記事一覧

今日読んだ本(全部図書館)

アイヌ人物誌


 松浦武四郎という江戸時代末期の人が書いた『近世蝦夷人物誌』の口語訳。十数年間にわたりアイヌと交流し、知りえたことをまとめたものだそうです。

 江戸時代アイヌの貴重な資料ではありますが、内容は主にアイヌの男が和人に徴用されて結婚もできず、このままじゃアイヌ民族が絶えてしまう、というような話ばっかりで、アイヌ特有の風俗に関してはあまり注目されていないので物足りず、ざっと目を通すだけで返しました。当時のアイヌ語の人名がしっかり記録されているのはいい感じです。

 江戸時代のアイヌは、着物を左前に着て、頭をざんばら髪にしていたので、和人(日本人)の目には劣等な種族として映ったらしく、非常にさげすまれていました。そういう時代に、松浦武四郎は着物の着方なんかは関係ない、教え導かなければならないのは人の道だと言っており、当時の人としては好意的な目でアイヌを見ています。

世界性生活大全


 世界の性生活について軽い語り口調で紹介する読み物。エロいことはエロいけど、それなりに学術的。後の方は糞尿の話ばっかり。糞尿嗜好の話ではなくてヴェルサイユ宮殿には便所がないのでほぼ垂れ流しだったみたいなエロくない糞尿の話でした(笑)

暑さのせいでこんなに本を読みました(最近読んだ本をメモ)

 以下は図書館で借りて読んだ本のメモです。バスの一日乗車券を買って涼しい車内で読書三昧です。あんまり真剣に読んでないのでメモまでして「つまんなかった」とか書いちゃうかもしれないですけど、何を読んだかのメモなのでごめんなさい。画像はいちおう楽手ブックスへのリンクになってます。もう買えない本も混ざってると思います。

ホピ神との契約〜この惑星を救うテククワ・イカチという生き方


 読んだというか、ざっと目を通しました。アメリカにヨーロッパ人が入ってきて、原住民はキリスト教への帰依を強要されるわけですが、ホピ族の偉い人は、どんなに痛めつけられてもホピの神を決して捨てようとしませんでした。その理由というのがふるっていて、自分がホピの神を捨てないのは、ホピだけでなくあなたがた白人を守るためだというんです。自分が信仰を捨てたら、洪水だかなんだかがやってきてみんな死んでしまうと。

 そのホピがどんな信仰をもっていたかとても気になるわけですが、どうもこの本は自分が求めているものと違うっていうか、途中であきてしまって目を通して返しました(笑)

ユダの福音書


 聖書には「ユダ」が沢山いますが、この本でいうユダはイエスを裏切って役人に売ったイスカリオテのユダです。そのユダを主人公にした福音書が発見されたらしいんですよ。ちょっと前にナショナル・ジオグラフィックという雑誌や、その雑誌社でやってるCS放送でも話題になりました。

 イエス・キリストというのは、神の子なんですが、もともと人間の罪を背負って死ぬために生まれてきてるんです。それは旧約聖書の時代から預言されてることなので、処刑されないと意味がないんです。

 それなのに、イエスを役人に引き渡したイスカリオテのユダは悪者にされちゃってて、どうも腑に落ちないのが新約聖書に採用されている福音書の内容です。

 この本には「ユダの福音書」の全文が掲載されています。イスカリオテはイエスを一番理解している弟子ということになってて、イエスが自分から頼んで役人に引き渡してもらったってことになってます。

 まあ、後付けの解釈で作られたという可能性もあるわけですが、イスカリオテを悪者としないものの見方がそれなりに古い時代からあったらしいってことはわかるわけですね。

アーミッシュの赦し


 アーミッシュというのはアメリカのキリスト教の一派なんですが、アメリカ移民時代(17〜18世紀?)の生活をずっと守っているんです。昔の服を着て、多くの人が農業に従事して、自動車を使わずに馬車に乗って、新聞はあってもテレビやラジオはないという、牧歌的というか完全に牧歌な生活を営んでいます。

2006年、アーミッシュの村にある学校に男が現れて、子供たちにむけて銃を乱射して自殺してしまいました。男は自分の不運を嘆き、神を恨んでいたということです。神の敬虔な信者を殺すことで復讐しようとしたのかもしれません。

 非常に忌まわしい事件なのですが、この事件のすごいところはこの後なんです。子供を殺されたアーミッシュの親たちが、犯人の遺族のもとを訪れて、自分たちは全てを赦すといって、加害者の遺族を食事にも招待し、親密な付き合いをはじめたというのです。当時ニュースにもなったので知っている人は多いかもしれません。

 2006年の事件では加害者が自殺していますし、加害者の家族にはなんの罪もないわけですから、なんとなく納得できる現象です。でも、実は過去にもアーミッシュが痛ましい事件の被害者になったことがあり、その際には生きている加害者自身を事件後すぐに赦すと表明したっていうんですよね。それどころか警察に捕まった犯人の減刑を嘆願したことさえあるとかなんとか。

 聖書には「我らに罪を犯す者を我らが赦す如く我らの罪をも赦したまえ」と書いてあります。アーミッシュはそれを忠実に守っています。罪を裁くのは神であって人の仕事ではないというわけです。赦しは、自分が神に赦されるためにも必要だし、ずっと恨みを抱いたまま生きるのはつらいことだから、というんです。

