車に乗ると、中津川で一時間くらい待ち合わせがあります。去年の春の旅で、駅前に地元の物産を売る立派な施設があることに気がつきました。
◎中津川でいろいろ買った
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=824
春休みは旅行の季節としてはシーズンオフなんでしょうか。乗客がほとんどいなくて、もんのすごく寂しい状態でした。こんなところで一時間も放り出されて何をすればいいのかなあと思い、駅前の物産展に気づいたという状態です。それが意外に面白くて、また来ようって思ってたんですよねー。
そして今年もやってきました中津川。春はあんなに寂しかった中央線ですが、夏はお客さん一杯なんですね。9月9日だったので青春18きっぷの滑り込みラッシュだったかもしれません(夏は9月10日まで)。
みんな中津川で時間があることを知ってるんでしょうね。大勢が一期に下りてきて、わりと全員が駅前の物産展に直行してました。
▲去年来た時はこの和風建築が中津川駅前の「にぎわい特産館」だったのですが、なんとビックリ移転したって書いてある。どこに移転したかっていうと……
▲このでっかいビルの一階に移動してました。デパートかなんかの跡っぽいんですけど、前に来たときはデパート(?)はもうなくなってて、上の方の階に公民館だか役所関係だかが入ってるだけでした。改装して一階を物産展にしたんですねー。
▲今回もいろいろ買いました。手前から、三色のからすみ、ちこり茶、中津川産の紅茶と棒茶、紙袋の中は栗きんとんです。
中津川は意外と知られていませんがチコリの産地なんだそうです。ちこり茶はチコリの根で作ったお茶だどいうことです。少し苦味があると書いてありましたが、飲んでみたらそうでもなくて、すごく知ってる味なんです。よくよく考えたらチコリは爽健美茶に入ってるんですよね。爽健美茶の愛飲者にとっては、ちこり茶はごくフツーの味です(笑)
▲これが中津川の栗きんとんです。関東でお正月に食べる黄色いねっとりしたものとは全然違うんです。ぽっくりしてて変わってる。こんなの食べた事ないって感じです。
この日はちょうど栗きんとんフェアの真っ最中で、中津川のいろんな和菓子屋さんが、それぞれの製法で作った栗きんとんをばら売りしてました。好きなように選んで買えるのでお試し意欲を刺激されますね。ほんとは一通り欲しかったんですけど、現金が心細くなってたので三種類だけ買いました。早くカード払いに対応してください(笑)
▲これは「からすみ」という食べ物です。もち米を練って蒸して作った甘いお菓子です。ボラの卵で作る珍味のカラスミとは別のものです(中津川は海から遠いのでボラ卵の代わりにお菓子で作ったという説があるそうです)。
かなり素朴な味わいのもので、美味しいかっていうとビミョーなんですが、前に買ったのは写真を撮る前に食べちゃったので、一枚残しとこうと思って買ってきました。餅菓子を固くしたような触感で(ボラ卵のカラスミを食べたことがないので固さが似てるかどうかわかりません)、味は単純に甘いです。
買い物したり、名古屋で買ったお弁当を食べたりしてるうちに一時間なんてあっと言う間です。中津川面白いです。また来ちゃうかもしれません。
▲中央線の旅は続きます。中津川から北は線路が木曽川に並走してるのでずっとこんな景色です。春に乗った時はたまたま増水してて勇壮な眺めでした。
倉本駅と上松駅の間に、寝覚ノ床という名所があります。竜宮城から帰った浦島太郎が、故郷には知った人が誰もいなかったので旅に出て、この地で玉手箱を開けたという伝説があるそうです。それが中央線の車窓からも見えるんですが、一瞬のことなので言われないと気づきません(特急に乗ると車掌さんが車内放送で言うことがあるそうです。一度聞いてみたいですねー)。
電車の窓から伝説の地が見えるのは素敵なので、なんとか写真に撮ろうと思うんですが、一瞬のことなのでうまくピントが合わず、難易度が高いポイントです。今回は夏で手前の木が茂っちゃってることもあってやはり写せませんでした。場所は上り線だったら上松駅の手前です。短いトンネルを出てすぐだったと思います。床のように上が平らになった岩が切り立っているので見ればわかると思います。
▲塩尻駅です。乗り継ぎに20分くらい時間があったので改札を出てみました。ここにも地元の物産を売る施設がありましたが、現金が心細くなっているので寄りませんでした。
