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伊那で普通のスーパーに入ってみた

 長野県伊那市の旅の続きです。伊那といえば昆虫食で有名です。イナゴや蚕の蛹やザザムシを食べるそうです。

 そこで普通のスーパーに入ってみました。日常的に食べているなら、そういうところで昆虫を売ってるはずです。

イナゴの佃煮@伊那市
▲これは信州大学近くのなんとかいうスーパーで写したものです。なんと、お総菜コーナーにイナゴの佃煮があるじゃないですか。東京でも佃煮専門店に行けば買えますが、さすがにスーパーマーケットにはありません。幸先のいいスタートです。


蜂の子の缶詰@伊那
▲おー、これは蜂の子の缶詰だー! 伊那ではなく諏訪市のメーカーのものでした。しかし、1790円とは高級品ですね。一度に沢山食べるものじゃないですけど、みなさんどのくらいの頻度で食べてらっしゃるんでしょう?

 他にもないかと探したのですけど、普通のスーパーにあるのはイナゴと蜂の子くらいでした。それでも普通のお店にこういうものがあるんですね。さすがは昆虫食の本場です。

 虫はなかったのですが、面白いものがいくつかありました。

鯉の切り身@伊那
▲わかりにくくてすみません。下段は肉団子かなにかで、中段は鰻です。問題なのは上段です。鯉の切り身ですよ? 生の切り身以外に旨煮になったものもありました。東京では、鯉は滅多に手に入りません。ごくごくごくたまーに出回る程度です。


酒粕@伊那
▲そしてこれが、何の変哲もない酒粕です。しかし、とんでもない量です。東京では見かけないような大袋の酒粕が何種類も、所狭しと積み上げられています! 一体何に使うのでしょう。甘酒にして飲むには多すぎると思うのですが。


 それと、写真にはとりそびれましたが、焼きそばコーナーにローメンも置かれています。日本中同じだろうと思えるスーパーにも地方色が出るものなんですね。


 伊那で昆虫食といえば「かねまん」という佃煮メーカーが有名ですが、書いてるうちに強烈に眠くなってきたので今日はこの辺で。

タグ:昆虫食

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ひろこ (08/22 07:57) 編集・削除

酒粕は粕漬けじゃないかい?
漬け物文化も奥が深そうな所だもんなぁ。

珍獣ららむ~ (08/22 09:17) 編集・削除

たぶんそうですねー。
魚か何か、そういうものを漬けるんだと思います。
これだけの量を売ってるってことは、自宅で粕漬けをやるんですよねー。
ややカルチャーショックを受けています。
東京では粕漬けなんて漬かったのを店で買うものです。
たまに自宅でやるとしても「その気になれば自宅でもできるんですよ」「へえ、そうなんですか」っていうノリですよ。
ところ変わればっていうけれど、日本はまだまだ広いなー。

今年も蚕を飼い始めました

 といっても、10頭ばかり、お遊び程度なのですが。京都の塩野屋さんという織り元で販売しているキットを購入しました。蚕の種類は都浅黄という塩野屋オリジナルの品種だそうです。

◎塩野屋
http://www.shiono-ya.co.jp/goods/kaiko.html
 キットの販売は8月いっぱいです。30日掃き立ての分が最後みたいなので、ほしい方は大急ぎで注文したほうがいいです。上記ページ内に「申込書のダウンロードはこちらから」っていうのがあるので、プリントアウトしてファックスで送信してください(ややめんどくさい)。

蚕飼育キット
 こういうものが20日にクール宅急便で届きました。以下はセット内容です。

 1)飼育箱(ダンボール製)
 2)蚕の卵10頭(到着後数日で孵化します)
 3)桑の生葉(3齢まで分。100g×2袋)
 4)徐沙ネット
 5)エタノール綿(消毒用・火気に注意)
 6)蚕用割り箸
 7)蚕飼育マニュアル

 蚕の餌は桑の葉です。このキットには桑の葉がついてくるので初心者にもとっつきやすいかもしれません。ただ、四齢以降からは自分で調達しなきゃいけないのですね。

 桑の木は、公園や土手沿いなどをよく見て歩くと、都会でもあちこちに生えてます。わたしはいつ蚕をかってもいいように、散歩をするとき桑の葉ポイントを横目で探しています(ほんというと桑の葉だけじゃなく、他の芋虫が食べる木もチェックしています……えへ)。

 どうしても身近に桑がない場合は、塩野屋さんに相談しておけば追加の桑も送ってもらえるかもしれません(電話で確認したほうがいいですね)。

 うちは自分で桑の木を育ててるので10頭分くらい余裕です。

蚕の種

 これが蚕の種(卵)です。蚕の卵のことを「蚕種」と書いて「さんたね、さんだね」または「さんしゅ」と読みます。

 がんばって接写してみたのですが、どうやってもピントがあいませんでした。ソラマメをうんと小さくしたみたいな感じです。

 蚕の種は酸で処理すると孵化の日時をコントロールできるそうです。今回は21日に孵化する予定になっています。

 説明書によると、予定日の前に卵が白っぽくなるので、そうしたら箱から出して明るいところにおけば一斉に孵化するということです。

 写真の種は、もう白っぽくなった状態です。届いたのが20日ですから、すっかり孵化準備に入っています。このまま箱にしまい、暗くしたまま室温で置きました。

 21日の早朝5時ごろ、箱から出してみましたが、まだ種には異変がなさそうでした。箱から出したまま様子を見ると、一時間後くらいには孵化して毛蚕(けご)がはい回っていました。

