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日帰りお伊勢参り5:内宮その2

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▲これは内宮にある風日祈宮(かざひのみのみや)だったと思うのですが、隣に空き地があるのがわかるでしょうか。この空き地は古殿地といって、建て替えられる前の社殿があった場所なんです。

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▲古殿地にはこのような祠のようなものが必ずあるんですけど、これは一体なんなのでしょうね。知りたいことが沢山あるのですが、現地にはあんがい説明がありません。徴古館などへ行けばわかることもあるのでしょうが、いつも時間がなくて行けません。いずれもっと時間をとってお参りせねばなりますまい。だって気になるんだもん、いろんなことがー。

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▲外宮に参拝者が手をかざす謎の石があると書きましたが、内宮にも同じようなものがあるんですよ。こっちのは木の根元にあって人がけっつまづくようなこともなさそうですし、危険だから囲ってあるのとも違うみたい。やっぱりなにか大事なものだから注連縄で囲ってあるんじゃないですかね。あくまで個人的な感想ですが、外宮にある石のほうが「なんらかが出てる感」が強いです。

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▲放し飼いにされているおんどり。天照大神は太陽神なので、鳴き声で朝を呼ぶ雄鳥は神聖ないきものなのです。



 そうこうしているうちに14時くらいになってしまいました。まだ日も高いし名残惜しいのですが、今回はあまりゆっくりしていられないので帰る方向で移動することにしました。

 伊勢市駅へ行くバスを探したら、普通の路線バスがもう出たばかりだそうで、臨時バスに乗ってくださいって言われました。乗り場へ行ったら行列ができてて、観光バスを2台見送らないと乗れませんでした。次から次へと来るのでほとんど待たずに乗れましたけどね。

 駅についたのが14時半くらい。次の快速みえが15時26分とかなので、外宮の参道で日本酒の試飲とかをして暇をつぶして電車に乗りました。

[追記]不思議な石や、古殿地の祠について

http://www.yoitokose.jp/ise/encyclopedia/m0003.php
 伊勢市のケーブルテレビがやっているサイトですが、この説明によると、内宮にある不思議な石は四至神(みやのめぐりのかみ)といって、境界を守護する神様なんだそうです。今で言う境界石のようなものなのでしょうか。

http://www.yoitokose.jp/ise/encyclopedia/k0003.php
 同じサイトに古殿地にある祠のようなものの事も書いてありました。中には心の御柱(しんのみはしら)というものが入ってるそうです。
 さらに別の複数のサイト情報によれば、柱といっても小さなもので、建物を支える役をするわけじゃないらしいです。社殿や神様が移動しても、心の御柱だけは残すんですね。不思議ー。

タグ:神社仏閣

日帰りお伊勢参り4:内宮(ないくう)その1

 伊勢うどんも食べたので、伊勢市駅から路線バスで内宮へ向かいました。このバスは片道410円と少々お高いですが、想像より距離を走るので仕方ないのかもしれません。初詣での季節だと外宮の前からも臨時バス(運賃は同じ)が走っているとのことです。ちなみにタクシーで行くと片道2000円くらいだそうです。

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▲入り口の大きな鳥居。神宮の鳥居はヒノキでできてます。せんぐう館で聞いた話によれば、遷宮(せんぐう)のたびに取り壊される社殿の柱を再利用して作るそうです。

 内宮はうっそうとした森の中にあります。なんでもここいらの森は5500ヘクタールもあって、そのうちの93ヘクタールは「ご鎮座以来まったく斧を入れることのなかった禁伐林」だそうです。残りのうち1000ヘクタールも、特別な理由がなければ伐採してはいけないことになっており、残りの約4400ヘクタールは、遷宮のために90年ほど前に植林したヒノキだそうです。

 遷宮で使うヒノキは、ある時期に徳川幕府の斡旋で木曽の山から切り出すことに決まったそうです。今でも同じ山から切り出しているのですが、社殿の柱ともなれば樹齢300年の大樹が必要なので、このまま伐採をつづければいつか手に入らなくなるかもしれません。そのため、90年ほど前から植林され、300年も未来の子孫に手渡せるように大事にされているということです。なんという気の長い話でしょう。

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▲五十鈴川にかかる橋から見える柱。最初は「遷宮で橋も掛け替えるのかしら?」と思ったのですが、よく見ると柱の上に小さな屋根がかけられてますよね。切り口を雨から保護するためのものでしょうから、長期このまま立てっぱなしにするんだと思うのです。橋の上流側に立ってることも考え合わせると、おそらく大水が出たときに流木が橋を直撃しないようにするための杭じゃないですかね。と、違ってたら困るので「激しく想像」って付け加えておきます(笑)

