▲9月6日、首都高中央環状線の四つ木あたりから
▲9月10日、水元あたり
タグ:空と雲
▲9月6日、首都高中央環状線の四つ木あたりから
▲9月10日、水元あたり
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近所に法事でもなきゃ入れない雰囲気の小料理屋があるのね。ちょっと素敵な店構えで、でも外からは店の中が見えなくて、なんかいかにも高そうなわけですよ。
その店が最近妙にやる気を出して、店の前におすすめの料理と値段を掲示したりしてる。
もつ鍋が1200円とか書いてあるので、それなら高くはないから、今度おともだちでも誘って鍋をつつきながらお酒でも飲もうかなあと思ってたわけですよ。
今日、その店の前を通ると「もつ鍋」とでっかく「印刷」された幟が立っておりまして、近づいてよく見ると黄金屋って書いてあるじゃぁないですか!!
◎黄金屋ってこれのことだよ
http://www.koganeya.net/
なんか、もういいや。あたしゃもう、その店には法事でも入らないから(笑)
だって大量生産品(じゃないかもしれないけど、チェーン店の味だしさあ)ならファミレスでよくない?
より大きな地図で 2009年9月19日の群馬旅行 を表示
わたくしまたもや群馬に行ってきました。去年の秋頃に、見たいって盛り上がってた中之条のT工房(天蚕農家)から突然電話がかかってきたのです。
なんでも、今年の8月にテレビ東京で紹介されて以来、遠くから見学の人が来るようになって、今度の連休だと、9月19日・20日の二日間だったら、横浜から機織り体験に来る人がいるので、一緒にやってもらえると思う、ということだったんです。
電話を貰ったのが連休の三日前くらいで、あんまり急だったのでどうしようかと思ったんだけれど、先日、ETCをムリヤリ取り付けた車の所有者が「前から聞いてて気になってるので思い切って行ってしまおう」と言うので行くことにしました。
以下「い」とか「ろ」とかは地図上のアイコンに対応してます。移動は車です。
ここは近くにセルフのガソリンスタンドがいくつかあるので(しかも安い)葛飾方面からだと利用しやすいんじゃないかと思います。シルバーウィーク初日でしたが、外環はガラガラでした。あっという間に練馬から関越へ。
いつもこの辺でちょっと渋滞するのですが、今回はピタリと動かなくなってしまい、路肩走行でズルしてる馬鹿も出現するほど。
渋滞に巻き込まれてるうちにトイレに行きたくなったので三芳で休憩。
どうでもいい情報だけど、ここはアドマイヤというミル挽きコーヒーの自販機が二台並んでおいてあるんです。この機械はドリップ中に「コーヒールンバ」が流れるので、二台同時にボタンを押すとステレオで聞けちゃうという、貴重な(?)ポイントです。
サービスエリアを出てからも渋滞が激しく、時速20kmくらいでした。このままだと到着が昼過ぎになるんじゃないかと少し不安になった頃、路肩走行で警察に捕まってる馬鹿発見。そこを過ぎたら少しスピードアップ。でも時速40kmくらい。着くのかしら。
なぜか東松山を越えたら普通に走り始めました。この辺で降りる人がいるとも思いにくいんですが、なぜ?