毛蚕

 蚕の一齢幼虫のことを毛蚕と言います。名前のとおり毛が生えてるからです。毛が生えているところをお見せしたいのですが、あまりにも小さくてうまく接写できません。孵化したての頃は、5mmにも満たない小さな虫なのです。

 写真のとおり、卵は13個あるのですが、一斉に孵化したのは予定通りの10頭でした。残りも遅れて出てくるかもしれません。

掃き立て

 孵化したばかりの毛蚕を、はじめて桑の葉に移してやることを「掃き立て」といいます。今回は10頭ぽっちですが、本来ならば数百頭を一度に管理するので小さなホウキのようなもので毛蚕を桑の葉に掃き立ててやるのです。

 掃き立ては重要な行事です。繭が沢山できるように掃き立てが吉日にあたるように孵化を調整したらしいです。今回は日を選べなかったので、特別良い日にはあたりませんでした。

 去年も書きましたが、わたしの祖母は群馬の人で養蚕をやっていました。ただ、群馬の養蚕農家では毛蚕をあつかわず、少し大きくなったのを仕入れてきて育てていたようなのです。そのため、掃き立ては資料映像でしか見たことがありません。

 蚕が小さいうちは、写真のように桑の葉を刻んであたえます。毛蚕が葉っぱのふちを探しやすくするためだと思います。芋虫は、葉っぱの中心ではなく、ふちから食べ始めます。少しでも早く沢山餌を食べさせるための工夫です。

孵化後の種

 孵化後の種も写してみましたが……だめですね。違いが全然わからない。肉眼で見ると中身が出てカラッポになった様子がわかるのですが。

 というわけで、これから四週間くらいお蚕月間です。

タグ:カイコ

蛾類幼虫図鑑は9月上旬予定

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=13967
 待ちに待った原色日本蛾類幼虫図鑑ですが、さきほど復刊ドットコムから回答があり、9月上旬に町の書店やネットショップに並ぶ予定とのことです!

 いやー、長かった。長かったよー!!

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一円 (08/22 09:45) 編集・削除

 お、良かったですね (^o^)/

 こちら虫ではなく長虫のお祭りです。数日前に教えて!gooに出てきて、知りました。在るところにはあるんですね。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6117234.html

珍獣ららむ~ (08/22 10:42) 編集・削除

 ありがとうございます!
 蛇ねじりは本当にいろんなところにありますねー。

 いつだったか八潮市で蛇ねじりばかり追いかけている人に出会って、世田谷方面でもやるって教えてもらいました。きっとそれですね。メモ:世田谷奥沢神社の大蛇の引き回し、9月

 葛飾でも秋に蛇っぽい形の注連縄を作って掲げる行事があります。顔がついていないので完全に蛇じゃないのがやや残念ですが、同じ流れのものだと思います。

 去年それで写真を沢山とったのですが、いろいろあって全部ロストしたのを今思い出しました。ハードディスクを修復に出せばひょっとすると復活するかもわかりませんが、ちと難しい状態です。

中央構造線の露頭

美和湖から分杭峠をのぞむ
▲美和湖のほとり、溝口露頭から分杭峠の方角を写しました。この湖の下を中央構造線が走っているらしいですよ?


 長野県伊那市旅行記その3です。先日はパワースポットとして有名な分杭峠を紹介しました。

◎関連記事:ゼロ磁場って何さ~分杭峠
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?mode=comment&no=930

 この峠、じつは中央構造線という大きな断層の上にあるそうです。不思議なパワーも断層の活動によるものだとかなんとか言われているのですが、まあそこらへんは「信じようと信じまいと」ってやつです。

 せっかくそういう場所にいるんですから、構造線ってやつを見たいじゃないですか? 事前に検索をかけたところ、伊那周辺の何カ所かで断層が露頭しているらしいんですね。露頭というのは地表に出ているという意味です。

 写真がたくさんあるのでページを分けます。「続きを読む」をクリックしてください。
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ぱる子 URL (08/21 01:34) 編集・削除

たった今ぐぐってみるまで中央構造線=フォッサマグナ
だと思ってました。なんと恥ずかしい。露頭が見られる
場所があるのですね。目に見える現象としては土の色が
違っている「だけ」とはいえ、何だかワクワクします。

>もしや、中央構造線は地元ではイケてない?!
の一文にウケました。

珍獣ららむ~ (08/21 08:14) 編集・削除

そうなんです、イケてないんです!!
でも、みなさん「中央構造線」という言葉には食い付きがいいんですよ。
そんなの常識くらいに「知ってますよ」というお返事です。
にもかかわらず、露頭がどこで見られるかは知らない人も多いみたいでした。

