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セミの幼虫は美味すぎる

セミの幼虫の食べ方

 先週の土曜日にbugeaterさん主催のセミとり&試食会に出て、セミの幼虫があまりにも美味しかったのでもう一度食べたくなり、そこいらへんでとってきました。今回は大した写真じゃないのでページ変えないけど、うち、もともとこういうサイトだからあきらめてください。

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▲アブラゼミの幼虫は、よく水洗いすること。ニイニイゼミほどじゃないけどけっこう汚れてる。ザルにいれて大きなボウルのなかで洗い、何度か水をとりかえて濁りがなくなるまで洗う。ちなみに幼虫は洗っても死なないのでざんざかやって大丈夫。写真のザルの中には40頭くらいの幼虫がいるよ。

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▲加熱する。塩茹ででもいいし、めんつゆなどで茹でてもよい。沸騰したところに生きたまま入れるとすぐ死ぬ。虫は必ず火を通して食べること。5分くらい加熱すれば大丈夫と思います(bugeaterさんのところには10分て書いてあるね。しつこく火を通したほうがいいことは確か)。写真はしょう油とみりんを半々くらい。ちょっと濃いめの味付けになってしまった。

 このまま食べてもおいしい。食感はエビを殻ごとたべてるのと同じ感じで、森の匂いがする。ソラマメみたいな味。簡単に大量にとれるので忘れがちだけれど、どの子もここまでくるのに卵から七年かかっているのでかなりの貴重品。森の神に祈りを捧げたくなる。

 これを、一晩くらい乾かしてから燻製すると、もーーーっとおいしくなる。試食会では乾かす時間がないのでキッチンペーパーかなにかで水分をとって燻製してた。軽く燻されると香りが深くなって、なんともいえない美味ですよ。


おまけ(チヂミの作り方)

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 先日の試食会で、餃子の具の残りでチヂミを作ったら、いまいちビミョーだったので、前にも書いたような気がするけど改めて作り方をメモ。

 卵 1 個を解きほぐして、水を50cc まぜる。天ぷら粉を使うんだったら卵は入れず、水を100ccくらいにしてもいい。粉は本格的に作るなら上新粉かなにかを混ぜるんだけど薄力粉のみでもよい。カレー用のスプーンに山盛り 2 杯ぶん使う。

 卵、水、粉をダマがなくなるまでよく混ぜてから(ここ重要。具に粉を混ぜるんじゃなくて、先に生地を作るべき)、具材をまぜる。具はなんでもいい。野菜のきれっぱしとか、蚕の蛹とか、セミとかミールワームとか、餃子の具とか、好きなのを入れてよいです。

 フライパンを煙が出るまで加熱してから油をしく。火力が強い場合はそのままだと焦げるので濡れ布巾にフライパンの底をあててジューッと言わせて温度調節。具をまぜた生地を流し込んで、しばらく加熱して、生地のまわりが乾き始め、真ん中あたりがふつふつ穴があいてきたらひっくり返す。フライ返しで軽く押さえつけてしばらく加熱。最後にごま油(なかったらサラダ油でも)をまわりから加えて強火でカリッとさせれば完成。

 タレは酢・ごま油・しょう油を混ぜて作る。好みでコチュジャンかラー油、チリペーストなどを混ぜるともっと美味しい(写真はサンバルタラシというエビチリペーストを使用)。虫好きならタイ料理に使うタガメ入りのチリペーストを使うべき。ぜったいうまいはず。タガメチリの正式名称を知りたーい。パクナムストアの通販コーナーにはないみたい。

 なお、写真のやつは昆虫いれてません。御徒町で買ってきたバナナの花で作ったんだけど、焼いちゃったらなんだかわかんないね。

タグ:昆虫食

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台風ねいさん URL (08/02 17:16) 編集・削除

はじめまして。八丈島在住の台風ねいさんと申します。
最近、瓜の種類を検索していて、こちらのブログに辿り着き、
他の記事にも非常に興味を惹かれて、
お気に入り登録させていただいてます。

蝉の幼虫も興味津々です。
かなりグロいけど、おいしいんですね。食べてみたいです。
昔、イナゴは何度か食べたことがあります。

これからも拝見させていただきます。
更新を楽しみにしています。

珍獣ららむ~ (08/03 08:01) 編集・削除

 台風ねいさんはじめましてー。セミの幼虫は最高にウマイですよー。ほっとくとなくなるまで食べちゃいそうです。台所に立つたびに、2~3個ぽりぽりやってしまう。好きな食べ物に「セミの幼虫」って書きたくなりますよ。鍋の中のエビがグロく見えないように、今わたしはセミの幼虫が鍋に入っててもグロくは見えなくなってきた。スーパーにあっても普通に見える……やばい、社会復帰できそうもない。