駅のまわりはこれといって何ってこともなさそうなのですぐにホームに戻っちゃったんですが、走り出した電車の窓から犬かオオカミのような生きものの像が見えたので、見とけばよかったって少し後悔しました。何か面白い伝説でもあるのでしょうか。
17時ちょっと前に岡谷駅に到着。まだ明るいので途中下車してみます。
▲このオシャレっぽい道は童画館通りとかいう名前でした。童画というのは見慣れない言葉ですが、この地で生まれた絵描きで童話作家の武井武雄という人が作った造語だそうです。
▲童画館通りの突き当たりはイルフプラザという建物で、一階はスーパーでした。そうだ、塩イカ買っちゃおうっと。
▲これが塩イカです。海のない長野県ではイカを塩ゆでにしたものをよく食べるそうです。かなりきつい塩味なので日もちがいいのが特徴です。2時間くらい塩抜きをして、酒粕あえや天ぷらなんかにして食べます。流通がよくなって生のイカも売られてますが、触感が違うのでわざわざ塩イカを買って食べるそうですよ。
わたしも以前、話のたねに買ってみて病みつきになりました。天ぷらより塩もみキュウリと一緒にあえ物にするのが美味しいですね。時々食べたくなるんですが、東京では滅多に手に入りません。
▲駅から見て、イルフプラザの前を右に曲がったところにイルフ童画館があります。ここは武井武雄って人の美術館です。イルフという言葉も武井氏の造語で、古いを逆さにして、新しいという意味だそうです。
この時はまだ、武井武雄がどんな人なのか知らなかったので、美術館は一階の売店を覗いただけでやめちゃったんですが、あとで図書館でこの人の本を借りて、見とけばよかったって後悔しました。大正時代から昭和にかけて活躍した人なんですけど、生まれるのが早すぎたんじゃないかと思うくらいセンスの新しい人だと思います。
▲このラムラム王というのは武井氏の童話に出てくるキャラクターです。王というのも名前の一部で、王様の地位にあるわけじゃないそうです(でも四回くらい本当に王位についてる)。武井武雄は自分のことをラムラム王の生まれ変わりだと自称してたそうです。
http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/20111007
この辺にも紹介記事を書きました。はてなダイアリーでやってるわたしの日記です。
岡谷もゆっくり見たら面白いところがけっこうありそうです。以前この町で「岡谷蚕糸博物館」というのを見ました。養蚕や紡績の道具が沢山展示されています。地味な博物館なので価値が分かりにくいでしょうが、ここにある紡績機などはそうとう貴重なものなんじゃないかと思うんです。
かなり気に入って、もっと貴重さをアピールすればいいのにって思っていたところ、日本機械学会が機械遺産に指定したそうです。
参考>http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/data/no_046.html
今回は17時過ぎてたので見られなかったのですが、いつかチャンスがあったらもう一度見に行きたいです。養蚕関係の道具は見てるとわくわくするような面白いものが多いですからねー。
岡谷駅に戻ってみたら、思いがけず上諏訪行きの電車がホームにいたので乗ってしまいました。どこだかで電車が鹿を跳ねたせいでダイヤが乱れてるらしいです。
終電にはまだ時間があるので上諏訪駅で足湯に入ることにしました。
▲これ、駅のホームにあるんですよ。入場券か切符を買わないと入れませんが、足湯自体は無料でした。
▲中はこんな感じです。湯温は高めで疲れた足にぎゅぎゅっと効きます。なかなかいいお湯です。
▲改札の外へも出てみました。こんな味のある看板建築が残ってていい感じです。
▲すばらしい夕焼け。道行く人が携帯で写真をとってました。
上諏訪駅のタリーズで冷たいものを飲んで、また電車に乗りました。鹿関係で電車が遅れているからホームはごった返していましたが、上りの鈍行列車はそれほど混んでもいなくて普通に座れました。この先は途中下車なしで帰ります。
▲山梨市駅のホームです。唐突に桃の像があったので、思わず iPhone で写しました。一体なんなんですかねこれは。ただのオブジェでしょうか。地元の人は見慣れてるかもしれないけど、通りすがりに見ると、たまらない唐突感があります(笑)
JR金町駅到着は0時半くらいでしたかねー。最終のひとつ前くらいかな。東京近郊はその日の終電まで青春18きっぷが有効です。
というわけで、関西旅行の記事はおしまいです。鈍行列車の旅は楽しいなあ。でもたまには新幹線にも乗りたいよー(笑)