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飯田市立動物園

 長野旅行の続きです。今回は飯田市を中心に見て歩きました。

 ゼロ磁場と遠山郷の狩猟肉だけが目的だったので、他は事前に何もしらべずに出かけてしまいました。現地で地図を見て
「動物園があるみたい」
「じゃあ、そこ行ってみよう!」
ってな感じでやってきたのが飯田市立動物園。

 ナントカいう公園の一角にある小さな動物園で、入園は無料です。意外にいろんな動物がいるんですけど、至る所とにかく金網だらけで動物を見るというより金網を見てるような感じです。

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▲アンデスコンドル?

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▲ニホンジカ?

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▲アライグマ??

 この調子で金網ばかり目立ってしまうのは残念でした。ほかにもバードホールというのがあって、どうも昔はその中に入れたようなんですけど、今は扉が閉ざされていて、窓から中をかいま見るだけになってました。もうちょっと展示方法をどうにかすればマシになりそうな予感はしますが、いろいろ大人の事情があるのだと思います。


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▲こういう施設にはお約束のうらぶれた乗り物コーナー。さびれ感満点です。


 イマイチ臭が漂う動物園ですが、飯田市立動物園は密かにものすごいものを飼っています。
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▲これはなんだと思います? スピッツではありませんよ!

  答えは…?
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 答えはタヌキ。タヌキのアルビノだか白変種だか、そういうやつです(目の色を見ないとアルビノかどうかわからないけど、遠過ぎる上に見下ろしてるのでよくわからんのです)。こういう白いタヌキが三頭くらいいました。全国でもこんなにいるところは少ないんじゃないのかな。

 そういえば遠山郷の星野屋という狩猟肉専門の料亭でも、白いタヌキのはく製を見ました。もしかして、飯田市あたりには白いタヌキが多いのでしょうか?

 野生の動物なのにアルビノだか白変種だかが出やすい地域ってたまにありますよね。山口県岩国市の白いアオダイショウ、山形県米沢市吾妻山の白いニホンザルなど。どちらも国だか市だかの天然記念物になってるはずです。

 ちょっと調べた感じだと、長野県の白いタヌキは天然記念物扱いにはなってなさそうです。でも、
http://gaku-blog.net/post1806.html
こちらのブログによると、やはり南アルプス・中央アルプスあたりには、白いタヌキがかなりの数生息しているみたいですね。これは他に類をみない貴重な生態系かもしれませんよ。


◎飯田市立動物園
http://www.city.iida.lg.jp/zoo/newhp/newindex.htm

タグ:2011年7月長野旅行

クマ肉

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▲そしてこれが、スズキヤで買った熊肉です。通称:熊ジンといってジンギスカン用に味付けされている肉です。味のついてないのもあったんですがけっこう高くて手が出ませんでした。

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▲出してみました。かたまり肉みたいに見えますが、薄切りになったのが圧縮されてるだけです。肉が黒っぽくて、ちょっとクジラみたいでしょう?


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▲炒めてみました。味はついてるのでそのままで。もうね、最高。熊最高、そんな餌に釣られるクマー。熊が餌なら、わたし釣られます。だって美味しいんだもん。うま味も香りも濃いんです。とくに脂身がすばらしい。


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▲野菜と一緒に熊汁にしてみました。これも美味しかったなあ。ジンギスカン用の味付けはそのまま活かして、少しだけ塩・コショウで味を足しました。出汁は熊だけです。これも美味しくて、食べちゃうのもったいないって思いましたよ。


 あー、長野いいところだなー。また行こう、長野県。

タグ:2011年7月長野旅行 食材

シカ肉

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▲スズキヤで買った鹿肉です。昔からあのあたりでは鹿肉を刺し身で食べたそうです。これも刺し身用に管理して売ってるものだそうですが、例の事件後きびしくなって、刺し身と言えないので「叩き用」として売ってるそうです。


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▲不精してパックから出さずに肉の部分を接写。部位はわかりませんが脂肪の少ない赤身の部分です。


