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セミの幼虫は美味すぎる

*セミの幼虫の食べ方
 先週の土曜日にbugeaterさん主催のセミとり&試食会に出て、セミの幼虫があまりにも美味しかったのでもう一度食べたくなり、そこいらへんでとってきました。今回は大した写真じゃないのでページ変えないけど、うち、もともとこういうサイトだからあきらめてください。

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▲アブラゼミの幼虫は、よく水洗いすること。ニイニイゼミほどじゃないけどけっこう汚れてる。ザルにいれて大きなボウルのなかで洗い、何度か水をとりかえて濁りがなくなるまで洗う。ちなみに幼虫は洗っても死なないのでざんざかやって大丈夫。写真のザルの中には40頭くらいの幼虫がいるよ。

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▲加熱する。塩茹ででもいいし、めんつゆなどで茹でてもよい。沸騰したところに生きたまま入れるとすぐ死ぬ。虫は必ず火を通して食べること。5分くらい加熱すれば大丈夫と思います(bugeaterさんのところには10分て書いてあるね。しつこく火を通したほうがいいことは確か)。写真はしょう油とみりんを半々くらい。ちょっと濃いめの味付けになってしまった。

 このまま食べてもおいしい。食感はエビを殻ごとたべてるのと同じ感じで、森の匂いがする。ソラマメみたいな味。簡単に大量にとれるので忘れがちだけれど、どの子もここまでくるのに卵から七年かかっているのでかなりの貴重品。森の神に祈りを捧げたくなる。

 これを、一晩くらい乾かしてから燻製すると、もーーーっとおいしくなる。試食会では乾かす時間がないのでキッチンペーパーかなにかで水分をとって燻製してた。軽く燻されると香りが深くなって、なんともいえない美味ですよ。

*おまけ(チヂミの作り方)
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 先日の試食会で、餃子の具の残りでチヂミを作ったら、いまいちビミョーだったので、前にも書いたような気がするけど改めて作り方をメモ。

 卵 1 個を解きほぐして、水を50cc まぜる。天ぷら粉を使うんだったら卵は入れず、水を100ccくらいにしてもいい。粉は本格的に作るなら上新粉かなにかを混ぜるんだけど薄力粉のみでもよい。カレー用のスプーンに山盛り 2 杯ぶん使う。

 卵、水、粉をダマがなくなるまでよく混ぜてから(ここ重要。具に粉を混ぜるんじゃなくて、先に生地を作るべき)、具材をまぜる。具はなんでもいい。野菜のきれっぱしとか、蚕の蛹とか、セミとかミールワームとか、餃子の具とか、好きなのを入れてよいです。

 フライパンを煙が出るまで加熱してから油をしく。火力が強い場合はそのままだと焦げるので濡れ布巾にフライパンの底をあててジューッと言わせて温度調節。具をまぜた生地を流し込んで、しばらく加熱して、生地のまわりが乾き始め、真ん中あたりがふつふつ穴があいてきたらひっくり返す。フライ返しで軽く押さえつけてしばらく加熱。最後にごま油(なかったらサラダ油でも)をまわりから加えて強火でカリッとさせれば完成。

 タレは酢・ごま油・しょう油を混ぜて作る。好みでコチュジャンかラー油、チリペーストなどを混ぜるともっと美味しい(写真はサンバルタラシというエビチリペーストを使用)。虫好きならタイ料理に使うタガメ入りのチリペーストを使うべき。ぜったいうまいはず。タガメチリの正式名称を知りたーい。パクナムストアの通販コーナーにはないみたい。

 なお、写真のやつは昆虫いれてません。御徒町で買ってきたバナナの花で作ったんだけど、焼いちゃったらなんだかわかんないね。

タグ:昆虫食

ウシなんとかさん近況

*カエル近況
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2007年7月27日撮影

 最近のウシなんとかさんは、このようなりりしい姿ですが、幸か不幸かまだ美味しそうではありません。

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2007年8月1日撮影

 オタマジャクシはこんな感じです。この成長の感じは、やはりウシなんとかさんとは別の種類なのかもしれない。とにかくオトナになるまで観察を続けたいと思います。

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▲上の写真の拡大。まだ足は小さいけど、泳ぐときに動かしたりしてる。

