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産卵を終えるとしぼんでしまう

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 あんなにグラマラスだったお蚕さんは、産卵を終えるとキュッと引き締まって、オスと見分けがつかないような体型になってしまう(この写真は両方とも産卵後のメス。オスは全員交尾中で並べられなかった)。

カイコのメス(産卵前)
▲これが産卵前のメス。一枚目の左と同じ個体です。


 産卵後のメスも再度交尾に使えるようなことを聞いたので、昨日の朝に産卵を終えたメスをもう一度交尾させてみました。今朝見ると、たしかに産卵はしているものの、残りをやっと絞り出したような状態で、大した数は生まれませんでした。

 産卵は、交尾後(割愛後)すぐには始まらず、数時間から半日くらいたって産み始めるようです。昼頃交尾させると、暗くなるころ生み始め、朝には産み終えています。

 なお、割愛(人の手でオスとメスをひきはなすこと)せずに放置してみたところ、翌朝になってもくっついたままでした。

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 これはクワゴ、だと思います。翅がすけてるのは、何度もつかまえているうちに鱗粉がとれてしまったからです。先日の記事にも書いたとおり、窓をあけはなって掃除をしていたら部屋の中に飛び込んできました。捕まえて追い出すのに戻ってきてしまうのです。お蚕さんの匂いにさそわれてきたんじゃないでしょうか。

 せっかく夜ばいに(昼だけど)来てくれたので、脱ぎたてのほやほや、今朝羽化したばかりのお嬢さんと個室に入っていただきました。

 しかし、クワゴ氏はお嬢さんにさっぱり興味をしめしません。お嬢さんのほうは匂いたつおしりをふりあげて誘っているようなのに。手で近づけても反応なし。残念ながらハーフの誕生は望めないようです。

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 これはメスのおしりにある誘引腺というものです。いつも出ているわけじゃなく、ひっこめることができます。ここから匂いが出てオスを誘います。


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▲両方ともメスです。 

タグ:カイコ

では改めて、交尾(動画付)

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▲メスのカイコガ。この体型がたまらなく色っぽいです。

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▲メスの顔

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▲オスの顔
 触角の大きさで見分けられると思いこんでたけど、こうして見比べると大差ないです。

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▲一頭のメスを二頭のオスが奪い合っているところ。

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▲愛の結晶。生まれたては白い。象牙の粒みたい。

動画を見るならここをクリックして続きをどうぞ

タグ:カイコ エロ

アイヌのイベント

 1日に、国際フォーラムのアイヌのイベント(名前を忘れた)に行ってきました。アイヌの着物やタバコ入れなどの展示、木彫りの実演などがあって、ホールでは講演会と、アイヌ舞踊、トンコリとムックリの演奏などがありました。

 おおむね面白かったのですが、講演会はこっそり抜け出してご飯食べに行ったりしてました。不真面目な客でごめんなさいって思ったけど、みんな同じこと考えてるみたいで楽器演奏と舞踊が始まる時間を狙って駆けつけた人が大勢いました(汗)

 それはともかく、アイヌ音楽と舞踊の実演はほんとに楽しかった。木幡さんという方のカムイユカラで「トゥノヤケ・レノヤケ・クトゥンケ・カムイケ・チカッポカムイ・フムフム」は特に気に入って、その場ではフシを覚えて歌えた(歌詞は見る)ほどですが、一晩寝たらすっかり忘れていてガッカリでした。今時だからCDなどないのかと探してみたけれどなさそうで再度ガッカリです。サケヘ(繰り返し)のところだけわかれば残りはノリで思い出せそうなんだけどなあ。寝る前に録音しとけばよかった。

 歌と踊りの実演も楽しいです。今回初めて聞いた曲で「バッタ・キ・リムセ」はすごい。明治の頃に、北海道でイナゴだかバッタだかが大量発生する飛蝗(ひこう)があったのを歌と踊りにしたものだそうです。リムセは踊りという意味のアイヌ語で、バッタとキは日本語だと思われます。舞い手は中腰になり、両手を後ろから前に鋭く突き出してバッタのような動作をします。よっぽど衝撃的な事件だったんだろうなと思いました。

