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#虫 シャチホコガの幼虫のその後

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1818
↑この記事の続き。浅川河川敷きでみつけたシャチホコガの幼虫は、2頭だけつかまえてきました。

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 昨日見たら、1頭が繭(まゆ)を作っていました。黒っぽいのでわかりにくいでしょうが、葉っぱが糸でつづられて薄い繭になっています。このあと脱皮して蛹(さなぎ)になるはずです。

 ただ、写真の幼虫は、蛹になる前にしては体がフニャフニャしているので、寄生虫がいそうな気がします。ハエか、ハチかってところですが、たぶんハエじゃないのかなあ。

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 そして今朝見たらこんな状態になっていました。白い米粒みたいなやつは蛆(うじ)です。ハエの幼虫。たぶんヤドリバエの一種だろうと思うのですが、正確な種名まではわかりません。

 芋虫はかなりの確率でハエやハチに寄生されてます。

 寄生バエの場合、芋虫が蛹になる直前か蛹になってしばらくたった頃に、脇腹を食い破って蛆が外に出てきます。出てきた蛆はすぐに蛹になります。すべての寄生バエがそうか、ちょっとわからないんですが、よく見かけるのはそうです。
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▲シャチホコガ幼虫の体外へ出てきて数時間後の蛆。もう蛹になりかけてる。


 ハチだと両方いますね。芋虫の体外へ出てから蛹になるのと、体内で成虫になってから出てくるのと、二通りあります。

シャチホコガの幼虫の構造

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1811
 この記事の後半で、普通の芋虫(蝶と蛾の幼虫のみ、それ以外は別ですよ!)は、足の数が「胸脚が3対(6本)、腹脚が4対(8本)、尾脚1対(2本)」が基本だと書きました。

 シャチホコガの幼虫も、よく見るとこの法則にちゃんと当てはまります。

ファイル 1820-4.jpeg
 この写真で、枝をしっかりつかんでいる足は、4対の腹脚です。

 左側、頭の近くに小さくあるのが第一胸脚で、第一胸脚と腹脚の間にヒョロッと長く出てるのが第二・第三胸脚です。危険を感じると、このヒョロ長い胸脚をぶるぶる震わせて敵を威嚇します。

 それから写真右側に目を移すと、小粋に上げた尻に、ちゃんと尾脚もあるんですが、この虫の場合は枝をつかむのにはほとんど使わないようです。

 尻の先に2本出てるのは、ただの突起です。

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腹黒烏龍茶 URL (10/17 22:27) 編集・削除

久し振りに覗いてみたら再開してらっしゃるのですね。
楽しみにしてました。
また寄せてもらいますね。

gabotyan

珍獣ららむ〜 (10/18 21:17) 編集・削除

ありがとうございます。
どうにかやってますのでよろしくお願いします!

gabotyan

#鉄道 秋の乗り放題パスについて聞いてきた

◎ウィキペディア:鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E3%81%AE%E6%97%A5%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%83%BBJR%E5%85%A8%E7%B7%9A%E4%B9%97%E3%82%8A%E6%94%BE%E9%A1%8C%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7

 おおまかなところはウィキペディアに書いてあるのですが、書いてないことを駅で聞いてきました。


・自動券売機では販売していないので、みどりの窓口が開いてないと買えない(みどりの窓口がない駅もあるので、販売形式は駅によるかもしれない)。ちなみに金町駅・亀有駅は、みどりの窓口が朝7:00から営業している。松戸駅は6:00で、上野駅は5:30とのこと。

・青春18きっぷ とは違い「使用開始日時を指定して発券する」ので、15日に行くと決めてきっぷを買ったら、15日に確実に出発しなければならない。15日に出発できないと、乗れるのは16日17日のみになり、1日損してしまう。

・出発日時の変更手続きは可能。ただし、発券した窓口でのみ。もちろん未使用で使用期限内であることが条件。

・払い戻しは未使用で使用期限内であれば、手数料220円で可能。ただし発券した窓口でのみ。


 …と、こんな感じで、青春18きっぷにくらべると自由度が低く、決まりがわかりにくいことが判明。駅員さんですら資料を見ながら答えていたくらい。

 似たような違うサービスが複数存在すると、わかりにくいので利用者が増えないような気がするんだけど、もうちょっとどうにかならないんですかね。いつごろからやってるサービスなのかと思ったら、それまで存在してた別のサービスが2012年に名称とルールが改正されたばっかりらしいですよ。


 そういうわけで、状況はだいたいわかったので、可能なら明日、だめそうなら明後日から、3日間連続で日帰り旅行をしようと思います。

追記

 ただいま10月15日です。14日のうちに買わなければならなかったものを買いそびれたので出発を16日からにしました。

 明日は本当に出かけるつもりだし、もしだめでも明日のうちに払い戻せばいいだろうと思い、駅できっぷを買おうと窓口に並んでいました。

 すると、駅員さんが寄ってきて、ご用件はと言うので、乗り放題パスを…と言ったら、自動販売機でできますよって言うんですよ。

 えー、それは昨日、できないって言われたばっかりなんだけど…と思いながらついていくと、えきねっと用の機械でちょちょいと操作したら本当に買えるんでやんの。おいおい、窓口以外じゃ買えないのかって何度も聞いたのにー!!