三郷から三時間半もかかっちゃった。普段の調子なら現地に着いててもいいような時刻なのに。
ここから先は国道17号から国道353へ抜けて中之条市街地を通り越し、県道55号へ入る感じ。その先はよくわかんないので道ばたで農作業をしていたお婆ちゃんにT工房ってどこですかって教えてもらいました。
予定よりは遅れたものの、午前中に着いて良かったです。
ただ、ここから先の話は書いていいものかちと悩みます。
なかのじょう里山テーマパークのサイトには大きな機織り機の写真が出ているので、本格的な機織り体験をさせてもらえるのかと思ったわけですが、Tのお婆ちゃんに「はじめての人だったら、こっちがいいやね」とか言われて、卓上用の小さな平織り機を勧められてしまうんです。いやー、それはあのー、オモチャに毛の生えたようなものですし、わざわざここへ来て体験しなくてもねーという感じ。
わたしは糸取りのコツさえ教えてもらえればよかったので、それでも納得したんですが、横浜から来てた女性(仮に横浜さんとしておきますね)は、そのために一泊の予定で来たそうで、とても不満そうでした。
そりゃ気の毒だなあと思ったので、「サイトには大きい織機の写真が出てますよねー」と応援してあげたら、お婆ちゃんとの交渉で大きい機(はた)に縦糸をかけてもらえることになったんですが、そっからがまた大変で。織機が不調で(というか、ありゃしばらく使ってないと見た)縦糸にテンションがかからず、もうサッパリだめって感じ。
それでも人を呼んで直してもらおうとか、いろいろ頑張ってくださってるみたいだし、ここまでだったら「田舎ってのんびりしてるなー」って感じですよね。
ところがここで、材料費問題が勃発するわけです。里山テーマパークのサイトによると、見学は100円、体験費は500円と書いてあったと思うんですけど(今は書き換えられてます)、材料費についてはまったく書かれていませんでした。
天蚕糸はとても高いので、まさかタダってことはないだろうと思ったのですが、よく聞いてみると、作品を持って帰る場合はグラムで計算して材料費を請求されるというんですよね。ショール一枚でだいたい一万円くらいとか。
Tのおばあちゃんが「前に体験に来た人も100グラムでいくらくらいですよと教えたら、急に恐くなったといって帰っちゃったんだよ」っておっしゃってたけど、そりゃ後から聞かされたら逃げるというの、普通(笑)
横浜さんは、電話での予約時に「何を作っても一万円でいいよ。そのかわり宣伝してね」と言われていたらしいんですが、Tのお婆ちゃんやお嫁さんに確認すると、なんかやっぱり話があやふやで、どんよりしてました。
何が気の毒って横浜さんですよ。話を聞いてみると、予約した宿だってTのお婆ちゃんのおすすめらしいし。そういえばわたしも電話で話した時に「うちで契約してる安い旅館があるから一泊で来るとちょうどいいよ」と言われたので、その旅館をとってもらったんでしょう。
結局、織機も直らないし、材料費の問題も不透明なままだし、横浜さんは一泊で来てるのにすることもなくなって「このあたりで他に見るものはないんですか」っておっしゃるんですよ。
「それなら一山こえれば榛名湖……」って教えようとしたら、電車でこられたそうで……うわーん、どうしよう、すみません、とんでもない僻地で。なんか群馬出身者として申し訳ない気持ちになってきました。
そのうち糸をとる専門家の人が来たので、わたしはその人の作業を見学させてもらったのですが、そのあいだに横浜さんは帰ってしまいました。もう一時間くらい待っててくれたら、わたしたちもすぐ帰ることにしたので、榛名湖や榛名神社を回って、高崎あたりまで送れたんですが……先に言えばよかった。
さて、糸取り体験なんですが、わたしは手回しの座繰りで糸をとるところを想像してたんですけど、機械でピューってやっちゃうので、内心かなり困惑しました(笑)
でも、繭を煮たり、糸はしを探したりする作業は手作業だし、専門家の人は本当にプロなので、この部分だけはホントに見に来てよかったです。
なんでもその方は中之条の小渕さんちで長くやってた紡績工場で働いてたんだそうですよ。小渕さんというのは、小渕元首相の、お兄さんだか弟さんだかって話でした。
そういえば、天蚕の卵をとる部屋も見せて貰いました。ここも面白かったなあ。小さな籠に、オスとメスの天蚕(ヤママユガ)を入れておくと、中で交尾をして卵を産み始めるんです。その籠が工房の二階の部屋に、何十、何百とつるしてありました。
