記事一覧

安堂ロイドのアスラシステム起動時にヒンディで何が書いてあるか

 安堂ロイド、昨日は最終回でした。先日はツイートで怪情報を流してしまったので今回はがんばって完全解明してみます。

ファイル 1735-1.jpg
 これが起動画面です。一瞬で消えるので必死で止めて写しました。ナントカ権的には引用として許される範囲内かと思われますがダメだったら叱ってください。本当に関係者が叱ってくれるなら喜んで削除します。

 デーヴァナーガリーというサンスクリットやヒンディに使われている文字で書かれています。どうやらヒンディのようです。

 ともだちが「そんなのデタラメなんじゃないの?」みたいなこと言ってましたが、案外そうでもなかったです。ただ、何ヶ所かおかしいところはあるようですが。

 デーヴァナーガリーは、子音が二個以上連続する時に文字が結合する決まりがあるのですが、上記の写真では結合させずに書いてあるようです。सिस््टम(普通はसिस्टमと書く)、स््वागत(普通はस्वागत)と書く)。間違いなのか、わざとやってるのかはちょっとわかりません。

 あと、अपका apakaa と書くべきところが अापका aapakaa になっちゃってたりもするみたいです。これは間違いっぽい。

ファイル 1735-2.png
 図解するとこうです。


असुर सिस््टम में अापका स््वागत है

 ↓

असुर सिस्टम में अपका स्वागत है

असुर asura アスラ
सिस्टम sistam システム
में mem 〜に(後置詞)
अपका स्वागत है apakaa svaagata hai ようこそ

というわけで、意味は
Wellcam to Asura System
でした。

ああすっきりした。朝ご飯食べよっと。

スンデとはナンデス?

ファイル 1734-1.jpg
 先日韓国食材店めぐりをして、このようなものを買ってきました。豚足スンデだそうです。なにやらソーセージのような物体なのですが?!

ファイル 1734-2.jpg
 成分等の情報はこんな感じです。

名称:市場スンデ・1/2小豚足・ぶつ切り・みみ・あたま
原材料名:豚足(国内産)、ハブ香、甘草、鹿角、シナモン、にんにく、生姜、棗
製造者:株式会社高千穂物産
 東京都足立区入谷7丁目5番13号

 名称に豚足だの、みみ・あたま、だのって原材料みたいなものが並んでいるのはなぜなんでしょう?「ぶつ切り」もナカグロでくぎられて独立して書かれているのがよくわからないし。原材料名の「ハブ香」もなんのことやらサッパリわかりません。製造者として足立区の住所が書いてあるので輸入品ではなさそうです。

 さて食べ方ですが、袋のはしっこを切って電子レンジで数分加熱すれば食べられるそうです。なかなか便利なパッケージです。

ファイル 1734-3.jpg
 レンジで加熱して袋から出してみました。

ファイル 1734-4.jpg
ファイル 1734-5.jpg
 輪切りにしてみました。見た感じ、肉っぽい部分はあまり見えず、春雨(たぶん)ともち米と、その他もろもろが渾然一体となったものがぎっしり詰められているようです。

 …あれ? 原材料名に春雨やもち米は入ってないですね。どういうことなのでしょう(笑)

 とりあえず食べてみると……お、なんというか、変わった触感です。このムチッとした感じは豚足のコラーゲンなのでしょうか。見た目には肉入ってなさそうなんですが、豚足や豚耳といったコラーゲンたっぷりの肉の食感があります。でも西洋のソーセージみたいに肉メインじゃなくて、春雨その他の詰め物の食感もあるわけです。独特の香りもあります。なかなか面白いですよこれは。

 初めて食べるものなので、ぼう然としてしまい、しばらくは何もつけずに黙々と食べていたのですが、これ自体には塩気がほとんどないことに気づきました(遅いよ)。

 冷蔵庫にタイ製のスイートチリソースがあることを思いだし、つけて食べてみたら、なかなか美味しゅうございました。うんうん、そうですよね。タイ製のソースはともかく、何かつけたほうが断然おいしいですよね。