 記事では味が濃すぎるかもって書いたんですが、ざるにあげて汁気を切ってしまい、冷蔵庫にいれておいたところ、いい具合に味がなじんで丁度よかったです。

 イナゴは、こっちだと佃煮専門店に行くと常にあったりして、わりかし普通の食べ物ですよー。味で言ったらイナゴより蝉の幼虫のほうがはるかにウマイですー。

 というわけで、今後ともよろしくー。

薬師 (08/03 09:03) 編集・削除

虫と言えば漢方薬にも結構入っていますよ。
ex.
大黄しゃ蟲丸(だいおうしゃちゅうがん)
(シャ:庶の下に虫)
   乾地黄………10.0    蠐螬…………4.0
   桃仁…………10.0    しゃ蟲………2.0
   杏仁…………10.0    黄芩…………2.0
   芍薬…………4.0     甘草…………3.0
   虻虫…………1.3     大黄…………2.5
   水蛭…………6.0     乾漆…………1.0
このうち
しゃ蟲:サツマゴキブリ
虻虫:アブ
水蛭:ヒル
蠐螬:カブトムシの幼虫

虚弱な人や、労のひどい人などに用います
ただし医薬品の認可がないので入手困難かもしれません。
漆は丸薬にすると何故かアレルギーを起こさないようです。

珍獣ららむ~ (08/03 11:58) 編集・削除

 薬師さん、なんとタイムリーな!!

 漢方に虫を処方するのは知っているので、昨日は煎じ薬を作ってもらうついでに、虫の研究(?)をしていることを話して「こちらではシャ虫を扱っていますか?」と聞いたら、中医の処方にはよくあるけれど、日本ではあまり使わないことや、医薬品の認可がないので普通は取り扱わないという話も聞いたばかりなんです。地竜(ミミズ)はよく使うけれど、昆虫のたぐいはまず使わないってことでした。

 ミミズやイモリやタツノオトシゴは大丈夫なのに虫は使わないというのも面白いですね。乾燥させてしまえば輸入の際のあれやこれやもクリアできそうなので、文化的な理由なんでしょうか?

薬師 (08/03 12:41) 編集・削除

かなりマニアックな処方ですけど、昔からやってる漢方薬局さんなんかで在るみたいです。
しゃ蟲なら
医薬品としては扱えませんが、食品扱いなら単品として入手可能です。
大黄しゃ蟲丸としては
正式に入手しようとしたら、自費診療で医師に処方箋を書いてもらう、もしくは医師よりもらう。
グレーゾーンでは、研究用に作っているところでわけてもらう。
探せば在るようですよ。

珍獣ららむ~ (08/04 23:30) 編集・削除

 薬師さんありがとう。食品扱いでなら手に入るんですねー。じゃあ、あちこちあたってみれば見つかりそうですね。面白いのであちこち当たってみますー。

ウシなんとかさん近況

カエル近況

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2007年7月27日撮影

 最近のウシなんとかさんは、このようなりりしい姿ですが、幸か不幸かまだ美味しそうではありません。

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2007年8月1日撮影

 オタマジャクシはこんな感じです。この成長の感じは、やはりウシなんとかさんとは別の種類なのかもしれない。とにかくオトナになるまで観察を続けたいと思います。

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▲上の写真の拡大。まだ足は小さいけど、泳ぐときに動かしたりしてる。

カエルの餌の近況

 フタホシコオロギは、成虫になったオス・メス 1 頭ずつを残してしばらく飼っていたんだけれど、鳴き声が聞こえなくなったなと思ったら、メスがオスを食べちゃってた。気づいたら跡形も残ってなかったよ。それなりに大きな箱に 2 頭しか入れてないのに共食いしてしまうんじゃ、もうどうしようもないね。コオロギおそるべし。

 イエコオロギは、50頭もいたら絶対に共食いしちゃうと思っていたら、案の定食うか食われるかの大乱闘状態で、手足をくいちぎられた死体がころがってる……コオロギ本当におそるべし。これを毎日 2 頭ずつウシなんとかさんにあげてる(たまに絶食日を作ったりしながら)。