幼虫は、もっと山奥で飼っていて、人の背丈くらいに仕立てたクヌギの木にネットをかけて、そこで育ててるそうです。幼虫は木から逃げたりしないので、ネットは鳥避けです。鳥より猿がいけないそうで、ネットのまわりに針金で柵を作って電流を流してるそうですが、それでも潜り込まれて食べられちゃうってことでした。飼ってるところも見られないのかなーと思うんですが、天蚕は年に一回しか発生しないので、この季節は一匹もいないそうです。
[追記]
群馬で中之条でって書いたら名前をふせても工房名はわってしまうんだけど、前々から中之条で天蚕の糸取りをーって言い続けちゃっているので今さら地名まで伏せられないんですー(笑)とりあえず工房名で検索してもこの記事にはこないようにしたので勘弁してください。
今回はあまりよい出会いにはならなかったけれど、やってることはとてもいいと思うんです。天蚕から糸を引くところを見る体験なんて、そうそう簡単にできることじゃないですし、少なくともわたしは出かけたことを後悔してはいません。糸のとりかたは覚えたし、わたし何もない山の中が好きなので。
でも、段取りの悪さや料金の不透明さは、どう考えてもトラブルのもとだから、その件は里山テーマパークの人にメールしてしまいました。
そしたらサイトが書き換えられて、見学料300円のみで体験費の表示がなくなってしまいまして、機織り機をなおしたりする間、一時的にそうなったんならいいんですが、もし「面倒だからこれからは見るだけね」ってなっちゃったんだと悲しいっていうか、わたしのせいですね、ごめんなさい、ごめんなさい。
作品を持ち帰りたい人の材料費の件だけ、事前にわかるようにしてあったら、あとは大したトラブルにはならないと思うんです。
あと、ハッキリは聞かなかったけれど、どうもTのお婆ちゃんがなんでもできるわけじゃなくて、糸取りはよそから専門の人を呼んでるみたいだったし、機織りの指導も別の人がいるんじゃないかって気がするんですよね。
この記事を読んで見に行きたくなっちゃった人は(いないと思うけど)、事前に「こういうことが見られますか」と電話で聞いたほうがいいです。突然でかけても、担当者がいないと何も見られないかもしれないです。
いったん県道55号線に出て、沢渡温泉まで行くと、よしのやという蕎麦屋さんがあります。店の前に大きな狸の置物があるのが目印です。
このお店はT工房で見学に来た人にお勧めしてたそうなんですが、先月テレビで紹介されたら大人気で行列ができてるらしいです。お昼に工房のおよめさんに電話をかけてもらったら、忙しくて予約も出前も受けられない状態だってことでした。
他に行くところもないので店の前まで行ってみると、別に行列もないし、お客さんもいませんでした。小さな町ですがら、お昼をすぎたら人がはけてしまうようです。
駐車場はなさそうでしたが、車は店の脇に止めちゃって大丈夫ですってことだったので食べて帰ることにしました。
▲よしのや蕎麦(もりそばと天ぷらのセット)
メニューにはとくに書いてなかったけど、十割蕎麦みたいでした。蕎麦つゆは胡麻味です。
◎沢渡温泉のよしのや(蕎麦とうどん)
http://www10.ocn.ne.jp/~yosinoya/
蕎麦屋を出てから、中之条の市街地を目指したんですが、県道55号線の途中で「伊賀野のモミ」という看板を見たので、途中でそれて見に行きました。
◎中之条観光協会・伊賀野のモミ
http://www.nakanojo-kanko.jp/bunka/ken/igano.html
県道から 1km ちょっと登ったところなんですが、正確な場所はよくおぼえてません。55号に看板があるので気をつけていればわかると思います。モミノキのすぐ近くに駐車場もありました。
でも、木のまわりに立ち入り禁止テープがあって、由来の書いてある立て札にも近づけませんでした。理由は何も書かれていないのでわからないんですが、上を見たら太い枝が折れてぶら下がっていたので、事故防止かな、と思います。
まわりには特になんにもなく、ただの巨木です。巨木好きでないと面白くもなんともないと思います。根元まで近づいてみたかったなあ。
▲伊賀野のモミ:真ん中の看板の向こうに、わずかに見えてるのが幹の一部で、実際に見ると「なんじゃこりゃっ!」と思うくらい太いですよ。
中之条は、山の中にあるわりに大きな町なんです。群馬の昔話に、町を作るのにどこにしようか話し合っていると、ある知恵者が「雪がふるまで待ちなさい」と言って、足跡が集まっている場所を調べて中之条の町を作った、というのがあります。そんな話を信じてもいいかなと思わせる何かがあります。