 これは頭で考えるほど簡単なことじゃないような気がします。被害者からの一方的な赦しが加害者の心に届くとは限りません。その場限りの謝罪を述べてケロリと忘れてしまい、また同じ罪を犯しつづけるかもしれないです。妻を殺されたが赦す、犯人は反省せずに今度は子供も殺したとします。普通なら「私はあなたを赦したのに、なぜこの上苦しめるのか」となるはず。でもアーミッシュは赦す……その行為の行き着く先は一体なんなの? 天使がラッパを吹き鳴らす時に、自分たちの罪が神から赦されること? 現世利益が目的じゃないとはいえ、なぜそこまで寛容になれるのか。あるいは寛容さから赦すのではなく、赦されないことの恐怖から赦すのではないか、などとぐーるぐーるといろんなことを考えてしまいそうになります。

 その一方で、身近な人との些細なトラブルは赦しにくいと言ってるアーミッシュがいるのも面白かったです。なんかそれはすごく分かる(笑)

こころの手足【普及版】


 これは中村久子さんという人の自伝です。久子さんは子供の頃に突発性脱疽(壊疽)といって手足が腐る病気になりました。医者はすぐに手足を切断しなければ助からないと言いますが、幼児のことなので手術にたえられずに命を落とすかもしれないのです。それで切らずに過ごしていると、手足が真っ黒に変色して、ある日手が自然にもげ落ちてしまったというんです。それを見たお母さんは失神してしまいました。ほうっておけばただ死ぬだけなので、残った手足も手術で切断されました。

 手足のない子供になってしまった久子さんは、それでも自分のことはなんでもするようにと母親から厳しくしつけられて、口に針をもってお裁縫や編み物までできるようになります。学校へは通えなかったものの、祖母から読み書きを習ってなんでもひとりで勉強します。しかし父親が急死し、生活苦がのしかかってきます。そうでなくとも生きて行く上でいずれは自立しなければならないわけで、久子さんはとうとう見せ物小屋で芸をして生活するようになります。

 久子さんは、手足がないにもかかわらず、茶碗と箸でご飯を食べられるし、お裁縫、編み物だけでなく、料理や洗濯もできます。口に筆をくわえて字も書けて、しかも達筆です。できないことは髪の毛を結うのと、着替えだけ。手足のない体で日常をどうこなしているか、巻末に詳しい説明がついています。

 中村久子さん関係の本は他にも何冊か読んだので続きます。

手足なくても


 この本は中村久子の自伝『こころの手足』と、久子さんの娘である富子さんの話を田中紘一という人がまとめた伝記です。内容はほとんど『こころの手足』と同じで、中学生、高校生向けの本かなと思います。

 この本は、わたしが高校の時の社会科資料集に載ってました(二十年以上前のことですけど)。『こころの手足』のところにも書きましたが、真っ黒に壊死した手が自然にもげたという話を読んで、当時のわたしは残念ながら感動ではなくトラウマを得ました。もちろん久子さんの生き様は崇高なのでしょうが、なにせ資料集には短い説明しかありませんから、手がもげたとこしか印象に残らなかったんです。

 でも、久子さんがどんな一生を終えたのか、毎日の暮らしはどんなだったのか、とても気になって、いつか本を読もうとずっと思ってました。それを最近思い出して読んでみたというわけです。

 読んでどうだったかっていうと、意外なことに想像したのとまったくちがって清々しい本でした。もちろん病気に関する重い事実もちゃんと書いてあるんですけど、久子さんは気っ風がいいというか、さばけているというか、とにかく素敵な人でした。もっと早く読めばよかったと思います。ちゃんと読んでたら二十年もトラウマにならずに済んだのに(笑)

 久子さん関係はまだ続きます。

わが母中村久子


 この本は、中村久子さんの実の娘さんが書いた本です。娘の目からお母さんのことを書いているので、自伝ベースの本とは違う、生き生きとした中村久子伝になっています。久子さんのことを調べるなら、自伝の『こころの手足』と本書『わが母中村久子』の二冊を読むのがいいと思います。

 ところで、いささか下世話なことですが、わたしには久子さんについてある疑問がありました。いくらなんでも自分でできるといったって、さすがに下の世話は人の手を借りているんじゃないかと。便所まで這っていくことはできるでしょうが、お尻はどうやってふくのでしょうか?

 その説明は自伝にはなかったのですが、この本に書いてありました。手足がないといっても足がひざまであるので、その足を使ってちゃんとご自分でなさったということです。ごめんなさい、ほんとそんなことにばかり興味を持ってしまって><

中村久子の生涯


 これも自伝の『こころの手足』をもとにした本で、『手足なくても』が子供向けなのに対して、こっちは大人向けの中村久子伝になってます。

 内容は自伝とかぶる部分が多いです。久子さん自身が書いたもの以外だと、あまり資料が残っていないみたいなんですよね。その久子さんも、見せ物小屋時代のことは、あまり書き残さずに逝ってしまったそうですから。


 久子さん関係はほかにも本が沢山あるようですが、だいたいこのへんで納得したので終わります。

14階段


 2000年ごろに、新潟県で9年間行方不明だった女の子が発見された事件がありますね。拉致した男が自室に9年間監禁していたという、あの事件です。この本は、雑誌フライデーのもと記者が加害者の母親に取材して書いた本です。事件ではなく人間に迫ろうとしているところがとても面白かったです。事件が事件だけに面白いなんて書いちゃいけないとは思うんですけど。