タグ:カエル

水元のセミ、水元のヒキガエル

水元のセミ事情

 先週の土曜日に平和島でセミをとる会に出た時は、鳴いているのはほとんどアブラゼミだった気がする。それとミンミンゼミもかなりいた。ニイニイゼミもいるにはいたけど数は少なかった。あちこちの木にアブラゼミの抜け殻が大量についてた。

 水元公園で今鳴いているのはほとんどニイニイゼミ。アブラゼミも少し鳴き始めてる。でも圧倒的に多いのはニイニイゼミみたい。8月1日現在、メタセコイヤの森でみつかるセミの抜け殻はほとんどニイニイゼミばっかり。

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▲この写真で木にくっついてる小さい抜け殻は全部ニイニイゼミ。ニイニイゼミってこんな低いところで羽化しちゃうんだね。

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▲これは拡大したところ。ニイニイゼミはアブラゼミなんかよりずっと小さくて幼虫は泥をかぶってる。アブラゼミやミンミンゼミの幼虫は泥がついてない。

 でも、昨日、今日と日没後に見に行ったら、アブラゼミが次から次へと羽化しているので、まもなく森の主役はアブラゼミに変わります。

 ニイニイ、アブラ、ミンミンのほかに、数は少ないけれどヒグラシもいるようです。7月31日の日没後に、水元公園のメタセコイヤの森で鳴き声を聞きました。

 そして今日、8月1日、早くもツクツクホウシの声も耳にしました(夏の終わりに鳴くセミです)。

ウシ……じゃなかった(カエル@水元)

 夜の森でご機嫌に跳ねている巨大なカエルがいたので、もしかしたらウシなんとかさんの先輩なのではと思い、お近づきの印に記念撮影をお願いしてみたところ、この方はアズマヒキガエルさんであらせられました。ああ、カエルちがい……

 大きさの比較になるものがないのでわかりにくいですが、そうとう大きいです。片手の平にやっと乗るようなサイズ。背中がゴツゴツしていて乾いてる。動きは鈍く、近づいて背中をさわったけれど逃げなかった。なでるとお腹をふくらまして必死で威嚇してる。そーっとわしづかみにしようとしたら、さすがに逃げてった。毒をぶちまけられたくないのでサヨナラしておきました。

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▲アズマヒキガエル、だよね? 鼓膜の後ろに毒を出す腺があって、その毒を乾燥させたのを蟾酥(せんそ)といって漢方で強心剤などに処方します。ヒキガエルの毒液は皮膚に触れるとかぶれるかもしれないので、ヒキガエル類をさわった手で目をこすったりはせず、必ず手を洗うこと。

 「蝦蟇の膏(あぶら)」という傷薬も、この成分で作ると言われているけれど、実際には馬膏などが主成分で、蟾酥を混ぜてあるケースは少ないようです。なぜ蝦蟇(がま=ヒキガエル類)の膏が傷薬になると思われているかというと、植物の蒲(がま)が外傷に効くので誤解されたんじゃないかと言われてます。

蝦蟇の脂 蝦蟇の油 がまのあぶら……あとで自分で探そうと思った時にも役立つ検索用キーワード

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シバケン (08/05 01:59) 編集・削除

都会でヒグラシは貴重ですね。
行ってみようかなぁ。
ニイニイゼミの生きている幼虫も見たいし。

珍獣ららむ~ (08/05 15:41) 編集・削除

 ヒグラシは数がそうとう少ないと思います。31日の日没後に継続して鳴いてるのは聞きましたが、1日には聞けませんでした。

 ニイニイゼミも、そろそろ打ち止めかもしれません。まだ遅れて出てくる個体がいくらかいるかもしれませんが、これから出てくるのはほとんどアブラゼミだと思います。七月の日没後1時間くらいを狙って行くと、大量のニイニイゼミの幼虫が出てくるところを見られそうですよ。

蟹退治>乗ってきた(?)ので連続で

 前回までのあらすじ

 J病院で婦人科・外科・消化器内科を検査でたらい回し状態でキレる。家に帰れたのは16時過ぎだった……orz こんなの病人のスケジュールじゃない~。

この頃の症状

 D病院でもらった利尿剤は飲みきってしまった。J病院では利尿剤をくれなかった。腫瘍がある人は血栓ができやすい体質になっていることが多く、そこへ利尿剤をかけると血がどろどろになって血管が詰まるかもしれないと言われた。

