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吉見百穴を知っていますか?

 先日、埼玉方面をともだちの車で移動中に「吉見百穴」という看板を見ました。

 百穴というからには穴が百個あるんだと思います。そうは思うのですが、頭に絵が浮かんできません。

 井戸のような深い縦穴が百個……いや、それはない。そんな穴ならとっくの大昔に埋められてそう。じゃあ横穴? 浅いのか、深いのか、小さいのか、大きいのか……

 さっぱりわからないので見に行きました。

ファイル 870-1.jpg

 じゃーん、これが吉見百穴です。うわ、ほんとに穴だらけ。岩じゃなくて粘土質の山で、そこに小さくて四角い穴が無数にあいてます。

 これ、なんだと思います?

 じらしても仕方がないので書きますが、この穴はお墓なんだそうです。以前は土蜘蛛人(コロボックル人)という先住民の住居と言われてたそうですが、今は古代人の墓だというのが定説になっています。

 今でも数十の穴がありますが、昔はもっと沢山あったそうです。第二次世界大戦中に、軍事工場を作るために、ずいぶん壊されてしまったということです。

ファイル 870-2.jpg

 穴を拡大するとこんなですね。一段浅く掘られた部分は蓋受けです。ここに人が葬られた当時は、岩か粘土板か、そういうものをここにはめて蓋をしてたそうです。

 江戸時代には、穴だらけの不思議な風景として知られていたそうですから、蓋が無くなったのは、何百年も前のことでしょう。

ファイル 870-3.jpg

 穴の大きさはこんな感じです。この穴に網がかかっているのは、中にヒカリゴケが自生しているからです(ヒカリゴケについては後述)。たいていの穴はむき出しになっているし、いくつかの穴には入ってみることもできます。

 ある穴に入ってみました。入り口が小さいといっても、ちょっとかがんだら普通に通り抜けられるサイズです。中に入ると……おおっ、中は意外と大きいです。

 わたし(身長 158cmくらい)がまっすぐ立っても天上にまだ十分な余裕があるくらい。広さも畳二畳分以上あるんじゃないでしょうか。

 そこに一段高い部分が二カ所あります。高いといっても地面から10cm程度の高さで、両壁に沿って作られています。どうやらここに埋葬者を安置したようです。ホテルのツインルームみたい。
 
 ふと、イザナギ・イザナミの神話を思い出しました。火の神を産んだ時のやけどがもとで死んでしまったイザナミを、夫のイザナギが黄泉の国(使者の国)まで迎えに行きました。ところが妻の体はすでに腐っていて、イザナギは驚いて逃げ帰り、黄泉への入り口に大きな岩を立ててふさいでしまいます。

 イザナミの墓も、こんな山肌に掘られた穴だったのかなと思います。夫がたてた大きな岩は、墓をふさぐための石版だったんだろうなと。

 岩戸の向こうからイザナミが叫びます。
「よくもわたしの醜い姿を見ましたね。この代償として、これからは一日に千人ずつ黄泉の国に呼ぶことにしますよ」

 岩戸のこちら側でイザナギが言い返します。
「そうか。それならわたしは一日に二千人分の産屋をたてる」

 穴は死者の国と、生者の国をつなぐ通路です。両者をきっぱりとへだてているのが岩戸というわけです(岩戸の向こうから帰ってきたのは、日本神話では天照大神だけです)。

 ところが吉見百穴ときたら、生と死をへだてる岩戸がなくなって、死者の国への入り口がぱっくりあいてしまってる。それが何十も。なんという不思議な空間!

 いや、死者の国の入り口といっても、不気味な点はほとんどないんです。どちらかというと明るい力を感じる場所です。

 不思議なことですが、なぜか大勢が吉見百穴を見に来ます。おみやげ屋さんと、小さな歴史資料館があるだけなのに、寂れた感じがなく、いつ行っても賑わっています(あんまり面白くて二度見に行きました)。

 やはりここは、パワースポットというか、ある種の聖地なんだと思います。墓穴の口があいているのだって、中の人たちに墓が必要なくなったからかもしれませんしね。

 死者の国への入り口というより、来世への「産道」だと考えたら、なにか明るい未来が見えてくる、かも?