 朝食がわりにちょっとつまむだけの予定がけっこう食べてしまいました。春雨やもち米のせいか、意外に腹持ちがよくて、お昼にお腹がすかないほどでした。

 値段を控えるのを忘れましたが、1袋500円くらいだったでしょうか。

袋に書いてあるハングルを解読してみる

시장족발순대 市場豚足スンデ
시장 シジャン 市場
족발 ジョクバル 豚足
순대 スンデ

엄선한고급재료만을 원료로 사용합나다
こだわりの高級食材のみを原料として使用しています

一ヶ所、殴り書き風のフォントで何か書いてある部分があるのですが、そこは解読できませんでした。

タグ:食材 民族料理

オカノリってなんだろう

ファイル 1733-1.jpg
 昨日こんな野菜を買いました。小さいフキみたいな、ユキノシタみたいな葉っぱです。

ファイル 1733-2.jpg
 名前はオカノリだそうです。陸海苔なのか、それとも陸糊なのか。群馬県伊勢崎市産だと書いてあります。コッソリ群馬に行ってきたわけじゃなくて、八潮駅前に11月19日にできたばかりの食の駅ファームドゥって店で買いました。

 帰宅後に検索してみると、オカノリはアオイ科のフユアオイ Malva verticillata という植物の別名だそうです。ゼニアオイとかウスベニアオイとかの同科・同属の仲間ですね。ってことは「陸海苔」かな。かねがねゼニアオイの葉っぱは海苔っぽい香りがすると思っていたのですよねえ。

 食べ方は、店に「おひたしで」って書いてあったと思うので、とりあえず茹でてみました。水にとって絞ろうとしたら、モロヘイヤみたいな粘った液が出てきたので、なるほどネバネバ系かと納得。

 アオイ科には粘るものがけっこうありますね。オクラもアオイ科トロロアオイ属で、属は違いますが仲間です。ちなみにトロロアオイってのは和紙をすく時に水に入れるネバネバの元だったはず。

 閑話休題、オカノリです。粘っているのでモロヘイヤみたいに包丁で叩いてみました(ちなみにモロヘイヤはぜんぜん仲間じゃないですよ!)。

ファイル 1733-3.jpg
 しかし、叩いちゃうとなんだわかんなくなってしまうのでした。茹でたせいか香りも特別なくて、触感はまさにモロヘイヤ(だから仲間じゃないったら)。なかなか美味しいです。
 
ファイル 1733-4.jpg
 粘ってるところも頑張って写してみました。


 検索情報によると、茹でずに炙ると本当に海苔っぽくなるらしいです。しまった、1枚くらい残しておけばよかったのに全部茹でちゃいましたよ。



 楽天を探したらオカノリのタネならあったんですが、春〜秋にまくものらしくて、今だと季節外れですねー。

タグ:食材

コメント一覧

たっぷ (12/15 12:52) 編集・削除

おかのりは、炙って暖かいご飯と食べるとまさに「焼き海苔」みたいだと噂に聞いた事があります。実際はどうでしょう?

腹減り gabotyan

珍獣ららむ〜 (12/15 18:36) 編集・削除

つぎに行った時にまだあったら、今度は炙ってみます。
そういえば値段を書きわすれましたが1枚目の写真の量で100円でした。

gabotyan は寝てるか食べてるかのどっちかだぜ。

今日は韓国でスジョンガを飲んじゃうんだもんね

 はいはい、世界の料理を自作して、台所にいながらにして世界中旅行した気分になる企画、今日は韓国でスジョンガです。

 いや、実はこれ、allabout のグッドなんとかいうやつに投稿しようと思ってたんですが、書いて送信したら締め切りを3分過ぎてたっていう訳ありのネタでございます。悔しいので自分のブログに書いちゃう!

というわけで以下は投稿できなかったのを修正なしでお送りします

ファイル 1732-1.jpg

 スジョンガは、漢字で書くと水正果と書きます。生姜と桂皮(シナモン)で作ったシロップに干し柿を漬けたものです。あちらでは食後の口直しに飲むそうです。10年くらい前に大久保の韓国料理店で飲んでから忘れられなくなり、たまに自作しています。

 作り方を調べると、人によりいろいろですが、おおざっぱに言って、生姜・肉桂・砂糖を煎じて、その汁に干し柿をつけこんでおくだけのようです。砂糖を黒糖にしたり、香り漬けにブランデーを入れるレシピもあります。

【材料】4人分

生姜 10g
桂皮(スティック) 5g
 # シナモンスティックでもよいが、韓国食材店にあるのと少し香りがちがう。
三温糖 30g(大さじ3杯くらい)
 #白砂糖や黒糖でもよい。仕上がりの色が変わる。
水 600ml(3カップ)
干し柿 4個
 #きちんと乾燥して白い粉をふいてるやつを使っています。

トッピングとして(今回は省略しました)
 松の実 適宜

【手順】

1. 生姜はよく洗って皮のまま薄切りにする。
2. 桂皮は手で適当に折っておく。
3. 鍋に生姜・肉桂・三温糖・水を入れ、20分くらい煎じる。
4. 干し柿は、軽く洗って水気をふきとっておく。
5. 広口瓶に干し柿を入れ、3の煎じ汁を桂皮や生姜もいっしょに注ぐ。粗熱がとれたら蓋をして冷蔵庫で保存しておく。数時間後から飲める。三、四日で飲み切るようにする。

