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北川露頭

 北川露頭(きたがわろとう)は中央構造線という大きな断層が地表に出てる部分です。目で見てはっきり「おっ、色が違う!」とわかるのでなんとなく面白いです。

 去年も見に来たんですが、同じ道を通ったので寄ってみました。震災のあとだからかもしれませんが、けっこう見に来てる人がいましたよ。

 場所は、ゼロ磁場の分杭峠から国道152号線を南下して、矢立木(やたてぎ)を通り過ぎてちょっと行ったところです。看板があるのでわかると思います。ここには無料駐車場があるので、運転の途中で疲れた時なんかも止めて休むことができます。

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▲中甥構造線こっち、の看板。もうね、北川露頭とかじゃなくて、中央構造線あります的になってるんですよ。面白いですね。

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▲こんな階段をおりて行きます。一ヶ所階段がくずれてて、やや危ない感じになってました。去年来た時は大丈夫だったんですけどね。

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▲こんな道をてくてく歩いて…

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▲ここが北川露頭だ! ね、ね、色がはっきり違ってるでしょ。

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▲さっきの露頭を上から見たところ。


 このまま国道152号線を南下して大鹿村(村歌舞伎で映画になったとこ!)まで行けば、中央構造線に関する博物館があるはずです。

 ただ、村の手前にある落合ってところの分岐が、地図の縮尺によっては「直進」に見えるのに、実際は左折する感じでそれなきゃいけないらしくて、ちゃんと気にしてないと別のところへついてしまいます。

 わたしたしはそこで失敗して大鹿村へは行けませんでした。ちょっと残念です。このあたりは電車では行きにくいので(バスも一日に四本くらいしかないらしい…かなりの秘境だぞ)、車のともだちが行くって言わないと行けません。



◎2010年8月の旅行記:中央構造線の露頭
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=933&continue=on#continue
↑この記事で「増水してるのでおりるのをやめた」と書いてある沢は、晴れた日でも流れが早くて降りて遊ぶのは難しそうでした。

タグ:2011年7月長野旅行

矢立木と秋葉古道

 今回は道に迷ったりして、あまり合理的なまわりかたができませんでした。もう開き直って旅行記も時系列でなく思いついた順番に書いてます。一通り書いたら地図にまとめて、どういう回り方をすればいいか改めて整理しようと思ってます(たまに車での旅行の参考にしてくださる方がいらっしゃるみたいなので)。

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▲看板:矢立て木

 ゼロ磁場から国道152号を南下していくと、右手にこんな看板があります。去年は雨がふってたので止まらなかったのですが、今回は降りてみることにしました。駐車場はないんですが、道端に車を一台くらいなら置けそうです。はてさて「矢立て木」ってなんでしょうね。


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▲看板:矢立木・秋葉古道

 小さな橋で沢をわたると、またこんな看板がありました。写真左奥に続いているいい感じの道は、秋葉古道といって昔の街道だそうです。昔の人はここを徒歩で旅したんですね。ほとんど当時のままで残っているのはすごいことだと思います。

 で、矢立木はどこなの、と辺りをきょろきょろ……

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▲矢立木

 あった! 看板に向かって左手の上の方にありました。けっこうな大木ですが、こうやって写真にしちゃうと大きさが出ませんねー。

 矢立木(やたてぎ)はサワラの木だそうです。樹齢は約500年くらい。樹高は29m、周囲6.1mの大木で、戦国時代にこのあたりをおさめた遠山一族が、武田参勤のおりに、この木に弓箭(きゅうせん、弓と矢)を立てて弓術の練習をしたのが名前の由来だそうです。

 武田参勤というのが聞きなれない言葉ですね。具体的になんのことを言っているのでしょうか。

 明治時代に「村有林の立木処分」というのをしたそうです。そのとき、矢立木は由緒ある古木ということで保存することになったそうです。大鹿村指定の天然記念物ということになってます。

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▲見上げるとこんな感じです。

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▲根元に箭立木大明神(やたてぎだいみょうじん)と刻まれた石がありました。

タグ:2011年7月長野旅行

五平餅を食べました

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▲五平餅の竹や
 喬木村で食事しようかと思ったんですが、昼間だと開いてる店がほとんどなくて、地元の人に聞いても「国道沿いにいくつかあるけど」みたいな感じでした。たしかにあるんですが、ファミレスばっかりなんですよねー。

 それで「竹や」という五平餅屋さんをみつけて小腹を満たすことにしました。お店の中にカウンターやらテーブルやらはあるんですが、今はイートインをやってないみたいでした。お持ち帰りでよければってことだったので、買ってみました。

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▲五平餅(ごへいもち)。1本110円です。量の感覚がよくわからないので、ともだちと2本ずつ買ったのですが、だいたい一人前で5本くらいだそうです。店の駐車場にとまっている移動販売車に「1人前5本550円」と書いてありました。

 半殺しにした御飯を団子にしたものです。もち米ではなく、うるち米かな?と思いますが、正確にはわかりません。味噌はクルミだそうです。とても美味しかった!