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▲内宮の正宮(遷宮後の新しい社殿)。天照大神がおわすところです。外宮の豊受大神が祀られているところと作りはほとんど同じらしいですが、こっちは石段の上にあります。

 内宮の神様のほうが格が上(というか日本の神様全体のトップ)なので、参拝する人も気合いが入ってるような気がします。みんな真ん中にたって拝もうとするので「左右にひろがってお参りください」と警備の人が始終叫んでいるような状態です。

 真ん中に立つと奥まで見えるんじゃないかと思いがちですが、実は神様のいる正殿は絶対に見えないようにできてるんですよね。

 写真で、石段の上に見えているのはあくまで入り口です。その奥にさらに門があり、神様がいらっしゃるところはさらに奥、入り口から80mくらい離れてるそうです。

 ご祈祷をお願いすると、入り口と二番目の門の間くらいまでは行けるんですが、その先に入れるのは天皇陛下と斎戒沐浴した特別な神職だけだそうです。神宮の職員であっても絶対に近づけない場所だそうですよ。

 二番目の門や、その前にたってる鳥居を見たい場合は、正面に立つより左右の柵ごしに見たほうがよく見えます。そして、神様が実在するならば、人がどこに立っていても見えていて、すべて聞こえているんじゃないかと思います。

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▲遷宮前の古い鳥居。木々の間から見える空が抜けるように青かった!

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▲これはお札を売ってるところです。売るんじゃなくて「頒布する」ですね(笑)

タグ:神社仏閣

日帰りお伊勢参り3:伊勢うどんを食べるぞー!

 外宮をまわったところでお昼になりました。伊勢といったら伊勢うどんを食べなければなりません!!

 東京からの電車の中でともだちがiPhoneで検索して、駅から近くて観光用じゃなさそうな店をチョイス。どなたかのブログの記事なども参考にして、駒鳥食堂ってところを選びました。伊勢市駅から徒歩で10分行くか行かないかっていう距離の店です。

 入り口は、昭和によくある感じの食堂です。入る前に値段を知りたかったんですが、残念ながら外にはメニューがなくてわかりませんでした。でもまあ、高いものじゃなさそうなので入っちゃえ。

 店内も懐かしい食堂です。テーブル席と小上がりがあって、地元の人らしきお客さんが何人かいました。

 座って「伊勢うどんの、五目と天ぷら」ってたのんだら、おかみさんが「伊勢うどんでいいの? 普通のもできますよ」って言うんです。

 一瞬えっ、となって、ともだちがシドロモドロで
「せっかくだから伊勢うどんを」
とボソボソ言ったら
「(せっかくだから普通のうどんじゃなくて)伊勢うどんのほう?」
と、もう一度聞かれてしまいました。きっと大事なことなので二度言ったのだと思います(笑)

 近ごろ、伊勢うどんはネットやテレビなどで大評判です。いわく「伊勢うどんは不味い」「煮とけてる」「あんなものうどんじゃない」などなど。たぶん地元のうどん屋さんは少し嫌な思いをしてるんじゃないでしょうか。

 でも、この手の評判は言葉通りに受け取っちゃだめなんです。人は自分が経験したことのないものを「変だ」「間違ってる」って平気で言う生きものです。それに今どきの若い人たちは語彙が少ないので、ちょっと変わったもの、強い印象に残るものを、直接的な悪い言葉で切りつけます。でも、必ずしも嫌われてるんじゃなくて、「(自分の)常識からは逸脱しているけれど無視して通れない魅力」みたいなものを表現してることがけっこうあると思います。

 わたしはその「煮とけていて不味い」と大評判の伊勢うどんを食べに来たので、おかみさんの反応に大満足です。だって二度も聞き返されたんですから、「うちのはよその人の口にはあわないよ」と言わんばかりじゃありませんか。なんでも、ここのうどんは完全に自家製で、茹でにもこだわり、決して腰がでないように頑張っているとのこと。これは期待できますぞ!