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▲軽く焼いてみました。凍ってるうちに持ち帰れたら本当に刺し身にするんですが、残念ながら解けちゃいましたし、薄切りにしてからレアな感じに焼いてみました。これも美味しかったなー。ウシに似てるけどもっと繊細な感じです。獣臭さはあんまりなくて、どっちかていうとウシのほうが匂いがあるような気もします。

 鹿も毎年かなりの数が駆除されてるみたいなので、無駄にせず食べたらいいのになって思います。でもきっと、ブタのように安くはできないから、結局あまり売れないのかもしれませんね。長野の山奥でだけ食べられる珍味にしておいたほうがいいのかな。

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ウサギ肉

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▲これが遠山郷のスズキヤで買った兎肉です。買った時は凍ってたんですが、持ち帰る間に解けました(もちろん発泡スチロールの箱を用意して、凍りもらって入れて帰ったので傷んじゃいませんよ)。

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▲袋から出しました。昔の人は、ウサギは「とぶ」ので鳥の一種だとか言ったそうですが、こうして見ると肉もニワトリそっくりです。


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▲塩コショウで炒めてみました。食感も鶏肉そっくりです。黙って出されたら獣の肉だとは思わないですね。ただ、ニワトリなんかよりずっと味が濃いんですよ。すごく美味しい!

 西洋でもウサギは狩猟肉のカテゴリーですよね。ウサギなら飼えそうなのに、なぜ家畜として定着しなかったんでしょう。やっぱり卵をとれないからかなあ。ニワトリだったら毎日卵をとった上にハレの日にはつぶして肉も食べられるけど、ウサギは潰さないと収穫できないんですよね。肉用に飼うならウシやブタのほうが効率はいいでしょうし。

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長野のジビエ(狩猟肉):星野屋

 先日の長野旅行で、遠山郷の和田ってところへ行きました。地元でとれた熊や鹿なんかの肉を食べさせるお店があると聞いたので。

 地図を見ると、ゼロ磁場からだと、まっすぐ南下して、地蔵峠っていうところを越えて行けばそんなに遠くなさそうです。ただ、地蔵峠から先は道が狭いみたいで、はたして車で通れるような道なのかどうか、地震のあとなので通行止めになっていないかどうか、行ってみないとわからないねって言いながら先へ進みました。

 ところがわたしのともだちは「まっすぐだ」って口でいいながら曲がりやがるんですよ。ほんと意味わかんない。たぶん落合ってところで右に曲がっちゃったんだと思うんですが、運転してる本人は「道なりに進んだだけ、曲がった自覚がない」って言うわけです。

 ややカチンと来ますよね。今回の旅行はわたしが企画したんじゃなくて、その友達が「和田ってとこまで行くと熊や鹿を食べられる」って言い始めて、道もそいつが調べてそんなに遠くないはずっていうから「じゃ、行こう」って言ってるのに(笑)

 で、よくわかんないけど曲がっちゃったんですよ。通行止めになってたかどうかもわからんそうです。もっと手前でわたしが地図を見て「落合ってところがあるけど曲がらないでまっすぐ」と、言ったつもりなんですけど、その日はあまりにも暑くてわたしが途中でうたたねしちゃったものですから、もうどこで落合を通りすぎたのかサッパリわかりませんわ。

 どの道を走ってるかすらわからない状態で進み、やっと「地図でいうとこのあたり…ずいぶん回っちゃったけど、しょうがないか」と思ったところでさらに通行止めで旧道みたいなところへ出されてしまい、同じ飯田市でも予想外の場所に出てしまいました。遠山郷へ行くには、もう一度同じ山を別の道から越えないとダメだって。ひー(笑)

 でもほら、スルーしちゃったからわからないけど、地蔵峠だって通れたかわかんないわけだし、もう気をとりなおして行くところまで行かないとー、というわけで、やってきました遠山郷。

