記事一覧

蟹退治とかぶるけど日記

 21日の土曜日は婦人科外来だったんだけど、手術から一年たつので今回の検査で異常がなかったら、次からは二ヶ月に一度の検査でいいらしい。先月の検査結果はまるで異常なし。コレステロール値が高いけどいつも通り。

 癌自体は心配ないんだけど、手足のしびれがとれないんだよねー。ツムラの芍薬甘草湯は、最初びみょーに効いてた気がするけど、しばらく飲んでるうちにそんなに効かないような気もしてきたし、牛車腎気丸に至ってはほとんどと言っていいほど効かなかった。

 手の指先がジワジワしておりがみがめくれなかったり、手のひらが膨張したみたいな感じがしたり、握力や指の力がなかったり、足の裏がジワジワしたり。

 それで、保険診療はあきらめて、前に相談に行った漢方薬局にもう一度相談に行って煎じ薬を十日分だけ作ってもらった。効くかどうかは飲み始めたばかりなのでわかんない。効かないかもしれないけど、値段を聞いたら1日600円程度の計算だったので、毎日外でお昼ご飯を食べたつもりで試してみることにしました。

 最初、普通にアルミのお鍋で煎じてみたんだけれど、600ml を 30~40分とろ火で煎じると約半分の量になる、という話だったのに、アルミ鍋じゃ熱の加わり方が土の鍋と違うみたいで、40分煎じても500mlまでしか煮詰まらないのよね。

 薬剤師さんはそれでもいいと言ってたけど、ネタなのでおともだちと金町のベルシティにある陶器屋さんに陶製の雪平を買いに行ってみました。昔その店で買ったことがあるので、今もあるに違いないと思ったわけです。前に買ったのはずいぶん前にヒビをいれちゃって、お粥をたいてふさいでしばらく使ってたけど、なんかの時に処分しました。

 で、お目当てのものは今もその店にあったんだけど、おともだちが「土瓶ください」とか抜かすので、店のおじちゃん&おばちゃんが、急に元気になって「土瓶ならこれね、これこれ」ってぶら下がってるやつを指さしてセールスを始めるんだけど、だめだめだめだめ、耐熱陶器の土瓶は高いんだってば。ぶら下がってるの、5000円もするじゃないかっ。わたしがほしいのは1700円の陶製雪平なんだってば。

 土瓶じゃなくて雪平でいいの、陶製のゆ・き・ひ・らーって三回くらい説明しなおして売ってもらった。おばちゃん&おじちゃんは、ちょっぴりガッカリ顔で「あ、うん、雪平でもいいのよ。土鍋でもいいんだけどね」と言ってた。

 おばちゃんたちが煮え切らない顔をしているのは、高い物が売れなかったせいだけじゃなくて、雪平だと知らずに濡れたまま火にかけて割っちゃう人が多いからみたい。何度も何度も「底を濡れたままにしないで、ちゃんと拭いた方がいいよ」と説明してくれた。そうとう割っちゃう人が多いんだと思う。土鍋もそうだけど濡れたまま火にかけると割れちゃうんだよねえ。

 陶製の雪平で同じように煎じてみたら、35分くらいで600mlが300mlに煮詰まって、やっぱり道具だよねーと思いました。底は乾かして使ったので火に掛けてもびくともしませんでしたよ。

ファイル 130-1.jpg
↑殴り書きでごめん。土瓶は急須をで耐熱にして直火にかけられるようにした感じのもので、雪平は注ぎ口のついた片手鍋のこと。雪平だったら漢方薬がいらなくなってもお粥を炊くのに使える。


 それはともかく、髪の毛がだいぶ生えてきているんだけど、短すぎてまるでダメ。こんな感じのベリーショートよりもまだ短い。しかもだ、髪の毛短いのがこんな似合わないと思わなかったよ。これはびっくり。こんな中途半端な半端な長さならば、むしろツルツルで尼さんのふりをしていたほうが似合うんじゃないかと思うほど。実際、お寺などで帽子をとってもなんら違和感のないわたくしです。が、ベリーショートはどういうわけか似合わない。不思議に満ちた世の中であることよ。

 生え始めたらもうちょっと速く延びるんじゃないかと思っていたけど、こりゃ一年くらいたたないと帽子なしで歩き回れる感じじゃない。ベレー帽でも自作してみようかと思い、型紙を検索して作ってみたら、サイズが小さかった。しょうがない、作り直すか。

 あれ、外で花火の音がする。そういえば柴又の花火大会って今日だっけ?