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▲五目伊勢うどん。値段はたしか550円とかだったと思います。関東でこういうのが出てくると冷やしてあるような気がしますが、これはちゃんと暖かいです。

 わたしは二度目の伊勢うどんです。数年前に鳥羽の真珠島で食べたのが最初です。真珠島のはおそらく観光用で、よそから来た人の口にあうようにやや腰のある食感に仕上げてあったと思います。それでもかなり印象に残る味でした。やたらと太い麺に、甘めのたれをかけたもので、こんなうどんの食べ方があるんだって少し感動しました。

 そして今、目の前にあるのは観光用じゃなさそうな伊勢うどんです。うおお、伊勢うどん高まるー。

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▲ワクテカしながらよく混ぜました。

 うわー、すごいすごい、うどんにたれがからんで素晴らしくおいしそう。たれは醤油ベースで油分は含まれてなさそうなんですが、にもかかわらず麺にしっかりからんで美しい照りになります。

 もう我慢できない。いただきまーす。

 お、おおお、なにこれ、美味しい!

 確かにこのうどんには腰がないです。箸で簡単に切れちゃうくらいやわらかい。しかし、この美味しさの前に、腰の強さなどを論じること自体が野暮というか、ナンセンス。腰の強いうどんとは、まったく別ジャンル、別の方角にある食べ物だと思います。

 言葉で説明するのが難しいのですが、すすり上げるとうどんとたれのうま味が口の中にじわーっと広がって、幸福感に満たされる感じなんです。

 煮とけているっていうのもなんか違うと思う。やわらかいんですが、崩れちゃうわけでもなくて、確かな存在感があるんですよね。

 これはそうとう気に入りました。家の近所にあったらしょっちゅう食べたいと思うけれど、伊勢は遠いです。これどうやったら家で作れるのかって、今本気で考えています。

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▲テーブルにあった伊勢うどんの心得。「うどんは腰が命などという常識にとらわれてはいけない」みたいなことが書いてあって面白かったです。クリックで大きめの画像が開きます。

◎伊勢うどん 駒鳥食堂みっちゃんのブログ
http://ameblo.jp/iseudon-komadori/
 こんなのみつけたんですが、お店の人が書いてらっしゃるんでしょうか?ブログトップのどっかに住所や地図も入れたほうがよさそう。

◎食べログ:駒鳥食堂
http://tabelog.com/mie/A2403/A240301/24004675/
 地図や住所はここで確認できます。これを見てわたしは「げげげ、月夜見宮のすぐ近くじゃないか! やはりともだちに主導権を握らせたらダメだ」と思いました。こんなに近いの知ってたら参拝できたのに……orz

オマケ:マンホール写真

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タグ:郷土料理

日帰りお伊勢参り2:外宮(げくう)

 「お伊勢参りじゃ。お蔭参りは天下御免じゃ」とか言いながらやってきたお伊勢さんです。お蔭参り・天下御免はおともだちに通じませんでした>_< まあ、わたしもサスケだかカムイ伝だかで覚えたんですけどね、えへ。

 お蔭参り(おかげまいり)というのは、庶民が集団ヒステリー状態になってわーっとお伊勢産を目指す現象のことなんだそうです。昔は庶民が自由に旅行なんかできなかったし、奉公人として誰かに雇われていると休みすら貰えなかったりしたわけですが、突然失踪して「お伊勢さんを参拝してまいりました」って現地で買ったお守りなんかを見せたら許してもらえたらしいです。

 そんなこんなで、世の中への不満とか不安とかが高まると、誰かがお蔭参りじゃーっと叫び出してみんなでわーっと行っちゃうらしいです。これを起こすために陰で糸を引いてる人もいて、あたかも天からふってきたかのようにお札(おふだ)をばらまいたりしてたみたいです。

 ところで、伊勢神宮とひとくちに言っても、実はものすごーーーーく広くて、大きくわけると伊勢市駅前にある外宮(げくう)と、駅から路線バスで30分くらい走ったところにある内宮(ないくう)に分けられます。

 外宮には豊受大神(とようけのおおかみ)といって、天照大神に食事をさしあげる神様が祀られているそうです。ちなみにこの方は女神様だと言われてます。

 内宮には日本の神様のトップであり、太陽神にして、伝説によれば天皇家の祖先ってことになっている、天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

 「そういうことなら、偉い人にまず挨拶したほうがいいんじゃないの?」と思いがちですが、しきたりとしては豊受大神がいらっしゃる外宮からお参りしないといけないらしいです。

 というわけで外宮へゴー。

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▲手水舎

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▲外宮の正宮(しょうぐう)、遷宮前。
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▲同じく新社殿、遷宮後。写真が適当ですみません。