歴史民俗資料館は、昔の学校(その後、町役場としても使われていた)を階層して使ってるんですが、中之条近辺から集めた小民具が、うそっ!と叫びたくなるくらい沢山展示されてまして、かなり見応えがありました。
◎中之条町・歴史民俗資料館
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/34shiryo_kan/rekisi.html
出がけに受付の前で展示品の図録を見ていたら、運転手のおともだちが「この写真は裏焼きだと思う」と言い始めました。なんの変哲もない古い白黒写真です。
特に注目するような写真ではなかったので「勘違いでしょ」と馬鹿にして、最初はとりあわなかったのですが、あまりしつこいので館の人と確認しにいきました。そしたら本当に裏焼きだったのでビックリ。館の人もすごい眼力だと言って、ご褒美に絵はがきをくれました。
着物のあわせを見ると、図録が逆になってて、展示されているパネルのほうが正しい感じなんですが、そういえば昔の写真はピンホールカメラと同じで左右が逆になるはずなので、もしかしたら図録が正解なのかもしれないですね(いつごろの写真かわからないのでなんともいえないけど)。
博物館を出ても、そとはまだ明るいです。そういえば箱島の湧水地が近いので、水を汲みに行くことにしました。突然思いついたのでボトルは現地調達。国道353号ぞいにセキチューがあったので、非常時の飲料水用の折りたためるボトルを購入。
セキチューは群馬のあっちこっちにあるホームセンターなのですが、なんと文化三年創業の老舗らしいですぞ(もとは材木屋さんだったみたい)。
◎セキチュー:沿革
http://www.sekichu.co.jp/company/enkaku.html
遊水地じゃなくて、湧水地です。水が湧いているところ。
ふつう、わき水といったら岩のあいだからちょろちょろ流れてくる感じですが、ここのはそんな生やさしいものじゃありません。太い木の根元から、滝のようにどどーーーっと湧き出すのです。日本有数の水量を利用して、昔は水力発電をしていたほど(今は小さなダムだけが残ってます)。
▲箱島ダム:明治四十三年(1910年)に作られたもので、ロックフィルダムという形式です。とても小さなダムですが、かつては箱島水力発電所としてこのあたりの電力を供給していました。今は、使われていません。
ここには不思議な伝説があります。木部宮内少輔高成という人の妻(北の方)で、二世円光上人の母親は、怨敵に追われて榛名湖で入水し、大蛇になってしまいました。その魂を供養するために、位牌をつくって榛名湖に沈めたところ、山ひとつ越えた箱島のわき水から出てきたというのです。
これは伝説なので事実かどうかはわかりませんが、常識を越えた水量を見て、昔の人は榛名湖とつながっていると思ったのでしょう。
▲箱島湧水:この写真で人がいるところの奥に大きな杉の木があり、その根元からわき出しています。わき出してるところを写真にと思うのですが、鬱蒼としており、暗くてピントがあいません。この滝のような水がすべて、杉の木の下から湧いています。
場所は、JR吾妻線の小野上駅から(注:小野上温泉駅ではありません)2kmくらい山をのぼったところです。県道35号線ぞいに道標もあるのでわかると思います。
液からの距離は大したことないですが、坂道なので徒歩だとキツイかもしれません。道は舗装されて車も通れますし、歩けないことはないと思います。
湧水のすぐ近くに専用駐車場があるので車ででかけても大丈夫。ひそかに人気スポットで、いつでかけてもいろんな人が水を汲みに来ます。まわりになんにもないところですが、山はきれいだし、お気に入りのポイントです。
▲駐車場から見た山
というわけで、今回の群馬旅行はおわり。帰りは渋川伊香保インターから関越に乗ってまっすぐ帰りました。高速料金はETC割引で外環(三郷〜練馬)+関越(練馬〜渋川伊香保)で、片道約2000円でした。ETCがついていないと+1000円くらい。
>◎セキチュー:沿革
>
おー、セキチューすげー
サイクルワールドもセキチューだったのかぁ
でも、サイト見ても「チュー」が判らないんですけど(^^;
差し出がましくて失礼します。
たっぷさん、
由来はここに
http://www.yurai.jp/archives/2005/08011717.html
お定まりの名付けですが・・・
最近、群馬の会社がすごいですね。
ヤマダ電機、銀だこ、あとなんかあったっけ?