蟹退治>検査検査検査

 蟹退治、前回までは…
 D病院で婦人科をすすめられ、J大付属病院へ行くことにした。

*とりあえず検査
 受付で問診票を渡して自分の番が来るまで待つ。病院ってとにかく待たされる。ここでも一時間以上待たされることになるんだけれど、それも想定の範囲内だ。

 やっと自分の番がまわってきたんだけれど、何はともあれ検査からということになる。やったほうがいいと言われた検査をリストアップすると、こんな感じ。

1. 血液検査
 わたしの場合、腹にしこりがあることがすでにわかっているので、血液検査は腫瘍マーカーっていうのを見る。腫瘍マーカーの値が高いと癌である可能性が強くなるんだけど、癌じゃなくてもこの値が高くなる病気があるそうな。腫瘍マーカーにも様々な種類があるんだけど、専門的な話をする気はないのでパス。

 J大付属病院の場合、外来の血液検査は中央検査部ってところでやっていて、採血ばっかりずーっとやってるお姉さんやお兄さんたちが血を採ってくれる。ずっとやってるだけあって上手いよ。刺しにくい血管の持ち主であるわたくしが言うんだから間違いない。

 腫瘍マーカーの検査結果は即日では出ないので、結果は後日また聞きに来なくちゃならない。

2. 外側からのエコー
 エコーというのは超音波断層診断機というやつで、平たく言うと魚群探知機の人体版みたいなやつじゃないかと。あるいは吉村教授がエジプトで遺跡の調査に使ってる機械の人体版というか(余計わからない)。妊婦さんのお腹に超音波の出る機械をあてて、赤ん坊の映像を見るときに使うやつのこと。この検査は苦痛はぜんぜんなくて、横になってお腹をまくりあげて、ジェルを塗った機械を当てるだけ。

3. MRI
 CTに似てるんだけど、放射線じゃなくて磁力でどーのこーのっていうんだっけ? 詳しくは後日また書くからパス。CTと同じく造影剤を点滴してからやらなきゃならなくて、J大付属病院の場合、造影剤付きの検査は当日にできないので、予約だけとって後日また来ることにした。

4. 胃カメラと大腸内視鏡
 胃カメラは口からファイバースコープを入れて胃の中を見る検査で、大腸内視鏡は尻から(以下略)。この検査でわかるのは婦人科の病気じゃなくて、胃と腸の病気なんだけど、疑える部分は見ておいたほうがいいということで勧められた。この検査を受けるのに、婦人科からだと何か問題があるのか、外科に行って検査してもらうように言われた。なんかめんどくさい。これも今日できるわけじゃなく、予約をとって後日来なきゃならないということだし。

5. 内診と膣内エコー、子宮内膜の検査
 内診というのはいわゆるアレだ(笑) これがね、婦人科から足が遠のく理由のひとつで、恥ずかしさはもちろんのこと、女性器の入り口を開いて中を覗いたり、手で押して痛みの有無を確認したりするんだから、場合によっては苦痛もあるわけだよね。

 婦人科の診察は初めてじゃないけれど、かなり久しぶりなので緊張してしまう。内診台のある診察室に呼ばれると、でっかい椅子がある。看護婦さんに「そこの籠に下着を脱いで、椅子に腰掛けてくださいね」とか言われて、さらに緊張が増す。が、しかし、恥じらうような年頃でもないので脱ぐ。

 婦人科に行くとき、どんなかっこをしていったらいいか、というのはありがちな疑問。内診が必要な場合、スカートだと下着だけ脱げばよくて、ズボンをはいてたら下半身は全部脱がなきゃならない。どっちにしろ脱ぐんだから、好きなほうでいいと思う。ただし、和服だと着物の乱れを自力でなおせないとキツイ。今時和服で内診を受けに来る人もいないだろうけど。

 脱いだら内診用の椅子に座る。これが革張りの安楽椅子みたいな形をしてて、かなり座り心地がいいのよ。へー、これは悪くないなーと思っていると、「椅子が上がりますよー」なんて言われて電動で高さが変わる。椅子の位置が上がると同時に自然に足も開くように出来てるんだよねー、ひー、良くできてる、恥ずかしー。この状況で待たされると恥ずかしいので、看護婦さんがタオルをかけてくれる。

 そこへ先生登場。お腹のあたりにカーテンが引いてあるので自分の下半身は見えないし、先生が来ても目があって赤面なんてこともない。わたしを診てくれてる先生は、わりと丁寧で、 器具を入れて中を見ますとか、指で押しますとか、これから何をするか軽く説明してから作業に入るので、少し気分が楽だった。

 この日内診でやったのは、膣内エコー、子宮内膜の採取、指で子宮の入り口付近を押して痛みの有無をみる検査、だったと思う。

 膣内エコーっていうのが実は初めてで、中からエコーをやると言われた時「えーっ、中からってどうやってやるのーっっ」って感じだった。なんせ作業はカーテンの向こうで行われているので、何がどうなってるのかよくわからないんだけど、理屈は外側からやるエコーと同じで、超音波を出す機械を膣内に入れて内蔵をみるものみたい。

