記事一覧

グルジアの水餃子ヒンカリ

ファイル 67-1.jpg
 中国の小籠包?
 それともモンゴルのポーズ?

 どちらも違います。グルジアのヒンカリです。強力粉で作った皮に豚肉の具をつつんで茹でたもの。包み方は小籠包やポーズと同じだし、茹でるのは中国の餃子と同じ。小麦粉をこねて作った皮で具を包む料理は、日本からヨーロッパまで、どこへ行ってもあるみたい。

 同じような作り方をするからこそ、具に何を使うかはお国柄が出るようです。モンゴルのポーズは具に羊の肉を使うし、ウルルン滞在記でやっていた黒竜江ぞいの漁民の村では魚で餃子を作ってた。ヒンカリには豚肉を使うようです。『ロシアの郷土料理』に載っていたレシピでは合挽肉を使ってる。グルジアは西アジアの国だけど、イスラムではなくグルジア正教というキリスト教を信仰している人が多いので料理に豚肉を使えるんだって(注:イスラムでは豚を食べない)。それとタマネギ。ネギや韮ではなくタマネギを入れるのがグルジア流。

 でも、一番違うのは味付け。具にしっかり味を付けてそのまま食べられるようにするんだけど、塩のほかにチリパウダーやコリアンダー(シャンツァイ)の葉を刻んで入れるので、中華とはまったく違う西アジア風の味になるわけです。

 今回わたしは市販のチリパウダーを使わず、韓国の粉唐辛子にクミンの粉を混ぜて、生のニンニクをみじん切りにしたのを加えて作りました。具に香りと味をしっかりつければタレは不要ですが、お好みで酢(塩やしょう油は加えない、ただの酢)かレモン汁をつけて食べると最高に美味しいです。皮がしっかりしているのでご飯は少なめにしないと食べすぎますよ。

 ヒンカリの詳しい作り方はこの本に出ています。美味しそうな写真が多数掲載されていて、中身をお見せできないのが残念なくらい。手元に置いてニヤニヤしたい一冊!

ロシアの郷土料理

*参考モンゴルのポーズ
ファイル 67-2.jpg
↑これはモンゴルのポーズ(中国語の包子:パオズが語源?)。グルジアのヒンカリとそっくりだけど、中身は羊です。巣鴨のモンゴル料理店シリンゴルにて

タグ:民族料理

バラとエンドウマメ

*バラはやっぱり香らない
ファイル 66-1.jpg
 京成バラ園で買ってきたつるバラの羽衣は、花付きがよくてどんどん咲いてる。前にも書いたとおり、なぜかすべてのつぼみが傷ついて、一番外側の花びらだけ茶色くなってしまうんだけど、開くとこのとおり傷は目立たず、大した問題ではなかったです。

 が、しかし、香らない。今回は香りを求めていたのでなんか違う。満足度が薄いです。来年はバラ園のカタログで勉強して香るのを購入するぞー(これ以上どこで育てるんだろう)。

 ちなみにまだハバチは来ません。チュウレンジかもーん。公園から幼虫をつれてくればいいのはわかっているんだけど、やはり自然に飛来したのが卵を産み付けて行く方が満足度が高いのでー。


*捨てる前にもう一度
 いつだったか、どこかの掲示板で「貝割れ大根を再生する方法を教えてください」という質問を見た様な気がする。双葉の部分を食べて、残った根っこに水をやるなり、肥料をやるなりしたら再生すると思っていたみたいだけれど、残念ながらそれはムリ。アサガオの双葉を根もとで切ったら死んでしまうのと同じで、貝割れ大根は根を残しても再生しないのです……って、改めて書くほどのもんじゃないんだけどね。

 でもー、同じようなスプラウト系のものでも、豆苗(どうみょう)だったらまた生えてくるのよ。豆苗は双葉じゃなくて、もうちょっと育ったやつだから、根っこ近くで切ってしまっても、水につけといたら芽が出てくる。

 そんでもって再生したやつを植木鉢に植えたらこの有様さ。

ファイル 66-2.jpg

 元が野菜なのでそーとー旨いらしくてね。ハモグリ画伯(絵描き虫=ハモグリバエ)が小さな葉っぱの一枚一枚に丹誠込めて絵を描いてボロボロ。支柱を立てなかったので隣り合った蔓がからみあってぐちゃぐちゃ。でも枯れてない。

 豆苗はエンドウマメの芽なので花は小さくとも可愛いのではないかと思ったけれど、咲いてるんだか咲いてないんだかわからないような影の薄い花が、たまにチラホラ咲くだけだった。栄養が足りなかったのかもしれないし、もともとこんな品種なのかもしれないし。

ファイル 66-3.jpg

 それでもちゃんと鞘なんかできちゃったりして、それなりに満足だわ。このままほっとくと鞘にも画伯が絵を描いてしまうので取って食べました。三枚しかなかったけどね。