 五平餅は長野や岐阜の名物だそうです。地方によってバリエーションがあるってことなので、行く先々で食べてみるのも楽しいですね。


◎喬木村 竹や(五平餅)
長野県下伊那郡喬木村阿島111-5
↑この住所でネット上の地図を検索してはいけません。
オンライン地図は田舎の所番地に対応してないことが多く、喬木村の「阿島」という地名の中心にポイントされてしまうようです。
いろんな地図サイト、電話帳サイトのようなものに掲載されていますが、たいてい場所が間違っています。
竹やは、県道18号線ぞいにありました。地図で言うと、ここ↓です。

より大きな地図で 竹や五平餅店

タグ:2011年7月長野旅行 食材

椋鳩十のふるさと喬木村

 長野旅行です。地図を見たら、喬木村(たかぎむら)っていうところに椋鳩十記念館・記念図書館というのがありました。

 椋鳩十(むくはとじゅう)は動物文学の草分けです。日本のシートンみたいな人です。『片耳の大シカ』や『大造じいさんとガン』を書いた人です。喬木村は、椋鳩十が生まれたところだそうです。

 最初は行く気はなかったんですけど、同行したともだちが椋鳩十を知らないっていうんです。シートンもファーブルも知っているのに椋鳩十は知らないと。それは日本人としてありえないので行くことにしました。

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▲喬木村の椋鳩十記念館・記念図書館

 中は撮影禁止だったのであたりさわりのない入り口だけ。記念図書館は普通の村立図書館で、いろんなジャンルの本がありましたが、その一角に椋鳩十の資料がずらーーーーっとそろっててすごかったです。図書館は無料で誰でも入れます。

 記念館は図書館と同じ建物の中にあって、こちらは有料で大人200円、子供は100円。喬木村に住んでいる人は無料だそうです。仕事部屋の再現や、自筆の原稿なんかがあります。

 椋鳩十を知らないと言っていたおともだちも「この緑色の背表紙の本が、わたしたちの世代だと小学校の図書館にけっこう入ってるはず」と実物を見せて説明したところ、名前と一致してないだけで見た事はあるし、一冊くらい読んだことがあると言ってました。

 記念館を出たあと、観光案内に従って、椋鳩十ゆかりのスポットをいくつかまわりました。

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▲椋鳩十のお墓

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▲椋鳩十の生家跡。今は畑になっていて、井戸だけが当時のまま残ってます。生家の裏にある山に座って、夕陽を見ながら『アルプスの少女(ハイジ)』を読んだのが、椋鳩十の原点だそうです。


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▲お墓のあたりから見下ろす伊那谷の風景。


 道が細く、車が入れない場所がありますが、墓地の近くにある諏訪大明神という神社の前に無料駐車場(空き地に看板がたってる)がありました。

 この他にも句碑などがあちこちに点在しているようです。いい感じの村なので、ゆっくり回ってみるのも楽しそうですね。


◎喬木村椋鳩十記念館・記念図書館
http://www.vill.takagi.nagano.jp/tosyokan/index.html


注意:椋鳩十スポットは地図を見てもわかりにくいです(特に車だと)。散策する時は地元の人に聞いたほうがいいですよ。

タグ:2011年7月長野旅行

コメント一覧

Goudeau (08/05 11:10) 編集・削除

昔、椋鳩十の鹿児島市内の旧宅に新聞配達したことがあります。こちらでは、静止画つきの読み聞かせ番組があつたり、ごく最近も新聞小説として連載されたりと、超有名人です。記念館もあります。椋鳩十の全集をみてゐて面白いのは、このひとは、一時期、山窩の子孫だとウソをついて山窩小説を書いてゐることです。動物記で成功する前の、恥ずかしい過去なのでせうが、いまは全集に収録されてしまつてます。

珍獣ららむ〜 (08/06 01:39) 編集・削除

 すげー、Goudeau さんってなんかすごくないですか。温泉やってたり昔牛を飼ってたり、椋鳩十の旧宅に新聞配達してたとか、なんかすごい。感心ポイントいっぱいですね。