 しかし、あいかわらず腹はどんどんふくれている。右の肋骨の下あたりの筋肉がひきつれて痛くなってきた。胃や腸のあたりの鈍い痛みも続いているけれど、これは腹水で圧迫されてるせいで胃腸の働きがおかしくなっているのだと思う。それ以外に下腹や太ももの付け根の内側あたりがチクチク痛むようになってきた。ごく軽い痛みで、腫瘍に関係する痛みかもしれない。

 痛みよりも疲れやすさのほうが酷かった。まったく体力が続かない。家ではずっと寝て過ごしていた。横になっていると楽だ。しかし仰向けは息が苦しいのでダメで、いつも横向きに寝てテレビを見たり、本を読んだり。根気が続かないので星新一の短編がちょうど良かった。この頃は左側でも右側でも、どっちを下にして寝ても、まだ大丈夫だった。

 しかし、一日中寝ていると、どのくらい動けるのかわからなくなってしまうので、なるべく毎日散歩をしていた。ちょうど8月になったばかり。暑い盛りの時期で、家のまわりを10分くらい歩き回ると、もうフラフラで息切れがする。そもそも動かなくたって息苦しいのである。下から上がってくるような圧迫感があって、深く息を吸えない。こんなんじゃ何もできない。

 それに咳が出る。痰がからんだ湿った咳だ。呼吸器官系は昔からあまり強くはなく、特別に風邪をひいているわけじゃないのに痰が絡んでいることがよくあったけれど、それがもっと酷くなったような状態が続いている。

 食欲はあるが、やはり量は食べられない。こんな状況でも便はちゃんと毎日出ている。でも尿量は極端に少なくなった。尿が減ってると気づいたのはせいぜい一週間か十日くらい前のことだと思う。もちろんそれ以前にも腹ばかり太り始めるなどの症状はあった。でも、ここ半月くらいですとーんと落ちるように悪くなっている。

MRI

 J大付属病院の初診日から二日後にMRIを取りに行った。CTに似てるけど X線じゃなく磁気で撮影するやつだ。難しい仕組みはよくわからない。大まかなことはテレビなどで見て知っているけれど、自分でMRIの検査を受けるのは初めてだ。

 CTやレントゲンと同じで金具のついている服や下着をつけていると着替えなくてはならないので、だらっとした服で出かける(いや、本当を言うといつもだらっとしているのだが)。撮影は頭じゃないけど眼鏡は外すよように言われた。ド近眼なので眼鏡をはずすと極端に注意が散漫になって耳まで聞こえなくなるのだが、まあ仕方がない。

 検査室の入り口に「閉所恐怖症の人は申し出てください」というような張り紙があったような気がする。こういう注意はCTではされたことがない。CTと何が違うというんだろう?

 検査台に仰向けになって、お腹の上に何か板のようなものを乗せられた。なんの用途なのかちょっとわからない(知ってる人は教えて)。それから「機械がうるさいから」という理由でヘッドホーンを渡された。はめてみるとジャズだか映画音楽だかのインストルメンタルが流れていた。また「気分が悪くなったら握りつぶしてください」と、カエルのオモチャについているようなポフポフしたやつを渡された。つまり、タスケテーと口で言っても聞こえないくらい機械がうるさいと?

 最初は造影剤なしで撮影。診察台がドーナツ状の機械の中に動いて行く。ここまで来てわかったが、MRIの機械はCTにくらべて長い。CTはせいぜいドーナツだが、MRIはトンネルなのだ。奥行きはどのくらいあるだろう、ちょっと思い出せないけれど、これは顔まで入ってしまうと閉所恐怖症の人にはつらいかもしれない。事前に申し出ろと言われた意味がわかった。幸い、その筋の恐怖症は持っていないのでなんともなかったけれど。

 機械が動き始めると、これがまあとてつもない音でズガガガガと言いはじめる。まるで工事現場みたいだ。ヘッドホンをつけていてもうるさい。なんだこれは。一体どんな仕組みになっているのだろう。これは急に気分が悪くなっても、口で叫んだくらいじゃ聞こえない。先生たちはガラスで隔てられた隣室で機械の操作をしているし。