 伊勢神宮では、20年に1度、社殿を一斉に建て替えます。古くなったから変えるのではなくて、変えるのが決まりだからやるそうです。とはいえ、20年もたつとだいたい限界なんだと思います。遷宮前の社殿など、茅葺きの屋根がすっかり禿げていますが、これはもともと1.4mもの厚さがあったそうです。

 古い社殿はいずれ解体して更地にもどされます。並んで立っているのを見られるのは今だけ。これを逃すと20年後まで見られません。

 解体された社殿は表面を削って再利用するそうです。茅葺きの屋根は禿げちゃってますが、柱や壁はすべてヒノキなので削り直すと再生するそうですよ。太い柱は神宮内で鳥居として次の遷宮まで20年間使い、その先もさらに使い道が決まっているそうです。その他の部分も、各地方の神社を修理するために使われ、災害地から求めがあれば社殿をまるごと建てて提供することもあるということです。

 立て替えの方法は古い技術を守り続けているので、今となってはなぜそうするのかわからないことも沢山あるのだとか。それでも変えずに同じことを続けてきたおかげで、いにしえの技術が途絶えることなく伝承されているというのも興味深い話です。

 くわしくは、外宮の敷地内にある「せんぐう館」という博物館で解説を聞くことをお勧めします。この施設は、単なる博物館というだけでなく、技術を20年後に伝えるために作った資料を展示するのが目的だそうです。

 外宮正殿の一部を、本物とまったく同じ材料・同じ技術・同じ大きさで再現したレプリカがあり、日に何度か伊勢神宮の職員さんによる解説もあります。すばらしくわかりやすい説明で、感動的ですらありました。

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▲外宮正殿前にある謎の石。注連縄でかこわれているので何かいわれがあるのかもしれませんが、まわりに説明は一切ありません。

 わたしはお伊勢さん三回目くらいなんですが、最後にお参りしたのが数年前です。その時もこの石が気になっていましたが、当時は注目してる人はそんなにいませんでした。

 それほど大きくない岩を三つ巴に並べて埋めてあります。竃(かまど)の象徴のようにも見えて、なんとなく不思議な物体です。

 最近ではパワースポットだとか言われているようで、みな足をとめてこの石に手をかざしていました。おさい銭を投げていく人も大勢います。

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▲特にこっちの向きから、強いなんらかを感じました。

 わたしも真似して手をかざしてみると、なぜかこの石のまわりにモワッとしたものを感じます。朝10時ごろでまだ寒かったのですが、この石のまわりだけは妙に暖かいというかなんというか……人が集まってるせいかもしれませんけどね。

 一体この石、なんのいわれがあるんでしょう。案外なんでもなく危ないので囲ってあるだけなのかもしれませんけど(苦笑)



 外宮には、このほかに土宮(つちのみや)・風宮(かぜのみや)・多賀宮(たかのみや)などがあり、それぞれに神様が祀られています。それぞれ近くにあるので参拝しました。

 ほかに、外宮から徒歩で10分くらいのところに月夜見宮(つきよみのみや)があるはずなのですが、ここには今回行かなかったし、実はまだ行ったことがありません。


[追記]不思議な石は三ツ石というらしいです

◎伊勢志摩の旅よいとこせ>伊勢神宮百科事>三ツ石
http://www.yoitokose.jp/ise/encyclopedia/m0004.php
 伊勢市のケーブルテレビ局がやっているサイトのようです。ここによると、この不思議な石は三ツ石といって、かつてはこの石のそばに宮川の支流が流れていたそうです。明応七年(1498年)の地震で川の流れが変わった後も、川原だったことの名残としてここに残されているということです。

 石自体が何に使われていたかここには書かれていないのですが、わざわざ残されているということは何かの儀式に使われていたのかもしれないですね。

タグ:神社仏閣

日帰りお伊勢参り1:鉄道関係をざっくりと

 昨日は遷宮したばかりのお伊勢さんに行ってきました(日帰りで)。出発地は金町駅(東京都葛飾区)、移動は新幹線を含むJRです。

往路(乗車券7,630円 特別料金3,980円)

2014年1月5日(日)
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 早朝なので混雑はまったくありませんでした。新幹線はいちおう座席指定をとりましたが自由席でよかったと思います。

 この順路で特別なんのトラブルもなく伊勢市駅まで行けましたが、改めて見ると北千住で乗り換えに2分しかないのはデンジャラス。北千住発5:06をのがしそうだったら、北千住ではなく西日暮里で乗り換えに変えるか、東京駅発を一本遅らせるなどの心の余裕は必要かも知れません。