 遠山郷は、ちょっと前まで本当に秘境だったんじゃないかと思うような場所です。今はなっがいトンネルがあるので、飯田市の市役所があるあたりからだとそんなには遠くないんですけど、昔は山を迂回しなきゃならないから冬になると町への道が閉鎖されてたこともあったんじゃないですかね。

 それでも大昔は秋葉街道沿いの宿場町として栄えたようです。小さな町なのに旅館らしき建物が沢山ありました。

 その町に、星野屋(長野県飯田市南信濃和田1080)という、狩猟でとった肉を食べさせる店あります。けっこういいお値段なんですが、野生の肉なので取り放題というわけじゃありませんし、値段がはるのは仕方ないです。

 めったに来られないので、熊や鹿や猪なんかがフルコースででてくるセット(5000円/1人くらい)を注文しました。



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▲前菜。手前からヤギのコロッケ、地豆腐、二度芋の唐揚げ。二度芋はジャガイモです。地豆腐は昔の作り方をしてるので豆がぎっしり詰まってます。紐でくくってあるけるような詰まった豆腐の冷ややっこでした。ヤギはですね、残念ながらコロッケになっちゃうと味はよくわかりませんでした。コロッケ自体はおいしゅうございました。


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▲猪鍋。イノシシはブタと同種なので肉質はもちろん似てるんですけど、やはり野生の肉は香りが違いますね。なかなか美味しかったです。できれば塩焼きかなんかで食べてみたかったです。

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▲熊の野菜炒め。長野の山は豊かなので、野生の生きものが沢山いるそうです。ただ、今年(去年?)は熊が少なくて33頭しかとれなかったとお店の人が言ってました。熊は里に出てくると恐いような感じがするけど、山で本当に恐いのは蜂だよ、ともおっしゃってました。熊に襲われて死ぬ人よりも、蜂に刺されて死ぬ人のほうが沢山いるってことです。

 肝心のお味ですが、これはほんとうに美味しかったですよ。熊はクジラにちょっと似てました。色が黒っぽいところとか、香りなんかも、ある種のクジラ肉にすごく似てるような気がします。脂身のところの香りがすばらしいです。もっと獣臭いかなと思ったけれど、処理がいいのか臭さではなくて香ばしさとして感じましたね。うま味も濃くて、本当に美味しかったです。

 毎年、森の熊さんが危険だといって駆除されてるんですけど、捨てずに食べたほうがいいですよ。ほんと美味しいから。でも、これが美味しいってわかったら、我も我もってみんなほしがって、あっという間に取り尽くされて、絶滅しちゃうのかな、とも思います。

 バランスですよね。現状駆除してる数を増やさないように、獲ったものは無駄にしないように、うまくやっていければいいんですが。今の世の中は、産地と消費地が遠いから、ただただ「もっとよこせ、安く売れ」となってしまう。そのせいでかえって食生活が貧しくなっているような気もします。肉にかぎらず、野菜だってなんだんって、簡単に大量に作れる品種ばっかり作るようになっちゃうわけですから。


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▲これは鹿肉です。鹿肉は二種類あったんですが、もうひとつは写真を撮る前に食べちゃいました。鹿も美味しかったですねー。特にもも肉を叩いて焼いたのが最高でした。牛肉にも似てますが、牛肉よりもきめが細かいというか、赤身とレバーの中間みたいな、ちょっと不思議な食感でしたよ。お店の人が「(筋肉だから)固いかもしれないけど」とおっしゃってましたけど、とんでもないですよ、とてもやわらかくて美味しかったです。


 今回はフルコース食べてしまいましたが、次にもし来ることがあったら、鹿と熊を食べたいです。


 星野屋さんは料亭なんですが、スズキヤという狩猟肉をあつかっている肉屋さんがあったので、そこで熊肉、ウサギ肉、鹿肉を買いました。このお店は通販もやってるそうです。家に帰って焼いてみましたけど、どいつもこいつも本当に美味しかったです。


◎星野屋
http://www.hoshinoya.jp/


◎スズキヤ
http://www.jingisu.com/

タグ:2011年7月長野旅行 食材