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今年もセミは豊作

 いや、豊猟と書くべきでしょうか。昨日は早すぎて、幼虫が出てくる前に疲れて帰ってきてしまいましたが、今日こそはと思い、日没を狙って探しに行きましたよ。

 そしたらまあ、今年も大豊作ですよ。いるいる、たーくさん。あっちにもこっちにもアブラゼミの幼虫。去年とくらべて少ないということはありません。日没後にほんの30分ほど、森の入り口を行ったり来たりしただけで30頭とりました。もう少し粘ればもっととれるでしょうが、家から近いので夏中いつでもこられるんです。今日のところはやめました。

 今年はなんだか気の早いセミが多く、すっかり羽化して翅がひろがったのまでいました。羽化したてのアブラゼミはきれいですよ。蒼白くて、まるで軟玉で作った細工みたい。それが明日の朝には茶色くなってしまうんです。夜なのでカメラを置いて出たのは少し残念でした。ダメもとで写してみればよかった。撮影用に部屋の中で羽化させてもいいんですが、暗い森で見るような神秘的な絵にはならないと思います。

 帰りがけに、懐中電灯で木の幹を照らしてる人を見ました。このあたりじゃカブトムシやクワガタはとれないので、ひょっとしたらセミの幼虫狙いだったのかな。食べる……わけないから、観察用でしょうか。セミが見たいなら場所が違うんだけど、大きなお世話だろうと思って教えませんでした。

 とってきたセミは、今年はシンプルに塩茹でにしてみました。塩茹でもうまいです。素直に旨味を楽しめます。つまみ食いをしながら一晩乾かして、明日は燻製にしてみようかと思っています。


*[追記]燻製にしました
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タグ: 食材

羽化

 ついさっき繭の中身について書いたばかりなんですが、実は今朝ほど早くも一頭羽化しているんですよ。

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 白くてやわらかそうな毛が生えていて、ほんとうにかわいらしい。手にとまらせると小刻みに翅をふるわせるのに、決して飛んでは行きません。

 続けて残りも羽化するかな、と思って一日様子を見たのですが、出てきたのはこれ一頭です。これはオスでしょうか? 図鑑の写真などで見るカイコガのメスは、もっと不格好に腹が太いような気がします。ときおり尻の先を見ているのですが、フェロモンの入った袋が出てくる様子もありません。
 
 愛らしさに目がくらんで手乗り写真ばかり撮ってることに気づきませんでした。明日、繭の写真もとりましょう。

タグ: カイコ

繭の中身/はじめての糸とり体験

 更新をさぼっているとどんどんネタがたまっていき、そのうちだんだんどうでもよくなってくる法則が発動してしまうんだよ。でも糸を引くところまでは頑張りたいなあ。

*繭の中身はどうなっているか
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▲繭の中で力尽きて死んだ蚕。

 あきらかに巻きが薄く、中で死んでいるのがわかるものを開けてみたら、幼虫の姿のままミイラ化していました。いくらか発酵した干物みたいな臭気があります。ほんとに伝染病はおそろしいです。

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▲蛹(5日撮影)。

 羽化を見たいので冷蔵庫に入れなかった繭もいくつかあけてみました。良い具合に蛹になっています。ふれると元気よく尻を動かします。クシャクシャっと丸まってるのは脱皮殻です。蚕は繭の中で脱皮をして蛹になるのです。

 この蛹は繭にもどしてやればちゃんと羽化するはずです(途中で発病しなければ)。

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▲うっ、オスメスの見分けがつかない……orz

 蛹は尻の部分をよく見るとオスメスの見分けがつくはずなんですが、わたしゃ修行が足りないのでどれも同じに見えてしまう。いや、ホントに同じなのかもしれないけど。これはオスかなあ。写真がわかりづらくてごめんなさい。

 今回は病気が心配なので卵をとるのが目的ではないんだけれど、この段階で見分けられないと、交尾用にオスとメスを用意できないのよね。

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▲これは蛹になってるけど死んでる。

 繭が充分に厚くなっていても、中で死んじゃってることがあります。なるべくきれいな糸をとろうとしたら、こういう死に方はよろしくないと思うんです。やはり病気を出してしまうとダメですね。