 というわけで追記です。


・秋の乗り放題パスは、えきねっと用の自動販売機でも買える。

・えきねっと用の機械は始発から動いている(少なくとも金町駅では)。

・きっぷによっては当日の朝では買えない場合もあるが、秋の乗り放題パスについて言うと当日でも買える。

・当日以外のキップでも、利用開始日を指定してえきねっと用の機械で買うことができる。


 ということです。いや、なんていうか、駅員勉強しろとは思うけど、どちらかっていうと仕組みが複雑なのがよろしくないんだと思います。このお得なきっぷは機械で買えるけど、こっちのお得なきっぷはダメとか、駅員が戸惑うようなもん、一般の客が使えるわけないだろ(ブチギレ)。

タグ:秋の乗り放題きっぷ

#虫 巷ではキモイって大評判の虫の写真をイヤってほどどうぞ

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 これ、なんだかわかります? iPhone5 のカメラしかなかったので、後ろの手にピントがあっちゃってるかもしれないけど。

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 トリミングして嘘接写にしました。これならどうです?

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 トリミングした嘘接写写真をさらにトリミングしたスーパー嘘接写にしたものです。こうなると余計なんだかわからない。


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 色の違う個体も写してみました。この色の差は個体差なのか、育ち具合の違いなのか、そこらへんは継続して飼育したことがないのでわたしゃよくわからないんですけどね。

ファイル 1818-5.jpeg
 これもトリミングして嘘接写に。 iPhone5 のカメラもなかなかのものですね。

撮影:2014年10月11日
撮影地:浅川河川敷き(都内)


 昨日は昆虫やクモ類を食材にする研究をしている会*1に参加して、都内某所、浅川の川原で虫取りをやりました。この時期の狙いはバッタ類なんですが、台風18号で増水した関係か、この日はバッタ類はいつもよりいませんでした(にもかかわらず、すごい数とってる名人もいましたけど!)。

 バッタがとれなかった代わりに上に貼った写真の虫は沢山いました。この虫は、シャチホコガという蛾の幼虫です。

 どこが頭ですかって何度も聞かれたけれど、直視することを恐れずよく見ると自分でもわかるはず。1〜3枚目の写真は左側にあるのが頭、4〜5の写真は上にあるのが頭です。シャチホコのようにそりかえって、頭と尻がくっついいます。それがこの虫の決めポーズです。

 こんな格好をしてたらかえって目立つんじゃないかって思うでしょうが、屋外だと枯れ葉が枝にからまってるようにしか見えないので、あんがい目につきません。現に昨日も、あんなにあっちこっちにいたのに気づいて採集して食べてた(えっ)のは、参加者が10人くらいいた中で、わたしを含めて2人でした。

 いや、ほら、なんせ食用への可能性を研究する会(た、たぶん…)なので、食えそうなものは食ってみる必要があるんです。屋外なので、できる調理が限られていて、昨日は天ぷらにして食べました。別の人は「刺激的な味。酸味がある」と言ってましたが、わたしが食べたやつは特別味はしなかったです。虫の場合、直前まで食べてたものによって味は変わると思います。

 シャチホコガの幼虫は カエデ科、ニレ科、カバノキ科、クルミ科、ブナ科、ヤナギ科、バラ科、ミズキ科、シナノキ科、マメ科など、いろんなものを食べるそうですが、昨日行った川原だと、マメ科の名前のよくわからない植物についていました。

*1:たまにマイミクさんとかでも、わたしがこの会のスタッフをやってるみたいな誤解をしている人がいるんですが、わたしはただの常連参加者で、しかも屋外で虫をとるイベントにしか参加してないです。ついでにいうと集合写真にも入ったことないので、その会の公式サイトで写真を見て「あの人が珍獣さんだろう」みたいに予想しても、100%全部ハズレです、ごめんなさい。参加者のみなさん全員が、わたしの数十倍まともな人なので誤解するとお気の毒ですからやめといてあげてください。

タグ: 昆虫食

昨夜の月蝕写真

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▲蝕の最大の頃(20時ちょい前)。カメラの設定だけでは薄暗い何かしか写らなかったので、画像処理して露出を上げました。