 吉見百穴、たぶんきっと、何かがあります。

ヒカリゴケ

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 先に書いた通り、穴の一部にヒカリゴケが自生しており、天然記念物に指定されています。コケを保護するために穴の入り口が金網でふさがれていますが、網の隙間から誰でも見学できます。

軍事工場の跡

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 墓穴のある山肌をくりぬいて作った洞窟で、この中に飛行機の部品を作る工場があったそうです。もっとそれっぽい写真をとりたかったのですが、中は薄暗くて(照明はあるんですが)写りそうもありませんでした。

 中は車が一台出入りできそうな通路になってて、そこからさらに枝分かれした通路が奥に続いているような感じ。奥へ向かう通路は閉鎖されてました。

 壁の一部にくぼみが作られていて、そこに何かの機械を設置してたかもしれませんが、今はすっかり撤去されていて、当時どうなってたかは見ただけではわかりません。

 わるものの秘密基地みたいだなと思ったら、特撮ドラマのロケ地になったことが何度かあるそうです。


 百穴に近づくには、いちおう入場料を取られるのですが、中に入っちゃったらわりと自由に見学できてしまいます。みなさん、くれぐれもいたずらなどしないようにお願いします。


◎吉見百穴(吉見町役場のサイト)
http://www.town.yoshimi.saitama.jp/guide_hyakuana.html

入園料 中学生以上300円(子供200円)
定休日 年中無休
東松山駅から1時間に2~3本バスが出ています。


地図

ええい、帰れ au !!!

 うーん、うーん、うちに「au ひかり」っていうのが勧誘にくるんですが、話がつまらないのでやや困るんです。

ご迷惑おかけしました型

au「こちら光回線をひいてらっしゃいますね。今まで遅くて高くてご迷惑おかけしましたが……」
私「されてない」
au「えっ」
私「だって、あんたんとこと契約したことないもん」

 このパターンで二度来た。
 客には au と NTT の違いなんかわからないと思ってるだろ。
 もう来なくていい。
 っていうかオマイらはオレオレ詐欺の仲間なのか。警察よぶぞ。

資料は……すみません、今は適当なものがなくて型

 表題のとおり。
 資料を置いてってって頼んだらそう言われて度肝を抜かれました。

 なぜか au は決まって平日の真っ昼間に来る。そういうお役所みたいな仕事してるんじゃ、普通だと出てくるのは主婦とかお年寄りとかで、話が通じないケースが多いはず。

 仮に通じてたってメンドクサイから長話したくないし「主人に(あるいはマニアの息子に)聞かないとわかんないわ」って言われて終わりですよ。

 そこですかさず資料を渡して、旦那様が、あるいはお詳しい息子さんがお帰りになったらお渡しくださいって置いてこなきゃ、ね?

プロバイダーが選べます型

au「お好きなプロバイダーを選べますし」
私「スピンネットは?」
au「は?」←知らないらしい
私「昔、AT&Tだったとこ」
au「はあ……エーティーティー、スピンネット……」
私「知らないんだったらもういいや」

 三回くらい同じ話をしたけど、もう来なくていい。
 捨てられないメールアドレスがあるからプロバイダーは変えられないんだよ。

メールのみの会員になれば型

au「メールアドレスを変えられないというお客様は多いんです。でも、前のプロバイダーさんのメールアドレスは残したまま使えるんですよ」
私「えっ、ほんとに?」
au「はい、ダイアルアップで……」
私「帰れっ!!」

 ダイアルアップでメール抜くのなんかイヤだ。

 正確に言うとメールをダイアルアップで抜くんじゃなくて、メールアドレスを維持するためにダイアルアップ会員になればスピンネット代が安くなるという意味っぽいんだけど、誰もそのことをわたしに正確に伝えられた人がいないので、やっぱり来なくていい。

 それに、料金体系を見るかぎり、そんなサービスなさそうなんですけど。基本料金はどれも変わらず、au になったら光接続のオプションがとれるので500円くらい安くなるくらい。だから何って感じ。頼むから嘘を吹き込むのもやめてー(T^T)
http://www.spinnet.jp/service/price_type1.html



 今日の結論その2
  「au 帰れっ!!!」


 もうやだ、わたしも頭はよい方ではないので、うっかりすると騙されてしまう。


[追記]
 安くて速くなるっていうのがメインの売り言葉みたいなので、メールアドレスを維持したまま、本当に安くて速くなるんなら考えてもいいんだと思う。あんまりうるさいのでサイトを見に行って差し上げましたよ。

http://www.auhikari.jp/price/h_charge/index.html

 こことか見ればいいんですよね。
 プロバイダーによって多少割引が違うみたいだけど、月額でだいたい5000円ちょっと? これに、うちだとスピンネットを捨てられないので2000円加算されて7000円ちょっと。