*はじめての糸取り失敗記
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▲群馬の土産物屋で買った繭

 何度も書きますが、群馬では養蚕農家は育てるところまでです。もちろん、大昔は糸にするところまでやってた家もあると思いますが、わたしが子供の頃は繭になるとどこかに出荷していました。だから、糸を紡ぐ作業は未知の世界です。

 最初からうまくいくとは思えないので、まずは買ってきた繭で実験しようと思います。これは一年以上前に群馬の土産店で購入した繭です。特に目的もなく、懐かしいので買って、そのままとっておいたのです。

 ええと、繭から糸を取るには、まず煮るんでしたっけね。熱湯からぬるま湯に入れてまた熱湯に、というようなことを繰り返すと繭がほぐれて糸が出てくるんだったはずです。

 艶のある良い糸をとるためには、温度管理をきびしくしないといけないんだったと思うんですが、今は実験なので、とりあえず糸が取れればいいと思いました。

 そこで、「二分くらい煮る・水をさす・二分くら煮る・みずをさす……全部で五~十分くらい、割り箸で糸はしを探して、十本くらいまとめて引く」という単純な方法で実験したのですが、いやはや、そう簡単にはいかないものです。

 以下はその反省点ですが

-十本の糸端をひいてるつもりなのに、気が付くといつの間にか五本くらいになっている!→糸を引き始める前に、一本一本を充分に手繰っておかなかったのが原因と思われます。繭が古いのにも問題があるかもしれません。
-仕方がないので五本でひきつづけてみると、繭が薄くなってきたあたりで切れてしまった。→いつまでも引き続けないで適当なところでやめるのも肝心らしい。そういえば、次の繭とどうやって継げばいいんだろう?
-糸が切れると糸端が束にくっついてみつからなくなってしまう。
-運良く糸端がみつかったとしても、五本どりじゃ細すぎるのでほどけずに切れてしまう。
-糸端がみつからないと、糸巻きからはずせないのでハサミで切るしかない。

……と、こんな具合で、サッパリだめでした。ちなみに、糸取りに使ったのは、いつぞや教えてもらった毛糸用の玉巻き器とかせ繰り機です。


編み機用具ロイヤルかせくり器くりくり
傘の骨みたいなのを広げると毛糸のかせをはめられる。よく、昔のおかあさんが子供の両手に毛糸の輪をはめて玉に巻いてたけれど、あの子供の役をさせることのできる器具。ハンドルもついているので玉からかせにまき直すこともやろうと思えば可能。


編み機用具ロイヤル玉巻き器マキマキ
かせ繰り機にはめた毛糸をこれで巻き取って玉にする。糸巻きが首を振るようにできていて、自然にスパイラルに巻ける。

 ダメでも毛糸で使うからいいやと思って、両方とも楽天ポイントで買いました。

 どちらを使って糸をひくか、これも重要なポイントです。玉に巻くのは最終形態なので、かせ繰り機を使うといいよと教えてもらったんだけれど、たしか絹糸って、巻き取ったものを、さらに別の枠に巻き取るような作業をするんじゃなかったかなと思うんですよ。

 いや、ほんとにやったことがないのであやふやなんだけれど、絹糸は鍋から引いて巻き取ったままだとガチンガチンに固まってしまうので、別の枠にまき直してしなやかさを出すんじゃなかったかしら(はげしく違ってたらごめんなさい。本当にやったことがないのよ)。

 というわけで、どっちでもよさそうなので、まずは玉巻き器を使ってみたのですが、うーん、たしかにひけますよ。でも、なんかこの、勝手に首をふってスパイラルに巻く仕組みがビミョー。だってこれ、糸巻きの一部が糸に当たってるような気がするんだけれど。こんなんで糸が痛まないのかなあ……と迷いが生じた瞬間にブチッと切れてしまう。

