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蚕の異常

 夏と秋に育てた蚕の異常についてまとめてみました。[夏]は8月に飼育したもの。[秋]は9〜10月のもの(今飼っているのはこれ)。


ファイル 473-1.jpg
1. 赤黒く変色して死ぬ。死体はやわらかい。朝見て異常がなく、夜に死んでいることに気づいた。取り除いて様子を見たが、他の蚕に伝染する様子はなかった。[秋]笊の上にひろげて桑で飼育。


ファイル 473-2.jpg
2. 黒い斑点がところどころにできて死ぬ。死体はガチガチではないけれど、ぐにゃっともしていない。発病してから死ぬまでに時間がかかった。最初は変色もなく、やけに元気がないなと思っていたら、黒い斑点が出始めた。隔離して二日目くらいに死んでしまった。これも他の蚕に伝染しなかった。[秋]笊の上にひろげて桑で飼育。


ファイル 473-3.jpg
3. これはすでに上簇して糸を吐き始めてからの異常。手前のカイコはまだ生きているが、糸を吐く力がなく動きも鈍い。奥の黒くなったのは死んでから数日たっていると思う。もしかすると1と同じ病気かもしれない。[秋]笊の上にひろげて桑で飼育。


カイコの異常
4. こんな感じで七転八倒しはじめる。なんらかの液体にまみれていたりする。餌を食べなくなる。死ぬ前に体が縮んでくる。[夏]笊にひろげて桑で飼育。


カイコの異常
5, 極端に育ちが遅く、途中で死んでしまう。他のカイコが三齢になる頃に毛蚕の状態であることも。それでも脱皮して遅れて成長はするが、異常に小さく、やがて元気もなくなり死んでしまう。死ぬと写真のように体が縮む。[夏][秋]もともと遺伝子かなにかに異常があるのかもしれない。沢山飼うと、かならずこういうのがいる。


蚕の異常
6. 餌の乾燥を防ぐために衣装ケース飼いにした時に発生した病気。発病から死ぬまでが非常に短い。いきなり頭の後ろのふくらんだところが緑色に透けたように変色し、やがて黒くなって数時間後には死んでいる。死体は時間がたつと溶ける。衣装ケースの中で蒸れたせいか、感染力が強く、次々に同じ症状で他の蚕が死んだ。200頭飼って半数以上がこの病気で死んでしまった。繭を作り始めてからも死につづけ、繭の中でも蛹になれずに死んだものが多数あった。詳細このへん[夏]終齢になってから衣装ケースで数日飼育後に発症。

タグ:カイコ

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