カプセル


 これも新潟少女監禁事件関連です。事件に迫るというか、裁判記録を主に扱ってる感じだったと思います。

新潟少女監禁事件 空白の九年二カ月


 同じく、新潟少女監禁事件関連。これは事件そのものに迫るというより、事件発覚時に警察幹部が温泉宿で賭け麻雀をしてたとかの不祥事を主に扱ってる感じでした。

怪奇事件はなぜ起こるのか


 これは、新潟少女監禁事件関連で、図書館の蔵書検索にヒットしたので借りてみました。タイトルが猟奇ではなく怪奇であることからもわかりますが、わりと怪談よりの本でした。心霊現象抜きの話は、世間ではこう受け取られているが、こういう情報操作があった可能性も、というような話が多いです。それなりに面白かったですよ。

僕は字が読めない


 ディスレクシア(難読症とか失読症とか訳される)という障害を持った南雲明彦さんのことを書いた本です。表紙の写真が南雲さん。知能が低いわけじゃないのに文字だけ読めないそうです。症状は人それぞれで、南雲さんもまったく読み書きできないわけじゃないんですが、人の数倍時間がかかるとのこと。トム・クルーズなんかもこの障害を持ってるらしいです。日本ではあまり知られていない障害なので、読めない理由がわからず、かなり苦労なさったようです。

 本の中に、ディスレクシアの症状チェックみたいなものがあったのでやってみました。右と左を言い間違えるのなんか子供の頃からの持病だし、文字をいれかえて読んでしまうのは日本人全員が持ってる持病だと思うし(コミニュケーションもシュミレーションもふいんきもなぜか変換できないでしょう?)、こういうのって程度の問題なんだろうなと思います。ちょっとくらいなら「ヌケてるね」で終わって、生活に支障が出ると障害になる感じじゃないんですかね。原因と対処法がわからないことが問題なのであって、障害自体は個性の一種なんだと書いてありました。確かにそのとおり。

花の鎖


 これは小説です。湊かなえは『告白』という映画を見てから気に入って、図書館で予約して(人気があって数百人待ちとかなんです…)端から読みました。これだけ最後まで来なかったのがやっと来たんですが、これまでの本に比べるとかなり軽くて、かなーり物足りなかったです。ただその、わたしはけっこう酷い読み方をしてしまいました。現在と過去の二重構造になってて、過去の部分がつまらなかったものですから、現在のところだけ拾い読みをしたんです。それで充分筋がわかってしまい、読み返そうとしたけど、なんか挫折してしまって、次の人が待ってると思うのですぐ返しました(笑)

メキシコから来たペット


 これはアメリカの都市伝説を集めた本『消えるヒッチハイカー』の続編だそうです。表題のメキシコから来たペットは、あるアメリカ人がメキシコで子犬を拾って連れてかえります。それが病気だかなんだかになったので獣医に連れていくと、医師がショッキングな事実をつげるのです。その犬はメキシコにしかいない巨大なドブネズミだと…!

 この本に掲載されている都市伝説は、日本人の目から見るとアメリカンジョークにしか見えず、いわゆる都市伝説のようには見えないのでつまんなかったです(もしかすると以前にも同じ本を手に取ってつまらないので棚に戻したかもしれない…)。

 改めて読もうと思ったのは、これに缶ジュースのプルタブのデマが載っているのに気付いたからです。ジュースの缶は、今はプルタブが分離しないようになっていますが、昔のは缶から取れるのが普通でした。そのプルタブを集めると、腎臓透析器を無料で使える(つまり腎臓病の人を助けられる)という噂がアメリカで流れたことがあるそうです。そのことは1984年11月8日の『マンシー・スター』という新聞(?)で検証されており、完全にデマだってことになったらしいです。

 ところで、日本では、1980年代の終わりくらいに、さだまさしが文化放送のセイ!ヤングの中でプルタブを集めて車椅子を寄付する企画をやっていました。これはデマではなく、本当のことで、プルタブは金属として回収業者に引き取ってもらい、そのお金で車椅子を買うのだと、番組中で何回か説明がありました。なぜプルタブかというと、先に説明したとおり、当時は缶から離れてしまうので路上に捨てられ、ゴミになっていたのです。それを回収しようという企画だったと思います。

 ところが、プルタブで車椅子という部分だけがひとり歩きをして、あちこちの学校で回収運動が起こりました。プルタブを集めることで車椅子が景品として送られてくると思い込んでいるので、いざ集めて送ろうとすると、送り先がみつからないわけです。

 それで、少し問題になって、文化放送の関連新聞(サンケイ?)に「デマだ」という説明が載ったそうです。さだまさしがセイ!ヤングの中で、関連会社のラジオでやっている企画も調べずにさらに間違った情報を流すとはけしからん的な話をしてたと思います。

 おそらくですが、新聞社は飲み物のメーカーに問い合わせて、そんなサービスは行っていないと返事をもらったのでしょうね。しかもコカコーラ社のようにもとがアメリカの企業ならば、アメリカでデマが流れたことを知っているかもしれないので、端的にデマだと説明したかもしれません。それを鵜呑みにして記事を書いたんじゃないかなあと想像します。