 伊勢市内では駅前の外宮をお参りして、せんぐう館を見て、駅のまわりで伊勢うどんを食べて、バスで内宮に移動、お参りをして、バスで駅に帰る、という感じです。

 月夜見宮と徴古館と美術館へは行きませんでした。あと、すごく混んでたのでお陰横丁も歩きませんでした。

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▲乗車券と特急券

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▲長い駅名票に「つ」JR・近鉄・伊勢鉄道の駅。

復路(乗車券7,630円 特別料金3,980円)

2014年1月5日(日)
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 帰りは田舎や観光地から帰ってくる人たちで新幹線が満員ですごかったです(これについては後述)。

 東京駅からの順路は省略しましたが、もちろんその日のうちに葛飾区内の自宅まで帰れました。金町駅着が最終でいいなら、伊勢市か名古屋にもうちょっと長くいられると思います。

 また、JRにこだわらず、近鉄を使えば乗れる電車の本数が増えるので、時間の余裕がさらに広がります。
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▲快速みえ。名古屋から伊勢〜鳥羽方面へJRで行くには、亀山を回る必要があるのですが、これがけっこう時間がかかります。そこで第三セクターの伊勢鉄道を使ってショートカットするのが快速みえです。JRの運賃のほかに伊勢鉄道代が少しかかりますが、東京から行くのならば近鉄で行くより安いです(JRの長距離切符になるため。名古屋からだったら近鉄のほうが安い)。ただし1時間に1本しか走ってない。
 
 途中に非電化区間があるのでディーゼルカーなのはファンなら気分が高まるところ。加速する時のエンジン音は懐かしい感じがします。

なぜ日帰りなのか/帰りのラッシュの話

 今回の伊勢参りは、名古屋方面に長期出張中のおともだちにそそのかされて実現しました。そのともだちが正月で東京に帰ってきたので、名古屋へもどるついでに一緒にお伊勢参りに行かないかっていうんです。

 ただ今回は急な話でもあるので、泊まりがけで行くのはちょっと難しく、日帰りで行けそうならってことになりました。

 普段は「新幹線とか速すぎて面白くないし」とか言って、どこへでも鈍行列車を乗り継いでいくわたくしですが、今回のテーマはむしろスピードです。調べてみると、新幹線のぞみだと東京から名古屋まで1時間半、名古屋から伊勢市まで快速みえで1時間半くらい。なんだ、往復で4時間くらいなら日帰りできるじゃないのってなもんです。

 出発が路線バスがない早朝なので、この点だけは頑張りましたが、帰りは路線バスが普通にある時刻に到着してますので「葛飾区内からのお伊勢参りは、新幹線を使えばフツーに日帰りコース」ですね。


 行きは早朝だったので電車はガラガラだったんですが、問題は帰りです。冬休み最後の土日だから帰りは新幹線が混むんじゃないかと思うんです。かといって、朝から指定席を手配すると、アクシデントで乗れなかった時に面倒です。どうしうようかって言ったら、ともだちが「混むわけない」って豪語するんですよねえ。

 内心「はぁ?」とは思ったけれど、なんせ相手は名古屋方面に長期出張中で新幹線慣れしているし、わたしの冬休みラッシュの記憶はけっこう古くて東北も群馬もL特急だった時代の話ですから、最近は大したことないのかなあと、その場は反論せずに従うことに。

 しかし、名古屋でご飯たべてみどりの窓口へ行くと、のぞみだと終電まで指定席が埋まっているし、こだまですら△な状態だそうで。駅員までもがこの時期に座って帰ろうなんて甘いといわんばかりのオーラをかもしだしているわけです。高い乗車賃はらって椅子もないんか(イラッ)。

 伊勢市駅で買った乗車券は長距離なので4日間有効だし、これで急いでないなら駅前の漫画喫茶で一泊して(新幹線代で十分に可能)、翌朝鈍行で中央線経由で観光しながら帰るんですが、残念なことに時間の余裕がないのでのぞみの自由席に乗ることにしました。

 絶対座れないと思ったら、偶然にも名古屋で降りた人がいたみたいで、3列シートの真ん中に座れたんですが、両側が知らない人だし縮こまったまま1時間半。こんな余裕のない超特急に乗るくらいなら飯田線乗って帰りたかったなあとか心の中でブツブツ言いながら帰りました。