*カエルの餌の近況

 フタホシコオロギは、成虫になったオス・メス 1 頭ずつを残してしばらく飼っていたんだけれど、鳴き声が聞こえなくなったなと思ったら、メスがオスを食べちゃってた。気づいたら跡形も残ってなかったよ。それなりに大きな箱に 2 頭しか入れてないのに共食いしてしまうんじゃ、もうどうしようもないね。コオロギおそるべし。

 イエコオロギは、50頭もいたら絶対に共食いしちゃうと思っていたら、案の定食うか食われるかの大乱闘状態で、手足をくいちぎられた死体がころがってる……コオロギ本当におそるべし。これを毎日 2 頭ずつウシなんとかさんにあげてる(たまに絶食日を作ったりしながら)。

タグ:カエル

水元のセミ、水元のヒキガエル

*水元のセミ事情
 先週の土曜日に平和島でセミをとる会に出た時は、鳴いているのはほとんどアブラゼミだった気がする。それとミンミンゼミもかなりいた。ニイニイゼミもいるにはいたけど数は少なかった。あちこちの木にアブラゼミの抜け殻が大量についてた。

 水元公園で今鳴いているのはほとんどニイニイゼミ。アブラゼミも少し鳴き始めてる。でも圧倒的に多いのはニイニイゼミみたい。8月1日現在、メタセコイヤの森でみつかるセミの抜け殻はほとんどニイニイゼミばっかり。

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▲この写真で木にくっついてる小さい抜け殻は全部ニイニイゼミ。ニイニイゼミってこんな低いところで羽化しちゃうんだね。

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▲これは拡大したところ。ニイニイゼミはアブラゼミなんかよりずっと小さくて幼虫は泥をかぶってる。アブラゼミやミンミンゼミの幼虫は泥がついてない。

 でも、昨日、今日と日没後に見に行ったら、アブラゼミが次から次へと羽化しているので、まもなく森の主役はアブラゼミに変わります。

 ニイニイ、アブラ、ミンミンのほかに、数は少ないけれどヒグラシもいるようです。7月31日の日没後に、水元公園のメタセコイヤの森で鳴き声を聞きました。

 そして今日、8月1日、早くもツクツクホウシの声も耳にしました(夏の終わりに鳴くセミです)。

*ウシ……じゃなかった(カエル@水元)
 夜の森でご機嫌に跳ねている巨大なカエルがいたので、もしかしたらウシなんとかさんの先輩なのではと思い、お近づきの印に記念撮影をお願いしてみたところ、この方はアズマヒキガエルさんであらせられました。ああ、カエルちがい……

 大きさの比較になるものがないのでわかりにくいですが、そうとう大きいです。片手の平にやっと乗るようなサイズ。背中がゴツゴツしていて乾いてる。動きは鈍く、近づいて背中をさわったけれど逃げなかった。なでるとお腹をふくらまして必死で威嚇してる。そーっとわしづかみにしようとしたら、さすがに逃げてった。毒をぶちまけられたくないのでサヨナラしておきました。

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▲アズマヒキガエル、だよね? 鼓膜の後ろに毒を出す腺があって、その毒を乾燥させたのを蟾酥(せんそ)といって漢方で強心剤などに処方します。ヒキガエルの毒液は皮膚に触れるとかぶれるかもしれないので、ヒキガエル類をさわった手で目をこすったりはせず、必ず手を洗うこと。

 「蝦蟇の膏(あぶら)」という傷薬も、この成分で作ると言われているけれど、実際には馬膏などが主成分で、蟾酥を混ぜてあるケースは少ないようです。なぜ蝦蟇(がま=ヒキガエル類)の膏が傷薬になると思われているかというと、植物の蒲(がま)が外傷に効くので誤解されたんじゃないかと言われてます。

蝦蟇の脂 蝦蟇の油 がまのあぶら……あとで自分で探そうと思った時にも役立つ検索用キーワード