 もし、あんぽ柿のようなやわらかい干し柿を使うのならば、汁に漬け込まず、飲む直前に入れるといいかもしれません。

【飲み方】

 普通は冷たいまま飲みます。器に干し柿をひとつ入れて、汁を茶こしでこしながら注ぎ、汁を飲み物として楽しんでから、残った干し柿も食べます。

 二、三日漬け込んだ干し柿はやわらかくなっているので、わたしは箸で突き崩して汁と一緒に飲んだりします。柿自体の甘さと生姜の刺激がマッチして、とても美味しいです。でも、そんな飲み方が韓国のマナーに合っているかどうかはわかりません(笑)

 干し柿がまだ固い場合は、包丁で輪切りにしてから器に入れると食べやすいかもしれないですね。

 今回は省略しましたが、松の実を3個くらい浮かべると、見た目がぐっと韓国になります。

ファイル 1732-2.jpg
▲左の短くて細いのがシナモンスティック(スリランカ産)、右の太いのが韓国食材の桂皮(ゲピ)

ファイル 1732-3.jpg
▲生姜10g、桂皮5gはこのくらい。あくまで目安なので、量は目分量でいいんじゃないですかね。

ファイル 1732-4.jpg
▲こんな感じで瓶で保存。生姜や桂皮をとりのぞいてから保存する人もいるみたい。

実は桂皮(肉桂、シナモン)のプチ研究中です

 というのは、突然スジョンガを飲みたくなって、遠くまで買い物に行くのが面倒くさかったので、最初は普通のスーパーのスパイスコーナーでシナモンスティックを買ってきて、作ったんですよね。

 そしたら、なんとなく想像してるのと香りが違うわけです。青いというか、クスノキ臭が強いというか、説明は難しいんですが、なんか違う。

 韓国食材店で売ってる桂皮(ゲピ)は、2枚目の写真のようなものです。もっと寄った写真も用意しました。下のような感じです。
ファイル 1732-5.jpg
▲左の分厚いやつが韓国食材の桂皮、右がシナモンスティック。シナモンスティックは煎じたあとにかじるとただの木の皮って感じなんですが、韓国食材の桂皮はかじると少し美味しいです。

 香りが違う、かじった時の質感が違う、とかツイートしてたら、ひろこ様がご自宅で栽培しているニッケイ(種類は不明)を切って送ってくれました。こちらはまだ手をつけられず、写真も写していないのですが、あとで煎じて香りを比べてみたいと思います。

 ひろこ様がおっしゃるには、かじると美味しいのは根っこじゃないかってことでした。戴いたのをかいでみると、地上の茎や葉は青い香りがするんですが、ねっこはそうでもないような気もします。

 韓国語のウィキペディアを見ると、桂皮の原材料として一番目にシナニッケイ(いわゆるカシア)をあげているので、そもそも種類が違うのかもしれないです。

ついでだから韓国語にもかじりついておこう

계피 ゲピ 桂皮のこと。つまりシナモンの木の皮。

수정과 スジョンガ この記事の飲み物のこと。漢字で書くと水正果と説明されてることが多いですが、水晶果という商品名で缶入りの飲料になっていたりもするようです。水晶も수정。

 ついでに言うと受精も修正も수정らしいですよ。日本語同様、同音異義語が大量にあるらしいです。

タグ:民族料理 食材

コメント一覧

kususi (12/12 13:37) 編集・削除

桂皮につられてお邪魔します。
医薬品、食品、両方で流通している桂皮ですが、医薬品ではベトナム産が一級品とされています。
また表の皮の部分は削り取って使うのが医薬品です。
とは言っても現在では原型で流通している医薬品はほとんど無く原型はサンプル扱いのみかもしれません。
ナイフなどで削るだけでむちゃくちゃ良い香りがしますよ。
gabotyan
ココで良いのかな??