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▲皆既食が終わった直後くらい。20時25分ごろ。

 このへんまではおおよそ5分ごとに撮影してたんですが、雲が出て月が隠れたり、カメラをマニュアルモードにしてあるのにF値やシャッター速度を変えられなくなるなどのアクシデントに見舞われて(何かのタイミングで感度が固定されてしまうとかが原因みたい)、あきらめて夕飯食べてしまいました。

撮影地:葛飾区水元某所
カメラ:FINEPIX HS10(コンデジのやや高機能なやつで一眼じゃないです)


 撮影しながらツイート読んでたら、月蝕の何が面白いんだ、なんて話題が出てたけど、いや面白いでしょ。だってこれ地球の影なんですよ。

 手をふったら月に自分の影が…いや、それはないけど、今自分がいるこの地面の影が、空にうかんでる月に落ちてるのは、そうとう面白い。月にウサギがいたら、地球の影を踏めちゃうんだから! まあ、日蝕の時は、逆に月の影を地球人が踏んづけられるんだけど。

 同じようなドキドキを、前に筑波山でも味わったことがある。あの山は平野に突然バーンと立ってるから、てっぺんから下を見下ろすと、山自体の影が平らな地面に落ちてるのが見えるのよ。

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=622
 これがその時の記事ですが、今自分が立ってる巨大な山の影なんだと思うと、妙な感じがするものですよ。あたりまえだけど、ちゃと山の形になっているしね???

 山の形に影が出来るのとおんなじで、月蝕の時、月に映る影は丸いでしょう。それは地球が丸いってこと。

 そんなのあたり前?

 でも自分の目では丸い地球を見た事ないじゃない。宇宙から写した写真を見て知った気になってるだけ。それが見える瞬間が月蝕なわけ。


月蝕=月食

 昔は「月蝕」と書きました。

 蝕む(むしばむ)という字が当用漢字ではないので今は月食を使うのですが、じわじわ欠けていく様子が食より蝕のほうが似合っているので、月蝕・日蝕を愛用しています。

タグ:空と雲

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ぱる子 URL (10/09 20:16) 編集・削除

gabotyanすばらしいです! 昨夜というか夕方、月の左下が欠け始めたときまさに「地球の影の輪郭」というところにぐっときてしまいました。

>でも自分の目では丸い地球を見た事ないじゃない。
>宇宙から写した写真を見て知った気になってるだけ。
>それが見える瞬間が月蝕なわけ。
↑ここんとこ、地球平面協会の方々はどういう説明してるんでしょうかね。あ、「球体でなく円盤説」で解決できるのか……?

珍獣ららむ〜 (10/10 00:48) 編集・削除

ですよねー!!!
あれが地球の輪郭だって思ったら、ほんとにドキドキする。
月蝕・日蝕はおもしろーい。

>地球平面協会の方々はどういう説明してるんでしょうかね

円盤であっても影は円いでしょうから、それでも問題なさそう。
でも、なんかもっと全然違う説明をしてそうな気がするなー。
そもそも宇宙がどうなってるかわかってないわけだから、
地球が別の天体に影を落とすなんてこと、思いつかない可能性が高いですし(ナントカ協会の人は知ってても認めないだけでしょうけど)。

インドの天文学(っていうか占星術)では目に見えない暗黒の天体(ラーフとケートゥ)があって、月や太陽と重なる時に蝕がおこると考えたらしいですよ。
なんで暗黒天体が2個必要かっていうと、
黄道に対して白道が傾いているので、交差点が2ヶ所できるからで、その交差点で蝕がおこることを知ってたからみたい。

あるいはもっと原始的に gabotyan みたいな恐ろしい生き物が月や太陽を食べてしまうって説明するのかもしれないしね。口でぱくっと食べたら円く欠けますからねー。

おフランスの洗練されたセンスで動物たちはこのようにかわいくなるザマス

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 とあるお店で写しました。フランスで作られた車用の芳香剤らしいんですが……ええと、なんだろうこの、何とも言えない、なんて言ったらよくわからない何かは(笑)

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 これは…パンダだと思うのですけど、パンダなんですよね。

 実物はもっと可愛くない感じに見えてたんですが、こうして写真でじっくり見ると、パンダはまだマシなほうで、骸骨みたいな猫とか、後ろにチラッと見えてるペンギンなんぞ、ほんとうにペンギンなのかと小一時間といただしたくなるうような突出した何かを感じるのですが、みなさんいかがでしょう。

◎珍獣様の博物誌;きわものパンダ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kiwapan/00_index.htm

楽天にもあったよ…


タグ:きわぱん