 ヘッドホンから「息を吸って……止めて」という指示が出る。止めてる時間は20秒くらい。仰向けで息苦しいので20秒止めるのは少しつらかった。

 いったん機械から出されて、次は造影剤を点滴で入れますからと、針を刺すのはどちらの腕がいいですかと聞かれたので「左の方が刺しやすいはずだけど、前回の採血で軽く内出血をしているので、刺さるのならば右でお願いします」と頼んだ。わたしとしては、これで右は刺すのが難しいのだと伝えたつもりだった。

 先生はなんの躊躇もなく右腕の血管に針を刺したが、正直こんなんできちんと刺さっているとは思えない。献血を趣味にしていたことがあり、この人はうまく狙って刺した、あるいはそうでない、というのが経験上なんとなくわかる。ホントに大丈夫? と思ったけれど、血管からチューブに血が逆流している(逆血)のを確認したとかで、大丈夫だと言っている。

 が、しかし、やっぱり漏れた。造影剤が漏れ出して入っていかなかった。先生は「クソッ」とか言ってたけど、それはこっちのセリフです。刺しにくいって言ったのに(涙) 仕方なく左腕に変更。こちらはすんなり刺さったけれど、D病院でも近い場所から採血されたりしているので、軽く固くなっていて刺さると痛かった。

 造影剤を入れてから、またうるさいトンネルの中で撮影。今度は息を止めなかったけどいいのかな??

お会計
基本診療料 210円
画像診断料 10377円
合計 10590円也

MRI高いよ。

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てっちゃん (08/01 00:22) 編集・削除

申し訳ありません。
蟹退治、すごく興味深いです。

MRIの検査のくだり、すごく、面白かったです。ヘッドフォンがわたされるとか、初耳でした。たすけて~!!のぽふぽふとか。

板は、何なんだろ。知りませんです。
昔習った教科書とか引っ張り出してきて調べましたが、板は、分りません。何だろ。

MRI検査、うかつに金属つけて受けると、マジで金属部分飛ぶらしいですよ?
骨折の治療の為の外せない金属が入ったままMRI検査受けた患者さんに付き添った先生は、「やばかった。もって行かれそうになった~!」と言ってました。

珍獣ららむ~ (08/01 10:03) 編集・削除

 すげー、それ聞いたらこっそりヘアピンをポケットに忍ばせたりしたくなってきた(汗) 今はたまにCTを撮るくらいでMRIはやらないんですけどねー。

 お腹の板は、ほんとうに何なんだろう。MRIだけなのかと思ったけれど、先日はCTでのっけてた。軽く湾曲しててお腹にフィットする感じのものでしたよ。

Sari (08/01 11:29) 編集・削除

CT 腹 板 乗せる
で検索したら「偏向板」ってのが出てきて、こんなのありましたけど
http://www.jsrt.or.jp/kyobukenshin/4satsueikiki.pdf
なんか違うような気もします・・・

珍獣ららむ~ (08/01 17:57) 編集・削除

http://q.hatena.ne.jp/1185958497
ポイントを使って はてな で質問してみました。誰か知ってる人いるかしら。

珍獣ららむ~ (08/01 20:29) 編集・削除

 聞いてきた。すごいね、知ってる人が現れたよ。可能性がいくつかあって、

・MRIの場合、板にケーブルがつながっているようなら検査部位を部分的に詳しく診るための補助装置(受信部)
・MRI・CTともに、もし板に電線がつながっていないのならば、腹部を軽く圧迫するための単なる重し
・CTで電線がつながっていないならば、余計な被爆を避けるための防御番

といったところらしいです。自分でもよく見えてないので判断つかないんだけれど、被爆防止用ならばCTをやるとき常に置かれてもよいはずだし、写しているのは下腹部なので、お腹に置いちゃったら写らなくなりそうなので、違う気がする。

ってことは、単なる重しか補助的な受信機ってことみたいです。CTは今後も撮るチャンスがあるはずなので、次回はもうちょっと観察してみようと思います。

蟹退治>検査は続くよどこまでも

典型的じゃない

 前回はどんな検査をするかざっと書いたけれど、今回は日記風に起こったことを時系列に書こうと思う。

 まず、診察室に呼ばれて、こういう検査をしましょうと言われ、同じフロアにある中央検査部で血を採ってもらった。また婦人科にもどってきて内診を受け、すぐ隣の処置室に移動して外から腹部エコーを受ける。