 歌える曲、振りを知ってる曲などがいくつかありました。観客にそういう人がけっこういるようで、近くに座ってる人も聞きながら手足が動いてました。こういうのは客席で静かに聞くようなものじゃないんですよね。

 楽器の演奏に使われたトンコリは、樺太アイヌが使っていた楽器です。小さな琴のようなものを抱えて弾くもので、ギターのようにフレッドを押さえたりせず、開放弦をぽろんぽろんと鳴らして使うそうです。

 わたしが熱心にアイヌの本などを読んでた頃は、北海道のアイヌの人はトンコリをほとんどやってなかったと思うんですが、最近は演奏活動に積極的に取り入れているようです。ただ、樺太アイヌの奏法で取り入れるのではなく、新しい楽器として使っているので、アレンジはそうとう今風です。

 ムックリは北海道アイヌ古来の楽器で、竹のリードを弾きながら口で共鳴させて音を出すものです。会場にも配られて、鳴らし方のレクチャーなんかもありました。

 会場は撮影禁止だったので写真はありません。毎年やってるみたいなので、来年も覗きに行きたいです。

タグ:音楽 伝説

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ひろこ (11/04 16:56) 編集・削除

これじゃないかい?

http://www.ainu-museum.or.jp/takar/summary/004.html

こっちでも講演の時はがらがらで、
楽器演奏と舞踊の前にいっぱいになってたよ。

珍獣ららむ〜 (11/04 18:17) 編集・削除

笑っていいのか悪いのかよくわからないけど、
やっぱりね、といった感じ(汗)

カムイユカラは、サケヘの文句は同じだけれど、
内容はオキクルミとフクロウの神の話で違ってるみたい。
節回しもだいぶ違ってた。
でも、そのアーカイブすごいねー。
端から聞いてみるよ。

ひろこ (11/04 20:02) 編集・削除

違ったか~、残念。
検索して出てくる「ブロニスワフ・ピウスツキーが蝋管で採取した音源」というのを聞いてみたいねぇ。

こっちの「アイヌ文化フェスティバル」は、
アイヌ文化に特に興味はないけど何か面白そうだから来た、
と言う感じのお爺ちゃんお婆ちゃん達が多かったので、
終始ゆる~い雰囲気で面白かった。

隣の席の三婆は、ず~っとサクマドロップの缶を回してたよ。

珍獣ららむ〜 (11/05 14:35) 編集・削除

そういうゆるさって、大事かもしれない。
まあ、なんかいろいろあるのよ、たぶん(笑)

交尾

 連休は、中之条の天蚕工房に行こうかどうか本当に迷ったけれど、結局おともだちの都合が付かないのやなんやらで断念しました。

 うちのお蚕さんは、1日に最初の蛹が三頭ばかり羽化しました。すべてオスで、事前の見立て通りです。

 3日にメスが一頭羽化しました。これも見立て通り。出かけている間に羽化してしまい、近くの箱に入れてあったオスが勝手に移動して交尾してました。

 がっつり繋がってるのを割愛して(人の手でひきはなすこと)産卵させてみました。こういうふうになるように丸い輪に入れたら、紙だけじゃなく輪の壁面にも生み付けられてしまいました。あいたたた。

 卵は冷蔵庫で保存してみます。来年、気温が上がった頃に出せば孵化する予定ですが、果たして上手くいくかどうか。

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▲腹が太いほうがメスです。メスは腹が太いだけでなく動きも鈍いようです。触角の形などもっと違うかと思っていたのに、あまり差がないので意外でした。

