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エンドウの仲間について
&br;[[珍獣の館TOP>http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/2648/index.html]]>[[珍獣様の博物誌>http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/index.html]]>[[珍食目次>http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/00_index.htm]]>[[この記事のオリジナル>http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/grenp_a.htm]]
,和名,エンドウ(豌豆)
,別名,ノラマメ(野良豆)
,品種,グリンピース(むき身の豆を食べる)&br;サヤエンドウ(サヤごと食べる)&br;スナップエンドウ・スナックエンドウ(サヤごと食べる)&br;アカエンドウ(蜜豆や豆大福に入れるアレ)
,学名,'''Pisum sativum'''&br;
,科名,マメ科
,沖縄口 ,いんどーまーみー(エンドウ豆)
,アイヌ語,マメ mame(豆)
,中国名,豌豆
,英名,pea(エンドウ)&br;green peas(グリンピース、青エンドウ)
,エスペラント,pizo(エンドウ)英名、あるいは学名に由来 &br;verdopizo(グリンピース、青エンドウ)
,その他,pois(仏) &br;Erbse(独) &br;pisello(伊) &br;ervilha(葡) &br;guisante(西)
,&color(#993366){花},&color(#993366){春}
,&color(#993366){実},&color(#993366){秋}
,&color(#993366){原産地},&color(#993366){ヨーロッパ、コーカサス地方}
*エンドウに関するあれこれ
***8000年前から食用に
''8000年前から食用に''&br;
- エンドウの歴史は古く、紀元前 6000 年期のアナトリアやギリシアでも食用にしていた。エジプトでは中王国時代(紀元前 2000 年ごろ)から食用に栽培されており、薬としても使われた。日本には中国を経由して伝来したと言われている。西暦 8 世紀ごろのことだと言われているが、はっきりしない。アメリカ大陸には黒船来航で有名なペリーが日本から持ち帰ったと言われている。
- エンドウは、乾燥種子用、生豆用(グリンピース)、サヤエンドウの三種類にわけられる。中国ではグリンピースを発芽させたものを豆苗といって、モヤシのように食用にする。
- イギリスの考古学者カーターはツタンカーメン王(在位 : 前1361年~1352年)の墓に副葬品として埋葬されていたエンドウの豆を発見した。これをイギリスに持ち帰り栽培に成功している。後にこの豆の子孫がアメリカに渡った。昭和 31 年には、水戸市の大町武雄氏によって日本にも持ち込まれ栽培され、現在この種の子孫が各地で栽培されている。一般に栽培されているエンドウとは花の色が違うのだという。
>※ウスイエンドウの花は白、キヌサヤの花は赤紫と白,
ツタンカーメンの花は赤紫系で、他のエンドウ類と大差はない。むしろ莢の色が紫である所が大きな特徴。
-↑これに関しては疑問もあるようだ。
&br;[[ツタンカーメンのエンドウ?>http://www2u.biglobe.ne.jp/~gen-yu/tutpea.html]]
&br;[[アタリヤ農園、エンドウ>http://atariya.net/yasai/endou.htm]]
>「ツタンカーメンのえんどう」
エジプトのツタンカーメンの王墓から発掘され、それが「おおがはす(大賀蓮)」のように現代に蘇ったものとされています。「実えんどう」の一種で、花も莢も赤紫色をしています。 ただ、王墓からの出土自体が怪しげなのと、「えんどう」の種子が2~3年の短命で、3000年以上のあいだ休眠していたとは考えにくいというのが一般的な見解です。
- では他に紫の莢のエンドウはあるのか?
日本語のサイトではツタンカーメン以外見つけられなかったのだが、''Capucijner peas''と呼ばれる物を見つけた。これはCapuchin Monks(僧院)に伝えられている物らしい。
>[[amishlandseeds.com>http://www.amishlandseeds.com/legumes.htm]]
CAPUCIJNERS BLUE POD HEIRLOOM PEAS -aka POIS A CROSSE VIOLETTE NOW AVAILABLE AGAIN! These large ancient heirloom peas are a total delight to grow. They are originally from Holland and were grown by the Capuchin Monks. They are a beautiful , delightful, truly deep purple-podded pea.
- オーストリアの僧侶であり植物学者でもあったメンデル(1822-1884)は、エンドウに豆の黄色いものと、緑のものがあることに注目し、交配を繰り返すことで遺伝子の法則を発見した。
- グリンピースはアオエンドウというエンドウの品種である。サヤエンドウも名前のとおりエンドウだが、グリンピースとは品種が違う。サヤエンドウを成熟させて豆をとってもグリンピースのように美味しくはないらしい(参考>所さんの目がテン)。
- グリンピースは未熟なアオエンドウで、グリンピースが成熟したものを鶯餡(うぐいすあん)や鶯豆(うぐいすまめ)にする(参考>所さんの目がテン)。
- 豆大福に使われている黒い豆は、アカエンドウと呼ばれる豆が赤くなるエンドウの一品種(参考>所さんの目がテン)。
- 豆類には、動物に食べられないように生の状態では毒になる成分が含まれていることが多いが、エンドウは毒性が低く、動物が好んで食べる(参考>所さんの目がテン)。
**エンドウにまつわる言葉
''豌豆(えんどう)''&br;
豌豆と書いて、えんどうと読む。エンドウマメと言ってしまいがちだが、それでは豌豆豆になってしまう。しかし、あの豆をつける植物全体を豌豆と言うのだとすれば、豌豆が実らせた豆は豌豆豆というべきだろうか。
なお、特に豆のことを言う場合は、実豌豆という言葉もある。
''Pisum sativum''&br;
エンドウの学名。pisum は豆のことで、sativum は栽培種であることを意味している。
''green peas''&br;
グリンピース。pea というのはエンドウのこと。green peas といえば、青いエンドウのことである。グリンピースと呼ばれる環境保護団体は Greenpeace (緑の平和)で、意味がちがう。
エンドウを pea と呼ぶのに対して、インゲンやソラマメは bean と呼ぶ。
''like as two peas''&br;
ふたつのエンドウのようにそっくりだという意味の英熟語。日本語の「瓜ふたつ」と同じ。
''sweet pea ''&br;
スイトピーという花のこと。甘い(香りのする)エンドウという意味。エンドウとは別種だが、よく似た花を咲かせる。
''マメ(アイヌ語)''&br;
豆のことはアイヌ語でもマメという。日本語からの外来語だ。アイヌは明治時代になるまで大規模な農業をしなかったので、畑でとれる野菜の名前は日本語からとったものが多い(例:芋=イモ)。
マメは特にエンドウだけを指す単語ではない気がするが、萱野茂氏の『アイヌ語辞典』ではエンドウにまつわる例文が多いのでここに記載した。
**エンドウの主な料理法
-豆御飯
-小エビとエンドウの卵とじ
-豆ポタージュ
-シュウマイ、洋食のトッピング
*珍獣様が食したエンドウたち
[[ドウミョウ(豆苗)>http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/grenp_b.htm]]