 先生の説明があるから、それまでロビーで待っててくださいと言われ、またしばらく待つ。ふたたび診察室に呼ばれ、D病院から持ってきたCTについて、先生の意見を聞いた。

 先生によると、たしかに卵巣のあたりに腫瘍があるが、典型的な卵巣の腫瘍はこういうふうには写らないのだということだった。どういうのが典型的なのかも説明を受けたはずだけれど、すっかり忘れた。

 とにかく卵巣の病気である可能性が強いので、CTはこの画像を参考にするとして、MRIの検査もしようと言われた。MRIはCTに似ているけれど、CTとは別の物質に反応して絵を結ぶもので、婦人科系の病気はMRIのほうが詳しくわかる場合もあるということだった。

 また、念のために外科も受診して大腸内視鏡と胃カメラをやったほうがいいと言われた。睡眠薬だか鎮静剤だかを使うので、胃カメラは寝ている間に終わるけれど、大腸内視鏡は液体の下剤を多めに飲むので、ちょっと大変かもしれないと説明を受けた。「多め」がどのくらいかは言ってなかったと思う。常識的に考えて800~1000mlくらいかな、と勝手に想像した。

待合室で倒れた

 その日わたしは朝食をほとんど食べておらず、利尿剤も服用していたので自分で予想しているよりずっと血圧が低かったらしい。睡眠は充分とっていたのに眠くて眠くて、診察室で説明をうけている間にもあくびがとまらなかった。

 婦人科から外科に依頼をするので少しロビーで待っててくださいとか言われ、あくびをしながらスタスタ戻ろうとしたら、急に目の前が暗くなって歩けなくなる。ふら~っとしゃがみ込んでしまった。

 すぐに看護婦さんがすっとんできて処置室のベッドを貸してくれたんだけれど、
「先生の説明(癌だとは断言されなかったけど)を聞いていて気持ち悪くなっちゃったの?」
「家にいるときでもこうなるの?」
「どんなふうに気持ち悪くなっちゃったの?」
などと、頭が働いていないところへ矢継ぎ早に質問されて軽く混乱。家ではなんともないこと、利尿剤を飲んでることなどを説明して、水分と糖分が足りないだけだから、なんでもいいから味のついてるジュースを買ってきてほしいとお願いする。

 看護婦さんが言うには唇の色があからさまに悪くなっていたそうで、血圧も測ってもらったら高い方が96くらいで低めだった。本当に利尿剤による貧血だか低血糖だかだったんだと思う。横になって買ってきてもらったジュースをちびちびやってるうちに回復。当時のメモによるとこの時点で11時30分ごろ。もうすぐお昼。動けるようになったら新館に職員食堂があるので昼食をとるようにいわれる。言われなくてももう死にそうなので食べるよ。

たらい回し

 看護婦さんが外科に予約を入れてくれたので、外科のロビーに移動。またもや問診票を書かされる。内容は性経験とかの特殊項目がないだけで婦人科と変わらない。こんなのカルテにコピーでも添付して次の科に送っとけと思う。

 受付で問診票を渡し「食事をしてきたいのですが」と言ったら、もう次に呼ばれるので待っていてくださいと止められた。この時点で11時45分。待合室代わりの廊下にはほとんど人がいないので、すぐに終わるならと待つことにする。

 ところが待てど暮らせど呼ばれない。嫌がらせかとキレそうになった頃にお呼びがかかる。この時点で12時30分を回ってる。次だと言われてから一時間以上待たされてる。

 診察室に入ると、外科の先生は待たされてイライラしているこっちよりもずっと不機嫌な顔をして、
「さっき婦人科のH先生にも言ったんだけど、外科は手術が必要な時に来るものだから、こういうのは内科消化器科でやってもらって」
と、偉そうに。

 一時間半も待たされたあげくにコレかよ!!

 わたしはブチ切れた。

「はぁ? 一時間半も待たせておいて、外科では見られない、内科へ行け? あのね、ふざけないでください!!」

 こちとら朝から食事もしとらんわ、すでにいろんな検査で半日潰れてるわ、低血圧でぶったおれてるわ、眠いわ、腹水で腹がふくれて重いわ、息苦しいわでふらふらなんだよ。だって病人なんだもん。健康だったらこんなとこ来ないんだよ。もうぜんぜん余裕ねーよ。正直いつ倒れてもおかしくない。そうとう恐い顔して怒ってたはずだ。

 すると、外科の先生はムッとした顔をして

「他科からの依頼は順番にこなしているので」

と不愉快そうに言った。たぶん悪いのは自分じゃなくて、筋違いの依頼を回してくる婦人科が悪い、だから自分は関係ないと言いたいんだとは思うんだけれど、その態度がさらにムカついた。