 その数年後、当時はまだパソコン通信でしたが、学校で教師をしているという人が、あるネットの質問コーナーで、子供たちがプルタブを集めているが送り先がみつからない、悪質なデマではないか、という質問をしていたのを見ました。セイ!ヤングのことをお教えしたような気がしますけど、あまりご納得いただけてないような感じでした(笑)




 というわけで先週読んだ本でした。暑い日がさらに続いたら今週もどんどん本を読むかもしれません。

暑いとバテる病気の正体

 ことの発端は特定健康診査っていうやつなのです。国保に入ってると年にいっぺんくるやつです。

 町の医院でお決まりの血液検査をしてもらう時、そういえば大昔に甲状腺機能亢進症っていうのをやったことがあるので念のために FT4 と TSH1 という項目を有料で追加してもらいました。2000円くらいだったと思います。

 そうしたら見事に大当たり。FT4 が高くて TSH1 が低いという結果が出ました。甲状腺機能亢進症っていうやつなのです。あと、なぜか肝機能の γ-GTP と GOT/GPT かなんかが少し高めでした。

 そういえば 5月ごろから階段を登るのに息切れしてたし、ちょっとしたことで動悸があったり、暑さにたえられなくなったり、やけに汗をかいたり、手がしびれたり、根気が続かなかったり、鬱っぽかったり、発疹もないのに全身がかゆくなったり……と、次から次へと症状が思い当たります。

 甲状腺機能亢進症は若い頃にもやっているので、それだけ症状があるなら気付きそうなもんですけど、どれもこれも更年期障害(わたしは卵巣がないので)の症状ともとれるので、完全にスルーしていました。

 その医院でさらに検査を追加して(項目は不明、先生がややテンパっていて結果の紙をくれなかった)3000円くらいかかりました。その結果、それなりに悪いので専門の病院に行くことになりました。遠くの病院は通うの面倒なので内心イヤだったんですが、今いる医院にはエコーやらシンチグラムやらはなさそうだから仕方ないです。

 甲状腺専門の病院で改めて検査してもらいました。エコーは超音波断層診断機という、魚群探知器みたいなやつです。それをやると甲状腺がどのくらい腫れてるかと、腫瘍の有無なんかがわかるようです。ちなみにこれ、若い頃にはなかったです(技術的にはあったかもしれないけど通ってた大学病院にはありませんでした)。

 血液検査は甲状腺関係だと THS と HTg が低く、FT3, FT4, TRAb, TgAb, TPOAb が高くて、あとやっぱり肝機能の γ-GTP, ALP, ChE が高めでした。診断はバセドウ病。検査代はエコーと血液検査で 7千数百円だったと思います。思ったより高くなくてよかったです(若い頃は検査検査で毎回ものすごい金額とられてました…orz)。

 先に書いたとおり、わたしは若い頃にもこの病気をやっています。そういえばその時も肝機能で引っかかりました。当時は群馬に住んでいました。町のお医者さんが血液検査の結果を見て「肝炎だ」って言うわけです。しかし当時わたしは高校生です。酒は飲まないし、常用している薬もありません。

 なんかおかしいので別のもっと大きな病院へ行って検査しなおしたら「それは誤診だね。あなたは甲状腺機能亢進症ですよ」って言われました。ブラック・ジャックの愛読者であるわたしは古和医院のエピソードを思いだして「もしかしてバセドウっていうやつですか」と聞いたら「まあ、そういうことになるでしょう」みたいな返事でした。どうも甲状腺機能が亢進してると肝機能にも影響が出るみたいですね。

 甲状腺の病気は血液検査をすると分かるんですが、その検査項目が普通の健康診断には入ってません。珍しい病気かっていうと、たぶんそうでもなくて、あんまり注目されてないんだと思います。それが、群馬では遺伝的な問題なのか、海から遠い食生活に関係しているのか、甲状腺をわずらっている人がけっこう多いので、医師がピンときて検査項目を追加してくれるので発覚したというわけです。

 そんなこんなで、この病気は二度目です。腫瘍だったりするとやっかいですが、単なるバセドウだとわかってしまえば薬飲んでたまに検査するくらいしかすることがありません。もう専門病院じゃなくていいので、とっとともとの医院に戻してもらうことにしました。専門病院の先生が「そういうことなら、ずっとそっちの先生に見てもらうようにお願いしますけど、いいんですか?」みたいなことを言うんですけど、薬飲んで血液検査するだけなので、それでいいですと強くお願いしました。

 薬はチウラジールにしてもらいました。普通はメルカゾールを使うらしいんですけど、実はこれにも深い事情があります(笑)

 群馬時代にバセドウが発覚して、最初に飲みはじめた薬で全身に発疹が出ました。蚊にさされたようなプクッとはれた発疹で、とにかく痒かったのを覚えています。その時は薬のせいだとは思わず一週間くらい飲みつづけてしまったのですが、あんまり痒いので病院に行ったら「そりゃアレルギーですよ」と言われて、慌てて別の薬に変えたのです。

 当時は薬の名前を説明するような時代じゃなかったので、何で発疹が出たのかちょっとわかりません。ただ、バセドウの薬は二種類しかないという話は聞いたと思います。そして、二度目にもらった薬は発疹こそ出ないものの、今度はぜんっぜん効いてないような気がしたのもよく覚えています。