珍獣ららむ〜 (12/13 13:27) 編集・削除

おおっ、プロ降臨ですね!! お久しぶりです。
gabotyanは本文中のどこに書いても大丈夫です。

医薬品はベトナム産が一級品ですか。
そういえば韓国語のウィキペディアには、シナニッケイ Cinnamomum cassia の次にロウレイロシナモンCinnamomum loureiroi というベトナム産の聞きなれない種が上がってましたよ。

なんだか面白いですよね。
同じようにシナモン、桂皮、肉桂などと呼ばれていても、国ごとに(もしくは用途ごとに)微妙に違うものを使ってるのかもしれないですよね。

珍獣ららむ〜 (12/13 13:32) 編集・削除

そういえば、S&Bの公式サイトにこんなのみつけました。
http://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/detail.php?SPCCODE=00026
> 形状
> スリランカ産セイロンシナモンの場合は、樹皮のコルク層を取り除いてから筒状にして、 その中に細かい皮を詰め影干しします。樹皮が薄く、上品で繊細な甘い香りがあります。 カシアは、コルク層を残したまま幹の樹皮を乾燥するため肉厚になります。濃厚で甘い香りが特徴です。

韓国食材のゲピは、コルク層を取り除かずに乾燥したものなのかもしれないですね。あとで外皮を削ってみます!
gabotyan

そして愛知県からも柚餅子がやってきた!

 柚餅子といっても東北方面の甘くて美味しいお菓子ではなくて、果肉を抜いて釜状にした柚子の皮に八丁味噌やクルミなどを詰めて、蒸してから何ヶ月も乾燥させて作る珍味の柚餅子です。

 わたしはこれが子供の頃に大っ嫌いだったのですが、大人になって再会してみたら、案外美味しいので好きになってしまいました。

 柚餅子おいしいよ柚餅子とか言ってたら、三河方面へ出張中のおともだちが、愛知県豊田市の足助屋敷ってところの柚餅子をお土産に買ってきてくれました。

ファイル 1731-1.jpg
 あすけやしき(足助屋敷)というのは、古民家と昔ながらの民具を使い、明治~昭和30年頃までを想定した農村の暮らしを再現している生きた民族博物館的な施設だそうです。

 写真だと文字が潰れて読めないんですが「したたかな山里の暮らし」と書いてあります。なんで「したたか?」と思ったら、ここで再現している暮らしは伝統芸能でもなんでもなく、身の回りにある山の恵を使い、必要なものを自分の手で作って健かに暮らす姿を残したいってことらしいです。生活に根ざした民具というのは、使い続けてなんぼのものだと常々思っているので、こんな理念を聞くと見に行きたくなってしまいます。

◎三州足助屋敷 公式サイト
http://www.asuke.aitai.ne.jp/~yashiki/

ファイル 1731-2.jpg
 成分表その他はこんな感じです。足助屋敷では味噌も自作してるそうですから、柚餅子に詰めてあるのも自作の味噌かもしれないですね。

ファイル 1731-3.jpg
ファイル 1731-4.jpg
 切ってみるとこんな感じです。知らないと謎の黒い物体ですね。ちょっとサラミのようにも見えるかもしれません。でも肉は入っておらず、柚子に味噌やクルミなどを詰めて、数時間蒸してから何ヶ月も乾燥させて作ったものです。甘辛い味噌味で、柚子の香りがします。

これまでに食べた柚餅子のメモ

 柚餅子とひとくくりにしても、作る人によりさまざまな味があります。これまでに食べた柚餅子をまとめてみると、

東京都青梅市・勝仙閣の柚餅子

 柚子に八丁味噌やクルミなどを詰めて作ったもので、これまで食べたことのある柚餅子の中では一番乾いてる感じです。スライスしたものをご飯にのせて、箸でつつくとホロッと崩れる感じですね。

石川県・中浦屋の丸柚餅子

 詰め物が味噌ではなくもち米だそうです。しょっぱさよりも甘さが勝つので餅菓子のような感じですが、柚子に詰めて蒸してから干して作るそうです。いわば、東北のお菓子としてのゆべしと、柚子を使って作る珍味としての柚餅子の中間的存在。

和歌山県田辺市龍神村の柚餅子

 麦味噌や落花生などを詰めて作るそうです。勝仙閣のに比べると甘みが強く、成分をメモするの忘れましたが、水あめでも入ってるのかな、と思うような濃厚でねっとりした仕上がりです。この地方では「ゆうべし」と発音すると付属の説明書に書いてありました。

愛知県豊田市・足助屋敷の柚餅子

 今見ている記事がこれ。和歌山のほどじゃないですが、これもねっとり感が強いです。砂糖とみりんが入っているので乾燥の過程で水あめみたいなねっとり感が出るのでしょうか。

 写真は以下の関連記事にあります。

関連記事

◎柚餅子よ、わがトラウマフードよ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1219
 東京都青梅市の勝仙閣というところの柚餅子と、石川県の中浦屋の丸柚餅子を食べてみた時の記事です。


◎和歌山からも柚餅子が来たー
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1224
 和歌山県龍神村の柚餅子(ゆうべし)を食べた時の記事です。

タグ:郷土料理 食材