「診られないなら待ってる間に言えばいい。ふざけないでくださいよ!」

と、怒って診察室を出た。

 あのさあ、いろいろ事情もあるとは思うんだけどね、患者側からみたら外科だろうか婦人科だろうがその病院の一部でしかないのね。あっちの科が悪いとか責任をなすりつけるとかえって印象悪いのよ。普通の会社だったら別の部署がおこした不祥事でも、会社全体でごめんなさいって言うもんだよ。「すいませんね、婦人科にもよく言っておきますから、内科へ回ってくださいね」とか言われたんなら、腹はたつけど多少は我慢したさね。

 というか、こんなことしてると患者さん死にません?

内科へ~そしてまた食事を止められる

 婦人科に戻って外科で追い返されたと苦情を申し立てたら、今度は看護婦さんがあわてて内科に走って行って、外科で一時間半くらい待たされた上にこっちに回されちゃったので、と話をつけてくれた。もうすぐ13時である。「あの~食事を……」と言ったら、「次に呼ばれますから」とまたもや止められてしまった。そして問診票……ブチッ。内容は外科のと同じじゃんかーーーーー!!!! おかしい、こいつら大学出のエリートじゃないのか。やってること原始人並みじゃんかっっ。

 それでも婦人科の看護婦さんが話をつけてくれたおかげで、内科にはまだ患者さんがたくさんいたけど、すぐに呼んでもらえた。

 消化器内科の先生は外科の先生よりずっと印象のよい人だった。しかし、こちらはもう精神的にも体力的にも余裕がなくなっているので、「婦人科ではなんて言われたの」なんて聞かれても「さあ……そんなのカルテを見てくださいよう」としか言えない。

 内科の先生によると、内臓の病気ならばもっと痩せるし元気がない人が多い。見た感じ胃や腸ではないと思うが、念のために検査をするなら胃カメラと大腸内視鏡はしたほうがいいとのこと。ただ、腹水でお腹がぱんぱんになっている状態で、自分ならば大腸内視鏡を受けさせるのは多少考えるとも。

 胃カメラは、この病院では睡眠薬を注射して半眠りにさせて行うのでさほど苦痛はないけれど、大腸内視鏡は腸を空にするために下剤の入った水を大量に飲まなければならないので、腹水のたまっている人にこういう検査をさせるのはどうかと思うが、やればやったで価値はあるはずと。

 入院して受ける方法もあると説明されたが、入院代を取られてはたまらないので外来でと頼んだ。水はどのくらい飲むのかと聞いたら先生は「少し多めに」と言うだけで答えなかった(わざとだと思う)。その本当の意味を理解できなかったので、あくまで常識的な量と思い同意した。

 内視鏡を入れるのに採血して感染症の検査をしたいと言われたが、検査部に問い合わせてもらったら婦人科の検査でとった血で足りそうなので再び血を抜かれるのだけはまぬがれた。

 検査の予約を入れたら内科に戻ってきてほしいとのこと。ああ、いつになったらご飯を食べられる?

はめられた

 内視鏡関係の検査は当日にはできないので予約をとって後日ということに。MRIの予約もいれなきゃならないので、新館の検査部に移動して予約をとる。

 内視鏡部で聞いた話だと、健康な人なら胃カメラと大腸内視鏡を同じ日にすることも可能だけれど、内臓を空にするために絶食をした上に下剤をかけたりするから、いっぺんにやるのはそれなりに体力を使います、とのことだった。ということは、MRI・胃カメラ・大腸内視鏡を、それぞれ別の日に受けに来なきゃいけないのか。はあ、そりゃお金に余裕のある人なら入院したほうが楽かもしれない。

 また、検査前の準備を聞いたところ、胃カメラは前日の夜から絶食するだけでいいが、大腸内視鏡は前日から低残渣食という、検査食を食べ、夜は絶食。そして当日は半日かけてニフレックという液体の下剤を2リットル飲まなければならない、ということだった。ちなみに味はポカリスエットに似てまずい、とのこと。

 味はともかく、2リットル!!!

 普段なら飲めなくもないと思う。わたしはわりと水分を多くとる方なので、健康な時なら一日に2リットル近く飲んでると思う。半日でも飲めなくもない。でも、今はお腹に水がたまってて、息も止まりそうだわ食事だってろくに食べられない状態で、どうやって2リットルも飲めと?