 その話を専門病院の先生にしたら、今でもバセドウの薬はメルカゾールとチウラジール*1しかなくて、チウラジールは効き目が出るまでに二ヶ月くらいかかるから、発疹がメルカゾールで、効いてないのがチウラジールでしょう、ということになったわけです。いやー、我ながら話がくどくて長いですね。

 チウラジールはかゆみ的には大丈夫なはずなんですが、念のためにってアレグラとかいうかゆみ止めが出ました。でもそれは勝手な判断で飲まないことにしました。だって先走ってかゆみ止めを飲んじゃったら、チウラジールで本当に発疹が出ないかどうかわからないじゃないですか? 断ろうかとも思ったんですが、万が一痒くなったら飲もうと思って、とりあえずもらっておくことにしました。

 あと、メインテートという心臓の拍動を抑える薬が出ました。バセドウになると心拍数が上がってちょっとしたことで動悸があるので、心拍数を下げちゃおうというわけです。これも一瞬どうしようかなあとは思ったんですけど、一応飲むことにしました。確かに飲むと動悸がなくなるので楽なんですが、群馬時代に似たような作用の薬を飲んだところ血圧が下がって目の前が真っ白になるような立ちくらみになり、かなり危なかったことがあります。あまり酷かったら薬を変えるなり、減らすなり、医師と相談しようと思います。


 
 バセドウ病になると、とにかくバテます。筋力が落ちて、疲れやすくなり、動悸がして、イライラして、集中力がなく、根気が続かず、やる気が出ません。手が震えたり、しびれたり、ものすごく汗をかきます。ものすごくお腹がすいて、沢山食べるようになります。過食症みたいな感じです(過食症と違って食べても体重が増えにくいのが特徴です)。人によっては不眠も出るらしいです。動悸のせいか寝苦しいと感じることはたびたびあります。

 すぐ気分が悪くなり、若い頃は10分くらい満員電車に乗るだけで吐き気がして耐えられなくなり学校に通えませんでした。今のわたしは暑さに弱くなって、強い陽射しや蒸し蒸しする空間でパニックを起こしそうになります。暑い、もうダメだー、倒れる、ギャー!!っていう感じになるんです。でも実際倒れるほどの暑さかっていうとそうでもなかったりするんですけど。

 こうやって書いてみると、なんだか鬱の症状みたいです。パニック障害とか、そういうのとも似てるかもしれません。すでに書きましたが、バセドウは通常の血液検査の項目では発覚しません。ひょっとすると、鬱やパニック障害の患者の何パーセントかは検査したらバセドウなんじゃないでしょうか。

 特に女性で上記のような症状がある場合は甲状腺の検査をしてもらったほうがいいような気がします。バセドウは男性もかかりますが、女性が圧倒的に多いそうです。子供から大人までかかります。原因はよくわかっていません。

 ちなみに、バセドウにかかると、ずーっと薬を飲みつづけないとダメな人と、緩解して大丈夫になる人がいるらしいです。わたしはどうやら緩解するタイプなので、もしかすると気付いてないだけで、たびたび再発しては治りの繰り返しだったかもしれません。

その後の話 2013年5月3日追記

 チウラジールを飲みつづけて二カ月くらいたつと甲状腺ホルモンの値が減り始め、四カ月くらいで正常値に。薬はその後もチウラジールはのみつづけている。メインテートは血圧が下がり始めたので医師に話して飲むのをやめた。

 この頃、家庭用の手首にはめるたいぷの血圧計を購入。3000円くらいだったと思う。決まった時刻、決まった条件で計るのが基本とは思うがそこまで厳密ではなく思い出すと計ったりしている。メインテートをやめても血圧や脈拍数が上がったりはしていないので大丈夫そうだ。

 チウラジールを飲み始めて二ヶ月目くらいの頃から「抜け毛が多い?」と気づき始める。

 四ヶ月目くらいにはあきらかに減ってると感じるほどに。ある日ふと鏡を見たら額の生え際がどんどん後退していることに気づく。頭をさわると地肌に指が触れる感覚が前より増えてる(つまり髪の毛の本数が減ってるってこと)。

 そういえば若い頃に、同じ薬を飲んでいて抜け毛が増えたのを思い出す。その当時の医師に話すと「甲状腺の治療で脱毛なんて聞いたことがない」と言われる。でも抜ける。この当時は若くて髪の毛の量も多かったので、多少の抜け毛ですぐに見た目に影響するほどではなかったが、抜けてるものは抜けてる。そういうこととか、病院に通うの面倒とか、お金かかるとか、さまざまあって、途中で自分から病院に行かなくなったのを思い出した。→この二十年後くらいに一度甲状腺の検査はしてみたが、その時は異常値はでなかった(つまり薬飲みつづけなくても自然に治る場合もあるってこと)。

 若い頃に比べたら、もともとの髪の量が減っているので、薬で抜けたら今度こそ禿げるかもしれない。ちなみにわたしは女。

 現在の主治医に脱毛をうったえる。薬について調べてもらうと、やはりチウラジールには脱毛の副作用があるとのこと。

 もう一度専門の病院で治療方針を相談してみてはと言われたが、薬を変えられないのはわかってる(二種類しかない一方はアレルギーが出るから)し、残る手は手術か放射線治療のどっちかだというのは以前聞いた。放射線ってのがどういうのかはよくわかんないけど、少なくとも手術は個人的には除外(失敗して神経を傷つけると声が出なくなることがあるので。治療しなくても治る可能性があるのに手術のリスクを負う必要はない)。