サンヨー食品とか高崎ハムとか・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E7%BE%A4%E9%A6%AC%E7%9C%8C%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD
最近すごい、かどうか分からないけど。
確かに有名だけど最近じゃないよねー。
昔からあるのだと、まるか食品(ペヤングヌードル)とか、明星電気とかも有名かも?
さっきTvに出ていた神奈川県で蚕や桑を育てるところから織物なんかを作っている外国の人、『蚕道を極める』ってのに出演しているそうで、蚕さんの作業も少し出ていました。
見たかもしれないけど一応
http://tvf2009.jp/movie3/index.php?itemid=36
◎TVais
http://www.tvais.jp/html/2009_08_29/it_2187127/
放送日時:2009/08/29(土) 19:00
テレビ番組: 土曜スペシャル (テレビ東京)
コーナー: ひまわりの里と滝見の湯 ~群馬・たんげ温泉~
群馬の秘湯を目指して旅した俳優とその妻が訪れていた工房。
中之条町で代々養蚕業を営んでいる店主は、一般見学者のために自宅の敷地内に開設した工房だという。
工房では天蚕から糸を噤む昔ながらの作業や、天蚕の糸を利用した機織り体験(200円)も行われているとのこと。
自宅の蔵は天蚕から取れた絹糸や緑の繭で作った展示館になっているのだという。
<詳細>
営業時間:9時30分~16時(要予約)
入館料:300円
<紹介していた商品>
コサージュ:3000円
住所:群馬県吾妻郡中之条町山田寺社原3053
電話:0279-66-2344
出演
生野文治、金田賢一、加納竜、今陽子、芦川よしみ、高橋恵子、秋山佑奈、市川森一、柴田美穂子、倉石功
◎中之条ビエンナーレ2009
http://www.bi-ku.com/nakanojo/
◎なかのじょう里山テーマパーク
http://yamazato.info/index.html
http://yamazato.info/taiken/taiken112.html
▲3P状態のオンブバッタ。大きいのがメスで、小さいのがオス。
▲JR吾妻線・小野上駅:吾妻線は無人駅が多く、ここも改札口がありません。切符の自動販売機は、トラブルがあったら中之条の駅に連絡してくださいと書いてありました。
この写真の駅名を消して、何駅か当ててくださいと人力検索に出したら、背景の採石場に目をつけて検索で当てた人がいました。すばらしい眼力!