 恥ずかしい過去(笑)幼少の頃も夢見がちな少年だったみたいですからねー。マッチ売りの少女に涙して、涙で絵を描いていたら先生に大馬鹿者死んでしまえと叱られて、荒んだ心をハイジで癒すとか、並のぼっちゃんじゃないと思うのです。

 動物文学はいくつか読んだんですが、山窩小説は未読なので今度その黒歴史を読んでみようと思います。わたしのまわりでは「椋鳩十誰それ」な人が多いんですけど、鹿児島ではイケてるみたいでほんとによかったでーす。

Goudeau (08/08 18:26) 編集・削除

この椋鳩十旧宅は、鹿児島市によくある、火山灰の台地(シラス台地)の高台の上にあつて、玄関に至る急なコンクリートの階段の脇のスロープを、原付バイク、フルスロットルでむりやり登つて配達してゐました。没後何年も立つといふのに、「椋鳩十」といふ表札は、そのまま残してありました。

珍獣ららむ〜 (08/08 20:21) 編集・削除

高台好きなのかなー。
喬木村の生家もちょっと高いところにあったから落ち着くのかも??

はづかしい過去の山窩物語、読み始めましたよ。
ちょっとエロい。
最初面白かったけどだんだん同じになってきたのでやや飽きました(笑)

長野ってやっぱり面白い・食材編

 長野旅行記をどんどんやってしまわないといけません。
 去年おとずれた伊那市でもスーパーが面白かったので、今回の飯田市でも某スーパーに入ってみました。

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▲お約束の昆虫食。イナゴの佃煮です。

 イナゴは東京でも食べますが、普通のスーパーには滅多になくて、たいてい佃煮の専門店にあります。長野だと普通にスーパーマーケットで売ってるんですよね。250g で 690円でした。普段食べないとピンとこないでしょうが、これはけっこう安いと思います。柴又あたりの佃煮屋さんで買うと、100g で 600円くらいしちゃいますから。日常的に食べるので安いんでしょうね。

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▲こちらは蚕の蛹の佃煮です。いいなあ、普通にこんなのがスーパーにあって。蚕の佃煮は自分で作らないと、東京じゃあんまりお目にかからないんですよねえ。あるところにはあるんでしょうけど。

 面白いのは群馬県産だと大きく書いてある点です。イナゴには特になんとも書いてないので、何か理由があって産地を明記しているんです。群馬県産が蚕のブランドとして高級だから主張しているのでしょうか。はたまた良品は長野県産であって他県産はダメだという人がいるからでしょうか。とりあえずメーカーは長野県内の会社みたいでした。120g で 315円也。


 たまたま入ったこのスーパーには、このようなお総菜の昆虫料理はありましたが、伊那市で見たような缶入りの蜂の子などはありませんでした。他の店はみつからなかったので、飯田市全般の傾向なのかはちょっとわかりません。


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▲粉豆腐?!

 こちらは豆腐ですが、乾燥してて粉なんです。どうやら高野豆腐の粉なんです。長野県内では高野豆腐をすごく食べるらしくて、折れたり欠けたりした半端な高野豆腐を粉にして使うんだそうです。160g 入りの袋が 168円でした。

 使い方は、おからのように野菜と一緒に煮たり、卵とじに入れたり、小麦粉の代わりに使ったりするようです。

◎旭松食品:こうや豆腐の基本
http://www.asahimatsu.co.jp/himitsu/koya_kihon.html

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▲この棚全部、高野豆腐です。

 いろんなメーカーのものがあるし、小さく切ったのや、大きいのや、大量に箱入りになってるのやらが置いてあります。箱入りのなんか信じられない量です。それが、この棚以外に通路に山積みになっていたりして、ただただ唖然としてしまいます。みんなどれだけ高野豆腐を食べているんでしょう。

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▲丸いか(塩イカ)
 
 長野には海がないのですが、塩ゆでにしたイカをよく食べるそうです。日本全国から新鮮なものが来るようになった現在でも、生とは味が違うので、わざわざ塩ゆでにしたものを食べているのだとか。メーカーは福井県の会社で、一袋に二杯入って 598円でした。

 かなり濃く塩味がついてて、2時間くらい水につけて塩抜きをしてから輪切りにして使います。いろんな食べ方はあるでしょうが、塩もみキュウリと一緒に酒粕和えにしたのが美味しかったです。2時間程度の塩ぬきでは塩気が完全に抜けないので、味付けは酒粕と砂糖だけにするのがコツ。さらしタマネギと一緒にマヨネーズ和えにしたのも美味しかったです。

タグ:2011年7月長野旅行 食材