 今、NTT のフレッツ光に5000円くらい払ってるから、スピンネットの光オプションと込みで8000円弱くらい。au に変えても劇的に安くなるというわけではなさそう。スピンネットだと Yahoo!BB の公衆回線を無料で使えるので損した気にならないし。

 あとは回線速度だけど、今も別に重くないような気がする。自宅サーバとかたてて、ゲーム公開してもそこそこ大丈夫な程度には(それも最近やってないし、全然困らない)。

 頭悪いのでこれで計算あってるかどうかわかんないけど、次に来る人がこのブログを読んでたら、馬鹿なわたしにも納得できるように安くて速くなるように計算した資料を持ってきて下さらないとイヤです。

ヤマダ電機とニトリと珍獣さんと

 パソコンのファンが異音を発して何も考えられなかった日々は終わったのである。なぜならファンを交換したからだ!! 

 と言いたいところだけど、ほんというと交換してもうるさいの。激しく異音がしてたのは、電源ファンっていうの? 筐体の後ろに排気してるファンだけど、何年も使ってるのでCPUファンも音が大きくなっていて、こっちは同じ型を探すのがめんどくさいので交換できませんでしたー。

 そろそろ買い換え時とは思うのですけどね。春にお金もないのに長旅をしたので、今はもっとお金がありません。


 まあそれはともかく、異音はしなくなったのでブログの更新でもしてくれようと思ったわけです。しかし好事魔多しってやつです。好事魔が多いんじゃなくて、好い事にかぎって邪魔が入るってことですよ、お立ち会い。愛用しているデスクライトの電球が切れてしまいました。

ファイル 868-1.jpg
▲こんなやつ。何年か前にニトリで買いました。

 ちょっと変わった形の電球だけど、ニトリで売ってるようなものならそこらで買えるだろうと思ってヤマダ電機に行きました。どこを控えていけばいいのかわからないので、ライトごと引っつかんで持って行ったわけです。

 ところが、売り場の担当者という人が一目見るなり「これは特殊なものだから取り扱いがございません」って言うんですよね。

 そんな、電気屋さんなんだし、ここになくても取り寄せがきくんじゃないのって聞いたら、「メーカーがわかれば……むにゃむにゃ……ニトリで買ったのなら、ニトリオリジナル規格かもしれないので、ニトリでおたずねください」だって。

 えー、そうなの? ニトリみたいな安い家具屋がそこまで手のこんだことするかな(しねーよ)。とは思ったけど、電気屋さんがそう言うんなら仕方ないと思い、その足でニトリへ行きました。

 ニトリのお姉さんはランプを見るなり「それは三年前以上前の品ものですね……」とやや困った顔をしつつも、電球売り場に連れて行ってくれました。売り場をざっと見て「あ、これですね」と手渡してくれたのは……

ファイル 868-2.jpg

 げっ、パナソニックって書いてある!!!
 これのどこが特殊でニトリオリジナル規格?

 電球の箱に「J12V20WAS G4口金」って書いてあります。それで、この形式の電球が、Jなんとかタイプで G4っていう口にささる形式なのがわかりました。

 わかってから、改めてライト本体を見たんですけどね、

ファイル 868-3.jpg

 「USE 20W/12V JC TYPE」「G4」って必要なこと、全部書いてあるじゃないですか……ええええー!!!

 ええ、わたしはド素人ですから、こんなの見たって意味はわからないんです。でも、ヤマダ電機の売り場担当さんは専門家だから、これが電球の形式だってわかってくれないと困ります。# ためしに検索かけたらフツーにヒットしたわ。はあ、これからはデンキ屋に聞くよりググるわ。ばっかばかしい。

 たとえばカタログを見てくれることならできるだろうし、それでも自信がなかったら「これだと思いますからお取り寄せは可能です。でも、本当に使えるかどうかはさしてみないとわかりません。××円で、返品はききませんが、いかがいたしますか?」くらいのことを言ってくれていいような気がするんです。

 もちろん、わたしはそれを聞いて「使えなかったら無駄になるのでいらない」って言うかもしれないけど、そうやって調べてくれる人がいると思えば、別の困りごとが発生した時にヤマダに行くわけですよ(ニトリに常にあるとは限らないんだし、パナソニックでいいって確認してからもどってくるかもしれない)。

 で、不況は誰のせいですか。ものが売れないのは誰のせいですか。少なくともわたしじゃないんですよ。本気で売る気あんのか、こら!!

