情報系の番組はビデオにとって見ているのでタイムラグができてしまう。今日見たのは11月2日放送の「鉄腕!DUSH」である。市原ぞうの国のアジアゾウ・ランディさんの体重を量ろうという企画だった。
ゾウの体重は、たぶん 3〜4t くらいあるはずだ。すごい重さだけれど、そのくらいのものなら秤が存在しているはず。上野動物園のゾウ舎にはあるから。でも、それじゃ面白くない。どうしたらはかれるか知恵と工夫を尽くすところが面白い。
最初は人間用の体重計を沢山ならべてはかろうとしていた。体重計を二個並べ、片足ずつ乗ると、60kgの人ならばひとつの体重計が30kgをしめすはず。
そこで、四つの体重計を並べて鉄板をのせてひとつにして、それをさらに四つ用意して、ランディさんを乗せようとした。体重計は130kgまではかれるので、十六個あれば 2t くらいまではかれる計算だ。しかし、ランディさんは重すぎて、足をのせたとたんに体重計がバキバキ言い始め、壊れてしまった。
次にトキオはシーソーを使う方法を思いついた。古代エジプトの頃から使われていた天秤と同じ仕組みである。鉄工所で分厚い鉄板を調達して巨大なシーソーを作り、片側にランディさん、もう片側に重しをのせて釣り合わせようとしたが、 2.5t をすぎたところで鉄板が曲がってしまった。
エジプトの知恵でダメならギリシアの賢者に習えというので、ゾウをプールに連れて行き、体積を量ろうとした。いっぱいに水を張ったプールに、ゾウを頭まで沈めて、あふれ出した水の量をはかれば体積を割り出せる。それにゾウの比重をかけてやれば体重がわかるだろうというのである。アルキメデス方式だ。
しかし、ランディさんは初めてのプールに飛び込むのを拒否。いや、仮に泳いでくれたとして、頭までは沈んでくれないだろうし、水の中で動いてしまうと体積以上の水があふれてしまうかもしれないのでダメだと思う。
そこで、最後に思いついたのが船にのせてはかる方法である。というか、ふつうゾウの体重といえば船ではかると相場が来まっていて、なかば常識化しているのだが、最初からこれが出てきてしまったのでは「創意工夫」を子供に教えられない。わたしたちの世代ならばそれを一休さんが教えてくれたのだが、今は同じことをトキオがしてくれるのである。うむうむ。
ゾウの体重をどうやって船ではかるかというと、ゾウを乗せた船がどこまで沈んだかを記録する。ゾウをおろしてから、秤ではかれる程度の重しを、さきほどと同じだけ沈むまで乗せつづける。最後に重しの重量を合計すればゾウの体重が割り出せるのである。
途中でランディさんがぐずりはじめたので別のゾウを使っていたけれど、トキオはこの方法でゾウを計ることに成功していた。知識としては知っていることも実際にやっているのを見ると感動的である。
が、「三国志にもこの方法でゾウの体重を量ったと書いてある」と言っているのには大いに脱力した。
それを知っていたら、最初から船をつかえ(笑)!!
創意工夫もいいけど、先人の知恵も役立てるべきだよな。うんうん。
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鉄腕DUSH といえば 11月30日放送のも面白かった。荒俣宏監修(?)で、東京の古い写真から、現在のどこにあたるかを探すという歴史探検の企画。まるで違っちゃっているようでいて、意外と昔の面影ってあるもんなのね。四谷なんか、わたしゃ一目でわかったよ(石垣と電車の走り方)。さらに Google Map のストリートビューで「この道のはずだー」って見て歩いて、残念ながらピンポイントに「このビル」というのまではわからなかったけど、一緒に調査してるような気分になってかなり面白かった。こういうのをもっと頻繁にやってほしいなあ。でも、地方で見てる人にとっては東京の町並みではピンと来ないかな。
三番目のお題だった東京スタジアムは、そういうのが南千住にあったってことを知らなくて、最初は「スケートリンクがあるなら後楽園だろう」とか「もしかしたら神宮?」なんて言いながら見ていたんだけれど、南千住だと知った時はちょっと驚きだった。そんなのあったんだねえ。
古い写真って面白いよね。正確にいつのだって言ってなかったけど、後楽園アイスパレス(スケート場)にドン・チャックの絵があるのは懐かしかったなあ。わたしゃ子供の頃に、ドン・チャックのアニメが大好きで、後楽園でチャックと握手したのが忘れられない思いでだったりしてー。後楽園ではドン・チャックショーとかまだやっているのかなあ。アニメも見たいんだけど、CS局とかでやってくれないもんかしら。特定の会社のキャラだからダメか?
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