 最悪どうしょうもないなら放射線治療の相談に行くとして、今は薬を減らしてみることにした。チウラジールを朝・晩 3錠ずつ飲んでいたところを 2錠ずつに。もちろん医師に相談の上で。

 減らしてから二ヶ月後くらい、生え際に産毛が増えてきたような気がする。三カ月後くらい、確かに髪の毛は生えてきてるという実感がある。やはり薬のせいだったようだ。

 しかし、薬の効き目も減り始める。脈拍など、特別に増えた感じはしないが、たまに動機がして、やや息苦しいことがある。時々のぼせることがある。あくまでたまにであって生活に支障が出るほどではない。血圧は自分で計った感じだと特別上がっている感じではない。脈拍も普通くらい。

 薬を減らしてからは、まだ血液検査をしていない。たぶん甲状腺ホルモンの数値がやや上がってるんじゃないかと想像している。薬を突然やめるとまた元通りになりそうな気がするので今後どうするかは悩み所。

 放射線治療について少し調べた。放射性ヨードの錠剤を口から飲むだけらしい。ヨードが甲状腺に集まって、放射線が甲状腺を破壊し、結果としてホルモンが減るらしい。医療用の放射性ヨードの半減期はすごく短いので、そのせいで癌になる可能性などはほとんどないらしい。簡単で良さそうだが、うっかりすると甲状腺が破壊されすぎて今度は甲状腺機能低下症になり、バセドウとは逆の治療が必要になることもあるらしい。結局なんらかのリスクを負うのなら今のまま薬の量を調節したほうがマシかもしれない。

 …というのが現在の状態。

2014年1月追記

 その後、チウラジールを朝2錠、夜2錠(合計4錠)のままけっこう続けた。薬を6錠から4錠に減らした直後はソワソワ感や火照りなどの症状が出て、ちょっとヤバイ?と思ったけれど、もとにもどすのが嫌だったので漢方薬で紛らわせることにした。

 普通の薬屋さんで売ってるものから、ツムラの柴胡加竜骨牡蠣湯を選んだ。暑い時期だったので、実症向けの薬で、イライラや動悸などに効きそうなのを選んだ。あと、わたしは大黄が入っているとてきめんに下痢してしまうので、大黄が入ってないツムラのにした(同じ名前の処方でもカネボウのとかには入ってる)。

 素人判断でテキトーに選んだ(しかもあまり評判のよくないツムラの顆粒w)のに、偶然にも証にあったのかやけに効いた。薬屋で買うとそれなりに高いので、医師にたのんで同じの出してもらうことにした。医師は「薬屋にあるのと効き目が違うはずなので(もごもご)」と、何か言いたげだったが、それが何かくらいの顔をしていたら出してくれた。たぶん量が違うだけなので、効き過ぎるようなら減らしゃいいんじゃあるまいか。

 血液検査も何度かしてみたところ、6錠から4錠に減らしても、甲状腺ホルモンの値は正常値で問題なさそうだった。やがて秋になり、涼しくなってきて、やや冷えを感じるようになったので、漢方薬を減らしてみた。イライラなどの症状は出なかったので、医師に話して漢方薬もやめた。

 年が変わって1月(つい最近)、医師に相談してまた薬を減らした。朝2錠、夜1錠、合計3錠にした。悪くなったら申告するようにとしつこく言われた。もちろんそのつもり。悪くなりたいのではなくて薬をやめたいのである。だって禿げるの嫌なんだもの。少しは生えてきたとはいえ、やっぱり薄いし、薬の影響が少しでも考えられるのならやめたいじゃないの。

 減らした直後は少しソワソワした。血圧は計っているけれど、とくべつ高くはない。以前飲んでいた漢方薬が少し残っていたので、ソワソワ感が強い時だけ飲むことにしたら、ソワソワ感もなくなった。大丈夫そうだ。

 しばらくこのまま続けて血液検査をする予定。慌てずにじわじわと減薬しようと思っている。

2014年8月 追記

 これまでかかっていたのは町の小さな内科医院で、基本なんでも見るけど、そこの医師はもともと心臓が専門だと言っていた。甲状腺は専門外なのである。見馴れない病気の患者がだんだん面倒なのか、ことあるごとに専門の病院に「意見を聞きに行ってはどうか」とすすめられた。

 その専門の病院(仮にA病院とする)というのはその道では有名な病院だが、家から遠くて通いにくいので毎回行くのはイヤだ。医師が言うには、これまでの検査結果を持ってたまに意見を聞きに行くというのはどうかというので、行ってみたことはある。

 しかしその病院は「継続して見ないと何も言えない」という主義で、セカンドオピニオン的な受診を露骨に嫌がるので、行く意味がないと感じた。

 その旨を地元の医師に何度か伝えたところ、「そういうことなら、この近くにも甲状腺の専門医がいるから」と、勝手に何件か調べてくれた。どれかに行ってみてはどうかと。よっぽど面倒くさくなったのだろう。申し訳ない(汗)