 うん、でも、もういいんです。
 どこを見ればいいかわかったし、次に切れたらニトリに行くので、たぶん問題ありません。少なくともわたしには。


 今日の結論
  「ヤマダ電機、やっぱり使えない」


[追記]
 ヤマダ電機には来店ポイント制度っていうのがあります。各店の入り口にあるスロットマシーンにポイントカードをつっこむと、ハズレでも10円相当のポイントをもらえる素敵な制度でした。

 ところが、今日行ってみたら携帯会員にならないとダメだっていわれて、しかも、かざす機能のついてる携帯じゃないと来店ポイントはあげないよって……(笑)

 ええ、べつにいいんです。日に10ポイント、しかも無限に毎日できるわけじゃなかったし、そんなのちょっとした遊び心で、大したお得感はないんです。

 それでも、ちょっとした楽しい機能があるから他の店じゃなくてヤマダに電球を買いに行ったりするわけで、しかも今日は「その電球はうちにないからニトリに行け」とか言われて追い返されたりしているわけなので、

 うん、やっぱり、ヤマダ使えない。

蛾類幼虫図鑑、予約開始

http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68313799&tr=s

配送時期 2010年7月下旬 【送料・代引き手数料無料】
税込価格 19,950円(本体19,000円+税)

 オークションや古本屋よりずっとマシな値段だけれど、これはまたずいぶん人の足下を見た価格だね。10年前に探し回った時は、定価でももっと安かったと思うんだけど。大昔に刷ったのが出回ってただけなのかな。それにしたって、今改めてつくった本でもないのに、高すぎやしないかね(涙)

 これって楽天やAmazonでは買えないのかな。もちろん手柄が復刊ドットコムにあることはわかっているので、復刊経由で買ってあげたいのは山々なんですが、なんせ先立つものが。楽天ポイントならば少しあるので足しになるんだけどなあ。はあ……

コメント一覧

珍獣ららむ~ (06/07 16:45) 編集・削除

楽天やAmazonで買えるかどうか、保育社に問い合わせてるところ。もし復刊ドットコムスペシャルだったら諦めて現金で買うわ(笑)

珍獣ららむ~ (06/07 18:39) 編集・削除

保育社からメールが来ました。
なんでも、販売は復刊ドットコムに一任していて、どこで買えるようになるのか、今のところ保育者側ではわからないのだそうです。

というわけで、今度は復刊ドットコムに問い合わせ中です。

シバケン (06/07 21:00) 編集・削除

これは……
上下で1万前後だと思っていたのに…

部費で買おうかなぁ。

珍獣ららむ~ (06/08 01:02) 編集・削除

そうなんですよ。昔より値上がりしてても、せいぜい1万2千円くらいかなとか思っていたのですが(涙目)

珍獣ららむ~ (06/08 12:15) 編集・削除

復刊ドットコムからメールが来ました。
専売であることが明記されていない限り、復刊ドットコムから出た本は、普通の本屋さんや、インターネット上の通販ショップから買うことができるそうです。
 
ここで使わずして、いつ使うための楽天ポイントじゃー!!
ポイントつぎ込んで買いますよ、あたしは。

蛾類幼虫図鑑の復刊が決まったー

http://blog.fukkan.com/fukkanrepo/2010/05/post-3421.html

復刊活動:「原色日本蛾類幼虫図鑑」
「原色日本蛾類幼虫図鑑」にリクエストいただいた皆さまにお知らせです。
《復刊決定》保育社より復刊決定 【5/28(金)】
本書の復刊が決定いたしました。復刊ドットコムで後日予約受付を開始する予定です。リクエストにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。詳細につきましては、予約受付開始まで今しばらくお待ちください。

 やったー!!

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kususi (06/02 11:14) 編集・削除

おめでとうございます。
先日、納戸を片付けていたら出てきました。
昔々、成虫と幼虫、両方乗っていて便利だなと思って買った気がします。

珍獣ららむ~ (06/02 12:08) 編集・削除

お持ちなんですねー、うらやましい。
図書館で見てたのを手元に置こうとして、本屋さんに買いに行ったらもうないっていわれて早七年ですよ。
たまにオークションに出てるけど高くて手が出ないし(上下間で七万円とか)、
買えそうな値段で復刊(というか重刷だと思うけど)されるといいな。