ぼちぼち旅行中の話なんかも書きます。まずは湯本温泉の話。
8月18日(月)、朝10時過ぎに常磐線・湯本駅に到着。移動中は曇ってたり、霧が深かったりいろいろしてたんですが、湯本駅に降り立った時はすっかり青空。温泉街はほとんど駅前にあります(有名なスパリゾートハワイアンズは駅からちょっと離れてるんですけどね)。
朝まだ早いですし、ゆっくり街歩きなどしたいと頭では考えていたんですけど、とにかく蒸し暑くて、ただ歩いているだけで汗だくで倒れそう。こりゃ遠くへ歩いていくのとか無理。とっとと温泉入ってお昼ご飯んにしようと思います。
湯本温泉には、震災後だと2012年の春にも訪れています。前に来た時と同じことしてもしょうがないとは思ったんですが、平日の真っ昼間っから温泉入って食事をする、となると、可能な場所の情報が少なくて、ついなんとなく、前回と同じところを回ってしまいました。
日帰りで温泉に入れそうなところ
次回、行く時のためにもメモしておこうと思います。
◎さはこの湯
http://www.iwakicity-park.or.jp/sahako/
ネット検索で簡単にみつかって、確実に営業してそうなのはここ。前回も今回もここを利用しました。いわゆる源泉かけながしっていうやつで、暑いお湯が涌いているので加温はしてないそうです。お湯が熱すぎる時のみ加水しているとのこと。
地元の人も利用する気取らない温泉施設で入湯料は230円。去年まで220円だったんですが、消費税増税で値上げしたそうです。
ここの温泉は、すばらしく温まります。とにかく温まるので長時間入ってられません。わたしは数日前から腰を傷めてたので、ゆっくりしたかったんですが、あまりにも温まるのでのぼせてしまい、危険を感じたので短時間で出ました。
出てからも汗だくで、温泉入った意味あったのかなあ、なんて思う程だったんですが、外へ出てびっくりですよ。
「あれ、炎天下なのに涼しい?!」
そうなんです。体が芯から温まってるので、真夏の熱風が爽やかに感じるほどです。こういうサッパリ感もあるのかっていう爽快さでした。
これで休憩所が座敷だったら最高なんですけどねー。お座敷は予約した団体さん用なんだそうです。いちおうフロントまわりにベンチがあって、そこは誰でも座って休めます。
◎みゆきの湯
前述のさはこの湯までは駅からちょっと(といっても10分かからないくらい?)歩くんですが、みゆきの湯は駅のすぐ近くです。が、公式サイトがないので営業時間とか、臨時休業の有無とか、そういうのさっぱりわからない。紹介してるサイトはいくつかあるんですけどねー。
この日(8月18日)も朝から営業してたみたいなので、次に来ることがあったらここを利用してみようかな、とは思ってます。
◎上の湯
ここは、駅からだいぶ離れているらしいです。正確にどこにあるかもよくわからないんですが、現地の町内マップみたいな看板に載ってました。集会所だか公民館だかと同じ建物にあるそうで、ほんとに地元の人用なのかも。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/utubo_joban/utubo_joban_5.htm
この方の記事(震災より前の情報っぽい)によると、上の湯の評価がやけに高くてちょっと気になりますね。入湯料70円とか激安なのもそそる。いや、安いからっていうより、そのくらい日常的に利用されてるんだろうなって思うから。
今回も玉半で黄色いカレー食べた
玉半は、さはこの湯のすぐ近くにある古い食堂です。別の店にも入ってみたいなあとは思うんですが、なんせほら、ど平日の真っ昼間なので、地元っぽいお店となると限られてしまうんですよねえ。
▲2012年春、この時はまだ古いお店だった。
こんな古いお店が、ちゃんと営業してて、しかも繁盛してるんですよ。すごいでしょ。東京だと新しい店ばっかり繁盛してて、こういうお店がどんどん減ってるのにね!