 幸いその時は糸端はみつかったので、かせ繰りに巻き取ればいいかと思ったんですけど、そこで首振りがまた邪魔をするわけですよ。じったかばったか首を振るのであっという間に糸が切れ、今度は糸端がみつからずに終了。すっごく綺麗に巻けているのに、ぴったり貼り付いて抜けません。

 次にかせ繰り機も使ってみましたが、結果は似たようなものです。切れて糸端がみつからなくなり、がちがちのかせができました。写真を撮る気にもなれませんよ。

結論、玉巻き器&かせ繰り機は、繭糸の糸取りには向かない(少なくともわたしの技術力では無理)。

 そもそも、こんなあやふやな知識で試しているのも悪いのです。やはりどこかで体験させてもらうべきなんだろうなと思います。

 横浜のシルクセンターは、わたしも知っているのですが、サイトを見ると次の「手紬糸作り実演」は十月……うっ、ずいぶん先ですね。

 コメント欄で話題になっているイカすカナダ人養蚕家に弟子入りしようにもだいたい連絡先もわからないし、相模原は遠いし(カナダほどじゃないとも言えるが)。

 どこかに、とりあえず観光用でいいから毎週末にやってるような場所はないものでしょうか。あ、東北とかダメです。関東で!!

タグ: カイコ

JAZZ38の閉店が決まったようです/その他の日記

*JAZZ38が閉店&移転するそうです
 先日から「閉店しちゃうかもしれない!」とお知らせしてた亀有のJAZZ38は、やはり8月いっぱいで店を閉めて、移転するそうです。

◎JAZZ38のブログ、閉店と移転を知らせる記事
http://blogs.yahoo.co.jp/jazzspot38/24017472.html

 やはり駅前は一般の店にはキツイのかなあ。お店の面積も広かったから、余計にきびしいんでしょうね。次はどのへんでお店やるのかなあ。そのうち様子を見に行ってきます。

 とりあえず、今月いっぱいはリリオ弐番館の地下ですね。みなさん 38 のランチメニューはサラダとドリンクバー込みで900円~ですよ。


*今頃気づいたんだけど、ウルルン滞在記って終わるの?
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/07/08/01.html
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14年目の「ウルルン滞在記」今秋終了へ

 TBS系で1995年4月のスタートから13年続いた長寿番組「世界ウルルン滞在記」(日曜後10・00)が今秋で終了することになった。俳優やタレントが世界各地に出向いて、異文化と触れ合う様子を伝えるドキュメンタリー。日曜夜の看板番組として、長年お茶の間で親しまれてきた。2008年07月08日スポニチアネックス
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 たしかに視聴率は低迷してたかもしれないけど、それはあらゆる番組においてそうだと思うんだよ。それを、変なテコ入れでお笑い番組みたいにしちゃうから、見てた人たちがチャンネル変えて戻ってこなくなっちゃったんだと思う。

 でも今年またリニューアルされて、もとの雰囲気にもどってたのになあ。結局やめちゃうんだったら変なリニューアルなんかしないで以前のままで良い最後を見たかったよ。


 ウルルンと言えばこんな記事もみつけたんですが
http://narinari.com/Nd/2007108159.html
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このチターを取り上げたTBS系「世界ウルルン滞在記“ルネサンス”」が物議をかもしている。問題となっているのは、10月7日に放送された秋のスペシャル「特別編~未来への記憶~」のうち、歌手の大友康平がオーストリアの「最後のチター職人」を訪ねるという内容のもの。その自称「最後の職人」は、「いまは年間2、3台しか売れず、このままではチターは滅んでしまう」と語っていたのだ。