 はめられた。

 完全にはめられた。

 医者のやつら、先に2リットルなんて言ったら絶対に拒否されると思ったんだろう。仮にごねられるとしても、診察室で騒がれるより検査部に追いやってしまったほうが楽だと考えたに違いない。検査部にはなんら責任がないので「どうしますか?」って聞けばいいだけだし、判断を仰げる責任者が目の前にいないとむげにことわりにくくなるのが人情だ。ふーん、お医者さんってこんなところには知恵が働くんだね。

 まあ、断ってもよかったんだけれど、まさか押さえつけて漏斗で飲ませるような真似もしないだろうから、ダメなら途中でやめればいいんだ。でも、途中でやめても検査代は取られるんでしょうね(怒)

 検査用の低残渣食はレシピを見せてもらったら自分でも作れそうだった。でも面倒くさいしネタなので売店で専用の食事セットを買った。江崎グリコ製のエニマクリン。1500円也。

で、食事はいつできますかーっっ(涙)

 内科に戻る前にトイレに行くと、出血しているのでギョッとする。生理は終わったばかりなのでまだ来ないはず。でもすぐに、子宮内膜の検査の影響だと気づいて納得する。あれだけガリガリやられたら出血くらいするわなあ。

 内科にもどって次の受診日の予約をする。検査の結果を聞くための受診だから、予約をいれてこないと決められなかったというわけだ。はあ、なんだかなもう。IT時代だというのに、いつになったらこの手の煩雑な作業をスムーズに行えるようになるんだよ。

 さらに婦人科にもどって、内科へ行ってきたことを報告すると、婦人科の先生からも話があるのでもうちょっと待っててくださいと言われる。ここではすぐに呼ばれて「入院して検査をうけたほうが楽」という話をもう一度されたが、たしかに通ってくる手間がないぶん楽かもしれないんだけれど、お風呂もトイレも家とは違ってしまってストレスになるから決して気楽じゃない。入院代だってタダじゃないので断った。

 次の診察日を内科と同じ日に設定して、会計に診察券を出した時点でもう14時を回ってる。死ぬってば。

 検査用に下剤が出てますからと言われ、渡されたのはラキソベロンという液状の下剤。これは知ってる。コップ半分くらいの水に、大人だと10滴くらいたらして飲むと効くやつ。ところが一緒にわたされた検査用の説明を読んで吹いた。

「1本全部を水でうすめて飲んでください」だって!!

 えぇぇぇ、これ10滴で効くのに、ぜ、全部ぅ?!

 大丈夫なのかしら……ははは。

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▲ラキソベロンはこんな小瓶に入った液体。20年くらい前の記憶では茶色のガラス瓶だったような気がする。味はほとんどなく、遠くはるか彼方に甘みを感じる。飲むこと自体に苦痛はない。

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▲一緒にわたされた説明書。1本飲めって書いてある~。

やっと食事にありつけたー(T-T)/

 アリオ亀有で沖縄料理の定食を食べて帰宅した。

 群馬に住んでいたころ、甲状腺の病気で大学病院に通っていたんだけれど、待合室でおばあちゃんたちが「○○さん元気そうじゃない」「そらそうさね、具合悪かったらこんなとこ来ないよ」って話してるの聞いて爆笑したけれど、たしかに具合の悪い人は病院には行ってはいけないと思った。死ぬ。救急車をタクシー代わりに使う人の気持ちが少しわかったよ。

コメント一覧

Sari (07/30 16:06) 編集・削除

読んでるだけで疲れました^^;

私も6月に2度目の大腸と胃の内視鏡検査したんですが、
前日の夕食まで普通に食べてよかったですよ。
病院によって違うんですね~。
ちなみに2ℓの下剤はグレープフルーツ味でした。
今年はなかなか効かなくて、さらに1ℓもっとまずいのを飲めと言われうんざりしましたが、200mlくらいで済みました。
去年は、何の感覚もないうちら済んだのですが、今年の若い医者はへただったのか
苦しかったです(-"-)
来年は指名するぞ・・・

珍獣ららむ~ (07/30 19:23) 編集・削除

 胃カメラ前の絶食は、夜8時以降は食べるな、だったかもしれないです。胃カメラの話になったら確認します。

 そういえば手術前に飲まされたマグコロールというものはグレープフルーツみたいな味だったなー。