http://q.hatena.ne.jp/1253776227
▲これは小野上駅の上りホームから撮影した夕焼け。
タグ:群馬
足立区鹿浜で、毎年9月の第二土曜と日曜に三匹の獅子舞が行われます。場所はこのへん。
より大きな地図で 獅子舞地図 を表示
会場は四ヶ所あり、それぞれが同時に小さなお祭りをやっているようですが、獅子舞が行われるのは一カ所のみで、以下の順番で年ごとにローテーションしています。
> 東の北野神社(鹿浜4−10−1)2008年はここ
> 島の氷川神社(鹿浜2−18−4)2009年はここ
> 糀屋の氷川神社(鹿浜2−18−20)2010年はここ
> 古内の天祖神社(鹿浜3−12−3)2011年はここ
獅子舞は夕方の一時間ほどで行われます。土曜と日曜の両日開催される場合と、日曜しかやらない場合があります。
開始時間も会場によって違うようなので、毎年問い合わせるしかなさそうです。
2008年は9月第二土曜と日曜の16時からでした。
2009年は9月第二日曜のみの15時からでした。
アクセスは、
という感じです。
大獅子:黒い顔、ねじれのある角、ハの字で交差しない。白い鬚がある。
中獅子:黒っぽい緑色の顔。角はねじれがなく、二本。ハの字で交差しない。白い鬚がある。
女獅子:角はなく、赤い顔。鬚もない。額に金の宝珠。
▲左から、大獅子・中獅子・女獅子
複数の笛と、獅子が持っている太鼓のみ。
笛、獅子、花笠の子供が行列して、神社のまわりを一周する。この時、獅子は前垂れで頭をつつんでいる。鳥居の前で整列し、笛が一曲かなでる。獅子は直立したまま太鼓を叩く。
曲が終わると鳥居をくぐり、花笠の子供達が舞台の四隅の座布団に座る。舞台は地面に藁のむしろを敷くのみで、柱や屋根などは建てない。
獅子は、舞台に上がる前にバケツの水に足袋ごと足をつけて洗う(顔を隠しているので介添えが手伝う)。
獅子は、最初の曲の途中で前垂れをほどいて顔を出す。
以下、次のような演目を、途中に短い休憩(獅子に水を飲ませるだけ)をはさんで小一時間で演じる。
「かぐら」
ほかの神社では太刀懸りや剣掛などと言われる剣舞。大獅子が右手に剣、左手に太鼓のバチとごく小さな御幣を持って舞う。最後に御幣をひらりと落として終わる。御幣は拾って、大獅子が腰につける。
「トロロラ」
三頭が一列に並んで舞う。
「ツンツクレ」
三頭の獅子が角を突き合わせておどる。
「ピローラ」(ヒローラ?)
ほかの神社では雌獅子隠し、または花廻りなどと呼ばれるものと同じ。ただし、ここのは行方不明になった女獅子を発見する所作がない。
四隅に座っている花笠の子供が立ち上がって舞台に立ち、その間を三匹の獅子が大獅子を中心に行列して通り抜ける。最後に女獅子が花笠の中に取り残される。
大獅子・中獅子が向かい合って舞うが、特に女獅子を探すような所作がなく、女獅子も発見されずに終わってしまう。
「まきあげ」
太鼓を叩きながら場を一回りするだけの短い舞。
「おかざき」
顔を前垂れで隠して退場するときに演奏される。獅子は歩きながら太鼓を叩くだけ。
これらを通して演じると、本来は二時間ほどかかるが、現在は一時間で終わるように省略しているとのこと。
八潮市や三郷市の獅子舞にもトロロラやツンツクレにあたる所作があるが、他の大きな演目の一部になっており、単独では舞わない。鹿浜の場合も、途中に切れ目はないので、「かぐら」や「ピローラ」の一部として、トロロラやツンツクレが存在しているのかもしれない。
八潮市や三郷市の獅子舞は、大獅子(兄)と中獅子(弟)が、女獅子(母親)とともに巡礼のたびに出るストーリーになっているが、鹿浜の獅子舞はかなり簡略化されており、あまりストーリーを感じない。
鹿浜の獅子舞は、約300年ほど前に始まったと言われている。江戸時代に上野の寺で殿様の前で演じられたという記録があり、その時に獅子を舞ったのは、島町会の鈴木さんの先祖とのこと。(会場でそのようなアナウンスがあった)
◎関連記事 2008年の鹿浜の獅子舞
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=440&continue=on
写真と動画、準備中。獅子舞画像たくさんありすぎて整理つかないです。
すごい。これくらい前知識を入れておくと
知らない町のお祭りも楽しくなりそうです。
いつか行ってみたいな。
ところで饂飩の語源が混沌らしいです。
>饂飩の語源が混沌
えーっ!!!
マジですか、それは知らなかった!
道理で似てるはずですね。
ブログへお越しくださりありがとうございました。
獅子舞とかこういう芸能にお詳しいのですね。こういう獅子舞って岩手とか東北の方のだけだと思っていました。また、それぞれの地域へお出かけになって比較される労力はすごいと思います。何か教えていただきたいことがあれば、ご教示お願いしようと思います。