 近くて通いやすいならそれもいいなと思い、紹介状を書いてもらい、今は別の医院に通っている。そこの先生は間違いなく甲状腺の専門医だった。しかも検査代など前の医院より安いじゃないか。ぐっ…これがわかってたらもっと早くこっちに来ていたのに。

 前の医師が紹介状をちゃんと書いてくれたおかげで、メルカゾールで薬疹、チウラジールで脱毛することもすんなり伝わった。新しい医師が言うには、甲状腺の薬での脱毛は確かにあるが、薬が効きすぎて機能低下症になった場合でも脱毛するので、薬の副作用かどうかは判断しきれないそうだ。ただ、すでに二年ほどメルカゾールを飲みつづけていることなどから、減薬していい時期ではあると納得してくれた。

 減薬、これにも一悶着ある。というのは、わたしが素人なりに聞きかじった知識では、バセドウも緩解する人としない人がいるので、二、三年薬を飲みつづけたら、検査で様子を見ながら減薬してみることもできるってことだ。実際わたしは若い頃に自分の判断で治療をやめたが、いつの間にか甲状腺ホルモンは正常値に戻っていたわけだし、薬はやめられるに違いないと考えている。

 それで、専門のA病院で「今回は医師に意見を聞きに行けと言われて来ただけなので、何を聞きたいのかと言われても困るのですが、強いて言えば薬はいつまで飲みつづけなければいけませんか」ということを聞いたことがある。あくまで「いつまで飲みつづければよいか」と聞いただけで、素人なりに減薬の可能性を調べたなんてことは言ってない。素人知識なのはわかっているので、間違ったことを覚えてる可能性もあるわけだから。

 すると、A病院の医師は「いつと言われましても…ずっと飲みつづけるものですよ」みたいに、ちょっと鼻先で笑って言うのだった。もうこの反応だけで、個人的には「二度と来るか」と思うのだが、そこは顔には出さずに「そうですかぁ」と、ヘラヘラ笑っておいた。治療をやめても正常値にもどった実体験があるのにずっと薬を飲みつづけなきゃならないのとか話がおかしい。たぶん、継続して来ない患者には説明しなくていいと思っているのだろう。うんうん、そういうことだからこちらも苦労してまで行きたくないんだこよこんな病院には。

 新しくかかっている医師は、そこらへんはとても協力的なのでありがたい。

 というわけで、現在はプロパジール(チウラジールと同成分のゾロ薬)を1日1錠までに減らしている。採血の結果も特に悪くはなく、血圧や心拍なども問題ないと言われている。この分だと近いうちに薬をやめられるかもしれない。

 薬が減るたびに生え際の産毛が増えるので、自分としては、やはり薬による脱毛だったと感じている。

 ついでなので、新しい医師に聞いた話をかいておこうと思う。

 バセドウの治療には投薬のほかに手術と放射線療法があるというのはこの記事にもすでに書いた。

 手術にしても、放射線にしても、完璧にコントロールできるわけでなく、甲状腺の細胞が減りすぎてしまうことが多々あり、減りすぎてしまったら、逆に甲状腺ホルモンを増やす薬を飲まなければならなくなる。これもすでに知っていることだ。

 医師から聞いた新しい情報としては、ホルモンを増やす方の薬は、バセドウの薬と違い、脱毛などの副作用がほとんどないということだ。薬を飲みつづけるという条件は同じでも、リスクがひとつ減らせると考えれば、手術や放射線も選択肢としてアリなんじゃないかと。

 が、わたしはその手の不可逆な治療は最終手段にすべきだと考えている。これまで減薬してきて、特別問題なくこられたので、少なくとも今は手術も放射線も必要なさそうだ。

2014年12月追記

 その後もまだ薬は飲んでいる。チウラジール(なんかの都合で途中からゾロ薬のプロパジールに変えた。成分は同じ)を1日に1錠ずつ。血液検査は1ヶ月に1度やっている。薬代と検査代で月に5〜6千円飛んでいく。

 脱毛があるので薬をやめたいという話はすでに書いたが、ほんというと経済的にも厳しいので本気で病院通いをやめたい。ただ、医師にはなんの不満もないので、できれば円満にやめたい。再発はするかもしれないので、悪くなった時に気持ちよく受診したいし。

 薬をやめられたら、そのタイミングで、とは思うんだけど、どうもあと一歩というところでやめきれない。採血の結果は特に異常値ではないのだが、TSHレセプター抗体なるものが基準値内で上がっているのとか、なんかの理由で医師が断薬にふみきってくれない。ちなみに、基準値内の変動であるなら評価しなくてよい決まり(わたしの場合でいえば薬を減らしたせいとはみなさない)だとは言ってもらえているのだが。

 しかしこんなことやってたらわたしの財布が本当に危ない。最悪黙って行かなくなるしかないのかなあと、けっこう悩んでいる。予約制なもので、予約をとってしまうとすっぽかしにくいのが悩み。あと、血液検査の結果はもらってからやめたいじゃない? 結果をもらいに行くと検査されてしまうので、また次の結果をもらいにいかなきゃならないという罠である。今月は死ぬほどお金ないからって検査を断ればいいんだよな。しかし、言いにくいよね。1ヶ月にたかが5000円くらいの診察+検査代が払えないとかさ(ホントに払い難いんだけどさ)。

 もしくは何かで一山あてて病院通いでも物欲を満たす買い物でも、好き放題やれるくらいの財力を得られれば問題ないんですけどね。どっかにダイヤモンド鉱山とか落ちてないですかぁ?