あっ、よく見たら地図が露頭じゃなく路頭になってますね。直しておきます(笑)

はやぶさのカプセル

 長野の話はまだまだあるのですが、とりあえず今日の出来事を。

 丸の内オアゾ内のJAXA i(JAXA の情報センター)で、はやぶさのカプセルが公開されています。見学無料。

 7年前、小惑星イトカワに向けて出発した探査機はやぶさは、途中で制御不能になったりしながら、なんとか地球に帰ってきました。

 今回公開されたのは、イトカワのサンプルが入っているかもしれないカプセルです。先に相模原で公開された時にはものすごい行列だったそうですが、今日行った感じだと大したことはなくて15~20分待ちくらいでしたね。

ファイル 932-1.jpg

 JAXA i 常設展示エリアの下にあるイベントスペースみたいなところが会場でした(OO広場-オオ広場-というらしいです。ゲルニカのレプリカが飾られているところ)。

ファイル 932-2.jpg

 毎度写りが悪くてすんません。写してる途中で横から話しかけられたら集中力切れました(いいわけ)。いちおうこんな整理券を配ってるんですが、今日は整理券をもらうそばから並んで先に進む感じでした。見学者が殺到したら「○時になったら来てください」って言われるんだと思います。

 相模原のニュースを聞いていたので、ものすごく混んでるのかなと思ったのに、わりとあっさりさんで拍子抜けです。

 会場は撮影禁止だったので絵はありませんが、ぶっちゃけあまり面白いものではなかったです。展示物は小さくて、洗面器を重ねたみたいな大きさ。大気圏突入で焦げたりした背面ヒートシールドなんかは16日までで展示が終わってて、今あるのは地味ーな感じの物体でした。

 なんでも、生々しくないのが「すごい」らしいんです。全体が真っ黒焦げになりそうなのに、実際はきれいなまま落ちてくるっていう現実を知るべきなんだそうです。後で検索で知りました。参考>ここ

 そういう関係者の説明でも聞いたら感動するんでしょうが、現場ではなんの説明もなくて、近くにも寄れず遠くから眺めるだけ。少しでも立ち止まろうものなら「歩きながら見て下さい。立ち止まらないでください」って言われて押し出されて終了。後ろがつかえてるのでしょうがないですけど。

 まあ、そんな感じです。カプセルはあっさりでした。

 ついでだから常設展示も見てきました(こっちも入場無料)。いつもは人が少なくてマッタリしているのに、今日は大人も子供も入り交じってごった返していました。

ファイル 932-4.jpg
▲ロケットエンジンの一部、ほんもの。すごくカッコイイんですが、人が多すぎて全体が写るような写真が撮れない(笑)


 夏休みなのでイベントをやっているようです。人工衛星から写した東京の写真を見て指定された観光地がどこなのか当てるクイズに参加してみました(ノーヒントで答えるのは意外とむずかしい!)。参加賞で衛星写真のジグソーパズルを貰いました。

ファイル 932-3.jpg


 なお、カプセルの展示は明日19日までらしいです。昼間ならばそれほど気張らずに見られると思います。オアゾの次は展示の予定がなさそうなのでしばらく見られませんよ(そのうちどっかの博物館で常設展示されそうな予感はしますけどね)。


http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2010/0730_capsule.shtml

7月30日(金)~31日(土)・・・相模原市立博物館 ※終了しました。
8月2日(月)~6日(金)・・・筑波宇宙センター ※終了しました。
8月15日(日)~19日(木)・・・丸の内オアゾ1階「○○(おお)広場」※詳細はこちら

[追記]お台場や宮城県でも展示!

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/19/news078.html

「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルが、東京・お台場の日本科学未来館と、宮城県のJAXA角田宇宙センターでも展示される。
2010年08月19日 19時13分 更新

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルを、8月26日~30日に日本科学未来館(東京・お台場)で、9月11日~12日にJAXA角田宇宙センター(宮城県角田市)で展示すると発表した。

(中略)

 はやぶさのカプセルは相模原市立博物館(神奈川県)を皮切りに、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)、「丸の内オアゾ」(東京・丸の内)で公開。合計10万人近くが来場している。文部科学省が、全国の博物館などで一般公開させる方針を示していた。

 ということで、全国を順々に回るみたいですね。

http://www.jaxa.jp/press/2010/08/20100819_hayabusa_j.html
 こちらによれば、オアゾには来なかったパラシュートがミーサイ(科学未来館:お台場)には展示されるようです。

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Sari (08/18 23:59) 編集・削除

カプセルだかシールドだか忘れましたが、
作った町工場のオジサン、TVで見ましたが嬉しそうでした^^

珍獣ららむ~ (08/19 06:01) 編集・削除

そりゃ嬉しいですよねー。
自分が作った道具が宇宙へ行って帰ってくるんですから。
昔、川崎のなんとかいう工場で働いている人が「オジサンはスペースシャトルの耐熱タイルを作っているんだよ」って自慢げに話してくれたのを思い出します。
誇らしく思う気持ち、すごくわかります!