 4日、二頭目のメスが羽化しました。これも見立て通り。蛹でのオスメスの見分け方は、だいたいマスターできたような気がします。

 メスの近くにオスを置いてやると、ザザッザザッと翅をふるわせて、メスにとりつこうとします。やがて尻と尻を固く結合させて動かなくなります。

 自分用のメモとして交尾の手順を箇条書きにすると、

1. 羽化したらメスの近くにオスを置いてやる。メスの匂いにオスが気づくと翅をふるわせてメスのまわりを歩き回る。
2. オスがメスの尻をさぐりあてて交尾をはじめる。そのまま一時間以上交尾させる。
3. 放っておくといつまでも交尾がつづくので割愛する。オスとメスをねじるようにして離す。
4. 割愛直後にメスが尿をする。卵にかかっても問題ないらしいが、汚れると困る場合はメスの腹を軽く押してあらかじめ排泄させてしまう。
5. メスを紙の上においておくと勝手に産卵する。産卵しながら歩いて行ってしまうので、底のない枠の中で産ませる。
6. 交尾後のオス、産卵後のメスは、何度も交尾に使える。
# ↑このように書いてある文献を見たことがあるのですが、少なくともメスは、一度目で腹の中の卵をほとんど使ってしまい、二度目も産まないことはないですが少ないです。オスは二度目も行けそうです。ただ、趣味でお蚕をやるのならば、そうたくさん卵を産ませる必要はないです。なんせ一度の産卵で三百個くらい産みますから、ご家庭では持て余しますよ。
7. 卵は冷蔵庫で冷やしておき、必要な時期に25度くらいの場所に出しておくと孵化する。

……こんな感じ。現在 5番目まで確認。6番目を実行中。

 昆虫の卵には、孵化せずに越冬する越年卵(おつねんらん)と、すぐに孵化してしまう卵があります。確実に越年して、孵化させるために、どのタイミングでどのくらいの温度で管理する、など、細かいノウハウがあるようですが、今回はテキトーにやってみます。

 それにしても、交尾は面白い。口で説明しにくいおもしろさがあります。無駄に何度もやらせてしまいそうでヤバイです。写真もありますが、デジカメの電池が切れたので充電後にあらためて。

 4日、窓をあけはなって掃除をしていたら、黒っぽい蛾が何度も飛び込んできます。つかまえては外に出すので鱗粉がすっかりとれてしまいましたが、どうやらクワゴのオスのようです。外へ出して、遠くへ飛んでいったのを確認しても、しばらくすると戻ってきてしまいます。

 お蚕さんの匂いに寄ってきたのでしょうか。いくら窓があいているからといって、部屋の中なのに。フェロモンはそんなに遠くまで届くものなんですかねえ?

 追い払っても来るので、クワゴは虫かごに入れて冷蔵庫につっこみました。メスが新しく羽化したら交尾させてみようと思います。

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▲蛾輪(がりん)にも生み付けられてしまった

タグ:カイコ エロ

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シバケン URL (11/05 06:02) 編集・削除

クワコ……すごい。
ヤママユのフェロモンは数キロ先まで届くという記述を見たような気がしますが、カイコはどうなのでしょう。
以前、クワコとカイコを交配しようと思ったのですが、失敗した経験があります。

珍獣ららむ〜 (11/05 14:37) 編集・削除

今朝またメスが大量に羽化したので
クワコと同じ箱に入れて暖かいところに出してみたけど、
やっぱりうまくいかないわねえ。
あんなにしつこく近づいてきたのに!

デスクトップ用壁紙

 唐突ですがデスクトップ用の壁紙です。自分用に作ったものです。MacBook用に横長に作ってありますが、ただのJPEGファイルなので何にでも使えると思います。

 自分のパソコンのデスクトップに貼るだけならば、どなたでもご自由にお使いください。幅を変えるなどの改変もしてくださってかまいませんが再配布はご遠慮ください

 サムネイル画像がリンクになってます。クリックして大きいの見てから画像の保存、もしくはサムネイル画像の上で右クリックしてリンク先を保存とかでダウンロードできます。

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壁紙マンクス・ログタン羊
壁紙マンクス・ログタン羊
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壁紙ホッキョクグマ(シロクマ)
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壁紙カナダヤマアラシ


タグ:マッキントッシュ 素材

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ひろこ (10/31 17:35) 編集・削除

あ。

壁紙ってこんな風に左を暗くすれば、
アイコンが見やすいんだね。
目から鱗だわ。

珍獣ららむ〜 (10/31 22:45) 編集・削除

 そうそう、自分がアイコンを起きたい場所を黒くしとけばオッケーよ。上半分とか下半分とか自由自在ね。