*1:正確に言うと、チウラジールにはジェネリックがあるので商品名的には三種類。ただ成分的には二種類しかないそうです

コメント一覧

通りすがり (10/01 16:43) 編集・削除

はじめましてこんにちは。いきなりのコメント失礼致します。

「チウラジール 脱毛」という単語でこちらにお邪魔しました。私もメルカゾールで薬疹がでてチウラジールに変更。しかし最近、抜け毛が酷く、家系的にも抜け毛は無いのだが…と思い検索した次第です。

何を言いたいわけでも無いのですが、同じ症状の方がいるのだなーと少し嬉し(?)くコメントさせて頂きました。またお邪魔しますね。gabotyan

珍獣ららむ〜 (10/01 23:49) 編集・削除

こんにちは。いきなりも通りすがりもOKです。

脱毛はほんとにまいりますね。
ツルッと禿げてしまうほどではないんですが、
あきらかに薄くなってしまい気がめいります。
バセドウは治ることもありますが、
場合によっては一生薬を飲み続けなければならない可能性もあります。
そうなると、一生髪の毛のことで悩まなければならないわけで、
そのくせつるっぱげになるわけではないので医者を含む他人はみーんな冷たいです。
薬を減らしたおかげで少し生えてきましたが、やっぱり薄いのでうんざりしてしまいます。
これ、どうにかならないんですかね。
ふつう、飲むのをやめられない薬で副作用が出たら
副作用を緩和するような治療をすると思うんですが、
なんで薄毛に関しては誰も心配してくれないんですかねえ。
gabotyan

長野県の山奥にリア充がひとりもいない(かもしれない)町を発見?!

 全国の珍地名ファン&リア充爆発しるのみなさんお待たせいたしました。今回の地名はこれです!!
ファイル 1416-1.jpg
▲ヒモテ?!

 この地名は長野県伊那市でみつけました。非持という字を見た時は「もしかしたらある種の人たちにはパラダイスなのでは?」という期待で胸が高鳴りまくったわけですが!!


 でも残念ながら読み方は「ひじ」なんだって。 
ファイル 1416-2.jpg


大きな地図で見る

タグ:珍地名

今更だけど井戸社長おすすめのステーキガストに行ってみた

(知らない方に説明、井戸社長はステーキの「けん」を経営している人です。twitterをやっていて「けん」を批判されると「じゃあガストいっとけ」「カウボーイ家族に行け」などと他社をおすすめしてくれる親切さん?なのです)


 ステーキガストは近所になかったので行くのは初めてです。故合って何店に入ったかは伏せさせていただきます。

 ステーキガストは、名前の通りガストの仲間でステーキとハンバーグの店です。すべての肉類にサラダバー・スープバー・デザートバーが付いてきます。

ファイル 1415-1.jpg
▲注文したのはこれ。税込み1200円のステーキ。肉は、まあ値段相応っていうか、美味くもなければ不味くもないっていうか、フツー。ソースを選べるっていうので和風ガーリックにしてみた。最初のは美味しいかなと思ったけど、三口くらい食べたら飽きてくる謎のテイスト。

ファイル 1415-2.jpg
▲サラダ、パン、ライスとカレー。これら全部食べ放題でステーキの料金に入ってるから、コストパフォーマンスは良い、のか?

 ただ、野菜の品揃えは正直あまり感心しない。特にキャベツの千切りのとなりに、同じ千切りキャベツをコールスローにしたものを置いて品数を増やしているので、同行したおともだちは「キャベツばっかりじゃないか!」と激怒していました。

ファイル 1415-3.jpg
▲パ…スタじゃなくてウドンのナポリタン? 口にいれるととろけてしまう、最悪に茹ですぎた逸品。思わず「店長出てこい」と口走りそうになる匠の技です。

 そして最高にもり下がったのがデザート。とにかく果物がものすごい。

ファイル 1415-4.jpg
▲いつ切ったんだかわからないメロンと、凍結と解凍を繰り返したとしか思えないぶよぶよのライチ。

 これまで「まあ、ガストだし(藁 」と寛容な気持ちになっていたわたしも、ぶよぶよのライチを口にしたとたん怒りのあまり手が震えるほど。

 どんな店でもライチは冷凍品だけれど、こんなにぶよぶよのライチは見た事ない。手に持つとふにゃっと潰れてしまい、皮から果汁がじゅるじゅる出ちゃう。

 皮をむいて果肉を口にいれようものなら涙が出るほどの不味さ。正しいライチが少女の肌なら、この店のライチは屍蝋化した死体かと……思い出すだけでgyふじこlp;@ ライチは食卓にはあまりのぼらない果物なので、あの酷いのを喜んで食べる人がいると思うと保健所に通報したくなるレベル。

 そんなこんなで、せっかく井戸社長がおすすめしてくれたステーキガストはわりと最悪系で、特にデザートのライチに関しては食べ物の体裁を整えていなかったという、がっかりな結果に終わりました。

 こんな店なのに店員はそれなりに丁寧で印象悪くないところも深い謎だったりして、ファミレス業界の闇を見た感じがいたします。