ところが、この放送を見た国内外のチターファンたちから、番組ホームページに問い合わせや抗議が殺到した。なんと、「最後の職人」のはずがほかに多数存在しているというのだ。産経新聞には、番組を見てチター消滅をはかなんだ大学教授のブログに寄せられた反論を紹介するとともに、日本チター協会の内藤敏子会長の「チター職人は現在、オーストリアに数人、ドイツと合わせて約20人はいるはずです」というコメントを掲載している。これらを合わせると、番組に登場した「最後の職人」はウソだったことになるのだ。
2007/10/28 16:57 ナリナリドットコム
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 最後じゃなくても20人しかいなかったら、わりと危機的状況では。全員に跡継ぎや弟子がいるとも思えないし。

 でも、↓こっちの記事を見ると、少なくともこのくらいはいるって話で、実はもっといるかもしれないようなニュアンスを感じるね。やはりウルルンの勇み足なのかな。
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/071027/art0710271930004-n1.htm
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「オーストリアには知り合いだけで3人のチター職人がいる」「私のチターの先生(ドイツ人)に聞いたら少なくとも15人は職人がいて工房も多い」など、いずれもチターが滅びるなんてとんでもないと憤慨。教授も「チターはまだ健在のようだ」と安堵(あんど)した。
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 「最後」がオーバーだとしても危機的状況にあるものならば、そういう取り上げ方をされて抗議っていうのもなんか変だしなあ。たぶんまだ大丈夫なんだろう。よかったよかった。

 ふと、今関係ないことを思いついたんだけど、イタリアにキターラという名前のパスタがあるんだそうで、たいていのサイトでギターのことだと説明してる。ギターのように張った弦でパスタの生地を切って作るから、なんだって。たしかにイタリア語では ギターのことを chitarra って言うらしいし。

 でもさあ、ギターって弦が6本しかないじゃない? しかも間隔広いし。あんなのでパスタ作ったらきしめんみたいになっちゃうと思うのよ。でもパスタのキターラはもっと細いのよ。なんか納得いかないなー。

 今チターの記事を読んでてふと思ったんだけど、もしかしてギターもチターも同語源なの? あー、なんか、だんだんわかってきた。


*早く出かけすぎて挫折した
 昨日は夕方からセミの幼虫を取りに行ったけれど、出かけるのが早すぎてなかなか日没にならず、お腹はすくし、喉はかわくし、そのくせ湿度が上がってきて熱帯の密林みただし(夕方なのに!)、とてもやってられなくなって一頭も取らずに帰ってきてしまいました。今日こそは日没を狙おうと思います。

 先週末は、同じ場所でニイニイゼミばかりが鳴いていたのに、昨日はアブラゼミばっかり。ツクツクホウシも鳴き始めてます。セミの季節はほんの数日の間に移ろうものなんだね。


*けっこういろんなものが収穫できそうです
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▲これは筋があるから北海甘露かなあ。

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▲たぶんこれがナシウリだと思うんだけど。今年は食べられるかなあ。

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▲センナリビョウタン。コイツが一番元気よく茂ってる。

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▲若い実を取ってみた。薄切りにして茹でてみたけど、あーた、これは苦くて食べられませんよ。頭痛がするような苦さです。

 若いヒョウタンの実は食べられる、という話は聞くけれど、苦みの抜き方があるのか。それとも苦みの少ない品種があるのかな。

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▲モロヘイヤ。収穫までに時間はかかるけど丈夫で世話がないです。

 ほかに、ヘチマも成ってるけど、食べる前に大きくなっちゃって、もうタワシにしかならないと思う。白苦瓜も良い具合に伸びてきてる。ストロベリートマト(食用ホオズキ)も元気に育ってるのでいけそうです。

 結局、トカドヘチマはひとつも発芽せずに全滅。次はどこで種を手に入れればいいんだろう。


*かさぶたとれた
 親指スライサー事件(だから皮膚を厚めに削いじゃっただけなんだよ)の続き。今朝、傷の様子を見たら大きなかさぶたがポロリととれてしまった。あーっと思ったけど、血はでなかったのでまあよし。新しい皮膚が薄くできてるから、もう大丈夫そう。風呂に入ってふやけるとどうなるかわかんないけど。でも、これからは少し洗うことにしよう。

タグ:地元(葛飾周辺) 園芸 植物 瓢箪