ある朝目覚めてみたら、水槽の中のクロベンケイガニが二匹になってた。ちなみにこのカニは水元のライフの近くで拾ったもの。水槽は部屋の中に置いてあるし、蓋も閉まってる。クロベンケイガニが一夜にして産卵して、卵が大人サイズまで成長するなんてこともありえない。
ってことは、この赤茶けたやつはカニ本体じゃなくて、抜け殻!
手にとってみる。ピクリとも動かないけれど、それなりに重量があって言われなければ抜け殻だとわからないくらいしっかりしてる。抜けがらなら、どこかに裂け目があるはずなんだけど……
あった。甲羅のまわりに裂け目があって、このとおりパッカリ。確かにカラッポだ。カニはこんなに分厚い殻を脱ぐのか。
中身はどうなってるかというと、この通り元気です。ちょっとだけ脱皮に失敗したようで、一皮むけたカニにはハサミが片方しかなかった。取れちゃったハサミは近くにころがってる。
ちゃんと計ったら前より大きくなってるんだろうと思うけれど、見た目の大きさはあまり変わってない気がする。脱皮直後のカニといえば、甲羅がやわらかくてふにゃふにゃだと聞いているけれど、気づくのが遅くてすでに固まっていた。とれちゃったハサミをひろってみたら、ゆでダコみたいに弾力のあるプヨプヨした物体だった。
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