JR金町駅南口のベルシティという商店街は道に屋根をかぶせたアーケード街です。スーパーやデパートに対抗して、雨の日でもぬれずに買い物できるようにと、日本中で流行した商店街の形式です。
そのアーケードが撤去されるようです。ベルシティに隣接した場所に高層ビルがたつのと、それ以外にも大きなマンションなんかが建ち始めたからでしょうか。
ベルシティ(昔はすずらん通りでしたっけ?)も、大昔は屋根なかったはずなので、昭和三十年代くらいに戻った感じになるのでしょうか。
でも、あのアーケードのおかげで、通り沿いに出来たマンションから駅まで、台風の日でも傘をささずに歩けそうなんです。はずしてしまうのは、ちょっともったいないかな、と思いました。
たぶん、老朽化が大きな理由で、商店街がもっと元気だったら新しい屋根とつけかえるんでしょうけど、そこまでするならはずしちゃったほうがお金がかからないんでしょう。看板くらいは残しておけばいいのになあ。
▲2005年ごろのベルシティ入り口。ハードディスクをあさったら出てきました。
屋根があると、昼でも光がささないので、ちょっと暗いイメージになることは確かなのですが、わたしは古いアーケード街がちょっと好きなんです。そこだけ時間を切り取ったみたいに古い香りがするから。
古いから好きっていうのもちょっと違うかな。アーケードが新しかった時代も好きだったから。人は入り口があると入りたくなるものだと思うんです。アーケードの入り口の、でっかい看板を見ると、何か素敵なものがありそうな予感がするのですよね。
南水元の飯塚商店街にも横町通り(名前が正確ではないかも)という小さなアーケードがあったのですが、数年前に屋根を撤去されてしまいました。古い屋根で昼でも真っ暗だったから、地元の人はないほうがいいのかもしれません。
通りから見ると、うすぐらいアーケードのむこうに、明るい出口が見えて、ここを通り抜けると次元の違うどこかに出られそうな気がして、用もないのにわざと通ってました。中に八百屋さんとお総菜やさんと、美容室があったと思います。
お店は変わってないんですが、屋根がなくなったとたんに通らなくなってしまいました。写真をとっておかなかったのが本当に残念です。