朝から曇り空で、たまに雨がぱらついています。ぱらっと来て、すぐに止んでしまいます。変な風が吹き荒れているので、そのうち本格的な雨が来るかもしれません。部屋の中の温度は25度を下りません。お昼過ぎには28度になりました。湿度が高くてムシムシしますが、蚕にはちょうど良いかもしれません。
# 雨になるかと思ったら青空が出てきました。でも変な風が吹き荒れてます。
蚕を入れておくものは、お菓子の空き箱で充分です。手ごろなものがなかったので厚紙で作りました。ダイソーで買った気温計も入れてみました。この時期なので気温が足りないなんてことはないのですが、気分を出すためのアクセサリーです。蚕は餌さえ与えておけば逃げ出したりはしないので蓋はいりません。
農家では大きな笊(ざる)の上で飼ってたと思います。もちろん蓋なんかしませんが、逃げ出す蚕はほとんどいませんでした。箱が手狭になったら笊に移そうと思います。部屋の片付けをして笊を置く場所を確保しなければ!
まだ小さいので食べる量はほんのちょっとですが、桑がしなびるので一日に二~三回くらい交換しています。朝起きた時、おやつの時間、そして寝る前。
しなびた葉の上に、新しい葉をのっけてやると、一時間くらいで蚕がはい上がってきます。
上から見てかわらなくても、葉の裏から食べてることがあります。蚕にかぎったことではありませんが、若齢のうちは葉の真ん中から穴をあけるように食べ始めることが多いです。
若齢のうちは若くてやわらかい葉を選んで与えます。やわらかい葉ばかりならばそのままでいいと思うんですが、養蚕農家では切り刻んであげるみたいなので切ってみました。
祖母の家には二齢以上の幼虫しかいなかったけれど、毛蚕から育てる家では大量の桑を切るために、専用のまな板や包丁を用意しているみたいです。
上に乗ってる桑が穴だらけになってきたら、紙を用意して、桑の葉ごと蚕を移動します。蚕がくっついてる葉だけを移動すると、古い葉と糞が残るので捨ててしまいます。蚕を箱にもどして、新しい葉を上にのっけてやります。餌やりは、この繰り返しです。祖母の家でも同じやりかたをしてたと思います。専用の道具があるかないかの違いです。
孵化したのが七月一日で、今日で三日目です。あと一日か二日もしたら最初の眠(みん)に入るでしょう。蚕は脱皮の前に餌をたべなくなり、じっと動かずに眠ったようになります。その状態を眠というのです。
眠をするのは蚕だけではありません。よく芋虫を飼っていて「餌を食べません。動かなくなってしまいました。病気でしょうか」と心配する人が少なくありませんが、たいていは脱皮の前ぶれなのです。眠は一日くらい続きます。