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ネズミでつながる日本とインド?

 日本には大国様(オオクニヌシノミコト)って神様がいるんだけれど、なぜかインドから来た大黒様(マハーカーラ=シヴァ神)とごっちゃになってる。日本の神様は寛容(?)なので、新しいものがやってきても似たものを吸収しつつ共存してしまうんだけど、同一視されるには、やっぱり似た部分がなきゃいけないと思うのね。でも、シヴァとオオクニヌシのどこが似てるかって聞かれると「え、ええと……名前?」って感じ。大国様は豊穣と商売繁盛の神様で、インドのシヴァ神は破壊神でしょう。あんまり似てないような気がする。名前だって音が似てるだけで意味はぜんぜん違うしね?

 ある日インド料理屋でガネーシャの置物を見ていて思ったんだけど、ガネーシャのヴァーハナ(乗り物)はネズミなのよね。そんでもって大国様(オオクニヌシノミコト)って神様のお使いもネズミじゃなかったっけか。米倉にネズミはつきものだから。

 それでビビビっと来たんだけれど、ガネーシャは下腹が出ていて体型が日本の大国像(布袋さん)に似てる。ガネーシャはインドで商売繁盛の神様としてあがめられてる。ガネーシャは一度死んでる(父親に首を落とされてる)、大国様も二度くらい死んでる(兄たちにいじめられて焼け石を抱かされたり、木の中に封じ込められたり……)。おおっ、似てるぞ。すごく似てるじゃないか。もしかして、同一視されてるのは父親ではなく息子のほうじゃないのか?

 ガネーシャは切り落とされた頭のかわりにゾウの頭をすげてもらったので異形の神様になってしまった。日本には獣の姿をした神様というのは……たぶんいないよね(動物をお使いにしている神様はいるけど)。頭だけ獣というのも聞かない。となると、ガネーシャの姿のまま大国主のようなメジャーな神様と同一視されるのはちょっと難しい。だったら父親とくっつけちゃえ、直訳すると名前も似てるし、格から言っても不足ない……と、こういうことなんじゃないのかな。

 単なる思いつきだけど。

タグ:伝説 ネズミ

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