で、今回も店の前まで来てびっくり。
▲今年2014年8月、うわ、店が新しくなってるー。
正直言うと、古い建物のままやってるところに魅力を感じてたので、新しくなっちゃったのは少しガッカリでした。「さはこの湯」のフロントで「玉半さん新しくなっちゃったんですね」と聞いたら「そうそう、震災でね」ってな話だったので、揺れてガタがきてたのかもしれないですけど。地震のばかー、ぐすん。
入ってみると今回も地元のお客さんがいっぱいです。シャンプーの入ったカゴを持った人なんかもいて、温泉帰りに寄る人も少なくないみたい。
新しいお店は前より狭くなってる気がします。たぶん店の前に駐車場ができたせいですね。年代物の大きな柱時計がありましたが、古い店舗にあったものでしょうか。
▲カレーライス 500円。消費税アップ後も値段は変わらず。
▲半かつ丼ラーメン 900円。こっちは同行したおともだちが注文したやつ。
# 新店舗になってもメニューは変わってないのかな、と思ったのですが、よく見ると、古いお店の看板が「そば処」になってますよね("ば"が落ちてしまってるけど)。でも、新しい店のメニューには蕎麦がなかったです。
今回も博物館「ほるる」を見てしまう
湯本温泉は炭坑の街なんです。そもそも常磐ハワイアンセンターは、衰退した炭坑の街を復活させるために作られたものですし、温泉のお湯だって、石炭を掘るときに坑道にたまってしまうのをポンプで抜いて利用してたらしいですよ。
で、そういった炭坑の歴史や、山を掘ると出てくる化石の展示なんかをしてるのが「ほるる」です。
◎いわき市石炭・化石館「ほるる」
http://www.sekitankasekikan.or.jp/
前回も見たので、もういいかなあとは思ったんですが、ご飯食べたらまた蒸し暑くなってきて、涼しい所へ入ろうってことになってふらふらっと立ちよってしまいました。
ところが、ここに入ったのは、やや失敗でした。いや、展示はまあまあ面白いんですけど、館内に病院でかかってるような癒し系オルゴールのBGMが流れてまして、とことん眠気を誘います。
化石が並んでるところはそれでも良かったんですけど、炭坑の歴史コーナーに全然にあわない。そこは石炭掘ってるところを年代別に再現して、岩を掘る音や、働いてる人たちの台詞や、説明のナレーションなんかが流れてるんです。カーンカーン、ズガガガガ、父ちゃん今日もよく働いたなあ、んだ、はやく帰って一杯やるっぺ、ってな音に癒し系のオルゴールがかぶると、何も考えられなくなって、パトラッシュ、僕はもうだめだよって感じになるわけです。眠くて!
気分を変えようと、別館みたいになってるところに入ってみました。そこは前に来たときには映画『フラガール』の撮影に使ったものなんかを展示してたんですが、今はよくわかんない子供の遊び場になってました(お昼時だったせいか遊んでる子はいませんでしたが)。
アホ顔で立ち尽くしてたのが気になったのか、係りのお姉さんがすっとんできて「こちらはリニューアルして震災で外で遊べないお子さんたちに遊んでいただく場所になりました」って説明してくれました。
あれ、前に来た時も震災後だったけど、あれからずいぶんたつのにまだ子供が遊べるところがないのかなあって首をひねりながら外へ出ました。
あとで検索してみたら、放射線やなんかで外で遊ばせるのが不安な人のために、いわき市内の三ヶ所にそういう施設を作ったってなことらしいです。ええと、うーんと、やっぱりまだ危険ってことでファイナルアンサーなのかなって、少したじろぎましたが、さきほどのオルゴールにやられてしまい、頭がさっぱり回らず、深く考えるのはやめておくことにしました。
そんなこんなで、このままでは爆睡してしまいそうなので、慌てて電車乗って、いわき駅に移動するわたしたちでした。
[追記]冷静になったところでフォロー
ええと、「ほるる」の庭に線量計があるのですが、この日の線量は 0.12μSv/h でした。危険というほど高くもないけど、影響なしっていうほど低くもない、という感じでしょうか。水元公園(東京都葛飾区)と同じかちょっぴりだけ高いくらい?
ただ、まあ、福島県内にははまだ避難地域もありますし、こういう施設も必要なのかもしれないです。なんていうか、放射線より熱射病のほうが命に関わるような昨今ですし、空調入ってるところで思いっきり遊べるだけでも幼児のみなさんには嬉しいかもしれないです。
ちなみに、利用は無料ですが、使えるのは小学校低学年以下の子供だけで、大人が引率してないとダメだそうです。どなたでもって書いてあるのでいわき市民じゃなくても使えるみたい。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kosodatekyoiku/shien/015243.html
関連記事:2012年春の湯本温泉
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1318
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