 機械といっても外からやるみたいな大きいのじゃなくて、スティック状で入れやすいように体の形にあわせて曲がった感じのものじゃないかと思うんだけど、とにかくカーテンの向こうの出来事なので目では確認できないんだね。今度やる時、カーテンあけていいかって聞いたら女としてヤバイ? まあそれはともかく、膣内エコーはこれといって苦痛はなかった。機械さえ入れば問題ないと思う。

 指で子宮の入り口あたりを押すのも、まあ大したことなかったです。「押しますから」みたいなことを言われて、ぎゅーっとやられて「痛いですか?」と聞かれるけど、「いや、別に?」みたいな。お腹に腫瘍のある人は押されると痛いことがあるみたいですが、わたしの場合はそういう痛みはほとんどなくて、飛び跳ねたりすると多少「痛い?」程度。そんなだから発見が遅れたというのもあるんだけど。

 そんなことより痛くて苦しいのは子宮内膜の検査でございますよ。これまたカーテン越しの出来事なので何がどうなってるのかよくわからないんだよねえ。とにかく、なんか細長いものを入れるんだけど、子宮の入り口って普段は閉じてるんだよね?←よく知らないやつ。それをこじ開ける時が、ゲゲッと思うくらい痛い。でもこれは一瞬で終わる。

 開けたところに細長い何かを入れて、そこからが大変だ。子宮の内側の壁を、ガリガリガリガリ削ってる感じなの。ひーーーーーー、痛い痛い、先生痛い、それは痛い、痛いっちゅーてんねん、ええい、まだ終わらんのか、ゴルァ!!!ってなもんだよ。何度も言うけど、何をしてるのかは見えないので、あくまで感覚で言うと、子宮の中に突っ込んだ何かが小刻みにガリガリやってる感じがする。で、痛い。これは一瞬では終わらない。一カ所じゃなく、あちこち削ってるせいかもしれないけれど、けっこう長く感じた。1~2分くらい?

 こうして内診は終わった。恥ずかしいとか言ってるばやいじゃないのね。痛いほうがよっぽど大変……orz でも、子宮内膜を削る検査は癌の疑いがあるからしてるんであって、そうじゃなきゃしないんじゃないかな。それ以外の検査は大した苦痛はなかったりする。

 とまあ、内診はこんな感じ。婦人科未経験の女の子も、一生経験しないだろう男性諸君も興味津々だと思ったので書いてみたよ。長くなるので今日はこのへんで。


注:看護婦ではなく看護師と言うべきというツッコミは不要です。看護師の女性形で看護婦、男性形で看護夫と呼び分けてるだけなのでほっといてくれ。

おまけ

自然関係日記

 密かにいろんなものを飼ってる珍獣でーす。

*セスジスズメが羽化したよ
 しばらく前にセスジスズメの終齢幼虫をつかまえてきて蛹化させたんだけど、それが昨夜羽化して飛んでいきましたとさ。

ファイル 128-1.jpg

 詳しくは後日、写真をまとめて博物誌にでもつっこみますよ。

*フタホシコオロギが成虫になってしまったのよ
 ウシなんとかさんの餌用フタホシコオロギが成虫になってしまいましたことよ。

ファイル 128-2.jpg
▲オス(成虫)
 ほら、ちゃんと翅が生えてる。尻の真ん中の突起は翅の先についてる突起で産卵管じゃないみたい。これはオス。翅の付け根に白っぽい部分が二カ所あるのが……この写真だとわかりにくいか。


ファイル 128-3.jpg
▲メス(成虫)と若いオス
 翅がないのが若いオス。お尻に突起が二本ある。メスだとこの時代から産卵管があって突起が三本になるからこれはオス。翅のあるほうがオトナのメス。よく見ると、翅の先の突起の下に産卵管があるのが見えるんだけど、この写真じゃわかりにくいかも。

 このオス・メスの見分け方は、他の種類のコオロギにも通用すると思います、たぶん。

 フタホシコオロギは、体は大きいけど鳴き声は小さいです。チッチッと時計の秒針みたいな音で鳴いてる。うまくすると繁殖させられるかもしれないけど、今日また戸ヶ崎のラフレシアに行ってみたら、イエコオロギが入ってたので50匹買って来ちゃった。400円だった。買った方が楽かも。手間をかけるならバッタをとってきたほうが楽しいし。

*ベニシジミ関係
 ネタ袋には更新情報を載せたけど、こっちにも。幼虫が蛹になって羽化するまでの記録。

◎博物誌・ベニシジミ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/musi/zz000069.htm