はいはい、世界の料理を自作して、台所にいながらにして世界中旅行した気分になる企画、今日は韓国でスジョンガです。
いや、実はこれ、allabout のグッドなんとかいうやつに投稿しようと思ってたんですが、書いて送信したら締め切りを3分過ぎてたっていう訳ありのネタでございます。悔しいので自分のブログに書いちゃう!
というわけで以下は投稿できなかったのを修正なしでお送りします
スジョンガは、漢字で書くと水正果と書きます。生姜と桂皮(シナモン)で作ったシロップに干し柿を漬けたものです。あちらでは食後の口直しに飲むそうです。10年くらい前に大久保の韓国料理店で飲んでから忘れられなくなり、たまに自作しています。
作り方を調べると、人によりいろいろですが、おおざっぱに言って、生姜・肉桂・砂糖を煎じて、その汁に干し柿をつけこんでおくだけのようです。砂糖を黒糖にしたり、香り漬けにブランデーを入れるレシピもあります。
【材料】4人分
生姜 10g
桂皮(スティック) 5g
# シナモンスティックでもよいが、韓国食材店にあるのと少し香りがちがう。
三温糖 30g(大さじ3杯くらい)
#白砂糖や黒糖でもよい。仕上がりの色が変わる。
水 600ml(3カップ)
干し柿 4個
#きちんと乾燥して白い粉をふいてるやつを使っています。
トッピングとして(今回は省略しました)
松の実 適宜
【手順】
1. 生姜はよく洗って皮のまま薄切りにする。
2. 桂皮は手で適当に折っておく。
3. 鍋に生姜・肉桂・三温糖・水を入れ、20分くらい煎じる。
4. 干し柿は、軽く洗って水気をふきとっておく。
5. 広口瓶に干し柿を入れ、3の煎じ汁を桂皮や生姜もいっしょに注ぐ。粗熱がとれたら蓋をして冷蔵庫で保存しておく。数時間後から飲める。三、四日で飲み切るようにする。
もし、あんぽ柿のようなやわらかい干し柿を使うのならば、汁に漬け込まず、飲む直前に入れるといいかもしれません。
【飲み方】
普通は冷たいまま飲みます。器に干し柿をひとつ入れて、汁を茶こしでこしながら注ぎ、汁を飲み物として楽しんでから、残った干し柿も食べます。
二、三日漬け込んだ干し柿はやわらかくなっているので、わたしは箸で突き崩して汁と一緒に飲んだりします。柿自体の甘さと生姜の刺激がマッチして、とても美味しいです。でも、そんな飲み方が韓国のマナーに合っているかどうかはわかりません(笑)
干し柿がまだ固い場合は、包丁で輪切りにしてから器に入れると食べやすいかもしれないですね。
今回は省略しましたが、松の実を3個くらい浮かべると、見た目がぐっと韓国になります。
▲左の短くて細いのがシナモンスティック(スリランカ産)、右の太いのが韓国食材の桂皮(ゲピ)
▲生姜10g、桂皮5gはこのくらい。あくまで目安なので、量は目分量でいいんじゃないですかね。
▲こんな感じで瓶で保存。生姜や桂皮をとりのぞいてから保存する人もいるみたい。
実は桂皮(肉桂、シナモン)のプチ研究中です
というのは、突然スジョンガを飲みたくなって、遠くまで買い物に行くのが面倒くさかったので、最初は普通のスーパーのスパイスコーナーでシナモンスティックを買ってきて、作ったんですよね。
そしたら、なんとなく想像してるのと香りが違うわけです。青いというか、クスノキ臭が強いというか、説明は難しいんですが、なんか違う。
韓国食材店で売ってる桂皮(ゲピ)は、2枚目の写真のようなものです。もっと寄った写真も用意しました。下のような感じです。
▲左の分厚いやつが韓国食材の桂皮、右がシナモンスティック。シナモンスティックは煎じたあとにかじるとただの木の皮って感じなんですが、韓国食材の桂皮はかじると少し美味しいです。
香りが違う、かじった時の質感が違う、とかツイートしてたら、ひろこ様がご自宅で栽培しているニッケイ(種類は不明)を切って送ってくれました。こちらはまだ手をつけられず、写真も写していないのですが、あとで煎じて香りを比べてみたいと思います。
ひろこ様がおっしゃるには、かじると美味しいのは根っこじゃないかってことでした。戴いたのをかいでみると、地上の茎や葉は青い香りがするんですが、ねっこはそうでもないような気もします。
韓国語のウィキペディアを見ると、桂皮の原材料として一番目にシナニッケイ(いわゆるカシア)をあげているので、そもそも種類が違うのかもしれないです。
ついでだから韓国語にもかじりついておこう
계피 ゲピ 桂皮のこと。つまりシナモンの木の皮。
수정과 スジョンガ この記事の飲み物のこと。漢字で書くと水正果と説明されてることが多いですが、水晶果という商品名で缶入りの飲料になっていたりもするようです。水晶も수정。
ついでに言うと受精も修正も수정らしいですよ。日本語同様、同音異義語が大量にあるらしいです。
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