春節(旧正月)も近いので、双喜の作り方を説明します。まず、折り紙を用意して、山・谷・山と蛇腹に折ります。それを上のイラストのようにハサミで切り落とせば完成。そーっと開くと「喜喜」になります。
喜ぶという字をそのまま作ろうとすると「士」の部分と「口」の部分が独立しちゃうので、こんな感じにデザインします。はいはい、みなさん、だんだんラーメンが食べたくなってきましたね。
丸みをつけて切ると印鑑みたいになって味が出ます。切ったのを赤い紙に貼り付けて小さな額に入れると春節向けの飾りになります。
失敗するとこうなる!
くれぐれも、紙の向きには注意。間違うとこのような謎のブツが完成します。
ちなみに今年の春節(旧一月一日)は2月7日です。
日本は昔から中国をお手本にして、文学でも宗教でも、中国で良いと言ってるから、やっぱこれは良いんじゃないのって納得の仕方をしてる(明治以降は中国じゃなくて欧米を参考にしてるんだけどさ)。ところが、同じようでいて、ぜんぜん違う部分もあるから不思議。
日本ではおめでたい席で偶数を嫌います。偶数は割り切れてしまうので、二つに分かれて離れていってしまう。だから縁起が悪い。ご祝儀には三千円とか三万円とか、奇数枚のお札を入れるのが慣わし。
ところが中国では逆に奇数を嫌うそうです。陰と陽、雄と雌のように、ふたつセットになってこそ完全で、片方だけじゃダメ。日本ではあまり知られていないけれど、おめでたい生き物である麒麟は、オスの麒とメスの麟のつがいで「麒麟」だし、鳳凰も鳳と凰のつがいです。爪楊枝ですら袋に二本入れるそうです。